1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
日本ハム | 2 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 9 | 13 | 0 | 0 |
勝利投手:伊藤 大海(8勝3敗0S) 敗戦投手:菅井 信也(1勝2敗0S) |
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◆日本ハムは初回、清宮とレイエスの適時打で2点を先制する。続く2回裏には郡司、レイエス、石井の3者連続適時打などで一挙7点を加え、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が9回2安打無失点の快投。今季2度目の完封で8勝目を挙げた。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。
◆早実OBの日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が1回、母校の後輩たちを後押しするように先制打を放った。27日の試合で相手の決勝点につながる守備のミスがあった1番水谷が左中間を破る二塁打で出塁。続く2番清宮は「ジェッシー(水谷)が意地のツーベースで出塁してくれたので、かえさないわけにはいかないと思って打席に入りました」。西武の先発左腕、菅井から右中間を破る適時二塁打を放った。「しっかり捉えた打球が外野の間にいったのでよかったです」。ちょうどその時点で母校の早実は日大三と西東京大会の決勝戦、同点で迎えた9回裏の攻撃中。先輩清宮が放った先制打の"エール"が届いたかのように、直後に後輩たちはサヨナラ勝利で清宮が1年時の15年夏以来9年ぶりの甲子園出場が決定。「全然、何でもいいっす」と話していた母校へプロ入り後は初めてとなる差し入れを行うことも決まった清宮は、2回1死満塁でも押し出し四球。祝福の打点を重ねた。
◆西武は2回までに大量9点を失った。先発左腕の菅井信也投手(21)が1回無死二塁から清宮に先制の適時二塁打を打たれるなど2失点。2回にも3連打を浴びるなど、1回1/3、6安打6失点であえなく降板した。リリーフ登板した中村祐太投手(28)も日本ハム打線につかまった。3番の郡司、4番レイエスらに4本のタイムリーを浴び3失点を喫した。この日はベテランの炭谷銀仁朗捕手(37)が先発マスクを被ったが、3回2死の第1打席を迎えたところで、代打が送られ途中交代となった。
◆日本ハムが2回までに11安打で9得点を奪った。猛攻の口火を切ったのは、27日に左翼守備で打球判断を誤って悔しい思いをした水谷瞬外野手(23)。1回先頭で左中間を破る二塁打を放つと、2番清宮幸太郎内野手(25)が「ジェッシーが意地のツーベースで出塁してくれたので、かえさないわけにはいかないと思って打席に入りました。しっかり捉えた打球が外野の間にいったのでよかったです」と右中間を破る先制適時二塁打を放った。さらに1死三塁で4番フランミル・レイエス外野手(29)が右前適時打。「打ったのは真っすぐ。三塁にランナーがいたので、何としてもかえしたいと思っていました。フルカウントでしたが、思い切って振った結果、いいところに飛んでくれました」と喜び、1回の攻撃は3安打2得点で終了した。2回は1死無走者から8番伏見寅威捕手(34)、9番奈良間大己内野手(24)、1番水谷の3連打で1死満塁とし、2番清宮が押し出し四球を選んで3点目。続く3番郡司裕也捕手(26)は右前へ2点適時打を放って「ラブライブ打法です」とコメント。この日は「ラブライブ!シリーズ×パ・リーグ6球団スペシャルコラボレーション」として開催されており、試合前に「ラブライブ!虹ケ咲学園スクールアイドル同好会」から宮下愛役の村上奈津実さんと天王寺璃奈役の田中ちえ美さんがファーストピッチに登場。ちゃっかりと郡司はタイムリー談話でコラボした。さらに2回の攻撃は続き、4番レイエスが「打ったのはインコースの真っすぐ。シンプルに来た球を打ち返すことができました」と2打席連続適時打。5番石井一成内野手(30)は左中間を破る2点適時二塁打で「打ったのはカーブです。