DeNA(★0対6☆)巨人 =リーグ戦16回戦(2024.07.28)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:菅野 智之(9勝2敗0S)
敗戦投手:ケイ(5勝5敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(9号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人が5連勝。巨人は0-0の5回表、ヘルナンデスとモンテスの2点適時二塁打が飛び出すなど、一挙5点を先制する。そのまま迎えた9回には丸がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・菅野が9回無失点8奪三振の完封で今季9勝目。敗れたDeNAは、投打ともに精彩を欠いた。

◆巨人菅野智之が敵地で好投を続けている。今季はここまで8勝2敗、防御率2・21を残す菅野だが、ホームで2勝2敗の防御率3・38に対し、ビジターでは6勝0敗の防御率1・61。ビジターで6勝は才木(阪神)らの5勝を抑えてリーグトップ。今日も勝って開幕からビジター7連勝となれば、巨人の投手では01年入来(8連勝)以来球団23年ぶりの記録となるが、菅野は連勝を継続できるか。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が積極采配で今季3度目の5連勝をもたらし、貯金を11に積み上げた。5回1死一塁で小林誠司捕手(34)へ初球からエンドランのサイン。「勝負をかけたっていうのもあるし、普通に打たせてもゲッツーだろうなと思って」と、これが連打となってチャンス拡大。前夜3安打の新外国人モンテスの打順を一つ上げて5番で起用し「5番がちょっとネックだったんで、モンテスがあれくらいやってくれるっていうのを信じて入れた」。来日初打点を含む2打点で5回にビッグイニングを生み出し、完封した菅野を援護射撃。首位をガッチリキープした。

◆巨人菅野智之投手(34)が3年ぶりの完封劇で、チームを今季3度目の5連勝へ導いた。DeNA打線を3回まで無安打投球。5回に味方打線から5得点の大量援護を受けると勢いはさらに加速し、志願した9回まで投げ切った。今季敵地では7戦7勝と負けなしで、巨人では01年入来(8連勝)以来23年ぶりの無双ぶりを発揮し、リーグトップタイの9勝目を挙げた。今季3度目の同一カード3連勝で貯金を最多の11とし、2位広島とのゲーム差を3へと広げ、混セを抜け出して独走態勢へと持ち込む。菅野が21年4月16日DeNA戦以来22度目の完封勝ち。この日は与えた四死球が0で、無四死球完封勝ちは19年7月2日中日戦以来8度目。完封数は岸(楽天)の20度、無四死球完封数も岸の7度を抑え現役で最も多い。巨人で無四死球完封を8度記録したのは斎藤雅以来になる。斎藤雅は通算40完封のうち無四死球が8度、通算27完封の江川も無四死球は8度で、菅野が無四死球完封数で2人に並んだ。

◆相棒の巨人小林誠司捕手(34)が菅野智之投手(34)を最後まで好リードした。「前回ドームでやられていたから気持ちはすごい入っていたし、ブルペンから状態は良かった」と、117球の完封劇を演出。打席でも5回1死一塁で初球エンドランのサインに、右前へこの試合2本目の安打をマークし「(終盤)疲れ気味だとは思うんですけど、投げ切るという強い気持ちで最後投げてくれた」と、女房役として攻守で支えた。

◆巨人菅野智之投手(34)が3年ぶりの完封劇で、チームを今季3度目の5連勝へ導いた。DeNA打線を3回まで無安打投球。5回に味方打線から5得点の大量援護を受けると勢いはさらに加速し、志願した9回まで投げ切った。今季敵地では7戦7勝と負けなしで、巨人では01年入来(8連勝)以来23年ぶりの無双ぶりを発揮し、リーグトップタイの9勝目を挙げた。今季3度目の同一カード3連勝で貯金を最多の11とし、2位広島とのゲーム差を3へと広げ、混セを抜け出して独走態勢へと持ち込む。格別の思いが込み上げながら、菅野は両腕を突き上げた。9回2死一、二塁、DeNA柴田を中飛に仕留めた。117球を投げ抜き、最後までスコアボードにゼロをそろえた。21年4月16日DeNA戦以来、3年ぶりの完封。噴き出す汗を拭いながら「いろんな苦難がありましたし、この3年間、壁を超えられない自分がいたけど、この試合で何か1つ乗り越えられた気がする」と感慨に浸った。8回を投げ終えた後、杉内投手チーフコーチに意思を聞かれた。蒸し暑さに体力は厳しかった。でも、腹は決まっていた。「ここは行かしてください」と即答。最後は「気力。何とか気持ちで」。出し尽くした。夏の横浜スタジアム。17年前も、そのマウンドに立っていた。07年7月29日。神奈川県大会決勝、東海大相模のエースとして、桐光学園に敗れた。あと1歩で聖地に届かなかったが、その時も最後までマウンドに立ち続けた。当時も今もずっと変わらないことがある。「一日一生」の言葉を大切にする。恩師の門馬監督(現創志学園)がよく口にしていた教えだった。「明日もし、自分の人生が終わるとなっても悔いのないように生きろ。その1日を大切に。その1日が自分の一生くらいのつもりで生きろ」。今生きているプロ野球の世界と高校生は違う。ただ、芯の部分は同じ。「今、そんな気持ちで生きてたら、しんどい部分もあるけど。その1試合、1日の練習にしっかり取り組めという言葉の裏返し」。今もふと「一日一生」の金言を思い出し、その瞬間に懸ける気持ちを呼び起こす。自己ワースト4勝と苦しんだ昨季の姿はもうない。34歳。体の変化に向き合いつつ、同時に変わらぬ芯の強さを貫く。もがきながら菅野は殻を突き破った。【上田悠太】

