日本ハム(★1対3☆)西武 =リーグ戦13回戦(2024.07.27)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:武内 夏暉(6勝2敗0S)
(セーブ:アブレイユ(1勝4敗17S))
敗戦投手:福島 蓮(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆西武は0-0で迎えた6回表、西川の適時二塁打で先制に成功する。さらに外崎の適時二塁打などで2点を加え、この回3点を奪った。投げては、先発・武内が7回途中1失点の好投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・福島が試合をつくるも、打線が10安打で1得点とつながりを欠いた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が巨人前監督の原辰徳オーナー付特別顧問(66)から粋なサプライズエールを受けたことを明かした。試合前に報道陣の前に足を運んだ新庄監督は、うれしそうに自ら話を切り出した。22日にエスコンフィールドで行われた日韓ドリームプレーヤーズゲームの際に、日本代表の監督を務めた原氏に「監督室を使ってもらいたくて、使ってもらったんですよ」。球宴ブレークが終わった後に指揮官が監督室へ入ると「コップに『新庄殿 目指せ日本一 感謝 原辰徳』って(書いて)机の上に置いてあった」という。数々のサプライズやパフォーマンスで多くの人を魅了してきた新庄監督も、原氏のサプライズに「感動してね」と笑顔。選手としても、監督としても大先輩の原氏から贈られた"宝物"を「棚の、ど真ん中に飾ってあります」。一番目立つ場所に置き、勝負の後半戦を戦っていく。

◆西武松本航投手(27)が危険球を与え、わずか2球で退場となった。2点リードの7回2死一、三塁の場面で2番手として登板。2番万波に対し1ストライクからの2球目。147キロ直球が大きくすっぽ抜け、ボールは万波のヘルメットをかすめ、ヘルメットが地面に落下。真っ赤に染めた髪をあらわにした万波はその場にしゃがみ込み、トレーナーらが駆け寄った。一旦ベンチへ下がったが大事には至らず、一塁へと向かった。直後に球審から危険球が宣告され松本はベンチへ退いた。

◆日本ハムの連勝が5で止まった。先発の福島蓮投手(21)が、6回無死一塁で西武西川に左越え適時二塁打を許し先制点を献上。さらに1死三塁で山村の中犠飛で2点目、蛭間に右翼への二塁打を浴び、2死二塁としたところで降板した。さらに2番手の山本拓も外崎に左翼への適時二塁打を許し、この回だけで3点を失った。7回2死一、二塁、代打で起用された清宮幸太郎内野手(25)の中前適時打で1点を返すと、続く万波が死球で出塁し2死満塁。大きなチャンスだったが、3番のフランミル・レイエス外野手(29)が三振に倒れ、追いつくことができなかった。流れをつくれなかった福島は「序盤はストライク先行でテンポ良く投げることができましたが、6回先頭への四球が悔やまれます。流れを悪くしてしまい、そこから立て直すことができませんでした。前回と同じような投球をしてしまい悔しいです」とコメントした。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が試合後、6回の守備で打球の目測を誤った水谷瞬外野手(23)をフォローした。0-0の6回無死一塁の守備。西武西川が放った左翼後方への飛球を、水谷は捕球できず。適時二塁打となり、先制点を許した。新庄監督は、このプレーについて「水谷君の、あの判断ミスは練習じゃ(感覚は)つかめないですよ。やっぱり1軍で1シーズン通して経験をしていきながら、ああいう打球がたくさん来て学ぶものなんで。ノックのボールを受けても、あれは全然、判断の練習にならない。やっぱ打球捕。バッティング練習で生きた打球を(受ける練習をして感覚を)つかんでいくしかないんですよね」と話した。さらに、この日はループオープンデーとして開催されていた。新庄監督は「屋根が開いてるのと開いてないのでは、また違うんですよ。屋根が開いていなかったら、たぶんそのまま打球を静止して見ずに、後ろに(スタートが)切れたと思うんですけど...これは教えようがない。もう実戦で経験していかないとつかめないです」と補足した。その後、7回の好機で水谷に打席が回った際に代打清宮を送ったのは「水谷君のミスは(代打清宮とは)関係ないですよ」と説明。「(武内は)左バッターの方が投げづらそうだった。それを教えてくれたのが(武内から3安打を放った)石井君」と、戦略上の理由だったことを明かした。

