巨人(☆8対4★)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2024.08.03)・東京ドーム=
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ヤクルト
2000100014801
巨人
03104000X81403
勝利投手:船迫 大雅(4勝0敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(3勝6敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(20号・1回表2ラン)
【巨人】岸田 行倫(4号・2回裏3ラン),ヘルナンデス(7号・5回裏2ラン),岡本 和真(17号・5回裏ソロ)

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◆巨人は2点を追う2回裏、岸田の3ランが飛び出し、逆転に成功する。その後4-3となって迎えた5回には、ヘルナンデスと岡本和のホームランなどで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、2番手・船迫が今季4勝目。敗れたヤクルトは、先発・高橋が乱調だった。

◆車いすテニス男子の小田凱人(18=東海理化)が始球式を行った。投球前、観客に手拍子をリクエストした。「盛り上げたいし、自分も上げたい」と手拍子の中、サウスポーから外角にノーバウンドの力強い球を投げ込んだ。昨年7月の始球式ではワンバウンド投球だっただけに「リベンジしたいと思っていた。めちゃくちゃうれしい」と振り返った。パリ・パラリンピックでは金メダル獲得の期待がかかる。「いい感じで終われることができ、パリに向けて気合いが入った感じ。車いすテニスがさらに有名になってくれたらうれしい」と話した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、6年連続となる20号本塁打を放った。初回に3番山田が四球を選び、2死一塁で迎えた第1打席だった。巨人先発の井上が投じた2球目の144キロの直球を捉え、バックスクリーン左のカメラ席に運ぶ先制2ランを放った。「打ったのはストレート。良いスイングができました。先制することができて良かったです」とコメント。頼れる主砲の7試合ぶりの1発で口火を切った。

◆/確信するその姿\6年連続20号到達#村上宗隆 先制ホームラン?プロ野球(2024/8/3)?? 巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/2fgw0cogP6

◆ヤクルト先発の高橋奎二投手(27)が、巨人打線にのみこまれた。1点を追う5回。ヘルナンデス、岡本和に2者連続弾を浴びたところで、首脳陣の我慢も限界に達した。4回0/3で99球を投げ、今季自己ワーストの7失点。下唇をかみ悔しさをあらわにしてマウンドを降り「全体的にボールが高かった。何とか修正しようと思ったのですが、なかなかうまくいかなかった。ゲームをつくれず申し訳ないです」とコメントした。

◆8回から登板したヤクルト木沢尚文投手(26)が、アクシデントに襲われた。代打で登場した巨人中山礼都の打球がグラブに収まらず、自身の胸付近に強打した。しばらくグラウンドにうずくまり苦悶(くもん)の表情を浮かべ、自力で立ち上がって治療のためにベンチへと引き揚げた。その後戻ることはなく、田口麗斗投手に後を託した。急きょマウンドに上がった田口は中飛、併殺と完璧な内容で締めた。

◆巨人岸田行倫捕手(27)が"大道打法"からの決勝弾でチームの連敗を4で止めた。2点を追う2回無死二、三塁、カウント3-1からヤクルト高橋の133キロスライダーを左翼席に運んだ。バットを短く持ち「何とか当てたいと。気付いたらどんどん短くなっていた」。かつて代打の切り札で活躍した大道典嘉氏を想起させるコンパクトなスイングからの1発を振り返り、笑顔を見せた。