◆DeNAが、巨人に3タテを許し、今季ワーストタイの2度目の5連敗を喫した。7月は残り2試合を残した時点で9勝11敗で、月間勝ち越しの可能性が消滅。首位巨人とは5・5差で、3位阪神とは2ゲーム差に開いた。7月はリーグトップの月間打率2割6分5厘、18本塁打をマークしながら、投手陣が防御率3・08と粘りきれず。対照的に、今月14勝4敗の巨人は月間打率2割5分9厘、13本塁打ながら、チーム防御率は1・90と抜群の安定感を誇る。13勝8敗と勝ち越した6月は、月間打率2割5分9厘、20本塁打と打線も好調な上に、チーム防御率2・40と投打ががっちりかみ合った。浮上には投手陣を含めたディフェンス面の強化がカギを握る。28日の試合後、三浦大輔監督(50)は「(同一カード3連敗は)痛いですけど、まだ終わりじゃないので、また来週しっかり取れるように頑張ります」と前を向いた。振り返れば、22年には8月に18勝6敗と大きく勝ち越した。「反撃の8月」に向け、30日からの広島3連戦(マツダスタジアム)から仕切り直す。

◆巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ3A=が「5番・遊撃」で先発する。27日は三塁で先発して猛打賞を記録。遊撃での出場は来日後初となる。坂本勇人内野手(35)が三塁に入った。

◆巨人が0-0の五回に一挙5得点をマークした。2死満塁から吉川が四球を選び、押し出しで先制。続くエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が左翼線へ2点二塁打を放つと、再び満塁としてココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ傘下3A=も2点二塁打を放った。この回打者一巡の猛攻で、試合の主導権を握った。

◆2週間前に東京ドームで攻略した巨人の大黒柱、菅野との再戦。DeNA打線は先制パンチで主導権を握った前回とは対照的に、序盤から苦戦を強いられた。佐野は菅野との勝負に際し「1打席で1球あるかないかの打てる球をしっかり捉える意識」で打席に入るという。打線は前回、東京ドームで10連敗中だった右腕に対し、立ち上がりを攻めて一挙4得点。積極的な仕掛けが奏功したが、今回は手玉に取られた。多彩な変化球で翻弄され、思うように的を絞れない。四回1死まで無安打に抑えられ、前回先制2点打を放っていた相性の良い佐野は第1打席から2打席連続で空振り三振に倒れた。2番に入った新外国人のフォードも封じ込まれ、突破口を見いだせないまま試合が進んだ。0-5の六回に先頭の梶原が一塁強襲の内野安打で出塁し、1死一塁から佐野が中前打で好機を演出したが、続く牧が遊ゴロ併殺打。菅野の前に七回まで4安打無得点に封じられた。三浦監督は試合前に「向こうも同じ攻めをしてこないと思う。それに対してどうしていくか。しっかり攻めていけるように」と気を引き締めていたが、菅野の巧みな投球術に苦しめられた。

◆巨人・菅野智之投手(34)がリーグトップに並ぶ9勝目を懸け、DeNA戦の先発マウンドに上がった。2イニング連続三者凡退に抑えて迎えた三回、味方の失策が重なり2死一、三塁のピンチを招いて打席には前夜に来日初本塁打を放っていたDeNA・フォード。相手について「打線がいいチーム。先制点を与えないように、粘り強く投げられたらと」話していた右腕。左の強打者を中飛に打ち取り、味方のミスをカバーする投球で無失点で切り抜けた。この日、日中は気温が35度まで上昇し、明るさと暑さが残る中でのマウンド。空調が効いている本拠地東京ドームとは異なる環境だが、「対策は自分ができる範囲のMAXをしてきている。段々体も順応してきているので、そこは大丈夫だと思います」と自信をのぞかせていた。横浜スタジアムは、右腕が神奈川・東海大相模高時代に戦った舞台でもある。24日には母校が球場で県大会決勝で横浜高に勝利し、甲子園大会出場を決めた。試合は中継で見ていたという。「最後まで諦めない気持ちは改めて高校生から学ぶ部分がある。しんどい展開になっても最後まで諦めずに回を投げ切ろうとか、逆転されても次の1点を与えないようにしようとか、その気持ちが大事」と後輩の姿を目に焼き付けてマウンドに上がった。菅野は結局、117球で7安打無四球完封。9勝目をマークした。チームは球宴を挟んで5連勝となった。