◆日本ハムが西武に敗れて連勝が5で止まった。先発の福島蓮投手(21)が0-0の6回、先頭の源田にストレートの四球。無死一塁で西川の左翼後方への打球を水谷瞬外野手(23)が目測を誤り、先制の適時二塁打とされた。さらに福島は山村に犠飛を許すなど、この回に3点を先行された。打線は西武武内に対して、7回2死一、二塁で水谷の代打で起用された清宮幸太郎内野手(25)の中前適時打で奪った1点のみ。再三チャンスはつくったが、11残塁と決め手に欠いた。新庄剛志監督(52)の試合後の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 みんながね、同点に追いつけるチャンスを結構つくってくれたんですけどね。決める選手が決められなかった試合でしたね。-福島は5回まで無失点も、6回先頭打者に四球新庄監督 源田君のね。経験していって、あれをなくすようなピッチャーになってもらわないと困るんでね。水谷君の、あの(6回の)判断ミスは練習じゃつかめないですよ。やっぱり1軍で1シーズン通して経験をしていきながら、ああいう打球がたくさん来て学ぶものなんで。ノックのボールを受けても、あれは全然、判断の練習にならない。やっぱ打球捕。バッティング練習で生きた打球を(受ける練習をして感覚を)つかんでいくしかないんですよね。-西川の打球は真芯に当たって伸びていく打球?新庄監督 屋根が開いてるのと開いてないのでは、また違うんですよ。屋根が開いていなかったら、たぶんそのまま打球を静止して見ずに、後ろに(スタートが)切れたと思うんですけど...これは教えようがない。もう実戦で経験していかないとつかめないです。-8回に登板した柳川が3者凡退と好投新庄監督 よかったね。よかった、よかった。前回、結構ゆったり足を上げて投げていたら、リリースポイントがちょっと合ってないなと思ったんですよ。すぐ本人にクイックの方がリリースポイントが合うから(と伝えた)。今日ずっとクイックで投げていたんで、それがいい投球につながりましたね。-7回に水谷の打席で清宮の代打起用は迷わず新庄監督 (武内は)右バッターが打ちづらそうだったんで。(7回の代打攻勢は)田宮君から上川畑君、清宮君。あの水谷君のミスは(代打清宮とは)関係ないですよ。で、代打を送ったわけじゃなくて、左バッターの方が(今日は武内に合っていたから)。それを教えてくれたのが(武内から3安打を放った)石井君。ちょっと左バッターの方が投げづらそうっていう判断をしたんで。上川畑君も清宮君も打ってくれてね。(武内に対して)次は全部左並べたろうかな(笑い)。-水谷はベンチでがっかりしていた新庄監督 そりゃするでしょ。あの判断ミスで3点取られてね。今年から(1軍で)投げている福島君っていうところもあったので、お互いさまね。お互い、今年1軍の舞台に立てた選手なんで。でも、そこまで落ち込む試合ではなかったと思います。明日、切り替えていけるし。明日はなんか、いい勝ち方しそうな気がしますけどね。-明日先発の伊藤に期待新庄監督 今度は点を結構取ったら、しっかり抑えてくれますよ。もうそれは、伝わっていると思うんで。-頭部死球を受けた万波の状態は新庄監督 (当たったのは)ヘルメットの結構上の方で、避け方がうまかった。でも、ちょっと頭のデッドボールは後になって(影響が)来るケースがあるから。あと、首ね。打ちに行って、違う方向に向きながら150キロ近くのボールが...(そんな状況を報道陣の皆さんは)知らないでしょ(笑い)。俺も3回ぐらいしか当たったことないんで。痛さは全然ないんですよ、全然。ただ、PLの花火大会ぐらいのチカチカはあります(笑い)。-当たった瞬間の痛さはない?新庄監督 (新庄監督の経験上では)痛さは、ないんですよ。ガーンって来て...(一瞬、頭の中が)ピヨピヨピヨピヨって。全然大丈夫なんですけど、行けますって言うんだけど、やっぱトレーナーの方が(止める)。-万波の明日の出場は当日の様子を見て新庄監督 でしょうね。検査に行くかどうかはちょっと今、話していると思うんですけど。ただ、(頭部死球の)次の打席に立てたので。ものすごくボールが大きく見えたと思うんですよ。それが真ん中で、大きく見えてくれたらいいですよね(笑い)。それがなかなか難しいんですよ。向かっていっているんですけど、映像で見ると向かっていってないっていう。自然に(からだが避けてしまうことが)起こる現象なんで。-勝手に体が反応しちゃう新庄監督 (報道陣の皆さんは)打席に立ったことないでしょ(笑い)。いや、150はむちゃくちゃ速いから。でも、次の打席もフルスイングできていたし。ちょっと本人にもね、聞いてみて。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が出場5試合連続安打で好調ぶりをアピールした。7回2死一、二塁のチャンスに代打で登場し中前適時打。この日唯一の得点をたたき出した。「ランナーを返すことだけを考えて打席に入りました。いいところに飛んでくれて良かったです」。2打席連発した21日ロッテ戦以降3試合で9打数6安打4打点と荒稼ぎしており「バットが思ったように出てきてくれてますし、ボールもちゃんと見られている」と自己分析した。

