巨人(★2対4☆)ヤクルト =リーグ戦15回戦(2024.08.02)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:奥川 恭伸(3勝1敗0S)
(セーブ:小澤 怜史(2勝6敗1S))
敗戦投手:赤星 優志(0勝7敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは1-0で迎えた6回表、太田の2点適時三塁打でリードを広げる。1点差とされた直後の9回には、西川の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・奥川が6回2安打無失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は8回に追い上げを見せるも、反撃は及ばなかった。

◆ヤクルト先発の奥川恭伸投手(23)が今季初めて6回を投げ、2安打無失点で後続に託した。立ち上がりから自慢の制球力が乱れることはなかった。四死球はゼロ。一度も得点圏に走者を進めることなく、3勝目がかかる勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。前回の7月21日DeNA戦は、今季最短の4回で降板。6安打3失点3四死球と思うような投球が出来なかっただけに、リベンジに成功した。「今日は前回の反省も踏まえて丁寧に投げることを意識しました。(捕手の)中村さんともイニング間にしっかり会話ができて、先発としての役割を果たせたと思います」と球団を通じてコメントした。

◆巨人が4連敗を喫し、3位に後退した。先発した赤星優志投手(25)が2回に先制を許すと、6回に四球絡みで2点を失い、3点差で降板。打線が8回に吉川尚輝内野手(29)の2点適時打で1点差に迫ったが、最後は逃げ切られた。赤星はまたしても今季初白星を逃し、これで開幕から7連敗。前夜に甲子園で阪神に屈辱の同一カード3連敗を喫し、広島に首位の座を譲り渡していたチームは4連敗となり、7月5日以来約1カ月ぶりに3位に順位を落とした。阿部監督は「我慢しかないよ、こっちもね。こういう時もあるし、みんな何とかしようと思っているのは分かるから。我慢だけですよ」と言い聞かせるように言った。赤星が開幕7連敗。今年は高橋(西武)が開幕から8連敗しているが、巨人投手の開幕7連敗以上は、74年高橋一(9連敗)75年新浦、05年桑田、17年宮国に次いで5人目。

◆クオリティースタート(=6回以上、自責点3以下)となる6回2安打無失点。QS。ヤクルト奥川恭伸投手(23)が、求めていた2文字を手にした。今季5度目の登板で初めての6回。「1イニング伸びたのはうれしいですし、やっぱり8回、9回いけるようなピッチャーになっていかないといけないと思う」と笑顔だった。究極の理想がある。「クオリティースタート率100%です。あとはシーズン通して無四球。みんな目指しているし、無理かもしれないけど、出さないといけない。これ達成出来たら褒めて下さい(笑い)」。復活してからここまでの2勝は、ともに5回止まり。3勝目には大きな価値があった。前回まで3試合連続で3四死球以上と本来の制球力が乱れる場面もあったが、この日は四死球ゼロ。「今日が一番まとまってたんじゃないかなと思います」とうなずいた。好相性の地も、目標に近づけた。東京ドームの巨人戦は3戦3勝とした。21年7月13日(6回3失点)、同年9月17日(7回1失点)に続く快投。「もう初めてみたいなものなんで、どこに行っても毎回新鮮な気持ちで」と笑ったが、抜群のコントロールで巨人打線を散発2安打。二塁すら踏ませず連敗を3でストップ。高津監督は「今までの中では一番良かったかな」と今後は登録抹消させない方針。奥川は「今年は絶対に投げきる、それが大事」とかみしめた。100%は無理でも、次回以降、毎回QSを狙っていく。【栗田尚樹】

◆巨人赤星優志投手(24)が6回4安打3失点で開幕7連敗を喫した。今季8度目の先発も初勝利はならず。球団では17年宮国以来、5人目の開幕7連敗となった。試合後、2軍再調整が決定した。2回1死一、三塁からヤクルト中村にセーフティースクイズで先制点を献上。6回2死回一、三塁から太田に2点適時三塁打を浴び、追加点を失った。赤星は「守備から良い流れをと思い投球していましたが、先制、追加点と与えてしまったことが悔しいです」と唇をかんだ。杉内投手チーフコーチは「試合は作れる。いいピッチャーなのだけど、あそこで踏ん張り切れないのが赤星の弱さ」と話した。

