DeNA(★1対2☆)巨人 =リーグ戦15回戦(2024.07.27)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:井上 温大(4勝4敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗16S))
敗戦投手:山﨑 康晃(1勝3敗3S)

本塁打
【DeNA】フォード(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人が接戦を制した。巨人は2回表、泉口の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた5回には、岡本和が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・井上が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れたDeNAは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆巨人井上温大は苦手のDeNA戦で勝利できるか。今季15試合で3勝4敗を残す井上だが、DeNA戦は相性が悪い。このカードは通算6試合登板して白星がなく、防御率12・08はカード別ワースト。先発は22年9月8日、23年9月3日、24年6月27日の3度あるが、すべて5回を投げきれずに降板している。

◆あのちゃんが脅威の運動神経を見せつけた。アマノ株式会社による「アマノナイター」として行われた一戦。同社のCM「あの、アマノ」編に出演中の、あのちゃんが始球式に登場した。背番号0の特別イベント「Kanagawaユニホーム」を着用してマウンドへ。後ろから踏み込むようにしてプレートを踏み、振りかぶってノーバウンド投球。笑顔でぴょんぴょんと飛び跳ねながら、マウンド上で喜びを表現した。

◆DeNA山崎康晃投手(31)がプロ10年目、531登板目でのプロ初先発を果たした。初めてのルーティンでヤスアキコールとヤスアキジャンプに背中を押されながら真っさらなマウンドへ。1回、先頭の巨人丸を151キロのキレ味鋭い内角直球で詰まらせて遊ゴロ。吉川をツーシームで一ゴロ。ヘルナンデスには死球を与えるも、続く岡本和は直球で中飛に打ち取り、初回を無失点で立ち上がった。さらに今季初の回またぎとなる2回のマウンドにも上がった。先頭の大城卓にはフルカウントから遊ゴロに打ち取るも、モンテスに三塁線の二塁打を打たれ、2死三塁から泉口にツーシームを右前に運ばれた。先制点を許し、悔しがる表情を見せながらも後続を打ち取って最少失点で切り抜けた。そのまま2回1失点でプロ初先発を終え、この日緊急昇格した2番手・森唯にマウンドを託した。山崎は「本当にチームのためにと思い準備しました。初めての先発ということで対応するにも時間がかかり、改めて先発の難しさを痛感しました。その中でも変わらずみんなが声をかけてくれて周りに助けられました。もっと良い結果を残せたと思いますし、悔しい気持ちでいっぱいです」と振り返った。この日、先発予定だった平良拳太郎投手(29)が腰の違和感で先発を回避。プロ10年目のベテランが緊急先発を任されていた。山崎がプロ通算531試合目で初先発。22年9月16日楽天戦で森(ソフトバンク)が記録した通算461試合目を抜いて最も遅いプロ初先発となった。森も予告先発の奥村がケガで回避したための緊急先発で、3回を投げて2安打、1失点だった。

◆DeNA森唯斗投手(32)が緊急昇格からプロ初安打をマークした。3回1死、プロ入り後3打席目に立つと、巨人井上の内角143キロ直球を詰まりながらも振り切った。ボテボテの三遊間への打球に激走し、一塁・大城卓がショートバウンドを捕球しきれていない間にベースを踏んで内野安打。記念すべき初安打となった。記念ボールは一時、初安打に気付かなかった大城卓からボールボーイへと渡ったが、両軍ベンチの猛アピールによって無事、DeNAベンチへと渡された。この日、先発予定だった平良が腰の違和感によって回避し、山崎が緊急でプロ初先発。それに伴って森唯がファームから緊急昇格して3回から2番手でマウンドを託された。無失点で切り抜けた後に回ってきた打席で粘りのプロ初安打でチャンスを演出した。

◆DeNA新外国人のマイク・フォード内野手(32)が来日6打席目で目が覚めるような来日初安打初本塁打をかけた。2点を追う5回先頭、巨人井上の高めスライダーを振り抜いた。右翼ポール際に弾丸ライナーで飛んでいく確信の1号ソロでハマスタのどんよりしたムードを盛り上げた。味方とハイタッチして喜びを表現したフォードは「最高です!球場のファンの皆さんが作ってくれた雰囲気のおかげで打つことができました。日本の投手に適応している段階なので、まだまだ状態を上げていきたいです!」と話した。フォードは前日26日巨人戦で1軍初昇格して即スタメン。ここまで4打数無安打1四球だったが、豪快な一振りでゲームの流れを引き戻した。