(二塁走者の)郡司、(一塁走者の)モーレ(レイエス)、ナイスラン!」と激走した2人に感謝。2死二塁から、2回先頭で空振り三振だった7番松本剛外野手(30)が「1イニングに1人でアウト2つにならないようにだけを考えていました」と左前適時打。続く8番伏見も2回だけで2安打目となる右前打を放つなど、2回は打者12人で8安打7得点を奪った。先発野手で無安打だったのは27日に頭部死球を受けたものの問題なくスタメン出場していた6番万波中正外野手(24)だけだったが、4回の第3打席も凡退すると5回の守備から途中交代。大量リードの展開で、新庄剛志監督(52)も万波に積極的休養を与えたようで、先発全員安打とはならなかった。
◆日本ハム伊藤大海投手(26)が計94球で西武打線を完封し、6月12日中日戦(エスコンフィールド)に続いて、今季2度目の「マダックス」を達成した。シーズン2度目の100球未満の完封勝利は、03年中日平井以来21年ぶり。球団では前身の東映時代の66年嵯峨以来、58年ぶりの快挙となった。初回先頭の源田に安打を許したが、2番西川を二ゴロ併殺打、3番蛭間も二ゴロで抑えて「マダックス」の波に乗った。打線も2回までに9得点と大量を援護を受ける中で、淡々とアウトを積み重ねていった。中日戦では10球未満が5イニングあり、98球で完封勝利。8回を終えて89球だったが、この日は8回までに80球とさらに省エネ投球だった。各イニングの球数は以下の通り(カッコ内は球数合計)。1回 7球2回 13球(20球)3回 7球(27球)4回 10球(37球)5回 12球(49球)6回 8球(57球)7回 9球(66球)8回 14球(80球)9回 14球(94球)8勝目を挙げた伊藤の快投と序盤に猛攻を見せた打線ががっちりかみあってチームは後半戦初勝利。首位ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。伊藤が94球で完封勝利。完封勝ちは6月12日中日戦に次いで今季2度目で、同試合も98球。100球未満の完封をシーズン2度もマークしたのは03年平井(中日)が9月9日(93球)と30日(91球)の広島戦で記録して以来で、パ・リーグの投手では76年鈴木(近鉄)が8月22日ロッテ戦(90球)と28日南海戦(94球)で記録して以来48年ぶり。球団では東映時代の66年に4月20日(98球)と28日(96球)の西鉄戦でマークした嵯峨以来58年ぶりとなった。
◆西武が日本ハムに完封負けを喫し、両リーグ最速で60敗となった。90試合目での60敗到達は、71年の96試合目を抜き球団最速となった。試合後、渡辺GM兼監督代行は「完敗って感じですね」。打線は伊藤に2安打94球で0封され、100球未満での完封を意味する"マダックス"を許した。投手陣が崩れた。先発左腕菅井は立ち上がりからつかまった。1回無死二塁から清宮に先制打を浴びるなど2失点。2回にも3連打を許すなどし、この回途中6失点でKOされた。「直球に強さやスピードがなく、コースをつくことができなかった」と反省した。2番手で登板した中村祐もこの回さらに3失点し、序盤で大勢が決まった。30日からは今季11戦全敗のロッテと対戦。同監督代行は「とにかく1勝しないことには始まらない。なんとか頑張ります」と前を向いた。
◆日本ハム伊藤大海投手(26)が今季2度目の100球未満の完封勝利「マダックス」を達成した。序盤に大量援護を受け、ストライクゾーンで大胆な勝負を展開。前半戦終了後に握りを微修正した直球を軸に最後まで押しきり、94球で西武打線をシャットアウトした。シーズン複数マダックス達成は、球団では58年ぶりの快挙。チームも後半戦初勝利でソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。94球目は高めからカーブをストライクゾーンに落とした。バットが止まった打者を見て、伊藤は勝利を確信した。見逃し三振での完封劇。ホッとした表情を見せた。「前回、点を取ってもらった後、すぐに点を取られて監督より"おしかり"を受けていたので...」。21日ロッテ戦と同じ轍(てつ)は踏まず。「今日は何が何でも最後まで投げる」という気持ちを体現し、昨季を超える8勝目を挙げた。