西武(★2対3☆)楽天 =リーグ戦16回戦(2024.08.02)・ベルーナドーム=
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楽天
0100200003601
西武
0011000002701
勝利投手:内 星龍(5勝7敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝1敗23S))
敗戦投手:今井 達也(4勝7敗0S)

本塁打
【楽天】中島 大輔(1号・5回表2ラン)
【西武】野村 大樹(2号・3回裏ソロ)

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◆楽天が接戦を制した。楽天は2回表、村林の犠飛で1点を先制する。その後逆転を許すも、5回に中島のプロ初本塁打となる2ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・内が5回2失点で今季5勝目。敗れた西武は、8回に1死二三塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆楽天のルーキー中島大輔外野手(23)が、プロ初本塁打となる決勝2ランを放った。1点を追う5回1死一塁で迎えた第3打席。今季、楽天相手に4勝1敗、防御率1・85を誇る西武今井に対しても、ひるまなかった。高めに浮いた初球スライダーをかっ飛ばし右翼席へ。「打ちたいとは思っていたけど、もう少し(時間が)かかると思っていた。ましてや今井投手から打てるなんて」と、打った本人もびっくりの1発だった。龍谷大平安(京都)から青学大をへて、23年ドラフト6位で楽天に入団した。青学大、大学日本代表で主将を務めたキャプテンシーに加え、一番の売りは50メートル5秒9の俊足だ。ただ、それだけでは通用しないとも自覚している。「もっと、もっと力強さが足りないからほしい」と貪欲で、食べる量もトレーニング量も増やした。今では体重が入団時から3キロ増の81キロとなり、地道な努力が実を結んだ。それでも「やっぱライトにしか(打球が)入らないので、センター、レフトに入って初めてパワーがついたとかになるのかなと思っています」と、逆方向へ放り込むまでは満足しない。名字の読み方は「なかじま」ではなく「なかしま」。これまでよく間違われたというが、決勝弾は、その名を広める呼び水となりそうだ。【平山連】中島大輔(なかしま・だいすけ)2001年(平13)6月4日生まれ、和歌山県日高郡日高川町出身。龍谷大平安で3年春のセンバツに出場し、8強進出。青学大では4年春秋にリーグ連覇。同年の大学選手権も優勝。23年ドラフト6位で楽天入団。7月2日オリックス戦で1軍デビューし、初打席初安打。今季推定年俸700万円。180センチ、78キロ。右投げ左打ち。▽楽天今江監督(決勝弾のルーキー中島に)「結構予想外でびっくりしました。好投手に対しても引くことなく打っていけるのは、彼の持ち味。最高の結果になった」▽楽天内(5回2失点で5勝目)「勝ちがつくと気持ち的にも楽になる。5回で降りちゃったので、次はもっと長いイニングを投げられるように頑張ります」

◆西武は接戦に敗れ5連敗となった。先発今井が2回に1点を先制されたが、3回に野村大が中堅バックスクリーンにソロアーチを放ち同点。4回にはガルシアの適時二塁で勝ち越しに成功した。しかし直後の5回1死一塁から今井が中島に右越えへ2ランを浴び、逆転を許した。打線は8回に1死二、三塁とチャンスはつくったが、蛭間が空振り三振、山村が二ゴロと得点を奪えずに終わった。7回119球3失点だった今井は「調子自体は悪くはなかったのですが、球数を多く投げ過ぎてしまいました。先頭打者の出塁が(3度と)多かったので、その部分に関しては反省です」と振り返った。渡辺久信GM兼監督代行(59)は「なんとか終盤逆転できればと思っていたんですけどね。(1点差で)逃げられちゃったなって感じですね」と悔しがった。

◆西武は接戦を落として5連敗となった。1点を勝ち越した直後の5回、今井達也投手(26)が楽天ルーキー中島大輔外野手(23)に決勝2ランを浴びた。先発右腕は7回119球3失点で7敗目を喫し「調子自体は悪くはなかったのですが、球数を多く投げ過ぎてしまいました」と反省。打線も8回に1死二、三塁と好機をつくったがあと1本が出ず。渡辺GM兼監督代行も「(1点差で)逃げられちゃったなという感じですね」と話した。

◆7月にソフトバンクからトレード加入した西武・野村大樹内野手(23)が三回に2号同点ソロを放った。0-1の三回先頭の打席で、楽天・内の146キロ真っすぐを捉えてバックスクリーンたたきこみ「同点に追い付くために出塁を意識して打席に入った。本塁打という結果になってよかったです」とうなずいた。7月5日に交換トレードで加入し同7日に1軍登録されると、そこから全試合にスタメン出場。渡辺監督代行から「常に勝負強いバッター」と信頼を得ている171センチのスラッガーがこの日も期待に応えた。

◆楽天は1―2の五回、新人の中島のプロ初本塁打となる2ランで逆転した。5回2失点の内が救援陣の踏ん張りもあって5勝目。西武の今井は勝ち越してもらった直後に痛い一発を許して7敗目。八回の逸機も痛く、チームは5連敗。

◆高く舞い上がった打球が右翼スタンドに着弾。楽天のドラフト6位・中島大輔外野手(23)=青学大=が五回、プロ初本塁打となる逆転2ラン。チームに貯金1をもたらした。「ホームランバッターではないが、ホームランは打ってみたかったので打ててうれしいです」西武・今井の初球、高めのスライダーを捉えた。「今井投手から打てるなんて全然思ってもいなかった。僕が一番びっくりしている」と目を丸くし、記念球は両親にプレゼントする。7月31日のソフトバンク戦の四回2死一、三塁。失策は記録されなかったものの、左翼守備で近藤の打球を取り損ねて2点を奪われた。「悔しいことの方が多い。どんどん壁にぶち当たる。今日も本塁打より、守備で必死だった」と逆境を糧にしている。チームでは5位の松田(大産大)がいち早くデビューを飾り、1位の古謝(桐蔭横浜大)も続いた。同期の2投手が活躍する一方で、中島は2軍スタートとなり辛酸をなめたが、価値ある決勝弾を放って胸を張れる。今江監督は「最高の結果になった。いいものを持っている」と称賛。大学日本代表のキャプテンを務めた男が存在感を示した。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61303 0.670
(↑0.003)
-
(-)
49396
(+6)
236
(+4)
66
(+3)
68
(+1)
0.257
(-)
2.320
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
50396 0.562
(↑0.005)
10
(-)
48357
(+3)
342
(+2)
54
(-)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.260
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
46417 0.529
(↓0.006)
13
(↓1)
49349
(+4)
323
(+6)
63
(+1)
65
(-)
0.248
(-)
2.930
(↓0.04)
4
(-)
楽天
46452 0.505
(↑0.005)
15
(-)
50325
(+3)
379
(+2)
46
(+1)
62
(-)
0.243
(-)
3.770
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40513 0.440
(↓0.004)
21
(↓1)
49272
(+2)
305
(+3)
38
(-)
37
(-)
0.239
(↑0.001)
2.910
(-)
6
(-)
西武
28642 0.304
(↓0.004)
33.5
(↓1)
49210
(+2)
330
(+3)
37
(+1)
52
(+1)
0.205
(-)
3.170
(-)