楽天(☆3対2★)ソフトバンク =リーグ戦14回戦(2024.07.31)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
0002000002210
楽天
03000000X3601
勝利投手:古謝 樹(3勝4敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝1敗22S))
敗戦投手:大津 亮介(6勝5敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(10号・2回裏ソロ)

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◆楽天が接戦を制した。楽天は2回裏、浅村のソロで先制に成功する。なおも2死一三塁の場面で太田が適時三塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・古謝が6回2安打2失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、先発・大津が力投するも、打線が振るわなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(33)が、12年連続2ケタ本塁打をマークした。「4番DH」で出場。0-0の2回無死走者なし、ソフトバンク大津の初球147キロ直球を右翼席最前列へ弾丸ライナーで運んだ。先制10号ソロに「打ったのはストレート。打ててよかったです」と淡々と振り返った。浅村は楽天モバイルパークでの通算本塁打数を89本に伸ばし、歴代1位の山崎武司と並んだ。また、今季本塁打の方向別打ち分けは試合前まで左翼が8本、中堅が1本で、今季初の右翼への1発となった。

◆ソフトバンクは連勝が「5」でストップ。勝利したロッテに自力優勝の可能性が復活し、前日30日にともした優勝へのマジックナンバーが一夜で消滅した。2回、先発の大津亮介投手(25)が4番浅村に先制ソロを被弾。なお2死一、三塁では太田に右翼への2点適時三塁打を浴びた。打線は4回に近藤健介外野手(30)に2点打が飛び出すも敗戦。後半戦は5試合目で初黒星となった。

◆ソフトバンク先発大津亮介投手は先制を許した2回の投球を悔やんだ。先頭浅村に初球の直球を右翼席へ。その後、2安打などで2死一、三塁から太田に2点適時三塁打を許した。「ホームランはうまく打たれてしまった。でも、次のバッターからしっかりと3人で抑えていれば、もっと違う展開になっていたと思う」。3回以降は1安打に封じ7回100球を投げ6安打3失点。「3失点でも負けは負けなんで。反省です」と唇をかんだ。7月は勝ち星なく5敗目を喫した。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)が13試合ぶりの打点をマークしたが勝利には結びつかなかった。3点を追う4回2死一、三塁から左翼越えに2点タイムリー二塁打を放った。「チャンスを生かそうと集中した。2点を返す打撃ができてよかった」。リーグ首位打者を走る近藤だが、7月は月間打率2割と低迷。勝負の8月戦線に向け、弾みの一打としたいところだ。

◆楽天浅村栄斗内野手(33)が、本拠地の楽天モバイルパークでの通算本塁打数を歴代1位タイの89本に伸ばした。楽天で05年から11年までプレーした山崎武司氏に並んだ。「(山崎)武司さんのところまで来られたのはすごいうれしいんですけど、今、楽天にホームランバッターがいないから抜かれることはないでしょ」と笑った。0-0の2回先頭。ソフトバンク大津の初球147キロ直球を捉え、今季初となる右翼席へ弾丸ライナーで運んだ。12年連続2ケタ本塁打となる先制10号ソロで、ドラフト1位古謝の3勝目をアシストした。これで7月は月間打率3割4分3厘、4本塁打、12打点。本拠地本塁打記録もトップタイに浮上して締めくくった。それでも「これがゴールじゃないんで、1本1本をしっかり積み重ねていきたい」。チームを勝利に導くために、楽天の主砲がさらにギアを上げる。

◆楽天鈴木翔天投手(27)が球団新記録となる25試合連続無失点を達成した。1点リードの8回に登板。先頭井上を中飛、代打柳町、牧原をいずれもスライダーで空振り三振に封じ、3者凡退で切り抜けた。「展開も展開だったので、それ(記録)どころじゃなかったんで、いつも通り投げられました」と目の前の打者を抑えることに集中。「もっともっと伸ばせるように頑張ります」と笑顔で誓った。

◆首位ソフトバンクの優勝へのマジックナンバーが一夜で消滅した。今季ワーストの2安打で楽天に2-3で競り負け、オールスター休みを挟んでの連勝は5でストップ。勝利した2位ロッテと3位日本ハムに自力優勝の可能性が復活し、前日7月30日にともした「マジック42」が消えた。カード初戦で17安打10得点と爆発した打線が一転、沈黙した。楽天のドラフト1位左腕、古謝には今季2戦2敗となった。快音は4回の今宮の中前打と近藤の左翼2点打のみ。5回以降はリリーフ陣を含めてパーフェクトに抑えられた。小久保監督は「5回からランナー出てないもんね。そりゃなかなか」と脱帽した。 古謝はテイクバックで左腕が体に隠れるような独特なフォーム。指揮官は「思ったより差し込まれている感じ。(リリースポイントが)見えづらいですね。あんなに後ろ(の動き)が小さくて150キロぐらい出るので」と打ちあぐねた理由を説明。「和田毅のもうちょっと小さい版みたいな感じだと思います」とも評し、チームのベテラン左腕に重ねて完敗を認めるしかなかった。守備でも痛いミスが出た。2回に先発大津が浅村に先制ソロを浴び、なお2死一、三塁。太田のライナー性の打球を右翼の正木が捕球できず、2点追加された。正木は1度前進しながら打球は頭の上を通過。照明が目に入り、目測を誤った形になった。小久保監督は「(照明が目に)入ったとかは関係なく、1歩目の切り方で真横に走ってるからね。ちょっと大津には悪いことしました」と渋い表情。最終的に1点差に迫っただけに、記録に残らない痛恨のミスがもどかしかった。優勝マジックは消滅したが首位独走に変わりはない。苦しかった7月も11勝10敗で辛うじて勝ち越しに成功した。8月1日は東京ドームに舞台を移してカード最終戦。他球団の結果次第では、一夜で優勝マジックを再点灯できる。苦い1敗で引き締め直し、勝敗を重んじる夏本番へ向かう。【只松憲】