◆巨人・菅野智之投手(34)が2021年4月16日のDeNA戦(横浜)以来となる完封で9勝目(2敗)を挙げた。チームは5連勝で貯金を今季最多の「11」にした。菅野は最速150キロの真っすぐに変化球を交え、DeNA打線を翻弄。四回1死まで無安打に抑えると、六回一死一、二塁の場面では牧を遊ゴロ併殺打に抑え、ベンチでグータッチ。その後も好投を続け、約3年ぶりとなる完封勝利を挙げた。打線は五回、打者一巡の猛攻で一挙5点を奪うと、九回には丸の9号ソロで右腕を援護した。ヒーローの菅野は「久しぶりの完封なんで格別に気持ちがいいです。ここまでいろんな苦難がありましたけど、今日なんか1つ乗り越えられた気がします」と手応えを口に。また、5回4失点で敗戦投手となった7月14日のDeNA(東京D)のリベンジを果たし「もう3イニング投げ終えたぐらいで無理だなって思ったんですけど、前回やられてる相手なので、気持ちだけ負けないようにと思ったら九回までいけました。これまであまり長いイニングを投げれてなかったので、チームに恩返しができたかなと思います」と胸を張った。

◆巨人は投打がかみ合い、今季3度目の5連勝を飾り、貯金を今季最多の11に伸ばした。阿部慎之助監督(45)は「いい形で甲子園に乗り込める。外の球場が続くけど、何とか勝ち越せるように頑張りたい」と次戦を見据えた。先発の菅野が3年ぶりの完封で9勝目をマーク。指揮官は「最後は『自分で投げます』とていってくれたのでいかせたんだけど、本当に素晴らしい内容で、ナイスピッチングだった」と右腕をたたえた。

◆DeNAは零敗で5連敗を喫し、勝率が5割に戻った。六回1死一、二塁で4番の牧が遊ゴロ併殺打に倒れるなど、菅野の投球術に屈した。三浦監督は「際どいコースを打たされてしまった」と嘆いた。首位巨人との3連戦で計3点しか奪えずに3連敗。監督は「痛いけど、まだ終わりじゃない」と自らに言い聞かせるように話した。

◆DeNAは打線が菅野の投球術に翻弄され、今季8度目の完封負け。球宴を挟んで5連敗を喫し、最大5あった貯金を吐き出した。三浦大輔監督(50)は「ストライクからボールになる際どいところを打たされてしまった」と悔やんだ。立ち上がりを攻めて勝利した2週間前の対戦では、一回に一挙4得点。早いカウントから直球を打った積極性が奏功したが、今回は多彩な変化球で手玉に取られた。思うように的を絞れず、四回1死まで無安打。配球を想定して試合前のミーティングを行ったというが、歴戦の右腕に上回られた。首位巨人との3連戦は計3得点。うち2点がソロと打線はつながりを欠いた。巨人とのゲーム差は5・5に広がったが、三浦監督は「まだ終わりじゃない。また来週からファイティングポーズを取れるようにやっていく」と仕切り直しを誓った。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
49385 0.563
(↑0.005)
-
(-)
51274
(+6)
231
(-)
50
(+1)
42
(-)
0.239
(↑0.001
2.360
(↑0.03)
2
(-)
広島
44394 0.530
(↓0.007)
3
(↓1)
56247
(+4)
219
(+5)
35
(+1)
45
(-)
0.230
(-)
2.250
(↓0.03)
3
(-)
阪神
46425 0.523
(↑0.006)
3.5
(-)
50278
(+4)
251
(+3)
35
(+1)
28
(+1)
0.229
(↑0.002)
2.250
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
45451 0.500
(↓0.006)
5.5
(↓1)
52311
(-)
314
(+6)
63
(-)
45
(-)
0.253
(↓0.001)
3.050
(↓0.04)
5
(1↑)
ヤクルト
38484 0.442
(↑0.007)
10.5
(-)
53321
(+5)
328
(+4)
64
(+2)
42
(-)
0.239
(↑0.001)
3.430
(-)
6
(1↓)
中日
38496 0.437
(↓0.005)
11
(↓1)
50218
(+3)
300
(+4)
40
(+1)
28
(+2)
0.235
(-)
2.780
(↓0.01)