◆DeNA大和内野手(36)が熟練の技術で通算200犠打を決めた。1点を追う7回無死一塁、巨人高梨の141キロ直球を三塁前にしっかりと転がした。同点の走者を二塁に進める200犠打目を1球で決めた。プロ19年目の大和のプロ初犠打は、阪神時代の09年8月7日広島戦(マツダスタジアム)だった。通算200犠打=大和(DeNA) 27日の巨人15回戦(横浜)の7回、三塁前に送りバントを決めて達成。プロ野球45人目。初犠打は阪神時代の09年8月7日の広島12回戦(マツダスタジアム)。

◆試合開始前にアクシデントに見舞われたDeNAが接戦をものにできなかった。先発予定だった平良が腰の違和感で回避し、山崎が緊急先発。試合後に平良は腰椎椎間板ヘルニアと発表。28日に出場選手登録を抹消される。山崎はプロ531登板目でプロ初先発となった。1回、先頭の巨人丸を151キロのキレ味鋭い内角直球で詰まらせて遊ゴロ。吉川をツーシームで一ゴロ。ヘルナンデスには死球を与えるも、続く岡本和は直球で中飛に打ち取り、初回を無失点で立ち上がった。しかし2回に2死三塁から泉口にツーシームを右前に運ばれ、適時打で先制点を献上。そのまま2回1失点でプロ初先発を終え、「本当にチームのためにと思い準備しました。初めての先発ということで対応するにも時間がかかり、改めて先発の難しさを痛感しました。その中でも変わらずみんなが声をかけてくれて周りに助けられました。もっと良い結果を残せたと思いますし、悔しい気持ちでいっぱいです」と振り返った。2番手にはこの日緊急昇格した森唯が登板。スクランブルの出番だったが、3回1失点と役割を果たした。三浦監督は「急きょ、(山崎)ヤスに先発をお願いしました。『やらせてください』と快く引き受けてくれて、いい準備でマウンド上がってくれました。その後のリリーフの部分でも、ファームとも連係とりながら、明日、小田原で先発予定の森(唯斗)を急きょ呼んで来てくれて。快く『やります』と試合に臨んでくれました。本当は勝たないといけないんですけど、こういうアクシデントの中でよくやってくれたと思います」と感謝した。3番手はウィックが2回無失点、4番手の京山が1回無失点とリリーフが粘ってつなぎ、9回にはビハインドながら守護神森原を投入。攻めの継投を見せた。継投の意図について指揮官は「こういう展開でリリーフ全員で...というところで森原にも1点ビハインドで行ってもらいました。1点差のまま9回の攻撃を迎えられて、いい形を作ってくれました」と踏ん張った守護神をたたえた。しかし打線が援護できず。新外国人フォードが来日6打席目で来日初安打初本塁打を放つも、巨人井上から6回でこの1得点のみに封じられた。7回以降は、高梨、ケラー、大勢とつながれて1点及ばずに敗戦。これで球宴休みを挟んで4連敗。首位巨人と4・5ゲーム差と正念場に立たされた。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が先発井上温大投手の"すき"を見逃さなかった。3回2死一、三塁のピンチの場面で打者佐野への初球だった。外角に外した140キロ直球に激怒した。杉内投手チーフコーチの袖を引っ張って呼び寄せ、すぐさまマウンドに向かわせた。「初球、明らかに抜いているように見えたからね。『10年早い』って言ってこいって」と伝えた。試合後、井上本人も「ちょっと1球が軽くちょっと投げてしまって、ボールにするつもりで投げたんですけど、ボール球も強く投げて全力で投げろって言われました」と明かした。1球、1プレーが勝敗を左右する。後半戦に入り、ペナントレースは佳境へと進む。再開後の最初のカードで2連勝で勝ち越しを決めた。「6番三塁」でスタメンに起用した新外国人モンテスは先制点の起点にもなり3安打猛打賞の活躍。指揮官は「初見の投手ばっかりだけど素晴らしいなと思います」と絶賛した。8回2死で牧の左翼フェンス際の飛球を途中出場の若林がフェンスに激突しながらのジャンピングキャッチ。チームを救うビッグプレーに「もうすごい貴重な、1つのアウトだった」。2位広島とのゲーム差を2に広げるも「もう、とにかく1個ずつね。やっていきたいなと思います」と次戦を見据えた。アベ巨人が真夏の戦いで「新風」を吹かせている。

