西武(☆7対0★)楽天 =リーグ戦17回戦(2024.08.03)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:武内 夏暉(7勝2敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆西武は2回裏、松原の適時三塁打と炭谷のスクイズなどで3点を先制する。その後は5回に山村が適時打を放つと、8回には外崎と松原の適時打で3点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・武内が7回無失点の好投で今季7勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆西武のルーキー武内夏暉が鬼門の「7回」を抑えられるか。ここまで6勝2敗の武内だが、7回は初黒星の7月12日楽天戦では浅村に勝ち越し弾を浴び、2敗目を喫した同19日ソフトバンク戦でも甲斐と今宮に適時安打を打たれ2失点。勝利投手になった同27日日本ハム戦も1失点と、最近は3試合続けて7回に失点している。7回を除いた防御率は1・08なのに、7回の防御率は5・91。今日の7回はどうなるか。

◆西武今井達也投手(26)が3日、社会貢献活動の一環として、埼玉・所沢市在住の知的障がい児や、肢体の不自由な子とその家族11組24人との交流会に出席した。この活動は「所沢市手をつなぐ親の会」にシーズンシート2席分を寄付するという球団OBらによって代々バトンをつないできた活動で、始まってから今年で31年目になる。現在は今井とともに、06年から携わっている栗山巧外野手(40)も活動を行っている。新型コロナウイルスの影響で、20年から23年までは交流会の実施ができなかったが今年から再開。初めて参加した今井は「初めて直接お会いできたのがうれしいですし、直接会うことによって、もっとほかにもいろんな活動をしてみようかなという気持ちにもなる。もっといろんな方の手助けというか、そういうのができれば良いなとは思いました」と話した。

◆楽天今江敏晃監督(40)が、出場選手登録を抹消されたベテラン岡島豪郎外野手(34)について言及した。岡島は今季31試合に出場し、打率2割、1本塁打、6打点。7月以降の打席は6打席(無安打)にとどまっていた。今江監督は「出場機会がなかなかなかったというのもそうですし。たまに打席に立ったとしてもきついところもあるし。彼はベンチにいるだけで声を出してくれたり選手を鼓舞してくれたり助かっていますけど、野球選手なので、グラウンド上で結果を出せるように良い方向に持っていってあげないといけない。そういうのも踏まえて、もう1回ファームに行って打席に立って、状態を上げてきてもらいたいというのがあった」と意図を説明した。1軍再昇格の時期については定めず。2軍では、岡島と同じ左打ちの外野手の島内も調整している。同監督は「もちろん島内もファームにいるし。そういうのも含めて、とにかくここから総力戦になるので、現状で良い人間をどんどん使っていかないといけない。(島内は)状態を上げてもらわないと。自分の調子を取り戻さないとなかなかね。彼自身も中途半端に(1軍に)上がって来てもあれだと思うので。ただその辺はチーム状況によるので見極めてやっていきたい」と話した。島内はイースタン・リーグで打率2割2分9厘、2本塁打、12打点としている(2日現在)。

◆歌手のhitomi(48)が、西武楽天17回戦(ベルーナドーム)の試合前にセレモニアルピッチを行った。大きく振りかぶった後に右腕を振り、ボールはワンバウンドこそしたが、捕手のミットにしっかりと収まった。投球を振り返り「緊張しましたね...。無我夢中で投げました。鏡に向かって練習したかいもあって、まっすぐに投げられました! フォームもなかなか良かったと周りのスタッフにもほめられたので、点数は120点です!」と喜んだ。

◆楽天滝中瞭太投手(29)が、7回4失点で降板した。2回、先頭の5番外崎に四球を与えると、ガルシアに外角の144キロ直球を右越えの二塁打。無死二、三塁のピンチで野村大の左犠飛、松原の適時三塁打、炭谷のスクイズで一挙3点を失った。5回には2死一、二塁から山村に適時打を浴びた。8回から2番手伊藤茉が送られ降板となった。滝中は7回を7安打2四球4失点2奪三振。西武先発は試合前時点で防御率1・67のルーキー武内で、打線は7回無失点に封じられた。難敵相手に痛い4失点だった。滝中は試合前時点で1勝2敗、防御率5・32。新人王候補にも挙がる武内との投げ合いに、今江監督は「普通にメンツだけ見たら相当苦しい。でもいつもそうなので、極端なこと言ったら。その中で何とか勝っていく」と、苦戦は織り込み済みで臨んでいた。

