ヤクルト(★6対9☆)広島 =リーグ戦12回戦(2024.07.26)・明治神宮野球場=
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広島
09000000091500
ヤクルト
2002200006702
勝利投手:黒原 拓未(3勝2敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝3敗27S))
敗戦投手:山野 太一(1勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(18号・1回裏2ラン),村上 宗隆(19号・4回裏2ラン)

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◆広島は2点を追う2回表、矢野の走者一掃となる適時三塁打で逆転に成功する。なおも続く好機でハッチ、野間、小園に適時打が飛び出すなど、この回に打者15人の猛攻で9点を奪った。投げては、2番手・黒原が今季3勝目。敗れたヤクルトは、先発・山野が精彩を欠いた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、12球団単独トップの18号2ランを放った。0-0の初回2死一塁。広島先発ハッチのど真ん中への151キロ直球をバックスクリーン左へ運んだ。「後半戦、先制点を取って良いスタートを切りたかった。先制できて良かったです」と球団を通じてコメントした。宴の酔いが冷めることはなく、球宴から3戦連発とした。23日のオールスター第1戦(エスコンフィールド)では、左中間へ1発。2年ぶり4度目の出場でようやくマークした球宴1号だった。続く24日の第2戦では、ホーム神宮で左翼スタンドへアーチを描いた。後半戦スタートの試合でも、その勢いは止まることなく、好調のバットをアピールした。

◆広島が2点を先制された直後の2回に打者15人、9安打9得点の猛攻で逆転した。先頭の小園が死球で出塁すると、連打で無死満塁とした。続く矢野が右翼線へ走者を一掃する三塁打で逆転。1死三塁から投手ハッチ、秋山、野間の3者連続適時で加点すると、さらに小園の適時打など3者連続安打でヤクルト先発山野をKOした。打線を勢いづける3点三塁打の矢野は「取られたあとのイニングで、すぐ逆転することができて良かったです」と振り返った。広島打線は試合前まで7月の月間打率1割9分1厘にとどまり、14試合の1試合平均得点も1・9点だった。オールスターブレークを挟み、後半戦初戦から2回までにスタメン全員出塁と、幸先いいスタートを切った。

◆/一気に量産体制\オースルター含めて6戦5発#村上宗隆 第18号先制ホームラン?プロ野球(2024/7/26)??ヤクルト×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/7UYH3NrzMc

◆ヤクルトに「パワー」がつぎ込まれた。球団のオフィシャルスーツサプライヤー「洋服の青山」を展開する、青山商事株式会社提供によるプロモーションイベント「Aoyama Day2024」が開催された。そのイベントの1つとして洋服の青山が機能性とコストパフォーマンスを訴求した「ゼロプレッシャースーツ」のイメージキャラクターである俳優の三浦友和(72)、人気お笑いタレントのなかやまきんに君(45)が「ゼロプレッシャースーツ」を着用して始球式に登場した。裸体ではなく、珍しい? スーツ姿のきんに君が投手を務め、投球は惜しくもワンバウンドに終わった。「これはゼロプレッシャーというのが売りで、動いても邪魔にならない。今日、僕は登場から特にしゃべらずに紹介だけされて投げるということだったじゃないですか。普段だったら『なかやまきんに君です! パワー!』って言うんですけども、ゼロパワーで投げたんです。あいさつもなしで。プレッシャーはゼロなんですけど、筋肉も見せていないということで、普段と違う雰囲気というか、自分の中の感覚があったので、だからその、筋肉を見せていないプレッシャーがありましたね」と悔しがった。「僕の唯一の武器の筋肉が今日は見えてないですから。この服のプレッシャーないけど、そっちのプレッシャーはあった」とワンバウンドの原因を明かした。スーツをビシッと着こなし、年齢を感じさせないりりしい姿が印象の三浦は、アンパイアを務めた。WBCで野球にはまったといい「僕は小さい頃は巨人・大鵬・卵焼きで。小学生の時はG帽をかぶってました」と懐かしい時代を振り返った。また神宮での思い出を問われると「神宮は30数年前に西部警察で銃撃戦をやった所で、そういう思い出がよみがえりますね。お客さんがいない時ですよ。悪者と戦ってね」と名作の舞台裏を明かした。最下位に沈むヤクルトに、きんに君は「僕は頑張れ! ヤー! クルト! パワー! ですね」と"らしい"エールを送った。

