日本ハム(☆9対2★)オリックス =リーグ戦16回戦(2024.07.31)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0010000102711
日本ハム
20031210X91200
勝利投手:山﨑 福也(7勝3敗0S)
敗戦投手:齋藤 響介(2勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】野口 智哉(1号・8回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆日本ハムは初回、マルティネスの適時二塁打で2点を先制する。その後は4回裏に野村と伏見が適時打を放つと、6回には淺間が2ランスクイズを決め、リードを広げた。投げては、先発・山崎福也が6回1失点の好投で今季7勝目。敗れたオリックスは、先発・齋藤が誤算だった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、メンバー表交換後、オリックス中嶋監督がベンチに引き揚げた後も、約2分間、審判団と話すシーンがあった。前日30日、2回にオリックス森の右翼ポール際への本塁打判定を巡ってリクエストを行使したが、結果が覆らなかった。その件に関する説明を求めたと思われるが、表情は至って穏やかではあった。30日の森の先制弾は、映像では、右翼ポールよりかなりファウルゾーン側を通過していたように見えたが、確認出来る映像は1つしかなく、判定はホームランのままだった。手痛い失点となり、結果的に延長12回ドロー。試合後、新庄監督は「結果論ですけど、あれがなかったら勝ってるわけですからね。その辺は明日(審判や球団にも)聞いてみようかなとは思いますけど」と、話していた。

◆オリックスの高卒2年目右腕、斎藤響介投手(19)が先発したが、自己ワースト6失点で5回途中KO降板となった。1回はいきなり連打を浴び、1死一、二塁からマルティネスに右翼線への2点適時二塁打で先制を許した。4回には野村と伏見に適時打で3点を追加された。いずれも変化球が高く浮いたところをとらえられた。5回は連打でさらに1点を失い、1死二塁となったところで交代を告げられた。6失点だけでなく、被安打9も自己ワースト。球数91は自己最多だった。前日30日の延長12回ドローでブルペン総動員しており、少しでも長いイニングを投げたかったところだが、5回持たずに悔しいマウンドとなった。

◆/得点への執念\奇襲攻撃炸裂!#淺間大基 が2ランスクイズを決める?プロ野球(2024/7/31)??日本ハム×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/ATu3xZqQvU

◆オリックスが19年9月以来5年ぶりとなる8連敗(1分け含む)を喫した。序盤からリードを広げられる完敗だった。先発の斎藤が自己ワースト6失点で2敗目となった。1回にマルティネスに2点タイムリーを許すと、4回にも3失点。5回にも6点目を奪われた。3番手の富山も6回に2ランスクイズを許すなど、2回を3失点で火に油を注いだ。打線は日本ハム先発の山崎に対し、3回の大里の適時打による1得点のみ。8回には野口が山本拓から右越えに今季1号ソロを放ったが、点差を埋めるには至らなかった。

◆日本ハムがオリックスに勝ち、首位ソフトバンクが敗れたため、ひと晩で自力優勝の可能性が復活し、6月22日以来39日ぶりに貯金を5に伸ばした。1回1死一、二塁、アリエル・マルティネス捕手(28)の右翼線適時打で2点を先制。5点リードの6回1死二、三塁では浅間大基外野手(28)が「任務遂行いたしました」と2ランスクイズを成功させ、突き放した。先発の山崎福也投手(31)は6回89球を投げ、5安打1失点で7勝目を挙げ「最低限ゲームメークすることができてよかったです。序盤から味方が得点を取ってくれたので、落ち着いて投げることができました」と振り返った。日本ハムは45勝40敗7分けで勝率5割2分9厘。残り51試合を全勝すると96勝40敗7分けで勝率7割6厘となるが、首位ソフトバンク(現在59勝30敗3分け、勝率6割6分3厘)が残り51試合で、日本ハム戦(残り12試合)以外39試合全勝すると98勝42敗3分けで勝率7割ちょうどとなる。30日の引き分けで一度は自力優勝の可能性が消滅したが、この日の1勝で、日本ハムは自力でソフトバンクの勝率を上回ることができるようになった。