◆1日の阪神戦(甲子園)で死球を受けて途中交代した巨人・大城卓三捕手(31)が先発を外れた。岡本和真内野手(28)が一塁、新外国人のココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ傘下3A=が「5番・三塁」に入った。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が球宴明け最初の先発。右肘痛など度重なるけがから復帰した今季、5戦目で最長となる6回を投げ2安打無失点の快投を見せた。東京ドームでは2021年以来3年ぶり、巨人戦は右肘痛の影響で緊急降板した22年3月29日(神宮)以来の登板。巨人打線を散発2安打、無四球で二塁すら踏ませず、6回を86球で投げ切った。

◆1日に今季初めて出場選手登録されたヤクルト・太田賢吾内野手(27)が「6番・右翼」で2試合連続の先発出場。1―0の六回に右中間へ値千金の2点三塁打を放ち「チャンスだったので甘めに目付けをして、初球から積極的に仕掛けることができた」と語った。六回に前を打つオスナが敬遠気味の四球で歩かされ、2死一、三塁の好機で迎えた第3打席。巨人先発の赤星に対し、1球目のフォークボールを振り抜き右中間を真っ二つに破った。2者が生還し、自身も三塁へ滑り込んだ。阿部監督がリクエストを要求したが判定は覆らず、口頭を続けた奥川に大きな2点の援護をもたらした。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が球宴明け最初の先発。右肘痛など度重なるけがから復帰した今季、5戦目で最長となる6回を投げ2安打無失点の快投を見せ「前回の反省も踏まえて丁寧に投げることを意識した。(捕手の)中村さんともイニング間にしっかり会話ができ、先発としての役割を果たせたと思う」とコメントした。東京ドームでは2021年以来、巨人戦は右肘痛の影響で緊急降板した22年3月29日(神宮)以来の登板。巨人打線を散発2安打、無四球で二塁すら踏ませず、6回を86球で投げ切った。

◆巨人・田中千晴投手(23)が今季初登板で1回無失点に抑えた。今季初の1軍昇格を果たし、0-3の八回にマウンドへ。宮本を中飛、村上を二ゴロに打ち取り、2死からオスナに左翼線への二塁打を打たれたが、太田を遊ゴロで無失点で切り抜けた。最速は150キロを計測した。1年目の昨季は30試合に登板して2勝3敗、防御率5・51。今季ファームでは先発転向する時期もあったが、直近は救援での登板が続いていた。

◆ヤクルト・石山泰稚投手(35)が3―2の八回1死一、二塁のピンチに5番手で登板。ヘルナンデスを二ゴロ併殺打に打ち取り、無失点で切り抜ける〝神リリーフ〟を見せた。先発の奥川が6回2安打無失点の好投を見せたが、八回に3番手星が1死から連続四球、代わった山本も丸に中前打、続く吉川に2点打を浴びて1点差に迫られた。なお一、二塁でこの回3人目の投手としてマウンドに上がったベテラン、石山はヘルナンデスに対し丁寧にコースを突き、最後は外角球で最高の併殺打に仕留めた。

◆試合に勝利し、笑顔のヤクルト・奥川恭伸(中央)=東京ドーム(撮影・佐藤徳昭)

◆ヤクルトが競り勝ち連敗を3で止めた。二回にスクイズで先制し、六回に太田が2点三塁打。1点差の九回は西川の適時打で加点した。奥川が6回2安打無失点で3勝目。石山が好救援し、小沢がプロ初セーブを挙げた。巨人は4連敗。

◆ヤクルトは先発の奥川恭伸投手(23)が度重なるけがから復帰した今季、最長となる6回を投げ2安打無失点の好投で3勝目(1敗)を挙げた。打線は二回に1死一、二塁のチャンスで中村悠平捕手(35)がセーフティスクイズを決め先制。六回は太田賢吾内野手(27)が2死一、三塁から右中間へ2点三塁打を放つなど右腕を援護した。以下、奥川のヒーローインタビュー。--六回無失点の好投「一人一人丁寧にしっかり投げることができたかなと思います」--投手戦となった「今日も序盤に援護をいただいたので、リードを守ろうという気持ちで投げました」--今季最長の6イニングを投げた「登板ごとによくなっている感触はあるので、もう少し長いイニングを投げられるようにもっともっと頑張りたいと思います」--東京ドームでは3年ぶりの勝利「対戦する相手も3年ぶりですごい難しいなと思うんですけど、なんとか勝ててよかったなと思います」--今日の登板を振り返って「今日はしっかり次に繋がるいい登板になったんじゃないかなと思うので、今日のよかったこととか悪かったことも次に活かせるように頑張りたいと思います」--次の登板に向けて「次もチームが勝てるように、一生懸命投げたいと思います」

