広島(☆2対1★)DeNA =リーグ戦16回戦(2024.08.01)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:島内 颯太郎(7勝6敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝4敗29S))
敗戦投手:中川 虎大(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆広島が3連勝。広島は3回裏、中村貴の野選出塁の間に1点を先制する。その後同点とされるも、8回に菊池の適時打で1点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・島内が今季7勝目。敗れたDeNAは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆7連敗中のDeNAに負の連鎖が止まらない。ミスから5試合連続で先制点を奪われた。先発のドラフト5位ルーキー・石田裕太郎投手(22)が2回までは19球で完全投球とテンポ良く立ち上がるも、3回に安打を集められた。1死から広島会沢に左前打、2死一塁から秋山の中前打と続く野間に右前打を打たれ、単打3つで2死満塁。中村貴をシンカーで遊ゴロに打ち取り、遊撃・森敬が二塁にトスするも、一走・野間の素早い走塁で間一髪セーフ。リクエストの結果も判定は覆らず、フィルダースチョイスで先制点を許した。直後の4回の攻撃で1死二、三塁で森敬に打席が回ってくるも、代打京田が送られた。前日の同戦で安打も放っていた森敬は、1打数無安打で試合早々に途中交代となった。

◆7連敗中のDeNAが広島と一触即発の場面に見舞われた。1点を追う6回無死二塁、宮崎敏郎内野手(35)が広島大瀬良大地投手(33)から左腕付近に死球を受けた。宮崎は感情をあらわにし、大瀬良をにらみつけた。これが両軍入り乱れる事態に発展。同学年の広島会沢翼捕手(36)や田中浩康内野守備兼三塁ベースコーチ(42)が必死に間に入った。三浦大輔監督(50)も宮崎をなだめるなど、両軍の監督、コーチ、野手陣に加え、ブルペンから中継ぎ陣も飛び出すなど、乱闘寸前の状況となり、場内は騒然となった。その後、無死一、二塁で試合は再開し、山本が犠打で送り、フォードの同点適時打で試合は振り出しに。直後の6回の守備から死球を受けた宮崎はベンチに退いた。

◆広島がDeNAに競り勝ち、3連勝で7月20日以来の首位浮上となった。同点の8回、2死一、二塁から菊池涼介内野手(34)がDeNA中川虎から詰まりながらも三塁後方に落とす適時打を放ち、勝ち越した。先発大瀬良は立ち上がりから細かな制球に苦しみ、何度もピンチを招いた。それでも6回に許した1失点にしのぐと、8回は島内、9回は栗林がつないだ。

◆DeNAが泥沼の8連敗に沈んだ。攻守でリズムをつかめず、同点の8回に決勝点を献上。後半戦は6試合で8得点と深刻な得点力不足に陥り、借金3で3位阪神に5ゲーム差まで突き放された。負の連鎖を断ち切れなかった。2回まで19球で無安打無失点に抑えていたルーキー石田裕だったが、3回に安打を集められた。単打3つで2死満塁。広島中村貴をシンカーで遊ゴロに打ち取り、遊撃・森敬が二塁にトスするも、一走・野間の素早い走塁で間一髪セーフ。リクエストの結果も判定は覆らず、フィルダースチョイスで先制点を許した。直後の4回の攻撃で森敬に打席が回ってくるも、三浦大輔監督(50)は代打京田を送った。前日の同戦でも代打攻勢をかけており、試合前には「できることはどんどんやっていこうかなと思います」と先手先手での積極采配を示唆していた。1点を追う6回無死二塁には、乱闘寸前の一触即発ムードも。宮崎が広島大瀬良から左腕付近に死球を受けた。宮崎は感情をあらわにし、大瀬良をにらみ付けた。これが両軍入り乱れる事態に発展。田中内野守備兼三塁ベースコーチや三浦監督がなだめるなど、両軍の監督、コーチ、野手陣に加え、ブルペンから中継ぎ陣も飛び出した。乱闘寸前と場内は騒然となった。その後、無死一、二塁で試合は再開し、山本が犠打で送り、フォードが同点適時打で試合は振り出しに。直後の6回の守備から死球を受けた宮崎はベンチに退いた。その後も一進一退の攻防が続いていた8回だった。4番手の中川虎が先頭の野間に中前打を浴びると、犠打で1死二塁。その後2死一、二塁とするも、菊池に浮いたフォークを詰まりながらも左前に落とされ、決勝適時打を浴びた。阪神が巨人に勝利したため、これで3位阪神と5ゲーム差の4位となった。大混戦の上位争いで残り49試合。2カード連続同一カード3連敗で後半戦は6戦全敗と26年ぶりの優勝へ、土俵際に立たされた。

