DeNA(★2対5☆)巨人 =リーグ戦14回戦(2024.07.26)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:船迫 大雅(3勝0敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗15S))
敗戦投手:ジャクソン(4勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(15号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は1-2で迎えた6回表、大城卓の適時打で試合を振り出しに戻す。その後8回には岸田と泉口の適時打で3点を挙げ、リードを奪った。投げては、救援の6投手が無失点リレーを展開し、4番手・船迫が今季3勝目。敗れたDeNAは、2番手・中川虎が踏ん張りきれなかった。

◆DeNA梶原昂希は19日ヤクルト戦からの安打数が3→3→4と、3試合続けて3安打以上。連続試合猛打賞のプロ野球記録は54年西沢(中日)と03年井口(ダイエー)の5試合だが、DeNAでは横浜時代の06年石井の4試合が最長で、今日も3安打以上なら球団記録に並ぶ。梶原の巨人戦は通算32打数10安打の打率3割1分3厘と得意にしているが、記録をさらに伸ばせるか。

◆DeNA佐野恵太外野手(29)が26日、巨人14回戦(横浜)で負傷交代した。1回2死の第1打席で右すねに死球を受けた。プレーを続行し、2回の打席にも立ったが遊ゴロに倒れ、3回の守備前にベンチに下がった。佐野は7月に入って好調を維持していただけに、三浦監督は「本人も痛いと思うし、チームとしても非常に痛い死球、交代になりましたけどね。無理はさせられない」と話し、27日以降の出場は経過を見て判断するとした。

◆巨人の新外国人ココ・モンテス内野手(27)が来日初打席で初安打を放った。7回2死から代打で登場し、DeNA先発ジャクソンの153キロ直球を右翼線に運ぶ二塁打を放った。「2球目をうまく捉えることができて、もう最高の気分です」と興奮交じりに振り返り、記念球をゲット。「これから大切にしたい」と喜びをかみしめた。

◆巨人岸田行倫捕手が、指揮官も絶賛の一打で逆転勝利をもらした。8回2死二、三塁から坂本が粘って四球を選んで満塁。「勇人さんがつないでくれたので、自分の中で腹くくって打席に入った」もDeNA中川虎の初球を撃ち抜き左翼線への決勝2点適時二塁打を放った。阿部監督は「あれで勝った。ナイスバッティングです」とたたえた。

◆DeNAは球宴を挟んで3連敗で4位に転落した。得点した直後に2度追いつかれ、巨人に競り負けた。登録抹消となったオースティンに代わり、初昇格した新外国人フォードは「7番一塁」で先発。好守に阻まれた当たりもあって3打数無安打だったが、8回には1死一、二塁から四球を選んで好機を拡大した。三浦大輔監督は「厳しいボールもしっかりバット止まってましたし。ヒットは出なかったですけど、内容としては悪くなかった」と評価した。

◆首位巨人が後半戦を白星発進した。ドラフト4位ルーキー泉口友汰内野手(25)が2安打1打点とクールに輝いた。1点を先制された直後の3回は二塁打でチャンスメークし、同点のホームを踏んだ。8回はリードを3点に広げる左前適時打を放った。今季、先制を許した試合は勝率3割以下だったが、すぐに追いつき粘り勝ちした。真夏の夜の横浜で首位をキープした。涼しい顔でクールに仕事を決めた。1点を追う3回先頭、泉口はDeNAジャクソンの149キロ直球を逆方向に弾き返した。強く振った打球は伸びた。左翼・梶原の頭上を越える二塁打でチャンスメーク。二塁上で表情を変えずに肘当てを外した。吉川の中犠飛で同点のホームを踏んだ。先制された直後同点とした意味は大きかった。先制点を挙げた試合は勝率7割4分5厘と強さを見せる。一方で、先制された試合は11勝26敗2分けと勝率2割9分7厘だった。簡単に振り出しに戻し、勝機を切り開いた。試合を決定づける1本も放った。8回2死二、三塁、DeNA中川虎の甘いフォークを左前適時打とし、リードを3点に広げた。三遊間を守る新外国人モンテスが加入。「与えられたところで頑張るだけ。1日1日大事にやっていきたい。どれだけ自分の役割をできるか」。競争の中でチームは強さを増していく。スローガンに「新風」を掲げるチームは首位を走る。前日25日の練習後、阿部監督が報道陣に珍しいリクエストをした。猛暑が続く中で、まずは格好から。報道陣に半袖はもちろん、短パンで取材に来るよう求めた。長ズボンが一般的な中、短パンのクールビズを推奨。意外な細かな部分にも「新風」があふれている。その翌日の後半戦初戦。1年目のルーキー、新戦力が輝いた。前半戦は5年ぶり首位&、34年ぶりセ・リーグ全球団に勝ち越しでターンした。接戦をものにし、阿部監督は「シーソーゲームになっていたので、何とかみんなが粘ってくれてこういう試合に持ち込めた」と言った。歴史的な混戦が続くセ界。強烈な新風を吹かせ、巨人が夏に勢いを増していく。【上田悠太】

