楽天(★0対7☆)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2024.08.01)・東京ドーム=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:澤柳 亮太郎(1勝1敗0S)
敗戦投手:藤井 聖(7勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(4号・6回表3ラン)

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◆ソフトバンクが快勝。ソフトバンクは2回表、柳町の適時三塁打で先制に成功する。その後は、3回に栗原の適時二塁打、6回には甲斐の3ランが飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、2番手・澤柳がプロ初勝利。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(31)が育成出身選手の通算安打記録を更新した。トップだった元ロッテ岡田幸文氏(現楽天の1軍外野守備走塁コーチ)の573安打で並んでいたが、3回に左翼二塁打で574安打目を放った。牧原大は10年育成ドラフト5位で入団し、12年6月に支配下登録。22年にはいずれも自己最多となる120試合出場で123安打を放った。今季の成績は試合前時点で打率2割8分7厘、0本塁打、6打点。

◆スリーピースロックバンド「サンボマスター」がセレモニアルピッチに登場した。試合前にグラウンドで代表曲「できっこないを やらなくちゃ」を披露。その後、それぞれ背番号の異なるクリムゾンレッドのユニホーム姿で再登場した。福島県出身のボーカル山口隆(48)は「1049」(東北)、ベースの近藤洋一(47)は「89」(野球)、ドラムの木内泰史(47)は「6966」(ロックンロール)を背負った。捕手は昨季限りで現役を引退した銀次アンバサダー(36)が務めた。山口が投じた山なりのボールは、ベース直前で惜しくもワンバウンド。「あんなに気持ちがいいもんなんですね。僕みたいなのが投げさせていただいて、光栄の極み」と感慨深げだった。始球式が人生初だったという。「(自主練)めちゃめちゃしたんですけど、あの距離って無理じゃないですか。だから、プロスピ(プロ野球スピリッツ)。今回のお話をいただいてからは、本当にプロスピを、暇さえあれば...」とゲームで練習? してきたと笑わせたが、来場後に銀次から直接指導を受けた。「銀次さんがすごく教え上手で、ちょっと上めに投げる気持ちでやってくださいと言っていただいて」と好投につなげた。この日は楽天グループが冠協賛した「楽天スーパーナイター」。ライブパフォーマンスでは、障がいの有無にかかわらずダンスを楽しめる場づくりに取り組んでいるダンスチーム「SOCIAL WORKEEERZ」や球団公式チアリーダー、ヴィッセル神戸のガールズ応援ユニット「ヴィッセルセレイア」、台湾プロ野球「楽天モンキーズ」のチアが一緒に盛り上げた。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が執念采配を見せた。プロ初勝利がかかっていたドラフト6位ルーキーの大山凌投手(22)を4点リードの4回2死満塁で降板させ、2番手に同5位の沢柳亮太郎投手(24)を起用した。大山は3回まで無安打投球。4回は1死満塁のピンチで7番フランコを空振り三振に仕留めたところでマウンドを降りた。沢柳は2死満塁で小深田を空振り三振に仕留めてピンチ脱出。大山は3回2/3を54球、2安打無失点だった。打線は2~4回に得点を重ね、4回終了時点で4-0とリードしている。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が4号3ランを含む3安打4打点の活躍を見せた。4回に右中間へ適時二塁打を放つと、6回1死一、二塁では右翼席へ3ラン。「とにかく追加点をと集中していました。捉えた感覚だったが、まさかスタンドまで届くとは思いませんでした」。笑顔でダイヤモンドを回った。8回にも左翼二塁打を放ち今季3度目の猛打賞。守っても完封リレーを引き出すなど攻守に活躍した。

◆楽天藤井聖投手(27)が持つ球団左腕連勝記録が7で止まった。2、3、4回といずれも長打で失点すると、6回1死一、二塁からソフトバンク甲斐に右越え3ランを浴びた。今季自己ワーストの7失点で2敗目。年に1度の東京ドーム主催。自身にとってもENEOS時代、都市対抗で投げた以来の懐かしのマウンドだった。「意気に感じてたんですけど、残念。自分の連勝(が止まった)というより、たくさんの関係者、ファンの方々が来た中で情けない投球で申し訳ない」と話した。