◆広島菊池涼介内野手(34)の攻守の活躍で、12日ぶりに首位に返り咲いた。同点の8回2死一、二塁。DeNA中川虎の内角高めから落ちるフォークを詰まりながらも振り抜いた。「気持ちも出ていたと思うので、のっかったのかな」。食らいついた当たりは三塁後方に落ちて二塁走者が生還。値千金の決勝打となった。安打数、失策数ともにDeNAと同数だったが、球際が勝負を分けた。先制した3回は2死満塁からの遊ゴロに、全力疾走した一走野間が懸命に伸ばした左足で先制点(記録は野選)をもぎ取った。1-1の7回には、2死一塁から牧の右翼前方の飛球を二塁菊池が長距離の背走から最後は後方へスライディングキャッチしてピンチの芽を摘んだ。新井監督は「紙一重のところで流れをこちらに引き寄せてくれた」と選手たちの姿勢をたたえた。前半戦、菊池は打率2割1分と苦しんだ。試合後にはベンチ裏でティー打撃するなど試行錯誤してきた。「監督にも"後半戦はゼロから"と言っていただいた。ゼロではないんですけど、また新たにスタートを切ろうと思って毎日やっている」。打てなくても高い集中力を保ち、打てなければ守りでチームの力となってきた。この日は4回の中前打を含めマルチ安打。後半戦打率3割、3戦連続打点と状態を上げてきた。「順位はあとからついてくる。本当に目の前の1戦1戦を戦うだけ。前半戦なかなか点が取れない中でピッチャーに助けてもらった。本当に連日暑いですし、打者陣で引っ張っていけるようにしたいと思います」優勝争いを勝ち抜いた経験のある菊池の存在は、今後さらに必要となる。【前原淳】

◆DeNAが泥沼の8連敗に沈んだ。3回2死満塁、森敬の野選で5試合連続先制点を献上。6回無死二塁では、宮崎が広島大瀬良から死球を受け、一触即発ムードに。宮崎は首のむち打ちのような症状でそのままベンチに退いた。ミスも重なり勝ち越せないまま、同点の8回に決勝打を浴びて、3位阪神に5ゲーム差。指揮官は「まだ終わりじゃないですし、明日からまたファイティングポーズをとってやっていきます」と話した。

◆DeNAが泥沼の8連敗に沈んだ。3回2死満塁、先発のルーキー石田裕が、広島中村貴をシンカーで遊ゴロに打ち取った。しかし遊撃・森敬が二塁にトスするも、一走の広島野間の素早い走塁で間一髪セーフ。リクエストの結果も判定は覆らず、フィルダースチョイスで先制点を許した。直後の4回の攻撃で森敬に打席が回るも、三浦監督は代打京田を送った。1点を追う6回無死二塁では、宮崎が広島大瀬良から左腕付近に死球を受け、大瀬良をにらみ付けた。これで両軍入り乱れる事態に発展。両軍の監督、コーチ、野手陣に加え、ブルペンから中継ぎ陣も飛び出し、乱闘寸前で場内は騒然となった。その後、無死一、二塁で試合は再開。山本が犠打で送り、フォードが同点適時打で試合を振り出しに戻したが、直後の6回の守備から、宮崎はむち打ちのような症状でベンチに退いた。5回の梶原のけん制死、7回の蝦名の犠打失敗など、ミスも重なり2点目を挙げられず。8回に4番手中川虎が決勝点を献上。9回には2死一、二塁とするも、牧が一邪飛に倒れて8連敗。後半戦は6試合で8得点と深刻な得点力不足に陥り、借金3で3位阪神に5ゲーム差まで突き放された。2日からは本拠地横浜で、7連勝中と好調の阪神と相対する。試合後の三浦大輔監督(50)の一問一答は以下の通り。-5試合連続の先制点を与えたあの先制の場面、取れるアウトをしっかりとっていこうと話している中で、それができない。大きな1点だったと思います。-一走・野間の走塁も良かったようにいやいや、1個アウトは絶対取れるはずですから。(アウトを)取らないといけない打球だったと思います。-一塁送球でアウトにしても良かったというところそれも含めてです。判断的にですね。ルーキーの(石田)裕太郎が投げていた中で、あの満塁という場面で、打ち取った打球ですからね。-4回に代打を送ったのはそういった所からどれだけみんなが1つのアウトを必死に取りにいくかというところで、ああいうプレーをしてたら試合には出られないと思います。-宮崎選手、死球で両軍入り乱れる場面もあってその後に交代死球より前のところでちょっと首を痛めて、むち打ちのような症状だったのであの回の守りから代えました。-ミスが重なった。いつも監督が口にしているように、当たり前のことを当たり前にできなかったそういうことが、こういう結果につながってくると思います。-明日からは本拠地に戻る昨日と繰り返しになるかもしれないですけど、まだまだ終わるわけじゃないですし、終わったわけじゃない。明日は移動ゲームになりますけども、またしっかりファイティングポーズをとって、戦っていけるようにしていきます。