◆好調な日本ハム石井一成内野手(30)が今季2度目の猛打賞を記録した。26日西武戦は無安打で連続試合安打が9で止まったが、この日は2回2死、4回2死からいずれも中前打で出塁。7回先頭では右前打を放ち得点の起点となった。直近11試合は38打数16安打7打点の打率4割2分1厘。5回の守備では後方に飛んだ飛球を倒れ込みながらキャッチし「最後は(風で)流されて、ほぼ見てないです。たまたま取れたって感じです」と振り返った。

◆日本ハムの先発の福島蓮投手(21)は5回2/3、73球を投げ、4安打2四死球3失点でKOされた。6回先頭打者の源田に四球を与え、無死一塁で西武西川に左越え適時二塁打を許し、先制点を献上した。3連敗に「序盤はストライク先行でテンポ良く投げることができましたが、6回先頭への四球が悔やまれます。流れを悪くしてしまい、立て直すことができませんでした。前回と同じような投球をしてしまい悔しい」と話した。

◆西武武内夏暉投手が23歳初勝利をつかんだ。7回途中7安打1失点でチームトップタイの6勝目。先発9人中8人の右打者を並べてきた日本ハム打線相手に6回まで三塁を踏ませなかった。7回に1点こそ許したが、最少失点にとどめた。4日ソフトバンク戦以来3試合ぶりの白星に「ピンチになっても攻める気持ちを持って投げられました」と普段通り、表情一つ変えず腕を振った。風の影響にもうまく対応した。デーゲームのこの日は、エスコンフィールドの天井を開けて試合が行われた。「落ち球はちょっと難しかった」と風の抵抗も受けたが「なんとか早めに調整して」と2巡目以降は変化量をコントロールした。3点の援護を受けた直後の6回先頭の万波に二塁打を打たれたが「ギアを入れました」とレイエス、マルティネスを連続三振、野村を一邪飛で無失点に抑えた。21日に23歳になったルーキー左腕の好投でチームは後半戦初勝利。渡辺GM兼監督代行は「調子の良しあし関係なく、ゲームをつくってくれる。非常に安定感のあるピッチャーだなとつくづく思う」と評した。武内は「負けないように、これからもチームが勝てる投球を」と気を引き締めた。【山崎純一】

◆日本ハム水谷瞬外野手(23)が守備での判断ミスを猛省した。ルーフオープンデーの試合の6回。左翼守備で打球の目測を誤り、決勝点となる先制点を許した。「ライナーは(屋根が)開いている時は難しいっていうのはわかっているんですけど、打ち方的にも前、伸びてもちょっと下がって捕れるぐらいかなと思ったんですけど、予想よりはるかに伸びていった」。結果的に頭を越されてしまった。新庄剛志監督(52)も試合後に「屋根が開いてるのと開いてないのでは、また違うんですよ。屋根が開いていなかったら、たぶんそのまま打球を静止して見ずに、後ろに(スタートが)切れたと思うんですけど...これは教えようがない。もう実戦で経験していかないとつかめないです」とフォローしていた。水谷も「ミスしたことは切り替えて、また練習していく」と話したが、「その失点で結果的に今日負けてしまったっていうのと福島に黒星を付けてしまったっていうのは本当に申し訳ない。出ている以上は責任を持ってしっかりと最低限の仕事をするのが1軍で出る意味でもあると思うので、練習します」と話した。さらに3点を追う7回2死一、二塁で代打を送られた。新庄監督は「水谷君のミスは(代打清宮とは)関係ないですよ」と説明。懲罰交代ではなく、この日の西武武内が左打者に対して投げづらそうにしていたことを考慮しての采配だったが、水谷は「やっぱり僕みたいなタイプがバット(打撃)で代えられるのは1つ悔しいことではあると思う」と受け止めた上で「どういう状況でも(打席に)送り出されるような選手になっていかないといけないなと思いました」と成長の糧にすることを誓った。