◆巨人が逆転勝ちで連敗を4で止め、2位に再浮上した。2回に岸田行倫捕手(27)の4号逆転3ランを皮切りに、5回にエリエ・ヘルナンデス外野手(29)、岡本和真内野手(28)の2者連続の初アベック弾で畳みかけた。5回途中から2番手で登板した船迫大雅投手(27)がヤクルトにとどめを刺した。2死一、二塁のピンチで火消しすると、5回1死満塁のプロ初打席で中犠飛で初打点をマーク。イニングをまたいで、1回1/3を無失点で4勝目も転がり込んできた。船迫がまさかバットでわかせた。プロ初打席に立った。5回1死満塁。阿部監督から「打てそうか」と聞かれ「気持ちだけは」と答え、左打席に向かった。「どうやってテレビに映ってるのかな」と気になりながら、オコエに借りたバットを脱力したフォームで構える。ヤクルト星の149キロ直球を芯で捉え、飛距離十分の中犠飛。大学4年以来、6年ぶりの打席でプロ初打点をマークした。マウンドでも1点差に迫られた5回2死一、二塁から2番手でヤクルト中村を一飛に封じた。本業でも大きく勝利をたぐり寄せた。何かひと味、違うことを好む。「かぶるのが嫌なんですね」と言う。開幕直後、約30万円でオーダースーツを注文した。素材、サイズ感とこだわって、自分だけのお気に入りの逸品を仕立てた。グラブも個性を求め、ティファニーブルーのカラー。もともと約300万円のプレ値が付くティファニーのスニーカーをモチーフに「スニーカーは買えないのでグローブで」とデザインを構想した。大学4年、社会人4年を経てプロ入り。2年目の今季は36登板で防御率1・98。身長174センチの小さな体には大きな野心が宿る。「(年俸)1億円稼ぐ」との目標がある。肝が据わり、ピンチこそ心が躍る。祖父から「強い動物の心臓をのめば強くなる」と教えられ、小学生の時に2度、ヘビの心臓をのんだこともある。もし2年前のドラフトで指名されていなければ、不動産関係の仕事に就くことをイメージしていた。その変則右腕は着実に戦力となっている。【上田悠太】

◆ヤクルト村上宗隆(24)が球団史上4人目となる6年連続20号本塁打を放った。初回2死一塁で巨人井上の直球を捉え、バックスクリーン左のカメラ席に運ぶ先制2ラン。「いい感じで芯で捉え、角度もついていた」と12球団最速で到達した。しかし、先発高橋ら投手陣が計14安打8失点と打ち込まれ逆転負け。2本塁打した先月26日の広島戦に続く空砲となるも、「打てるように頑張ります」とカード最終戦に向けて前を向いた。村上が両リーグ最速の20号。ヤクルトで両リーグ20号一番乗りは89年パリッシュ、95年オマリー、99年ペタジーニ、12年バレンティン、21年村上に次いで6度目となり、1人で2度は村上が初めて。今季の20号到達は8月3日、チーム95試合目。コロナで6月に開幕した20年を除くと、両リーグ20号一番乗りが8月に入ってから誕生したのは58年8月10日長嶋(巨人)以来、66年ぶり。チーム95試合目は56年青田(大洋)の94試合を抜いて最も遅い。

◆巨人、オカエリ弾で勝利を決定付けた。4-3の5回無死一塁から愛称エリのエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が左中間に7号2ラン。続く岡本和真内野手(28)も左翼ポール際に17号ソロを放ち、点差を大きく広げた。岡本和は「(ヘルナンデスが)いい形で打っていたので、僕も流れに乗りたいなと思っていた」と初の2者連続アベック弾を喜んだ。

◆巨人坂本勇人が5戦ぶりスタメンで復調をアピールした。2回無死一塁、高橋のカットボールを左翼フェンス直撃の二塁打で好機を拡大させた。あと数メートルで柵越えの一打に阿部監督は「いいスイングもできてきたし『らしさ』というのも出てきている」と話した。

◆巨人・大城卓三捕手(31)が「5番・一塁」で2試合ぶりに先発する。1日の阪神戦(甲子園)で死球を受けて途中交代し、2日のヤクルト戦(東京ドーム)は代打で出場した。坂本勇人内野手(35)は「6番・三塁」で5試合ぶりに先発し、岡本和真内野手(28)が左翼に入った。

◆車いすテニスのパリパラリンピック代表、小田凱人(18)が始球式に登場した。スタンドから手拍子を受けながらノーバウンド投球を披露。「めっちゃ緊張しました。1年前はワンバウンドだったので、リベンジしたかった」とガッツポーズを見せた。8月下旬に開幕する本番へ、「今日いいピッチングができたのでもうやり残したことはありません」と笑顔で力を込めた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発出場し、一回に先制2ランをマーク。12球団最速で20号に到達した。2死1塁の場面で、巨人の先発左腕、井上が投じた144キロの直球を一閃。バックスクリーン左へと運び、「良いスイングができました。先制することができて良かったです」とコメントした。これで入団2年目の2019年から6年連続でシーズン20本塁打に到達。球団では池山隆寛、ラミレス、山田哲人に次ぐ4人目の快挙で、日本選手最長タイとなった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発出場し、一回に先制2ランをマーク。12球団最速で20号に到達した。村上のデータは以下のとおり。?ヤクルト・村上が両リーグ最速で20号本塁打をマーク。シーズン20本塁打以上は2年目の2019年から6年連続通算6度目。ヤクルト(前身を含む)の選手で6年以上続けたのは1988-93年の池山隆寛(6年)、2001-07年のラミレス(7年)、14-19年の山田哲人(6年)に次いで4人目で、日本選手では最多タイ記録。?両リーグ20号一番乗りは21年以来、3年ぶり2度目。24歳シーズンまでに2度以上記録したのは1953-55年の西鉄・中西太(3度、20-22歳)、63、64年の巨人・王貞治(2度、23、24歳)、97、98年の巨人・松井秀喜(2度、23、24歳)に次いで26年ぶり4人目。