◆/赤ヘル打線が止まらない\打者15人の猛攻で一気に9得点逆転打は #矢野雅哉?プロ野球(2024/7/26)??ヤクルト×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #carp pic.twitter.com/RtkJ5Sxh4x

◆/夏、到来。\今シーズン初の2打席連発#村上宗隆 第19号ホームラン?プロ野球(2024/7/26)??ヤクルト×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/amdlD7DQxR

◆宴の酔いは冷めない。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、2打席連発をかました。まずは初回2死一塁の第1打席。カウント2-1からの4球目だった。広島先発ハッチのど真ん中への151キロ直球をつぶし、先制の18号2ランをバックスクリーン左へ運んだ。次は7点ビハインドの4回無死一塁。初球の直球を捉え、右中間スタンドの上段へ突き刺した。12球団単独トップの19号2ラン。「いい感じでした」と会心の当たりだった。"3戦連発"と勢いが止まらない。2年ぶり4度目のオールスターでは2戦2発。23日の第1戦(エスコンフィールド)では左中間へ球宴1号をマーク。続く24日の第2戦では、ホーム神宮で左翼スタンドへぶち込んだ。1日の休養を挟み、リーグ戦が再開した神宮の地で絶好調ぶりを示した。試合には敗れたため「打席としては良かったですけど勝ちたかったです」と満足はしていない。高津監督の期待も大きい。「一番悪い時は脱出したかなとは思います。ただ、これが絶好調かというと、まだもう少し。まだまだ」。続けて「1人で長打を打って点取ってるような形、求められるところはそこなので。大変ですけど頑張ってもらいます」。さらなる高みを求めている。【栗田尚樹】

◆広島が2回に打者15人9安打9得点で逆転勝利した。2点を先制された直後の2回。無死満塁から矢野の3点三塁打で逆転すると、勢いづいた打線はスタメン全員出塁となる猛攻を見せた。大量援護をもらった先発ハッチだが、4回に1回に続き村上にこの日2本目の2ランを被弾。5回も先頭から安打、四球で降板となった。代わった黒原が勝ち投手となり、その後つないだ中継ぎ陣がヤクルトの反撃を食い止めた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-2回に9得点新井監督 いい攻撃だった。いいスタートが切れたと思う。オールスター中に各自がしっかりと調整してくれて、今日の試合を迎えてくれた。それは見てて伝わりました。-矢野選手がまず3点逆転打新井監督 各打者、みんないいスイングをしていた。ヒットを打つ、打たないじゃなくね。みんないいスイング、いい反応をしていた。いいスタート切れたと思う。-前半戦苦しんだ坂倉選手も、後半戦いいスタートとなった新井監督 そうだね。前半終わって「一度リセットして後半リスタートだから」と言っていたので。今日が開幕だと思ってやってくれればいいと思う。-先発ハッチは来日初勝利目前の交代新井監督 それはしょうがないでしょう。厳しい言い方だけど、ハッチに勝ちをつけるためにやっているわけじゃないからね。チームが勝つためにやっているわけだから。そこはやっぱりしょうがない。-島内投手が1軍に復帰し、好投新井監督 今日はたまたまあそこ(8回)になっただけ。7回、8回をいろんなピッチャーで(考えている)。-投球内容も良かった新井監督 良かったね。抹消している間にアナリストなどと、どこがどうなっているのかいろいろと話しをして、ちゃんと分かった上で修正して、リフレッシュもしたから。彼本来の球が行っていたと思います。-後半戦白星発進新井監督 いいスタートを切れたと思います。1イニング9安打9点というのはなかなかない。みんな各自がいいリスタートを切れたと思います。

◆広島が一気の集中攻撃で序盤に試合を決めた。2点を先制された直後の2回だ。打者15人9安打の猛攻で9得点を奪って逆転した。この回だけで先発ハッチを含め、スタメン全員出塁。その後ヤクルトに反撃を許したが、中継ぎ陣がしのいで後半戦を白星発進した。矢野が一振りで劣勢の流れを変えた。先頭小園の死球から連打で迎えた無死満塁。ヤクルト左腕山野の外寄りの変化球を引っ張り、右翼線にはじき返した。走者一掃の逆転三塁打に「曲がり球が多くなるというのがあったので、それを狙った」と胸を張った。1死三塁からハッチ、秋山、野間の3者連続適時打でリードを広げ、さらに3者連続安打で山野をKOした。試合前まで7月の1試合平均1・9得点だった打線が、オールスターブレークを経た後半戦初戦からつながった。新井監督も「いい攻撃だった。後半戦いいスタートが切れたと思います」と手応えを口にした。栗林(9回を3球で抑え27セーブ目)「ナイスリードです。後半戦いい集中力を持っていいスタートが切れた。3球で抑えた記憶はないですね」島内(1軍復帰即登板で2年連続20ホールド)「まずゼロで終われたので良かったと思いますけど、これを続けていくだけかなと思います」ハッチ(大量援護も5回途中6失点降板で来日初勝利ならず)「言い訳の言葉もない。自分で招いてしまったことなので(降板は)仕方がない。やり返すチャンスがあれば、しっかり修正したい」