2回までに打線が大量9点の援護をくれた。特に2回は打者12人で8安打7得点。約30分間の猛攻で「ちょっといったんいいよ、と思いながら」とジョークを交えて回想しながらも「野手のおかげで思い切った投球ができた」と感謝。無駄なボール球を使わず、大胆に勝負ができたことで球数も要せず。6月12日中日戦に続いて今季2度目の100球未満の完封勝利「マダックス」を達成した。微修正した直球が46日ぶりの快投につながった。「ストレートの握り方をこの1週間で変えた」。SNSなどで楽天早川らを参考にした。変更したのは、親指を曲げ、ボールの縫い目にかける人さし指の中指をくっつけたこと。「(ボールの)上からも下からも結構強めな圧をかけて投げる感覚が今日は良かった」。9回でも150キロ。威力十分の直球を軸にストライクゾーンで勝負を続けられた。1シーズンで1投手が「マダックス」を複数回達成するのは、日本球界では21年ぶり。球団では前身の東映時代までさかのぼって58年ぶりの快挙だ。チームに後半戦初勝利をもたらし、ソフトバンクの優勝マジック点灯も阻止した。それでも1つだけ悔やむのは「源田さんのヒット」。この日は無四球で、許した2安打はともに源田。抑えていたら...。さらなる快挙は今後の楽しみに取っておく。【木下大輔】新庄監督(94球で完封勝利の伊藤に)「(打線が)ポンポンって点を取って、さあ伊藤君がどういう投球をするかって見ていた。1回から9回までずっと同じ集中力を持って投げてくれた。大人になったな。100球以内で終わってくれて、全てがパーフェクトでしたね」
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、母校早実の9年ぶり30度目の夏の甲子園出場を"前祝い"する決勝打を放った。1回無死二塁で右中間を破る先制適時二塁打。その直後に後輩たちが西東京大会を制して、試合中に吉報が舞い込んだ。チームも自身の一打を皮切りに2回までに9得点を奪って西武に完勝。ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止し、勢いに乗りそうな後半戦初勝利を収めた。試合開始の約1時間前。清宮は思った。「このままでは試合に集中できない」。この日は午前10時から、母校早実が9年ぶりの夏の甲子園出場を懸けた試合を神宮で戦っていた。試合前練習を終えると食事をしながらスマホで中継動画をチェック。そこに現れたのは日大三OBの山崎だ。清宮 初めてですよ、(山崎)福也さんと食堂でご飯を食べるなんて。いつもタイミングもそんなに被らないし。わざわざ福也さん、僕のところに来て(中継動画を)一緒に見ていたら、ちょうど三高が逆転して(山崎に)「ちょっと、やめてくださいよ」って(笑い)。福也さんもずっと、あおってきていたんで。その時点で早実はリードを許していたが、このままでは試合に集中できない。この日は「2番一塁」でスタメンだ。気付けば時間も正午。断腸の思いで「(試合開始)1時間くらい前から情報をシャットダウンした」。ロッカーで普段通りに過ごし、集中力を高めて午後1時からの試合に臨んだ。そして、いきなり打った。1回無死二塁で先制適時二塁打。27日に守備でミスがあった水谷がつくったチャンスを生かした場面でもあり、「ジェッシー(水谷)が意地のツーベースを打ってくれたのでなんとか生かしたい」という熱い思いを結果につなげた。その直後、後輩たちもサヨナラ勝利で甲子園出場を決めた。試合中に球団スタッフから「おめでとう」と声をかけられ、吉報を知った。清宮 「マジっすか」って。最初はウソだと思って(笑い)。負けてたんで、僕が知ってる(情報の)限りでは。熱いっすね。いいっすね、高校野球。さらに気持ちも乗って2回は押し出し四球を選び、6回にも中前打。2安打2打点の活躍で、母校の復活を祝うようにお立ち台にも立った。後輩たちには「あとは楽しんでくれ」とエール。それは、自身の今にも通じる。「毎日ヒリヒリしていますけど、そういうのも今しかできないこと。楽しめれば」。後輩たちのように日本一を目指して、もっと打つ。【木下大輔】