◆広島が広島がDeNAに競り勝ち、3連勝で7月20日以来の首位浮上となった。同点の8回2死一、二塁から菊池涼介内野手(34)がDeNA4番手中川虎の内角フォークを詰まりながらも、三塁後方に落とした。二塁走者が生還し、決勝点となった。先発大瀬良は立ち上がりから細かな制球に苦しみ何度もピンチを招きながら、7回1失点にしのいだ。8回から島内、栗林とつないだ。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-暑い1日、試合も熱かった新井監督 熱かったですね。まずは今日も(大瀬良)大地がいいピッチングだったと思います。しっかりゲームをつくってくれましたし、アツ(会沢)もいいリードで、バッティングもナイスバッティングだったと思います。-この3連戦、DeNAの強力打線相手によく守った新井監督 まずはピッチャーがしっかり頑張ってくれてますし、バックもよく守ったと思います。守り勝ちのような感じですね。-今日も菊池選手が決めた新井監督 いやー、勝負強いですね。振れていますよね。フォークがシュート回転して、懐に食い込んでくるような難しい球だったけど、しっかり振り切っているのでいいところに落ちてくれるんだと思います。今日もナイスバッティングでした。-先制点の野間選手の走塁も大きかった新井監督 やっぱりああいう細かいところで、ちょっとでもリードを取って、判断良くギリギリのところでセーフになってあげようという、あの野間の意識の高さが相手のフィルダースチョイスを誘ったんだと思います。-菊池選手は最近6、7番での起用が多い新井監督 いつもそうだけど、(打順は)線として考えて。キクがしっかり振れているし、あそこにいて。その前のバッターが結構振れていて、塁に出ることも多くなってくる。あそこのキクというのはポイントかなと思っています。本当、連日ナイスバッティングだったと思います。-シャイナー選手が負傷離脱新井監督 左手首だったかな。ハーフスイングのときに(痛めた)。しっかり、まずは治してほしい。-8月初戦で首位浮上新井監督 そうなの? まぁまぁそこはまだね。まだまだ順位というのは気にする段階じゃない。目の前の試合を。いい戦いができているので、また明日頑張りたい。

◆DeNA・三浦大輔監督(50)が練習前に慣例の報道陣の取材に対応。7月26日に脳振盪(しんとう)特例措置で出場選手登録を抹消されたタイラー・オースティン内野手(32)の再昇格の時期ついて「順調にきているとは聞いていますし、近々、問題がなければ、状態を見てになります」と言及した。オースティンは7月24日のオールスター(神宮)で打球が口元に当たり途中交代。25日にチームドクターより「右下顎の打撲」と診断され、その後に頭痛を訴えたため26日に再びチームドクターが診察し、脳振盪の疑いがあるとされた。抹消後は神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで復帰に向けたプログラムに沿って練習を行っており、特例措置のため通常の10日間を待たずに再登録が可能となっている。

◆広島・野村祐輔投手(35)が試合前練習に参加し、今季初先発となる2日の中日戦に向けてキャッチボールなどで調整した。「優勝に向けてチームの力になりたい」。今季ウエスタン・リーグでは14試合に登板し4勝3敗、防御率3・06。通算80勝の右腕が日本記録のデビューから209試合連続の先発登板に臨む。