◆5年ぶりの8連敗(1分けを含む)を喫したオリックス中嶋聡監督(55)が、初回に先制された場面を悔やんだ。先発の斎藤は1死一、二塁から、4番マルティネスに初球の外角直球を右翼線に運ばれる2点適時二塁打を浴びた。指揮官は「うーん、まあ若い投手なんでね。そこは捕手が手伝ってあげないといけないところ」と捕手のリードも含めて言及した。前日の7回にも、マルティネスに初球の外角直球を逆転2ラン。こちらは古田島の代わりばなだった。同じようなシーンが繰り返されると、その後はリードを広げられた。打線もつながりを欠き、野口の1号ソロはあったが7安打で2点どまり。見せ場が少なかった試合に、指揮官は「淡々と見えちゃいますよね。こっちもそう見えちゃいますし。試合の途中であきらめているように見えますんで。そこはやっていくしかない」とチーム全体の奮起を促した。

◆日本ハムがオリックスに大勝して自力Vの可能性が1日で復活した。6回に今季初めて2ランスクイズを仕掛けて2点を奪った新庄剛志監督は「昨日もいっぱいピッチャーが投げていて、1点でも2点でも多く取っておかないと」と振り返った。ソフトバンクの優勝マジックを一夜で消滅させた快勝に「もう(マジックが)つかないようにやっていきますよ」と話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)がファンの思いを背負って審判団へ"抗議"した。試合前のメンバー表交換後に約2分間、審判団と話し込んだのは「昨日の、あれ」。30日のオリックス戦(エスコンフィールド)の2回にオリックス森の右翼ポール際への打球の本塁打判定を巡ってリクエストを行使したが、結果が覆らなかったシーンについてだった。「すごかったんですよ。(ファンから)僕のところにDMが...あれはしっかり言ってほしい、と」。使命感を持って審判団と対峙(たいじ)したという。前夜のリプレー映像は1パターンしかなく、その映像では右翼ポールよりかなりファウルゾーン側を通過していたようにも見えた。新庄監督は審判団に「昨日の場合はあの映像しかなかったんで、あの映像で判断はしてほしかった(と伝えた)。あの映像だったら、完璧に僕はファウルと思ったんで。あれがギリギリで分からない状態だったらやっぱり(最初の判定の)ホームラン優先で分かりますけど、映像を見た限りではっていう話をした」。一方で、球団には"証拠"となる、いろんな角度からの映像が撮影できるようにお願いしたという。その上で、新庄監督は審判団に「ああいう映像を違うパターンで用意しますんで、(今度は)お願いしますって言いました」。そして、球界全体にも提言した。「マツダスタジアムもビデオ判定(リプレー検証)の映像が、めちゃめちゃ遠かったんですよ。やっぱリクエストっていうシステムが生まれるのであれば、やっぱり球場(全体)がしっかり分かるような映像をつくらないと、このシステムはあまり意味はないとまでは言わないですけど...。その辺はソフトバンクさんなんかはものすごい、あれじゃないですか、角度の(映像がある)。あれぐらいは全球団がやるべきじゃないかなと思いますけど」。有利不利の問題ではなく、誰もが納得する形でのリクエスト制度の整備がされることを願った。