◆DeNAは26日から8月18日までの期間、横浜スタジアムの主催試合は「ありがとう神奈川。これからも共に。」プロジェクトとして開催。前身の大洋が神奈川県に本拠地を移転し70周年を記念し、期間中は球団では初めて胸に「Kanagawa」の文字が入った特別ユニホームを着用する。ユニホームは移転当時の球団ロゴカラーであるネービーを基調に、背ネームや番号の縁取りに当時のオレンジを使用したデザイン。長きに渡り球団を支える地元・神奈川への感謝が込められており、ファンからも好評を博している。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が「6番・三塁」で20日の中日戦(バンテリンドーム)以来、2試合ぶりにスタメンに名を連ねた。赤星優志投手(25)が後半戦開幕の先発マウンドに上がる。

◆DeNA・佐野恵太外野手(29)が、右脚に死球を受け途中交代した。一回の第1打席で赤星の引っかけた投球が右ふくらはぎ付近を直撃。苦もんの表情を浮かべるもプレーを続行し、その後三塁まで進み、二回も第2打席に立ったが、遊ゴロに倒れた直後の守りで退いた。佐野は7月は18試合に出場し、打率・389、2本塁打、16打点と好調ぶりを見せていた。

◆1軍に初昇格したDeNAの新外国人、マイク・フォード内野手(32)=前レッズ=が「7番・一塁」で先発出場した。二回1死では大城卓の一塁線へのゴロを巧みにさばいたが、三回無死二塁では、赤星の一犠打に果敢に突っ込み三塁でのアウトを狙うも、足を滑らせ野選でピンチを拡大。吉川の中犠飛による失点につながった。

◆DeNA・牧秀悟内野手(26)が1―1の五回、左翼席上段へと飛び込む15号ソロを放ち「バッティングカウントで、しっかり一振りで仕留めることができた。勝ち越すことができうれしい」と拳を握った。オールスターでは第1戦に2打席連続本塁打を放ち、見事MVPを初受賞した。勢いそのままに、球宴明け初戦でも豪快なアーチを描いた。

◆巨人・ココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ3A=が来日初打席で初安打を放った。2-2の七回2死から代打で登場。カウント0-1からDeNA・ジャクソンの153キロの直球を右翼線へ運び、二塁打で来日初安打をマークした。24日から1軍練習に合流し、この日出場選手登録されていた。

◆巨人・井上が27日のDeNA戦(横浜)に先発登板する。自身の登板日と母校の群馬・前橋商高が甲子園出場を懸けて戦う県大会決勝が重なり、「勝てばいいなと思います」とエールを送った。前半戦で3勝を挙げたプロ5年目の左腕は「明日から開幕だと思って、結果にこだわって投げていきたい。(シーズンの)最後までローテーションを守りたい」と力を込めた。