◆日本ハムの伏見寅威捕手(34)が恩師へ贈る完封リードを披露した。27日に母校東海大四(現東海大札幌)の大脇監督が退任を発表。「昨日、連絡もらいました。キャッチャーを一から教えてもらったのは大脇先生。感謝しきれない。今日は特に頑張ろうと思った1日だった」。伊藤を強気のリードで引っ張り、完封勝利を演出。「今日だけは大脇先生のためにという思いも心に持っていた。いい報告ができるかな」と笑顔で話した。
◆日本ハムの4番に入ったレイエスが後半戦初打点を挙げた。1回は「三塁にランナーがいたので、何としてもかえしたいと思っていました」と右前適時打。2回も猛攻の波に乗って「シンプルに来た球を打ち返すことができました」と中前適時打で2安打2打点。チームを大勝に導く4番の仕事をしっかり果たした。
◆日本ハムの伊藤が今季2度目の完封で8勝目を挙げた。散発2安打、無四球で二塁を踏ませず、94球で投げ切った。打線は一回に清宮の適時二塁打などで2点を先行し、二回は一挙7得点。西武は菅井が崩れ両リーグ最速で60敗。
◆日本ハム・伊藤大海投手(26)が94球で完封勝利。完封は6月12日の中日戦(98球)に次いで今季2度目。100球未満の9回完封勝利をシーズン2度記録したのは、2003年の中日・平井正史(9月9日広島戦=93球、同30日広島戦=91球)以来21年ぶり。日本ハムでは1966年の嵯峨健四郎(4月20日西鉄戦=98球、同28日西鉄戦=96球)以来58年ぶり。
◆西武の菅井は6失点で二回途中にKOされて2敗目。7回無失点でプロ初勝利を挙げた前回15日の登板から一転して打ち込まれ「速球に強さや速さがなかった」と悔やんだ。2失点の一回は1番水谷と清宮の連続二塁打で先制され、二回は1死から3連打で塁を埋められて押し出し四球を与えた。
◆日本ハムの清宮が一回に先制打を放ち、二回までに9点を挙げた猛攻の口火を切った。無死二塁で菅井の速球を力強く振り抜き、右中間への適時二塁打とし「しっかり捉えた打球が外野の間にいってくれた」と笑顔だった。母校の東京・早実高は夏の甲子園大会出場を決めた。「すごく楽しみ。楽しくプレーをして、後悔しないようにやってほしい」とエールを送った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
58 | 29 | 3 | 0.667 (↑0.004) | - (-) |
53 | 371 (+4) | 228 (+1) | 59 (+1) | 66 (-) |
0.256 (↑0.001) | 2.340 (↑0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
46 | 39 | 6 | 0.541 (↓0.007) | 11 (↓1) |
52 | 337 (+7) | 331 (+8) | 46 (-) | 44 (+1) |
0.253 (↑0.001) | 3.310 (↓0.06) |
3 (-) |
日本ハム |
44 | 40 | 6 | 0.524 (↑0.006) | 12.5 (-) |
53 | 326 (+9) | 306 (-) | 57 (-) | 62 (-) |
0.246 (↑0.001) | 2.890 (↑0.03) |
4 (-) |
楽天 |
44 | 43 | 2 | 0.506 (↑0.006) | 14 (-) |
54 | 318 (+8) | 358 (+7) | 44 (+1) | 61 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.710 (↓0.04) |
5 (-) |
ORIX |
40 | 48 | 2 | 0.455 (↓0.005) | 18.5 (↓1) |
53 | 259 (+1) | 283 (+4) | 33 (+1) | 36 (-) |
0.237 (-) | 2.820 (↓0.01) |
6 (-) |
西武 |
28 | 60 | 2 | 0.318 (↓0.004) | 30.5 (↓1) |
53 | 199 (-) | 310 (+9) | 35 (-) | 49 (-) |
0.204 (↓0.001) | 3.100 (↓0.07) |
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