◆"さちとら必勝方程式"で自力優勝の可能性を取り戻した。日本ハム先発の山崎福也投手(31)が、6回5安打1失点で7勝目を挙げた。女房役の伏見寅威捕手(34)は2点リードの4回1死二、三塁で右前へ貴重な2点適時打を放ち、援護した。山崎の先発時、伏見が適時打を放った試合は無傷の7連勝。名コンビの活躍で39日ぶりに貯金を5に伸ばし、7月は12勝7敗2分けで勝ち越した。山崎が気心知れた伏見とのコンビで、爽快な1勝を呼び込んだ。5月30日、甲子園での阪神戦以来62日ぶりにつかんだ白星。「長かったなあって感じです」。最後の勝利の後、6度登板し未勝利。「こういうのがあるのがプロ野球。でもまあ...勝てないと、きついっちゃきつい。へこたれずに。いつかこういう日が来ると思いながら、やってました」と、振り返った。勝負どころで貴重な一打を放ってくれたのは、オリックス時代から支えてくれているアニキ分だ。4回1死二、三塁、伏見が右前適時打で、リードを2点から3点に広げた。「前の打席が三振だったので。たまたまです」と伏見は謙虚だが、山崎は「オリックス時代からそういう場面で打ってくれていた。僕の中では強打者。いつも何とかしてくれる」と最敬礼。移籍初勝利を挙げた4月9日ソフトバンク戦から山崎が先発し伏見が適時打を打った試合は、7連勝となった。1週間前に味わった悪夢を振り払ってくれたのも、伏見だった。23日のオールスター第1戦で先発投手兼指名打者として出場。歴史的な"大谷ルール"で初参戦し1安打も、2回に球宴ワースト9失点を食らった。「めちゃめちゃ気にしてました。ボコボコにされて不安な気持ちだった」。登板前に、その思いを伏見に伝えると「関係ないでしょ」と一蹴。お祭りはお祭り。ひと言で気持ちを落ち着かせ、好投を引き出した。"さちとら"の奮闘で、チームは再び自力優勝の可能性を取り戻した。オリックスで昨季までリーグ3連覇を経験した山崎は言う。「この時期が本当に勝負。自分ができることをしっかりとやるということを頭に入れて。チームの雰囲気とかも、いい雰囲気でいければ」。各自が役割を果たしつつ常に明るく。絶えず勝者のメンタリティーを、注入し続ける。【永野高輔】郡司(今季4度目猛打賞)「逆方向にいい打球が出ているときは良いとき。調子が上がってきている。夏のきつい時期になってくると思いますが、しっかり打撃で貢献していけたら」浅間(6回1死二、三塁で2ランスクイズ成功)「任務遂行いたしました」日本ハム・マルティネス(1回に決勝打となる2点適時二塁打)「今日の勝利に貢献できて良かった。今日は"通訳パワー"。高橋通訳から『今日も打てる』って言われたからね」

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が1年ぶりにエスコンフィールドへ観戦に訪れた父と祖父に元気な姿を披露した。4回に左越え適時二塁打。昨季も海外で単身赴任中の父が一時帰国するこの時期に、祖父を伴って来道。1年前は2本塁打を放つも試合には敗れていたが、この日はお立ち台にも上がった。「(祖父に)来年も来たいと思ってもらえるように毎年頑張ろうと思ってやっている」と振り返った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が8試合連続安打と調子を上げてきた。「3番・一塁」でスタメン出場し5回無死二塁で左翼フェンス直撃の適時二塁打。「郡司さんがずっと出塁してくれていたのに仕事ができていなかったので、三度目の正直で打てて良かったです」。13日のソフトバンク戦まで打率1割6分5厘と低迷していたが、15日楽天戦からの8試合で2割6分9厘と、数字も上げてきた。

◆日本ハムは山崎が6回1失点で5月30日以来の白星となる7勝目を挙げた。打線は一回にマルティネスが先制の2点二塁打を放ち、四回は野村と伏見の連続タイムリーで3点を追加。斎藤が6失点のオリックスは5年ぶりの8連敗。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
59303 0.663
(↓0.007)
-
(-)
51383
(+2)
232
(+3)
62
(-)
67
(-)
0.256
(↓0.002)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
48396 0.552
(↑0.005)
10
(↑1)
50350
(+6)
339
(+2)
52
(+4)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.300
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
45407 0.529
(↑0.005)
12
(↑1)
51338
(+9)
311
(+2)
58
(-)
62
(-)
0.247
(↑0.001
2.860
(↑0.01)
4
(-)
楽天
45442 0.506
(↑0.006)
14
(↑1)
52322
(+3)
370
(+2)
45
(+1)
62
(-)
0.244
(↓0.001)
3.760
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40493 0.449
(↓0.006)
19
(-)
51264
(+2)
295
(+9)
35
(+1)
36
(-)
0.237
(-)
2.860
(↓0.05)
6
(-)
西武
28622 0.311
(↓0.004)
31.5
(-)
51207
(+2)
323
(+6)
36
(+1)
49
(-)
0.206
(-)
3.160
(↓0.04)