◆巨人・岸田行倫捕手(27)が逆転の4号3ランを放った。「7番・捕手」で5試合連続の先発出場を果たした右打者は、0-2の二回、大城卓、坂本の連打で作った無死二、三塁で打席へ。一握り以上も短くバットを持ち、左腕、高橋の低めのスライダーを左翼席へ放り込んだ。「みんなで繋いだチャンスで逆転できて良かったです」とコメントした。前日は1点ビハインドの九回にバント処理をミスする失策を犯すなど悔しさを味わったが、正捕手定着を目指す背番号27は7月5日以来のアーチでチームに貢献した。

◆巨人・岡本和真内野手(28)が17号ソロを放った。6ー3の五回、カウント2-2から高橋が投じた高めのチェンジアップを一閃。打球速度172キロの弾丸ライナーを左翼ポール際、最前列に突き刺して7月12日のDeNA戦(東京ドーム)以来、16試合ぶりの一発放った。3番・ヘルナンデスの左越えソロに続き、2者連続本塁打となった。

◆巨人の中継ぎ右腕、船迫大雅投手(27)がプロ初打席で中犠飛をマークし、本拠地を沸かせた。プロ2年目の救援投手は、まず五回表、2死一、二塁の場面で先発・井上に代わって登板し、中村を一飛に仕留め、ピンチをしのいだ。その裏の攻撃ヘルナンデス、岡本和の連続本塁打で7-3とリードを広げ、なおも1死満塁に。ここで、六回も続投させたい阿部監督は船迫に代打を送らなかった。右投手ながら左打席に立った船迫は、星の149キロの直球を打ち返し、もう少しで中堅手の頭を越えるような犠飛を放った。これには首脳陣も驚いたように笑顔で手を叩いた。救援投手のバットにより、チームは8-3とリードを広げた。

◆8回、巨人・中山礼都の打球が当たり、痛そうなヤクルト・木沢尚文=東京ドーム(撮影・佐藤徳昭)

◆巨人が連敗を4で止めた。0―2の二回に岸田の3点本塁打で逆転し、4―3と追い上げられた直後の五回は岡本和のソロなどで4得点と突き放した。好救援の船迫が4勝目。村上の20号2ランで先制したヤクルトは高橋が崩れた。

◆巨人は連敗を4で止めた。中継ぎ右腕、船迫大雅投手(27)が1点差での好救援に加え、プロ初打席での中犠飛と投打に活躍。阿部慎之助監督(45)は、打席に送った際のやり取りを明かした。「『どういう状況でもいくから。打てそうか?』って聞いたら、『気持ちだけは』って言うから『打ってこい』って(笑)。大きな1点だった」 。六回、打線が3得点して7-3とリードを広げ、なおも好機を広げていた場面。ネクストバッターズサークルには中山が待機していたが、ベンチで指揮官は打撃用防具を着け、緊張した様子の船迫にそう話しかけ、送り出した。 1死満塁で右投手ながら左打席に立った船迫は星の149キロの直球を打ち返し、もう少しで中堅手の頭を越えるような当たりの犠飛をマーク。本拠地は大いに沸いた。 プロ2年目の救援投手は、まず五回表、2死一、二塁の場面で先発・井上に代わって登板し、中村を一飛に仕留め、ピンチをしのいだ。さらに六回も無失点で封じ、4勝目をマークした。指揮官は「投げて打って勝利投手になったのでね。これからも大事なところで投げてもらうので、引き続き頑張ってもらいたい」と目を細めた。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が「6番・三塁」で5試合ぶりに先発出場し、二回に左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、岸田の逆転弾につなげた。その後もいい当たりの外野フライが続き、復調気配が漂う35歳について、阿部監督は「いいスイングもできてきましたし、『らしさ』も出てきている。たまたまヒットにならなかった部分もあるし、彼なりに必死こいてやっているのも分かりますので」と期待した。