◆ヤクルトの高津監督が、先発・山野太一投手(25)に怒り心頭だった。4年目左腕は初回こそ3者凡退に切り抜けたが、2回に崩れた。先頭に死球を与え、そこから3連打。1死を挟み6連打と止まらなかった。2回途中9安打9失点。高津監督は「ちょっと彼には、コメントはありません」と厳しい表情だった。山野は「自分のメンタル的な弱い部分が出たかなというふうに思います」と猛省した。

◆広島が一気の集中攻撃で序盤に試合を決めた。 2点を先制された直後の2回だ。打者15人9安打の猛攻で9得点を奪って逆転した。この回だけで先発ハッチを含め、スタメン全員出塁。その後ヤクルトに反撃を許したが、中継ぎ陣がしのいで後半戦を白星発進した。ヤクルトは9回の打者3人がいずれも初球打ちで、広島栗林が3球でセーブ。1イニングの打者3人を3球で抑えてセーブを挙げるのは、史上初めての珍しいケースとなった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が今季初となる1試合複数本塁打を記録した。0ー0の一回2死一塁で迎えた後半戦の初打席に、バックスクリーン左への豪快弾。先制の18号2ランで〝号砲〟を鳴らすと、2ー9の四回無死一塁の第2打席では、右中間席へ19号2ランを放り込んだ。23日のオールスター第1戦(エスコン)では左中間へ球宴1号、24日の第2戦(神宮)では左越えソロを放っており、球宴を含めて〝3戦連発〟を記録。球宴後には「いいきっかけになるというか、(4度目の出場で)オールスターで初めて学びがあったなという感じです」と話しており、好調ぶりを結果で示した。

◆27日の広島戦(神宮)に先発するヤクルト・高橋は、短距離ダッシュなどで調整した。オールスター期間の2日間の休養日には箱根の温泉でリフレッシュ。前半戦は11試合に登板し2勝5敗、防御率3・47と思うような成績を残せなかったが「前半戦の最後の方はそれなりにしっかりバッターと勝負していい感じに来ていた。何とか長いイニングを投げられれば」と意気込んだ。

◆後半戦初戦の先発を任されたヤクルトの4年目左腕・山野が、役目を果たせなかった。一回は三者凡退に抑えたが、二回は4番・小園に死球を与えてから3連打、1死後に6連打を浴びるなど一挙9失点。「年に数回しかないすごく節目の試合だと思う。自分が後半戦のスタートとしてチームに勢いをつけられるように投げたい」と意気込んでいたが、自己ワーストタイの1回1/3で降板した。

◆?ヤクルト・村上の1試合複数本塁打は今季初めてで、昨年7月12日の中日戦(2本、神宮)以来、通算22度目。ヤクルト(前身を含む)の選手で22度以上記録したのは、バレンティン(34度)、ラミレス(23度)に次いで3人目。球団歴代2位のラミレスにあと1度で並ぶ。?村上は7年目で通算210本塁打。7年目までの通算本塁打数で巨人・王貞治の212本にあと2本に迫り、1試合複数本塁打の回数では王の21度を上回った。

◆広島が0―2の二回に矢野の3点三塁打、野間の2点二塁打、小園の適時打など9長短打で9点を挙げた。救援陣が好投し、2番手の黒原が3勝目。ヤクルトは村上が2打席連続本塁打を放ったが、先発の山野が崩れた。

◆2点本塁打を放つヤクルト・村上宗隆(撮影・長尾みなみ)

◆1軍再昇格となった広島の島内が持ち場の八回で圧倒的な姿を取り戻した。球速160キロに迫る直球で押し、中村、武岡から連続奪三振。2死から四球を与えたが、後続をきっちり断ち「ゼロで終わって良かった。これを続けていくだけ」と頼もしかった。直球の力強さがさらにアップして、不振を脱却。「投球フォームを見つめ直した。今はしっくりくるフォームで投げられている」と自信を深めていた。