◆今季ワースト7連敗中のDeNAは、森敬斗内野手(22)が「8番・遊撃」で2試合連続の先発出場。三回に痛恨の野選で先制点を献上した。0―0の三回2死満塁のピンチ。先発の石田裕が3番中村貴を遊ゴロに打ち取り、二塁寄りの打球を捕球した森敬は一塁送球ではなく二塁へのトスを選択したが、俊足の一塁走者野間がひと足早く二塁へ滑り込んだ。二塁セーフの判定に三浦監督がリクエストするも、リプレー検証の結果判定は覆らず、手痛い先制点を与えた。

◆DeNAは1点を追う五回、先頭の梶原昂希外野手(24)が右前打で出塁も、続く蝦名の打席で痛恨のけん制死となった。際どいタイミングに、一塁ベースコーチを務める石井琢朗コーチはベンチへリクエストをアピールし梶原も一塁上にとどまったが、三回の野選となった二塁の判定でリクエストに失敗し、残り回数が1回となっていたベンチはリクエストをすることなく、後続も倒れ結局打者3人で無得点に終わった。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(35)が、六回無死二塁の第3打席に左肘付近に死球を受け激高。両軍がベンチを飛び出し一触即発の事態となった。死球を受けた宮崎は大きく声をあげ、大瀬良をにらみつけながら詰め寄った。捕手の会沢が止めに入り、両軍のメンバーが詰めかける中で、宮崎は三浦監督、田中コーチとともに一塁へと向かった。そのまま走者としてプレーを続行したが、その裏の守備で退いた。

◆広島・大瀬良大地投手(33)が0─1の六回無死二塁で投じた内角球が体をひねって避けようとしたDeNA・宮崎敏郎内野手(35)の左肘に直撃した。前の打席でも厳しい内角攻めに遭っていた宮崎は怒りの表情でマウンドに向かうそぶりを見せたが、広島・会沢、DeNA・田中内野守備兼3塁ベースコーチ、福家球審が体を張って阻止。その後、両軍が入り乱れたものの3人の〝ファインプレー〟で乱闘には発展しなかった。

◆DeNAのドラフト5位・石田裕太郎投手(22)が今季6度目の先発。5回5安打1失点に「低めにボールを集め、打たせて取る投球ができ、最低限の仕事はできたと思う。次回は粘りの投球をして、もっと長いイニングを投げられるようにしたい」とコメントした。マツダスタジアムでの初登板は、二回まで完全投球。三回に3安打を許し、2死満塁で遊ゴロが野選となり1点を失ったが、後続を断ち最少失点で切り抜けた。六回に味方が追いつき、デビューから6戦で無敗(3勝)を継続した。

◆DeNAは広島に同一カード3連戦3連敗を食らい、最下位に沈んだ三浦大輔監督(50)就任1年目の2021年以来、3年ぶりの8連敗を喫した。三回2死満塁の守りでは遊撃森敬の野選で先制点を献上。攻撃は五回先頭で右前打を放った梶原がけん制死、七回は再び梶原が先頭で内野安打を放ち出塁するも続く蝦名がバントを失敗するなど流れをつかめず、八回に中川虎が菊池に決勝打を浴び力尽きた。

◆広島が接戦を制し、3連勝で首位に浮上した。1―1の八回に野間の安打を足掛かりに2死一、二塁とし、菊池の遊撃への適時打で勝ち越した。2番手の島内が7勝目。DeNAは投手陣が力投したが、好機を生かし切れず8連敗。

◆2回、投球を終えて、DeNA・牧秀悟(手前)に声をかけるDeNA・石田裕太郎=マツダスタジアム(撮影・渡辺大樹)

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(35)が、六回の第3打席に左肘付近に死球を受け激高。直前の打席でも頭部付近への投球があり、大瀬良をにらみつけながら詰め寄ると、両軍がベンチを飛び出し一触即発の事態となった。宮崎は走者としてプレーを続行も、その裏の守備で途中交代。試合後、三浦監督は「その前(の打席)かな、(頭部付近の投球を避け)ひっくりかえったときにちょっとむち打ちみたいな症状があって、あそこで代えました」と説明した。