◆巨人は岸田行倫捕手(27)が勝ち越し打を放ち、後半戦白星スタートを飾った。チームは3連勝。貯金は今季最多の「9」で首位をキープした。巨人は2-2で迎えた八回、先頭の吉川の左への二塁打とヘルナンデスの四球などで二死満塁のチャンスを作ると、岸田が左翼線へ2点二塁打を放ち勝ち越しに成功。なおも二、三塁から泉口にも適時打が飛び出し5-2とリードを広げた。ヒーローの岸田は「坂本さんがフォアボールで繋いでくれたんで、チャンスだと思って、初球から思い切り振っていきました。真っすぐが来るかなと思ってたんで、それを1発で仕留めることができてよかったです」と振り返っていた。

◆巨人が逆転勝ちで3連勝。六回に大城卓の適時打で追い付き、八回2死から岸田の2点二塁打と泉口の適時打で3点を勝ち越した。4番手の船迫が3勝目。DeNAは3連敗で、八回はジャクソンがピンチを招いて中川虎が打たれた。

◆巨人は終盤に勝ち越してシーソーゲームを制し、貯金9で首位をキープした。2-2の八回2死満塁から、岸田行倫捕手(27)が左翼線へ決勝2点打を放った。阿部慎之助監督(45)は値千金の一打を「あれで勝った。ナイスバッティングです」とたたえた。赤星優志投手(25)は今季ここまで0勝6敗ながら後半戦開幕のマウンドを託され、5回2失点で勝ち負けつかず。今季初勝利はお預けとなり、指揮官は「欲を言えば赤星に勝ちをつけさせてあげたかった」としつつ「いつもやられ方が一緒というか、ここという時にやられて負けてしまう。そこを何とか乗り越えてほしい。今以上に頑張って欲しい」と期待を寄せた。

◆母校の奮闘に続き、終盤の勝負強さを発揮した。岸田が決勝の2点二塁打をマーク。両手を掲げる〝ワイワイポーズ〟をベンチに向かって披露した。「腹をくくって初球、思い切っていこうと決めて打席に入った。真っすぐを狙っていました」2-2の八回無死一、二塁から岡本和と大城卓が中川虎の落差のあるフォークボールで連続三振を喫した。続く坂本は6球中4球、落ちる球で攻められながら見極め、四球で2死満塁。岸田は「同じ状況で僕にもボールが続いたら、きついだろうなと」。その読み通り、甘く入った初球の直球を左翼線へ運んだ。母校の兵庫・報徳学園高はこの日、県大会準決勝で七回に3点差を追い付き、延長でサヨナラ勝ち。高校時代に2度、選抜大会に出場した岸田は試合中継や速報でチェックしていたといい、決勝進出に「自分も頑張ろうという気持ちになる。〝逆転の報徳〟なので諦めない気持ちは大事にしている」と後輩の姿を力に変えた。チームは後半戦を好発進し、首位をキープ。貯金を9に増やした阿部監督も「あれで勝った。ナイスバッティング」と岸田をたたえた。(原田優介)

◆投手交代時、マウンドのDeNA・三浦大輔監督。右は山本祐大(撮影・荒木孝雄)

◆DeNA・佐野恵太外野手(29)が、右脚に死球を受け途中交代した。三浦監督は試合後「本人も痛いだろうし、チームとしても非常に痛い死球での交代になった。無理もさせられないし、今、トレーナーに治療してもらっていて、明日(の出場可否)は状態を見ないと。現状は何も言えないです」と説明した。一回の第1打席で赤星の引っかけた投球が右ふくらはぎ付近を直撃。苦もんの表情を浮かべるもプレーを続行し、その後三塁まで進み、二回も第2打席に立ったが、遊ゴロに倒れた直後の守りで退いた。球団スタッフによると、タクシーで球場を後にしたという。佐野は7月は18試合に出場し、打率・389、2本塁打、16打点と好調ぶりを見せていた。同じく好調だったオースティンは、オールスターで打球があごを直撃し、この日、脳振盪(しんとう)特例措置で出場選手登録抹消。主力に不運なアクシデントが続いている。