◆巨人岡本和真内野手(28)が貴重な追加点をもたらした。5回2死二塁、フルカウントからDeNA森唯の真ん中高めフォークを左中間フェンス直撃の適時二塁打とした。後半戦6打席目での初安打で2点差に広げた。「まだヒットも出ていなかったのでよかった。得点圏にランナーがいたので、なんとか追加点につなげたいと考えていた」とリーグトップの打点を55と伸ばした。

◆DeNAが球宴休みを挟んで悪夢の5連敗を喫した。今季9度目の完封負けでで首位巨人とは5・5ゲーム差の4位となった。序盤からケイと巨人菅野の投手戦の様相を呈した。ケイは4回まで3安打無失点に抑えるも、5回に捕まった。1死から坂本に中前打を浴びると、続く小林にエンドランを決められて一、二塁。犠打で2死二、三塁となって、1番丸と勝負した。しかしフルカウントから四球で満塁。続く吉川にも押し出し四球を与えて先制点を許した。ここで粘りきれなかった。ヘルナンデスに左翼線ギリギリの2点適時二塁打を浴びると、岡本和を申告敬遠で満塁とした後にモンテスに2点適時二塁打を許した。打者一巡の猛攻を食らって来日後ワーストの5失点でマウンドを降りた。打線も菅野を攻略できず。3回には敵失2つで2死一、三塁と先制のチャンスを得るも、2番に入った新外国人フォードが中飛に倒れた。6回、7回には安打で走者を出すも、2イニング続けて併殺に倒れた。8回、9回も封じられ、そのまま菅野に完封負けを喫した。これで球宴休み前の20日ヤクルト戦(神宮)から5連敗。2・5ゲーム差で始まった後半戦初戦の巨人3連戦は3連敗で5・5ゲーム差まで広がった。

◆DeNAは今季9度目の完封負けで球宴休みを挟んで5連敗となった。巨人菅野の前に7安打無得点に沈んだ。3試合で3得点と打線が沈黙し、今季2度目の同一カード3連敗。首位と5・5ゲーム差に離され、三浦監督は「この夏場で打線の元気がなくなってきた。痛い3連敗でファンの方に申し訳ないと思いますけど、まだ終わりじゃない。来週勝てるようにやっていきます」と前を向いた。

◆DeNAが報道陣に短パンの着用を推奨した。厳しい暑さの中、屋外で取材にあたる体の負担を考慮。チームは試合前練習時の服装を各自の判断に委ねており、ノースリーブや短パンのチームウエアで汗を流す選手もいる。最近は横浜スタジアムで室内での打撃練習を取り入れており、三浦監督は「スタッフやバッティングピッチャーもかなりハード。その日の気温や湿度を見ながら決めていく。臨機応変にやる」と柔軟な姿勢を示した。

◆巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ3A=が「6番・三塁」で初先発する。前夜に代打で右翼線へ二塁打を放ち、来日初打席初安打を記録していた。

◆DeNA・山崎康晃投手(31)がプロ10年目、通算531試合目で初先発し、2回2安打1失点だった。先発予定だった平良が腰の違和感を訴え、試合直前に登板を回避。急きょ先発した山崎は一回のピンチを切り抜けたが、二回に2死三塁から泉口に右前適時打を許し、先制点を与えた。

◆DeNAの新外国人マイク・フォード内野手(32)が「7番・一塁」で先発出場し、0-2の五回先頭で右翼ポール際に来日初安打となる1号ソロを放った。左腕の井上に打線が苦戦する中、肩口から入ってきた高めのスライダーを仕留め「最高です!! ファンの皆さんがつくってくれた雰囲気のおかげで打つことができました」と声を弾ませた。通算6打席目での一発に「日本の投手に適用している段階なので、まだまだ状態を上げていきたいです」と決意を新たにした。

◆巨人が4連勝で勝ち越しを今季最多10とした。井上は6回をフォードの来日初本塁打による1失点と好投し、継投も決まって4勝目を手にした。二回に泉口の適時打で先制し、五回は岡本和の適時二塁打で加点した。DeNAは4連敗。

