オリックス(★2対3☆)ロッテ =リーグ戦14回戦(2024.08.02)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
03000000031000
ORIX
00000200021200
勝利投手:石川 歩(3勝0敗0S)
(セーブ:横山 陸人(3勝1敗3S))
敗戦投手:宮城 大弥(3勝7敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが4連勝。ロッテは2回表、田村と岡の適時二塁打で3点を先制する。投げては、先発・石川歩が5回無失点。その後は4人の継投でリードを守り、石川歩は今季3勝目を挙げた。敗れたオリックスは9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆オリックスが、久々の京セラドーム大阪でもトンネルを抜けられない。12年9月の12連敗以来となる、12年ぶりの10連敗を喫した。借金は今季ワーストを更新する11となった。エース宮城大弥投手が序盤につかまった。2回に田村と岡による2本の適時二塁打で3点を失った。その後は踏ん張り、8回まで投げて7安打3失点とゲームメークには成功した。打線は5回まで石川歩の前に5安打の無失点。6回は2番手坂本からセデーニョと杉本の適時打で2点を返し、1点差に迫った。ただ、その後は追いつくことができなかった。球宴や遠征などをはさみ、23日ぶりの京セラドーム大阪での1戦。連敗阻止を期待するファンの声援に、白星で応えることはできなかった。宮城は7敗目を喫した。

◆ロッテ石川歩投手(36)が5回5安打無失点で3勝目を挙げた。直球は140キロ前後ながら、スピードガンの表示以上に伸び、シンカーやカーブとの緩急が効いた。18年以降、京セラドーム大阪では8試合登板で5勝無敗の好相性を誇る。6月に支配下復帰してから4試合目で「今日が一番よかった。よかったですけど、もうちょっと長く投げたいなって思いもある」。チームは4連勝。後半戦は6勝1敗と好調だ。▽ロッテ吉井監督(石川歩を5回67球で交代)「前回より真っすぐも強かったし、制球もよかった。今の石川だと3巡目は代えてあげた方がいいかなと思って。いこうと思えば(続投も)いけたかもしれないです」

◆オリックス紅林弘太郎内野手(22)は2日、出場選手登録を抹消されなかった。1日の日本ハム戦(エスコンフィールド)の怠慢な守備に中嶋監督が"懲罰交代"。紅林は試合後に「(明日から)ファームです」と2軍降格を認めていた。一夜明けたこの日のロッテ戦の試合前練習には姿を見せず、ベンチ外となった。中嶋監督は「本人に言ったのは『そんなんしとったら』という話。本人がそう(降格と)取っただけ」と説明。この日も改めて本人と話し「しっかり切り替えて来いよという話をした」と明かした。

◆ロッテが4連勝。田村龍弘捕手(30)が石川歩投手(36)を援護した。2回1死一、二塁、2ボールからオリックス宮城の外角真っすぐをはじき返して左中間を割った。先制の2点二塁打に「割り切って打ちにいきました。自分が一番びっくりした」と話した。2死後、岡の適時二塁打で生還。9回も走者二塁の場面で左前打を放ち、得点圏打率は4割9厘まで上昇した。「得点圏ぐらい、何とかね。ランナーいなかったら打てないんで。頑張ります」と引き締めた。守っては先発の石川歩を好リード。16年には2人で最優秀バッテリー賞も受賞している。昨オフに肩を手術した右腕は、術前より球速が5キロほど下がっているが「緩急を使って幅広くリードしたい。石川さんも僕を信頼して、首振らずに投げてくれるので。今日は真っすぐが走って、しっかりインサイド使って、押し込むところも押し込めた。本来の石川さんに近い投球ができたんじゃないかなと思います」と、攻守に貢献した。球宴では、ともに自主トレも行っている後輩捕手の佐藤が5安打でMVPに輝いた。賞金300万円に思わず「ごっそさん!ごちとうさまって言っときました」と笑ったが、ヒーローインタビューでは「うちにはすごい捕手がいるので、負けてられないので、気合入れていきました」と吐露。「(佐藤)都志也の活躍は、うれしい気持ちの方が強いですけど。僕も週1回とか2回、投手固定で使っていただいてるので、出た時は活躍しないと、ずっと都志也でいいんじゃないかってなってしまう。それじゃおもしろくない。活躍すれば都志也を休ませることもできるし。少ないチャンスをしっかりものにしないとと思ってます」と明かした。