◆またも、終盤に力尽きた。DeNAは同点の八回に3点を勝ち越され、球宴を挟んで痛恨の3試合連続逆転負け。阪神と入れ替わり4位に転落し、三浦大輔監督(50)は「(八回)満塁になっても低めに集めて、あそこまでよく投げただけに...。初球の入り方ですよね」と唇をかんだ。先制するも追いつかれ、勝ち越すも追いつかれ迎えた八回。七回まで94球で2失点と力投したジャクソンを続投させたが、無死一、二塁とされ中川虎に継投した。岡本和、大城卓を連続三振に仕留め意地を見せたが、最後は岸田に初球を勝ち越し2点打、泉口にも適時打を許し降板した。球宴明け黒星発進で、首位巨人とは3・5ゲーム差に拡大。「毎試合毎試合、しっかりやっていくしかない」と指揮官は前を向いた。(浜浦日向)

◆プロ野球の後半戦が始まった。前半戦を首位ターンした巨人・阿部慎之助監督は、リスタート初戦のDeNA戦では岡本和真内野手を再び左翼で起用し、三塁に坂本勇人内野手、一塁に大城卓三捕手という布陣で先発を組んだ。岡本をあえて左翼で使う一番の意味は、三塁で坂本を起用することにある。ただもう一つ、同じくらいに外せない選手として阿部監督が重視しているのが一塁の大城だった。開幕は先発マスクをかぶった大城だったが、その後の攻守にわたる不調で、リフレッシュのための2軍落ちも経験。しかし、どん底からはい上がってきた後に、新しい働き場所として得たのが一塁のポジションだった。「一塁はものすごく打球が来るし、とにかく大変。迷惑をかけないように。それだけです」一塁での出場で一番、神経を使うのは慣れない守備と語る大城だが、その守備をそつなくこなし、何より期待される打撃は好調を維持。懸案だった岡本の後の「5番打者」として後半戦でもキーマンとして期待がかかる。そしてもう一つ、大城が一塁に入ることで、大きなメリットが生まれている。一塁からの投手へのサポートだ。前半戦でも、投手がピンチに立たされた時に素早く大城がマウンドに駆け寄り、声を掛けるシーンが何度もあった。そのことは大城も意識しており「捕手はマウンドに行く回数が制限されていて、自分がマスクをかぶっていた時にも、行きたくても行けないことがあった。一塁手は制限がないですから。自分で気づいたタイミングで声を掛けるようにしています」と語る。阿部監督からは「捕手としての振る舞いを勉強してほしい」と指摘されたこともあった。しかし2軍落ちを経験し、小林誠司捕手や岸田行倫捕手らの姿を見ることで「いろいろと勉強して、捕手としての成長も感じる」と、実松一成バッテリーコーチが語るその思考の変化が、細かい投手へのサポートにも出てきているのだろう。グラウンドに捕手が2人いる。それも後半戦の巨人の強みになりそうだ。(スポーツジャーナリスト)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47385 0.553
(↑0.005)
-
(-)
53266
(+5)
230
(+2)
49
(-)
40
(-)
0.238
(-)
2.410
(-)
2
(-)
広島
44374 0.543
(↑0.005)
1
(-)
58243
(+9)
211
(+6)
34
(-)
45
(-)
0.231
(↑0.002)
2.210
(↓0.05)
3
(1↑)
阪神
44425 0.512
(↑0.006)
3.5
(-)
52267
(+5)
245
(+1)
34
(+1)
27
(-)
0.225
(-)
2.230
(↑0.02)
4
(1↓)
DeNA
45431 0.511
(↓0.006)
3.5
(↓1)
54310
(+2)
306
(+5)
62
(+1)
45
(-)
0.255
(↑0.001
3.020
(↓0.02)
5
(-)
中日
38476 0.447
(↓0.005)
9
(↓1)
52212
(+1)
289
(+5)
39
(-)
26
(-)
0.234
(↑0.001)
2.720
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
36484 0.429
(↓0.005)
10.5
(↓1)
55313
(+6)
324
(+9)
62
(+2)
42
(-)
0.238
(↓0.001)
3.470
(↓0.07)