◆巨人は接戦を制し4連勝。今季最多の貯金10とした。阿部慎之助監督(45)は「いや、すごく大きい1勝」と振り返った。新外国人のココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ3A=が「6番・三塁」で初先発し、3安打の活躍。スタメンに抜擢した指揮官は「初見のピッチャーばかりだけど、素晴らしい」とたたえた。DeNAに2連勝で勝ち越しと幸先のいい後半戦のスタートを切った阿部監督は「とにかく1個ずつやっていきたい」と勝って兜の緒を締めた。

◆腰の違和感を訴えて先発登板を回避した平良拳太郎投手(29)がチームドクターの所見を受け、椎間板ヘルニアと診断を受けた。三浦大輔監督(50)は28日に出場選手登録を外すと明言した。

◆〝緊急事態〟で力投したリリーフ陣は責められない。DeNAは打線が振るわず、球宴を挟んで4連敗を喫した。三浦大輔監督(50)は「本当は勝たないといけなかった」と唇をかみ、「よくやってくれた」と救援陣をねぎらった。先発予定だった平良が試合前練習で腰の違和感を訴え、開始が間近に迫る段階で登板を回避。代役を引き受けたのが10年目の山崎だった。通算531試合目で初先発に臨んだ右腕は中継ぎとは異なる調整を強いられた中、「本当にチームのためにと準備した」。2回1失点と踏ん張り、2番手の森唯につないだ。28日の2軍戦で先発予定だった森唯は3回1失点。試合直前に急遽(きゅうきょ)戦列に加わり、山崎と2人で懸命に試合をつくった。1点を追う九回には抑えの森原が登板し、1回無失点と役目を果たしたが、攻撃陣はフォードのソロによる1得点止まりだった。首位巨人とのゲーム差は4・5に広がり、三浦監督は「勝つしかない。それだけです」と語気を強めた。(鈴木智紘)

◆打つなら〝ココ〟でしょ!! 巨人のココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ3A=が「6番・三塁」で来日初先発し、3安打1盗塁の活躍。来日したばかりの新助っ人が首位のチームを4連勝に導いた。「打撃でたくさん貢献できた。非常にいい一日になった」初対戦の投手を苦にしない。二回は山崎のスプリットを捉えて左翼線へ二塁打を放ち、D4位・泉口(NTT西日本)の右前打で先制のホームイン。四回は森のカーブを打って遊撃内野安打。前夜の代打での初打席から3打席連続安打とすると二盗にも成功。八回には京山の直球を鋭く引っ張り、3投手を攻略する猛打賞。対応力の高さを見せた。有言実行だ。試合前に円陣で郡から指名され、初の声出しを担当。郡から「ココ、今日はどこの球場で打つの?」と問われ「〝ココ〟でしょ」と答えるとナインは大盛り上がり。「いい円陣になったんじゃないかな」と満足げだった。後半戦最初のカードを勝ち越し、今季最多の貯金10。2位広島に2ゲーム差をつけた。阿部監督は坂本に代えてスタメン起用に応えたモンテスを「初見の投手ばかりだけど、素晴らしい」とたたえた。頼もしい新戦力が、4年ぶりのリーグ優勝を狙う阿部巨人に新風を吹き込んだ。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
48385 0.558
(↑0.005)
-
(-)
52268
(+2)
231
(+1)
49
(-)
42
(+2)
0.238
(-)
2.390
(↑0.02)
2
(-)
広島
44384 0.537
(↓0.006)
2
(↓1)
57243
(-)
214
(+3)
34
(-)
45
(-)
0.230
(↓0.001)
2.220
(↓0.01)
3
(-)
阪神
45425 0.517
(↑0.005)
3.5
(-)
51274
(+7)
248
(+3)
34
(-)
27
(-)
0.227
(↑0.002)
2.240
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
45441 0.506
(↓0.005)
4.5
(↓1)
53311
(+1)
308
(+2)
63
(+1)
45
(-)
0.254
(↓0.001)
3.010
(↑0.01)
5
(-)
中日
38486 0.442
(↓0.005)
10
(↓1)
51215
(+3)
296
(+7)
39
(-)
26
(-)
0.235
(↑0.001)
2.770
(↓0.05)
6
(-)
ヤクルト
37484 0.435
(↑0.006)
10.5
(-)
54316
(+3)
324
(-)
62
(-)
42
(-)
0.238
(-)
3.430
(↑0.04)