◆巨人は4連敗し、阪神が勝利したためリーグ2位から3位に後退した。投打ともに低調気味なチーム状況の中、阿部慎之助監督(45)は「我慢」を繰り返した。「我慢しかないよ。こういう時もあるし、みんな何とかしようと思っているのは分かるから。我慢だけですよ」赤星は6回4安打3失点で7敗目。今季未勝利の右腕は、三者凡退のイニングが3度ありながらも、六回2死一、二塁で太田に2点三塁打を許すなど、今季は勝負どころで踏ん張れない印象もある。指揮官は「ここっていう時にポコッと打たれて。それだけだな」と課題を挙げた。打線はヤクルトの先発・奥川に6回2安打無失点の好投を許した。八回に1死満塁の好機をつくって吉川の2点中前打で2-3と1点差に迫ったが、続くヘルナンデスが痛恨の二ゴロ併殺に倒れ、あと一本が出なかった。

◆ヤクルト・西川遥輝外野手(32)が「2番・中堅」で出場。3―2の九回に貴重な右前適時打を放ち「安打はいつもたまたまです。ほとんどスライダーだったので、もし真っすぐ投げられていたら三振していたかもしれないし、たまたまです」と振り返った。八回に1点差に追い上げられた直後だった。嫌な流れの中で九回2死一、三塁の好機。西川は巨人4番手バルドナードに対しフルカウントからの6球目、スライダーを右前にはじき返した。自身7月5日の巨人戦(神宮)以来、約1カ月ぶりの安打が貴重な適時打となり「うれしかったですね。坂本(勇人)さんとも話していたんですけど、どんな安打でも、何歳になってもうれしいという話をしていた。ほんまその通りやなと思います」と明かした。ベテランの一打を、高津監督は「大きかったね。技術もそうですけど、経験値が違うのかなと。いろいろ考えながらスイング仕掛けていくというところは、若い選手が見習わないといけない、割り切りだったり思い切りだったりというところはある」とたたえた。

◆停滞感を打ち破れない。巨人は4連敗を喫し、阪神が勝利したため3位に後退。2日続けて順位を下げ、阿部慎之助監督(45)は「我慢」を繰り返し、多くを語らなかった。「我慢しかないよ。こういう時もあるし、みんな何とかしようと思っているのは分かるから。我慢だけですよ」打線はヤクルト・奥川のコーナーを突く投球の前に、6回2安打で好機すらつくれなかった。八回1死満塁では吉川の2点打で1点差に迫るも、続くヘルナンデスが痛恨の二ゴロ併殺打。あと一本が出なかった。後半戦から加わったモンテス(前ロッキーズ3A)はバットから快音が響かず、出場4試合連続で無安打。3番ヘルナンデス、15試合本塁打がない4番岡本和ら中軸が低調気味だ。1日までの阪神3連戦(甲子園)は計40安打23失点と〝投壊〟。屈辱の3連敗の流れを引きずっている。(谷川直之)

◆ヤクルトは連敗を3でストップ。先発の奥川恭伸投手(23)が度重なるけがから復帰した今季、最長となる6回を投げ2安打無失点の好投で3勝目(1敗)を挙げた。高津臣吾監督(55)の主な一問一答は以下の通り。――奥川が好投「(今季)今までの中では一番よかったかなと思いますね。横から見ていた範囲ではしっかり腕も振れているし、多少引っかけたり抜けたりという球もありましたけど、ああやってまとめる技というか技術というか、やっぱり持っていますね」――前回より安定「そうですね、ちょっと真っすぐが真っすぐいきだしたかなと。それまでシュート回転したり引っかけたりというところが多かったんですけど、今日はわりと狙ったところに真っすぐ投げられたのかなと思います」――連敗中のチームに大きな1勝「そうですね、まあ本人はあまり連敗とか関係ないかもしれないですけど、チームにとっては毎日かもしれないですけど大事な一戦ですし、こうして連敗を止められたというのは彼も自信になると思うし、チームとしてもまた明日、という気持ちになりますね」――奥川は今回も一度抹消して間隔を空けるか「抹消しないです」――九回に西川が適時打「大きかったね。あそこでスライダー読んだか分からないですけど、技術もそうですけど経験値が違うのかなと思って見ていました。いろいろ考えながらスイング仕掛けていくというところは、若い選手が見習わないといけない割り切りだったり思い切りだったりというところはあるのかなと」