◆ソフトバンク牧原大成(32)が育成出身選手の通算安打記録を更新した。トップだった元ロッテ岡田幸文氏(現楽天の1軍外野守備走塁コーチ)の573安打に並んでいたが、3回に左翼二塁打で574安打目。球史を塗り替え「ここまで来られると思っていなかったのでうれしいです」と話した。10年育成ドラフト5位で入団し、12年6月に支配下昇格。同年の育成ドラフトにはメッツ千賀や同僚甲斐がいる。4回の第2打席では左前適時打で575安打目も記録した。しかし、試合後に笑顔はなかった。2回の守備で中島のゴロを後逸。今カード3試合連続の失策となり「エラーは練習するしかない。結果を出せるように頑張りたい」と引き締めた。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクは小久保裕紀監督(52)の執念継投がハマり、4カード連続の勝ち越しを決めた。12球団最速で60勝に到達。貯金も今季最多タイの30に戻した。勝負手を打ったのは4点リードの4回だった。先発はドラフト6位ルーキーの大山凌投手(22)。3回までは無安打投球も、4回に1死満塁のピンチを招いた。1発出れば同点という局面で7番フランコを空振り三振。ここで小久保監督は継投策に出た。2番手には同5位の沢柳亮太郎投手(24)を起用。「(大山は)あの回でいっぱいいっぱいだったですね。今日は飛ばしてましたから。球を見ての判断? もちろん」。試合の流れを左右する大一番でルーキーリレー。沢柳は小深田を三振に斬り、見事に采配的中だ。沢柳は5回も0封で1回1/3を無失点。うれしいプロ初勝利だ。社会人出身の24歳右腕は「ルーキーの大山が作ったピンチ。自分も同じルーキーですが、(年上の)先輩として絶対に無失点に抑えようと思いました」と笑顔。両親も観戦に訪れた一戦で、記念球を手に無数のフラッシュライトを浴びた。指揮官も「今日は沢柳ですよ」と好救援を披露した右腕をねぎらった。大山はプロ初勝利こそ逃したが、プロ2度目の先発で3回2/3を54球、2安打無失点。次回登板に期待を抱かせる投球だった。兄貴分、沢柳の好投には「いやもう、素晴らしいお兄ちゃんです」と感謝。「次はちゃんと、自分の実力で初勝利が取れるように頑張ります」。首位独走のソフトバンクには頼もしいルーキーたちがいる。【只松憲】柳町(2回、右翼線を破る先制の適時三塁打)「打ったのは真っすぐです。とにかくつないでいくことだけを考えて打席に入りました」栗原(3回に左越え適時二塁打)「打ったのはシンカーです。大きな追加点を挙げることができて良かったです」

◆ソフトバンクが快勝し、両リーグ最速で60勝に到達した。2番手で1回1/3を無失点に封じたルーキー沢柳がプロ初勝利。二回に柳町の適時三塁打で先制し、4―0の六回に甲斐の4号3ランで突き放した。楽天は藤井が7失点と崩れた。

◆ソフトバンクの甲斐が「勝たせてあげたい」と先発のルーキー大山を援護する3安打4打点と活躍した。前回バッテリーを組んだ7月17日も5打点をマーク。四回途中で降板した大山の初白星はお預けとなったが、2番手、沢柳のプロ初勝利に貢献した。2―0の四回は外角速球を逆らわずに右中間に運ぶ適時二塁打を放ち、六回は「まさかスタンドまで届くとは思わなかった」という右越えへの3ラン。6投手の無失点リレーを導く好リードも見せた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60303 0.667
(↑0.004)
-
(-)
50390
(+7)
232
(-)
63
(+1)
67
(-)
0.257
(↑0.001
2.310
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
49396 0.557
(↑0.005)
10
(-)
49354
(+4)
340
(+1)
54
(+2)
45
(-)
0.254
(↓0.001)
3.280
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
46407 0.535
(↑0.006)
12
(-)
50345
(+7)
317
(+6)
62
(+4)
65
(+3)
0.248
(↑0.001)
2.890
(↓0.03)
4
(-)
楽天
45452 0.500
(↓0.006)
15
(↓1)
51322
(-)
377
(+7)
45
(-)
62
(-)
0.243
(↓0.001)
3.790
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
40503 0.444
(↓0.005)
20
(↓1)
50270
(+6)
302
(+7)
38
(+3)
37
(+1)
0.238
(↑0.001)
2.910
(↓0.05)
6
(-)
西武
28632 0.308
(↓0.003)
32.5
(↓1)
50208
(+1)
327
(+4)
36
(-)
51
(+2)
0.205
(↓0.001)
3.170
(↓0.01)