◆ヤクルトは、先発の山野太一投手(25)が自己最短に並ぶ1回1/3で降板。9安打を浴び、自己ワーストの9失点で今季初黒星(1勝)を喫した。打っては村上宗隆内野手(24)が今季初の1試合2発。一回に18号2ラン、四回に19号2ランを放ったが、序盤の失点が大きく響いて連勝が2で止まった。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――村上の2ランでいい形で先制したが、二回の9失点はすごく大きく響いた。「まあ大きいね。大きいですよ」――山野は初回を三者凡退に抑えたが、二回は死球を与えてから崩れた「ちょっと彼には、コメントはありません」――打たれた球は甘く入った「よく分からないですね」――村上は今季初の1試合2本塁打「やっぱり練習は嘘つかないというか、非常にいい感じでスイングしていたので、技術的なことはよくわからないですけども、やっぱり角度とか、本当いい打球が打てていたんでね。実際にそれが本番で出たのかなっていう感じはしますね。非常にいいバッティングだったと思います」――オールスター前から徐々にちょっと上がってきていた「そうですね、 一番悪い時は脱出したかなとは思います。ただ、これが絶好調かというと、まだもう少し、まだまだっていう感じはしますけどね」――打線の格となる選手が徐々に調子を上げてきてくれると、全体を考えてもいい影響「そうですね。今、サンタナもいないし、やっぱりムネ(村上)とホセ(オスナ)で、2人でね、長打力ある人で、こう打線を引っ張ってくれているので。タケシ(宮本)はそんな長打力はあるわけじゃないですけども、出塁してね、なんとかこう、得点っていうところにつながっているので、やっぱり彼らがこう中心となってね、打線の中心となって点を取っていかなきゃいけないのかなと考えると、6番以降の出塁が1個か2個ぐらいしかなかったので。全部が出塁というのはすごく難しいかもしれないですけども、今のつながりということを考えると、やっぱりこう真ん中の3人がなんとか出塁、打点というところはやっていかなきゃいけないでしょね」

◆令和の三冠王のお目覚めだ。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が今季初の1試合2発。後半戦の初戦で、好調ぶりを発揮した。「(2打席とも手応えは)いい感じでした。打席としてはよかったけど、勝ちたかった」0-0の一回2死一塁で迎えた後半戦の初打席に、バックスクリーン左へ先制の18号2ラン。号砲を鳴らすと、7点を追う四回無死一塁では右中間へ2打席連発。両リーグトップの19号2ランを放り込んだ。23、24日のオールスター戦で2試合連続本塁打を放っており、球宴を含めて〝3戦連発〟。直近6試合で6発と量産態勢に入った。1試合複数本塁打は通算22度目。7年目までの回数では歴代最多868本塁打を誇る王貞治の21度を上回った。球宴後には「オールスターで初めて学びがあった」と収穫を口にしていた。学びの内容は明かさなかったが、大松打撃コーチは「打ちたい気持ちが強すぎてボールに(体が)寄っていってしまうところがあったが、頭を動かさずに(体の)軸で打てるように戻った。やろうとしていたことができるようになった」と修正点を説明した。二回の9失点が響いてチームは敗れたが、前半戦を終えて打率・241と苦しんできた主砲の復調はプラスだ。「勝ち越さないと意味がない。また明日頑張りたい」。背番号55が最下位のチームを上位に押し上げる。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47385 0.553
(↑0.005)
-
(-)
53266
(+5)
230
(+2)
49
(-)
40
(-)
0.238
(-)
2.410
(-)
2
(-)
広島
44374 0.543
(↑0.005)
1
(-)
58243
(+9)
211
(+6)
34
(-)
45
(-)
0.231
(↑0.002
2.210
(↓0.05)
3
(1↑)
阪神
44425 0.512
(↑0.006)
3.5
(-)
52267
(+5)
245
(+1)
34
(+1)
27
(-)
0.225
(-)
2.230
(↑0.02)
4
(1↓)
DeNA
45431 0.511
(↓0.006)
3.5
(↓1)
54310
(+2)
306
(+5)
62
(+1)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.020
(↓0.02)
5
(-)
中日
38476 0.447
(↓0.005)
9
(↓1)
52212
(+1)
289
(+5)
39
(-)
26
(-)
0.234
(↑0.001)
2.720
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
36484 0.429
(↓0.005)
10.5
(↓1)
55313
(+6)
324
(+9)
62
(+2)
42
(-)
0.238
(↓0.001)
3.470
(↓0.07)