◆西武打線が6回に3点を挙げて武内を援護した。無死一塁から左翼手の頭を越える先制の適時二塁打を放った西川は「今日は上(天井)が開いていたので風が強かった。それがよかったと思います」。さらに1死三塁で山村の中犠飛、2死二塁から外崎の適時二塁打で2点を追加した。山村は「犠牲フライを狙っていきました」と思い通りの打撃で結果につなげた。

◆日本ハム柳川大晟投手(20)が本拠地初登板で輝きを放った。2点を追う8回に4番手で登板。1回を無安打無失点2三振の完璧な投球でアピールした。5月に育成から支配下登録。同26日の楽天とのデビュー戦は先発し3回3安打3死球3失点降板で2軍落ちも、再昇格した20日ロッテ戦に続き2試合連続無失点と、成長した姿を披露した。チームは連勝が5で止まり、2位ロッテとのゲーム差は2・5差に開いた。柳川が北海道のファンに力強い投球を披露した。8回に登板すると、まず先頭西川相手に初球は、152キロのパンチあるストレートから入った。2ストライクと追い込み最後は140キロのフォークで空振り三振。「ファームでもやったことある相手。あそこでギアが上がりました」。続く野村大にはカウント2-2と追い込み、151キロのストレートを外角低めに投げ込み、見逃し三振を奪った。同期でともに今季育成から支配下登録した福島が先発したが、5回2/3 4安打3失点でKOされた。1軍で同じ試合に投げるのは初めてだが「福島とか関係なく、前回(登板が)悪かったんで、今回ダメなら危ないなと思っていた。自分のピッチングしようと思って投げました」。完全投球でベンチに引き揚げる際は、切磋琢磨(せっさたくま)してきた戦友に、笑顔で出迎えられた。指揮官の助言が、新発見につながった。新庄監督は「前回、ゆったり足を上げて投げていたら、リリースポイントがちょっと合ってないなと思ったんですよ」。すぐに本人に「クイックの方がリリースポイントが合う」と伝えた。ほぼクイックで投げ、テンポ良くアウトを重ねた柳川は「足を上げる方なんで。無駄な動きがなくなったら投げやすい」。この日の最速は154キロ。18球でボール球4球と、球威を維持しながら、変化球の精度も安定した。結果を積み重ねれば、勝ちパターンでの登板にもつながる。「僕はまだ一番下。目の前のイニングに全力で行くだけ」。身長191センチ、最速157キロのポテンシャルモンスターが経験を積み、"勝利の方程式"入りを狙う。【永野高輔】

◆西武が逃げ切った。武内が要所を締めて6回2/3を1失点で、本田の好救援もあって6勝目を手にした。打線は六回に西川の適時二塁打で先制し、山村の犠飛と外崎の適時二塁打で加点。10安打で1得点の日本ハムは連勝が5で止まった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
57293 0.663
(↑0.004)
-
(-)
54367
(+3)
227
(-)
58
(-)
66
(-)
0.255
(-)
2.350
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
46386 0.548
(↑0.006)
10
(-)
53330
(+5)
323
(+3)
46
(-)
43
(+4)
0.252
(-)
3.250
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
43406 0.518
(↓0.006)
12.5
(↓1)
54317
(+1)
306
(+3)
57
(-)
62
(-)
0.245
(↑0.001
2.920
(-)
4
(-)
楽天
43432 0.500
(↓0.006)
14
(↓1)
55310
(+3)
351
(+5)
43
(-)
61
(-)
0.246
(↓0.001)
3.670
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
40472 0.460
(↓0.005)
17.5
(↓1)
54258
(-)
279
(+3)
32
(-)
36
(-)
0.237
(↓0.002)
2.810
(↓0.01)
6
(-)
西武
28592 0.322
(↑0.008)
29.5
(-)
54199
(+3)
301
(+1)
35
(-)
49
(+1)
0.205
(↓0.001)
3.030
(↑0.02)