◆巨人に勝った!! ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が2日、今季5度目の登板となった巨人15回戦(東京ドーム)で、1軍復帰後最長となる6回を投げ、2安打無失点と好投。約1カ月ぶりの3勝目(1敗)を手にした。同戦は右肘痛を発症して緊急降板した2022年3月29日(神宮)以来857日ぶりの登板で、レギュラーシーズンでの勝利は21年9月17日(東京ドーム)以来1050日ぶり。自力優勝が消滅する中、最下位のチームで希望の星となる。勝利が決まった瞬間、屈託のない〝奥川スマイル〟でベンチを出た。今季最長となる6回を投げ2安打無失点で3勝目。奥川は二塁を踏ませない堂々たる投球にうなずいた。「一人一人、丁寧に投げることができた。今までと違うのは、しっかりバッターと対戦できたところだと思うので、楽しさみたいなところはあった」着実にステップを踏んでいる。6月14日のオリックス戦(京セラ)で右肘痛からの復帰勝利を挙げた後、制球面に苦しんでいたが、この日は違った。直球の最速は146㌔でも、スライダーやフォークボールを低く、広く、制球。安定感抜群の今季初の無四球投球で、6月29日の阪神戦(神宮)以来約1カ月ぶりに勝ち星を挙げた。「(今季)一番まとまっていた。まだまだ100%ではないですけど、徐々に良くなってくると思う」また一歩、前に進んだ。巨人戦は緊急降板した2022年3月29日(神宮)以来の登板。右肘に痛みが走った〝あの日〟から857日ぶりだ。悩み、苦しみ、壁を乗り越えてきた。1軍のマウンドに慣れていない精神面も制球に影響していたが「一番、落ち着いて投げられた」と克服。巨人戦で21年9月17日(東京ドーム)以来1050日ぶりの勝利を挙げた。

◆鼓舞してくれる主砲の一言一言が、奥川にとっては大きかった。今季神宮で初勝利した6月29日の阪神戦後、2学年上の村上から「もっと投げないと。5回で終わるな。8回行け、9回行け」と声をかけられた。同14日のオリックス戦(京セラ)で復帰勝利を果たした後、メディアを通じて「このまま終わる選手ではない。このチームを代表するエースになれると思う」と自身に期待の言葉をかけてくれた村上ならではの激励。厳しさの中にある優しさに、奥川も「ムネさんからは『おめでとう』よりも、そういう言葉の方が多い。でも、うれしいです」と感謝する。この日、今季最長の6回を投げ「7回、8回、9回といけるようなピッチャーになっていかないといけない。やっぱりそこを目指して頑張りたい」と決意を新たにした奥川。『エースと主砲』。そう呼ばれる存在になるべく、日々前に進んでいく。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
48394 0.552
(↑0.005)
-
(-)
52258
(+1)
224
(-)
35
(-)
45
(-)
0.231
(-)
2.180
(↑0.02)
2
(1↑)
阪神
50425 0.543
(↑0.005)
0.5
(-)
46305
(+4)
262
(+2)
38
(-)
29
(-)
0.234
(↓0.001)
2.240
(-)
3
(1↓)
巨人
49425 0.538
(↓0.006)
1
(↓1)
47285
(+2)
258
(+4)
51
(-)
43
(-)
0.236
(↓0.001)
2.550
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
45491 0.479
(↓0.005)
6.5
(↓1)
48318
(+2)
328
(+4)
64
(-)
46
(-)
0.252
(↓0.001)
3.060
(↓0.01)
5
(-)
中日
41506 0.451
(↓0.005)
9
(↓1)
46228
(-)
303
(+1)
40
(-)
28
(-)
0.235
(↓0.001)
2.700
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
39514 0.433
(↑0.006)
10.5
(-)
49327
(+4)
340
(+2)
65
(-)
44
(+1)
0.238
(-)
3.400
(↑0.02)