◆ソフトバンクは連勝が「5」でストップした。勝利したロッテに自力優勝の可能性が復活し、前日30日にともした優勝へのマジックナンバーが一夜で消滅した。2回、先発の大津亮介投手(25)が4番浅村に先制ソロを被弾。打線は4回に近藤健介外野手(30)に2点打が飛び出すも敗戦。後半戦は5試合目で初黒星となった。-古謝には今季2戦2敗小久保監督 今日も対策は一応。対策というかチームとしての対策は練ってないんですけど、個人個人で指示はしてもらっている。独特なピッチングフォームは思ったより差し込まれている感じはします。-近藤が13試合ぶりに打点小久保監督 昨日(7月30日)は目の前で(4番山川に)ぼんぼんホームラン打たれたら、そりゃランナーいないので打点は難しい。状態は上がってますよ。-先発大津は7回3失点小久保監督 全然大丈夫でしょう。問題ない。浅村のホームランはしょうがないですよ。アウトローのホームランはね。あんなのをライトに打たれるので。-今カードから1軍昇格の井上は2試合連続スタメンも無安打小久保監督 まぁ...そんな簡単に打てるなら(苦労しない)。

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22)が、本拠地初勝利を挙げた。強力ソフトバンク打線を6回69球、2安打2失点に封じて3勝目(4敗)。仙台で初のお立ち台に上がり、捕手太田とともに大歓声を浴びた。「多くのファンの皆さまが見てる中で勝利ができたのはうれしいですけど、ビジター、ホーム関係なく勝ちを積み重ねることが仕事だと思う。本拠地で初めて勝利でき、いいスタートが切れたんじゃないかなと思います」と声を弾ませた。立ち上がりは苦しんだが、動じなかった。試合開始から6球連続ボール。それでも「先頭出した時はいつも通りだなっていう感じのマインドでいたんで、全然特に焦ることもなく、投げられていた」と落ち着いて腕を振った。1死一塁から周東の二盗を刺す太田のアシストを受けると、3番栗原を遊ゴロに抑えて無失点で発進した。2回は4番山川を一飛、5番近藤を二ゴロ、6番山川を右飛に抑え、3回も下位打線を3者凡退に封じた。4回2死一、三塁で近藤に2点適時二塁打を浴びたものの、続く正木は三ゴロ。5、6回も3者凡退に封じ、マウンドを降りた。「前半、真っすぐの精度があんまり良くなかったんですけど、スライダーだったりとか、2巡目ぐらいからツーシームも使い始めて、だいぶテンポよく投げられた」とうなずいた。対ソフトバンク2戦2勝の古謝について、今江監督は「良かったと思います。非常に。テンポもそうですし、ここ最近、先発ピッチャーがやられてるという中で、かなり思い切ってね、ゾーン内に投げ込めていたと思います」と評価した。

◆弾丸ライナーが伸びる。楽天の二回先頭、浅村栄斗内野手(33)が右翼へ先制10号ソロ。あまりの低い軌道に本拠地・楽天モバイルパークがざわついた。「打ててよかったです」。まさに、一撃-。ソフトバンク先発・大津の初球、147キロの直球にやや差し込まれたものの、逆方向に弾き返した。主砲の一発が号砲となり、後続の太田の2点三塁打を呼んだ。昨季は26本塁打で、自身2度目となるパ・リーグの本塁打王に輝いた。今季は開幕から本来の力を発揮できなかったが、7月の月間成績は30日時点で、打率・343、3本塁打、11打点と完全復活した。真夏の正念場が続く。「ようやくいい感じで出始めてきた。前半戦は本当に苦しんだので、何とか後半戦は巻き返したいという思いがある」と力を込めた。昨季まで務めたチーム全体キャプテンから、今季は野手キャプテンに専念。「どんな形でも勝たなければいけない。うまくいくことはほとんどないが、その中でも勝てば次につながる。そこを継続していく」とチームを背中で引っ張る。

◆楽天が競り勝ち、勝ち数を先行させた。二回に浅村の10号ソロ、太田の2点三塁打で3点を先制。古謝は6回2失点で3勝目を挙げた。ソフトバンクは大津が粘投も、打線が今季最少の2安打に抑えられ、連勝は5で止まった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
59303 0.663
(↓0.007)
-
(-)
51383
(+2)
232
(+3)
62
(-)
67
(-)
0.256
(↓0.002)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
48396 0.552
(↑0.005)
10
(↑1)
50350
(+6)
339
(+2)
52
(+4)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.300
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
45407 0.529
(↑0.005)
12
(↑1)
51338
(+9)
311
(+2)
58
(-)
62
(-)
0.247
(↑0.001)
2.860
(↑0.01)
4
(-)
楽天
45442 0.506
(↑0.006)
14
(↑1)
52322
(+3)
370
(+2)
45
(+1)
62
(-)
0.244
(↓0.001)
3.760
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40493 0.449
(↓0.006)
19
(-)
51264
(+2)
295
(+9)
35
(+1)
36
(-)
0.237
(-)
2.860
(↓0.05)
6
(-)
西武
28622 0.311
(↓0.004)
31.5
(-)
51207
(+2)
323
(+6)
36
(+1)
49
(-)
0.206
(-)
3.160
(↓0.04)