◆楽天が西武に大敗した。先発の滝中が7回を7安打2四球4失点で主導権を握られた。8回から救援した伊藤茉も3点を失い、勝負を決められた。今江敏晃監督(40)は「ゲームの序盤での複数失点で、簡単に(犠打を挟んで)長打を連打されるというところを含めて。今の滝中の力を考えたら仕方ないではないですけど、なんとか防いで欲しかったですね。複数失点は」と、先発右腕へ反省を促した。打線は西武先発武内に7回無得点。救援した佐藤隼、ボーの前にも沈黙した。これで前日3日の逆転勝利で発生した貯金1が再び消滅した。4日の同戦では、津留崎がプロ初先発のマウンドに上がる。指揮官は「ピッチャー事情も正直苦しいので。現状うちのチーム力って考えると、とにかく取れる試合を取っていくということになってくると思います」と話した。

◆楽天滝中瞭太投手(29)が、失点のきっかけとなった四球を悔やんだ。2回、西武先頭の5番外崎にカウント3-1から四球を与えると、続くガルシアに右越え二塁打を浴びて無死二、三塁。ピンチを招くと、野村大の左犠飛、松原の適時三塁打、炭谷にフルカウントからスクイズを許し、一挙3点を失った。右腕は「そこ(先頭への四球)から始まってしまったので。結果論ではあるんですけど、やっぱりそういうところは目立ってしまう」と反省。結果的に7回4失点だっただけに、2回の投球が響いた。1軍登板は7月15日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来、今季5試合目。決して多くないチャンスを生かせなかった。「これから野球を続けるにあたっては大事な試合だと思っていた。その中で結果を出せなかったっていうのは、すごい悔しい気持ちはありますし。結果を出したかったかなとは思いますし、出すつもりで来てるので。ただダメだったってことです」と肩を落とした。

◆西武のルーキー左腕武内夏暉投手(23)がチームトップの7勝目を挙げた。7回109球5安打無失点5奪三振。規定投球回にはわずかに達していないが、防御率は1・55と安定感ある投球を続ける。「ゼロで抑える気持ちで投げました」と楽天打線に得点を与えなかった。ピンチを背負っても、いつも通り表情1つ変えなかった。3度得点圏に走者を置いたが落ち着いていた。2回1死二塁では小深田を二ゴロとし、続く村林を一飛に抑えた。4回1死から浅村と鈴木大に連打を許したが、阿部を空振り三振、小深田を二ゴロと得点を許さず。5回2死一、二塁の場面でも無失点で切り抜けた。「調子自体はよくて、先頭打者というところは毎回抑えるように心がけているので、そこを抑えられてよかった」と冷静に振り返った。パリ五輪に出場する同世代アスリートの姿は、武内にとってもいい刺激になっている。男子バスケットボールの河村勇輝(23)や、体操男子総合団体メンバーとして金メダルを獲得した東京五輪2冠の橋本大輝(22)は2001年生まれの同学年にあたる。「見ていると憧れちゃうというか、すごいなという印象です。やっぱり世界で戦っている姿を見ると刺激は受けます」。ルーキーの好投でチームの連敗は5で止まった。渡辺GM兼監督代行は「うちで今、一番安定しているピッチャー。非常にいいピッチングだったと思う。安定感がありました」と評した。季節は真夏。夏暉の名のとおり「夏は大好きです」と笑う。「この先も1勝1勝必死に戦っていきます」と目標の新人王に向かって走り続ける。

◆西武・今井達也投手(26)が3日、社会貢献活動の一環としてこの日の試合前に所沢市に在住する知的障がい児や肢体不自由児とその家族と交流会を実施した。同活動に2020年から参加している今井は、初の交流が実現し「初めて直接お会いできたのがうれしい。直接会うことによってもっと他にもいろんな活動してみようかなという気持ちにもなりますし、もっといろんな方の手助けができればいいなとは思いました」と語った。同活動は球団OBである潮崎哲也球団本部編成ディレクターが1994年から始めたもので、所沢市に在住する知的障がい児や肢体不自由児とその家族が集まる「所沢市手をつなぐ親の会」にシーズンシート2席分を寄付している。今年で31年目を迎える同活動にはこれまで多くの選手が協力し、現在のチームからは栗山と今井が参加している。