◆オリックス・川瀬堅斗投手(22)が出場選手登録された。中継ぎ要員としてブルペン待機する見込みだ。ロッテ戦前の練習に参加し、新たな背番号の94がプリントされた練習着でキャッチボールなどで入念に調整した。川瀬は大分商高から2021年に育成ドラフト1位で入団。4年目を迎えた今季はウエスタン・リーグで14試合に登板し、1勝2敗、防御率4・27だった。7月28日のウエスタン・中日戦(杉本商事BS)に先発した右腕は五回途中4失点。同30日に支配下登録したことが発表され、「(28日の試合が支配下に上がる)最後のチャンスだなと思って投げた結果があまり良くなかったので、正直なところビックリした」と支配下登録が決まった当時の心境を振り返った。中学3年時には交通事故に遭い、重傷を負うなど試練を乗り越えてきた22歳は「事故もそうですし、プロ入ってから伸び悩み続けたところがあるので、その思いも投げた時にはしっかりぶつけて、1日でも長く1軍にいられるように頑張りたい」と力強く語った。

◆両軍のオーダーが発表された。引き分けを挟んで9連敗中のオリックスは宮城大弥投手(22)が先発する。今季はロッテ戦2試合に先発し、防御率1・20と好投しながらも2敗と白星に恵まれていない。登板2連敗中の左腕が流れを変える投球をすることができるか、注目だ。また、この日初めて1軍登録された高卒4年目の川瀬堅斗投手(22)がベンチ入り。中継ぎ要員としてブルペンで待機する。1日の日本ハム戦(エスコン)で守備のミスを犯して三回に代打が送られて途中交代していた紅林弘太郎内野手(22)はベンチメンバーを外れ、欠場することになったが、出場選手登録を外れることはなかった。

◆オリックス打線が中盤につながりを見せて2点を返した。0―3の六回だ。2本の安打などで2死一、三塁と好機を作り、セデーニョが2番手・坂本のスライダーを左前へはじき返して1点を返すと、代打・杉本もた坂本のスライダーを左前へはじき返して1点を返すと、代打・杉本も続いて1点差まで追い上げた。なおも一、二塁でこの日2安打の若月が空振り三振に倒れて攻撃終了となった。

◆オリックスは競り負けて2012年以来となる10連敗を喫した。借金は今季最多の11まで膨らんだ。先発の宮城は二回につかまり、3失点。それでも三回以降は粘りを見せて8回3失点でまとめた。打線は0-3の六回にセデーニョと代打・杉本の連続タイムリーで1点差に詰め寄るも、あと一本が出なかった。

◆ロッテが4連勝とした。石川歩は制球が光り、5回無失点で無傷の3勝目。二回の田村の2点二塁打と岡の適時二塁打による3点先取を、救援4投手とともに生かした。オリックスは12年ぶりの10連敗で、宮城は8回3失点で7敗目。

◆オリ党のため息が京セラドームに充満する。あと1本、あと1点...。悪夢の10連敗を喫したオリックス・中嶋監督はベンチでガックリと肩を落とした。「本当にみんな必死にやっている。必死にやっているやつらを勝ちにつなげてあげられなかったのは僕の責任。負けているのは僕らの仕事のせいだと思って構わない」先発の宮城が二回に2本の適時打を浴びて3失点。六回にセデーニョと代打・杉本の連続タイムリーで1点差まで追い上げたが、最後まで同点のホームは遠かった。ロッテを上回る12安打を放ち、五回にはセーフティーバントをした若月が一塁にヘッドスライディングするなど気迫のこもったプレーが出ながらも、勝利に結びつかず。指揮官は「(選手たちが)気持ちを出しているのに勝てなかったのは俺の仕事がちゃんとできてないってこと」と繰り返した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61303 0.670
(↑0.003)
-
(-)
49396
(+6)
236
(+4)
66
(+3)
68
(+1)
0.257
(-)
2.320
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
50396 0.562
(↑0.005)
10
(-)
48357
(+3)
342
(+2)
54
(-)
45
(-)
0.255
(↑0.001
3.260
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
46417 0.529
(↓0.006)
13
(↓1)
49349
(+4)
323
(+6)
63
(+1)
65
(-)
0.248
(-)
2.930
(↓0.04)
4
(-)
楽天
46452 0.505
(↑0.005)
15
(-)
50325
(+3)
379
(+2)
46
(+1)
62
(-)
0.243
(-)
3.770
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40513 0.440
(↓0.004)
21
(↓1)
49272
(+2)
305
(+3)
38
(-)
37
(-)
0.239
(↑0.001
2.910
(-)
6
(-)
西武
28642 0.304
(↓0.004)
33.5
(↓1)
49210
(+2)
330
(+3)
37
(+1)
52
(+1)
0.205
(-)
3.170
(-)