◆巨人・岸田行倫捕手(27)が二回に逆転の4号3ランを放ち、決勝点を刻んだ。「(好機で)1人目の打者が何かアクションを起こさないと」と、三振を防ぐために拳一つ分以上もバットを短く持ち、高橋のスライダーを左翼席へ運んだ。クレバーな正捕手は「短く持った方がコンパクトにいける。ああやって結果的に本塁打も出る」とうなずいた。

◆先発したヤクルト・高橋奎二投手は五回途中10安打7失点で6敗目(3勝)。2-0の二回、岸田に3ラン、五回にはヘルナンデス、岡本和に2者連続本塁打を許すなど3被弾した。一発攻勢に泣き「全体的にボールが高かった。何とか修正しようと思ったが、うまくいかなかった」と肩を落とした。高津監督は「四回で変えようかと思ったけど、判断が難しかった」と振り返った。

◆巨人は3日、ヤクルト16回戦(東京ドーム)に8-4で勝ち、連敗を4で止めた。阿部慎之助監督(45)は五回に好救援を見せた船迫(ふなばさま)大雅投手(27)を直後の攻撃でプロ初打席に送り出すと、中犠飛で初打点をマーク。新人王の資格を持つ2年目右腕が投打に活躍し、2位に浮上した。東京ドームのどよめきを一瞬にして歓声に変えた。7-3の五回1死満塁、追加点の好機で打順は9番。阿部監督はネクストバッターズサークルで控えていた中山ではなく、直前に見事な火消しを見せた船迫を続投させるため、そのままプロ初打席へ送り出した。「(電光掲示板の)打順を見たときに、まさかと。打席に入る前の方が緊張して、入ってからはもういったろう」と気合を入れた船迫。ベンチで「打てそうか?」と監督に問われ、「打たせてもらえるなら打ちたいです」とプロ2年目で初打席へ向かった。

◆主砲が描いた特大の放物線に、東京ドームの観衆が一斉に沸き上がった。ヤクルトの4番・村上宗隆内野手(24)が一回に先制2ランをマーク。両リーグを通じて、20号に一番乗りした。「いい感じで芯を捉えていた。角度もついていたし、いったと思った。もっともっと打てるように頑張ります」2死から3番・山田が四球で出塁。走者を一塁に置く中、一振りで結果を残した。巨人の先発左腕、井上が投じた144キロの直球をバックスクリーン左へ運び、7月26日の広島戦(神宮)以来7試合ぶりの一発とした。これで入団2年目の2019年から6年連続でシーズン20本塁打に到達。球団では池山隆寛(6年)、ラミレス(7年)、山田哲人(6年)に次ぐ4人目の快挙で、日本選手では最長タイ記録となった。背番号55は本塁打を「僕ら長距離打者にとってすごく特別」と表現し、「球場の雰囲気を明るくできる。盛り上げられるものだと思うので」と理由を語る。チームは逆転負けを喫し「(4日は)勝てるように」。最下位からの上位浮上へ、主砲がバットで流れを変える。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
49394 0.557
(↑0.005)
-
(-)
51262
(+4)
225
(+1)
35
(-)
45
(-)
0.232
(↑0.001)
2.160
(↑0.02)
2
(1↑)
巨人
50425 0.543
(↑0.005)
1
(-)
46293
(+8)
262
(+4)
54
(+3)
43
(-)
0.238
(↑0.002
2.560
(↓0.01)
3
(1↓)
阪神
50435 0.538
(↓0.005)
1.5
(↓1)
45309
(+4)
272
(+10)
40
(+2)
30
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.290
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
46491 0.484
(↑0.005)
6.5
(-)
47328
(+10)
332
(+4)
66
(+2)
47
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.070
(↓0.01)
5
(-)
中日
41516 0.446
(↓0.005)
10
(↓1)
45229
(+1)
307
(+4)
40
(-)
28
(-)
0.236
(↑0.001)
2.690
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
39524 0.429
(↓0.004)
11.5
(↓1)
48331
(+4)
348
(+8)
66
(+1)
44
(-)
0.238
(-)
3.460
(↓0.06)