◆歌手のhitomiが試合前のセレモニアルピッチを行った。開催中の「ライオンズフェスティバルズ2024」で選手着用の紺色に白の縦じまの特別仕様のユニにデニムの短パン姿で登場。マウンド上から大きく振りかぶって捕手のミットにワンバウンドでストライクを投げ込み「無我夢中で投げました。鏡に向かって練習したかいもあって、まっすぐに投げられました!フォームもなかなか良かったと周りのスタッフにも褒められたので点数は120点です!」とコメントした。試合後にスペシャルライブが行われる予定で、hitomiは「『LOVE 2000』が高校野球の応援歌やプロ野球中継番組などで使っていただいて、野球とは結び付きを感じています。試合終了後のライブでは心を込めて盛り上げたいなと思っております」と意気込みを語った。

◆西武が快勝し、連敗を5で止めた。ルーキーの武内夏暉投手は要所を締め、7回5安打無失点でチーム単独トップの7勝目。打線は二回に松原の適時三塁打などで3点を先取し、五回に1点、八回には3点を加えた。楽天は投打に精彩を欠いた。

◆新人王を視野に入れた。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(23)=国学院大=が、7回5安打無失点でチーム単独トップの7勝目。チームの連敗を5で止めた。「調子自体はよかった。先頭打者を(全てアウトに)取れたので、リズムが生まれた」真夏のマウンドで〝夏暉〟が躍動した。持ち前の緩急自在の投球でスコアボードにゼロを並べた。一、三、六、七回は先頭を空振り三振に抑えるなど、投げ切った七回まで一度も先頭打者に出塁を許さず、「そこで引き締めた」とうなずいた。貧打にあえいでいた打線も、二回に松原の適時三塁打などで3点を先制すると、その後もつながり、計11安打で7得点で好投する武内を援護した。パリ五輪バスケットボール男子日本代表の司令塔を務める河村勇輝は、同じ福岡県内の高校に通った同学年。八幡南高出身の武内は福岡第一高出身の河村と面識はないが、「高校が福岡というのは知っていた。世界で戦っている姿を見ると刺激は受けます」と語る。規定投球回には2イニング足らないが、防御率はリーグトップのモイネロ(ソフトバンク)と同じ1・55。プロ入りから目標とする新人王のみならず、最優秀防御率のタイトル獲得の期待も膨らむ。「その中(新人)で一番になろうという気持ちはあるので最後まで戦いたい」。後半戦は2戦2勝。チームは最下位に沈む中、3球団競合の新人左腕が暑い夏をさらに熱くする。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61313 0.663
(↓0.007)
-
(-)
48403
(+7)
244
(+8)
67
(+1)
68
(-)
0.258
(↑0.001)
2.360
(↓0.04)
2
(-)
ロッテ
50406 0.556
(↓0.006)
10
(-)
47358
(+1)
347
(+5)
54
(-)
45
(-)
0.254
(↓0.001)
3.290
(↓0.03)
3
(-)
日本ハム
47417 0.534
(↑0.005)
12
(↑1)
48357
(+8)
330
(+7)
65
(+2)
66
(+1)
0.249
(↑0.001)
2.960
(↓0.03)
4
(-)
楽天
46462 0.500
(↓0.005)
15
(-)
49325
(-)
386
(+7)
46
(-)
62
(-)
0.242
(↓0.001)
3.810
(↓0.04)
5
(-)
ORIX
41513 0.446
(↑0.006)
20
(↑1)
48277
(+5)
306
(+1)
38
(-)
37
(-)
0.240
(↑0.001)
2.890
(↑0.02)
6
(-)
西武
29642 0.312
(↑0.008)
32.5
(↑1)
48217
(+7)
330
(-)
37
(-)
52
(-)
0.207
(↑0.002
3.140
(↑0.03)