◆DeNAは三回、2死満塁のピンチで先発の石田裕が3番中村貴を遊ゴロに打ち取るも、二塁寄りの打球を捕球した森敬斗内野手(22)が一塁送球ではなく二塁へのトスを選択し、俊足の一塁走者野間がひと足早く二塁へ滑り込みセーフに。痛恨の野選で先取点を献上した。三浦監督は試合後、このプレーについて「しっかり取れるアウトをとっていこうという中で大きな1点だった。一個はアウト絶対取れますから。取らないといけない打球だった。ルーキーが投げていた中で、あの満塁の場面で打ち取った打球ですから」と厳しく指摘。四回で代打を送られ途中交代したことについて「どれだけみんなが一つのアウトを必死に取りにいくかというところで、ああいうプレーをして試合に出られないと思います」と懲罰交代だったことを明かした。

◆広島が2試合連続で1点差を逃げ切り、再奪首だ。3日連続で決勝打を放ちチームを同一カード3連勝に導いた菊池が、V打のシーンを趣味のゴルフにたとえて振り返った。「本当にいいロブショットだった。気持ちが出ていたので、乗っかったのかな」1─1の八回2死一、二塁で中川虎のフォークに食らい付くと、フワリと浮いた打球は三塁手の頭を越えて左翼線にポトリ。二走・野間が一気にホームインすると一塁上で両手をパンとたたき、拳を握った。七回2死一塁では牧の飛球に背走し右翼・野間の手前でスライディングキャッチ。2013年から10年連続でゴールデングラブ賞に輝いた名二塁手は「(野間から)オッケーという言葉がなかった。(元広島の鈴木)誠也だったら捕りにきてくれるのかな」と笑った。攻守で躍動するプロ13年目のベテランは後輩をさりげなく助ける。毎年1月に静岡で自主トレをするかわいい後輩の矢野が遠征の際の移動用のスーツを持っていないことを知ると、数着プレゼントした。菊池の一流の〝振る舞い〟を間近で学んできたことで正遊撃手の座をつかみつつある矢野は「本当にありがたいです」と感謝する。チームは巨人を勝率で上回り、7月20日以来12日ぶりに首位を奪い返した。新井監督は「まだ順位を気にする段階ではない」と気にも留めないが、期待は高まるばかり。「前半は投手に助けてもらった部分がすごくある。打者陣で引っ張っていきたい」と意気込む菊池が〝夏男〟となり広島の街をもっともっと盛り上げる。(柏村翔)

◆止まらぬ負の連鎖―。セ・リーグ4位のDeNAは今季3度目の同一カード3連戦3連敗を食らい、泥沼の8連敗で3位阪神とのゲーム差は5まで広がった。三浦大輔監督(50)が「しっかり取れるアウトを取っていこうという中で大きな1点だった。アウトを一個は絶対取らないといけない打球だった」と厳しく言及したのは三回。2死満塁で遊ゴロを森敬が一塁ではなく二塁で封殺を狙い、野選となり5試合連続の先制点を献上した。「ああいうプレーをして試合に出られない」と直後の打席で代打を送った。打線も2度の満塁機を生かせず、けん制死、バント失敗と流れをつかめなかった。指揮官は「切り替えてばかりではいけないけど、また明日からファイティングポーズをとって戦っていけるように」と前を向くしかなかった。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
広島
47394 0.547
(↑0.006)
-
(↓1)
53257
(+2)
224
(+1)
35
(-)
45
(-)
0.231
(-)
2.200
(↑0.01)
2
(1↓)
巨人
49415 0.544
(↓0.007)
0
(-)
48283
(+2)
254
(+9)
51
(+1)
43
(-)
0.237
(↓0.001)
2.540
(↓0.07)
3
(-)
阪神
49425 0.538
(↑0.005)
0.5
(↓1)
47301
(+9)
260
(+2)
38
(+1)
29
(+1)
0.235
(↑0.002)
2.240
(-)
4
(-)
DeNA
45481 0.484
(↓0.005)
5.5
(-)
49316
(+1)
324
(+2)
64
(-)
46
(+1)
0.253
(-)
3.050
(↑0.01)
5
(-)
中日
41496 0.456
(↑0.007)
8
(↑1)
47228
(+3)
302
(+2)
40
(-)
28
(-)
0.236
(-)
2.710
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
38514 0.427
(↓0.005)
10.5
(-)
50323
(+2)
338
(+3)
65
(+1)
43
(+1)
0.238
(-)
3.420
(-)