阪神(☆5対1★)中日 =リーグ戦16回戦(2024.07.26)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
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勝利投手:村上 頌樹(4勝7敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(4勝7敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(7号・7回裏3ラン)

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◆阪神は初回、佐藤輝と大山の適時打で2点を先制する。その後1点差とされて迎えた7回裏には森下の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・村上が6回1失点の粘投で今季4勝目。敗れた中日は、打線が相手を上回る12安打を放つも、つながりを欠いた。

◆「後半戦男」で逆襲だ! 4位阪神は、首位巨人と3・5ゲーム差の貯金1で、後半開幕の中日戦(甲子園)を迎える。前半戦ラスト8試合で4番を任された佐藤輝明内野手(25)は、4番継続が濃厚。昨年の後半戦は打率3割2分1厘、14本塁打、50打点と打ちまくり、リーグ制覇に貢献した。主砲の強烈なロングスパートは、球団初のセ・リーグ連覇に欠かせない。この日も甲子園は暑かった。空は青く、芝は美しい緑。佐藤輝が打ち込んだ白球は、きれいな放物線を描いて、よく飛んだ。球宴をはさみ、26日から、いよいよ後半戦が開幕する。泣いても笑っても、残りの約2カ月で運命が決まる。逆転で目指す球団初のリーグ連覇へ「1戦1戦、しっかり頑張って戦いたいと思います」と主砲が力を込めた。前半戦は最後の8試合で4番を任された。21日の広島戦(甲子園)では決勝打を含む2打点。背番号8が状態を上げ、低調だった打線に芯が通りつつある。球宴で全セの指揮官を務めた岡田監督はこの日、東京から新幹線で帰阪。打順について「全然決めてない」としながらも「普通通りやるだけやん。前と一緒。よかったらそのままでええわけやん」。4番佐藤輝の継続を含め、大幅な打線改造はないと示唆した。「後半戦男」に期待せずにはいられない。佐藤輝は昨年の後半戦で、リーグトップの打率3割2分1厘、50打点をマーク。猛打でマジック減らしに貢献し、18年ぶりリーグ制覇の立役者となった。14本塁打もリーグ3位の驚異的な追い込みで、NPBの左打者では史上初となる新人から3年連続20本塁打も達成。「いつも打つのを目標にやっているので、それを考えていきます」。冷静でありながらも貪欲な姿勢が頼もしい。チームは投手陣の安定感は群を抜いているだけに、打線の爆発が勝敗の鍵を握る。岡田監督も「野手の奮起で勝ち取っていくというかね」と青写真を描いてきた。新幹線から降りた後も「そら、みんな分かってることやから、そんなんお前。開幕から言うてる話やから、分かってるやん」と繰り返した。逆転Vへ打線の活性化はマスト中のマスト。「後半戦男」にかかる期待は大きい。佐藤輝も球宴期間に散髪を済ませて気分スッキリ。首位巨人から4位阪神までが3・5ゲーム差にひしめく大混セ。虎の再奪首は佐藤輝が導く。【中野椋】

◆阪神の後半戦"開幕スタメン"が発表された。1、2番では球宴出場組の近本、中野が出場。主軸は球宴前と変わらず3番に森下、4番佐藤輝、5番大山がドッシリと名を連ねた。"開幕投手"を務めるのは村上頌樹投手(26)。幸先良く、今季4勝目を狙う。

◆阪神が鮮やかな先制劇で後半戦の開幕を告げた。初回2死二塁。佐藤輝明内野手(25)が右前打適時打。二塁走者近本光司外野手(29)が本塁へ滑り込み、間一髪でセーフとなった。さらに2死二塁から大山悠輔内野手(29)が、右前適時打で続いた。4、5番の連続適時打。後半戦開幕ゲームで、主軸がいきなり仕事を果たした。

◆お笑いコンビのさや香が、毎年恒例の夏のイベント「ウル虎の夏2024」に登場し、試合前トークとシート紹介などで盛り上げた。新山は背番号0のユニホームで登場し、「(昨年M-1グランプリのネタの)見せ算が最終決戦で0票だったので。背中に負けを刻みこんだというそういう意味です」と自虐で笑いを誘った。昨年は日本一のビールかけ祝勝会にインタビュアーとして参加した「タイガースタレント」。前半戦4位でこの日後半戦を迎えた阪神へ「去年はやることない、これ以上の幸せないと思ってたんですけど、やっぱりシーズン始まると連覇。虎の大"どんでん"返し」と逆転優勝を願った。さらに「ゼロは見せ算だけでいいので、阪神打線はいっぱい点取って」とエールを送った。

◆阪神村上頌樹投手(26)が、アクシデントを乗り越え大ピンチを切り抜けた。3回無死一、二塁。ここで3番細川の打球が直撃した。結果的に内野安打となり、無死満塁の大ピンチ。ただ、その後はアクシデントをものともせず、4番中田を遊飛、5番カリステを投ゴロ併殺打に仕留めた。初回無死二、三塁のピンチに続き、またも無失点で耐えた。

◆阪神村上頌樹投手(26)が、4度目のピンチをしのげず、失点した。5回2死から中日中田の打球は右前へ。右翼の森下がダイビングキャッチを試みるも、打球を後ろにそらした。中田は二塁に到達(記録は二塁打)。2死二塁となり、続くカリステにフルカウントからの148キロストレートを捉えられ、中堅・近本の頭上を越える適時二塁打にされた。村上は初回無死二、三塁、3回無死満塁、4回2死二、三塁と得点圏に走者を背負いながら無失点で切り抜けてきたが、ついに1点を失った。

◆阪神村上頌樹投手(26)が6回を投げ終え、4勝目の勝ち投手の権利を持って降板した。この日は初回からピンチの連続。中日福永。田中に連打を浴びて無死二、三塁のピンチを背負うも、中軸を完璧に抑えて無失点。その後も得点圏に走者を背負い続け、5回2死二塁からカリステに適時二塁打を浴びて1点を失った。被安打11は、6月11日オリックス戦と並ぶ今季ワーストタイ。今季通算100被安打となった。だが2-1と味方のリードは守り、石井にマウンドを譲った。村上は「再三ピンチを作ってしまいましたが、要所でインコースの○もうまく使って粘ることができたと思います。ただ今日の試合で1度も3者凡退のイニングを作ることができなかったので、次回登板までに修正できるようにしっかり練習します」とコメントした。

◆阪神森下翔太外野手(23)がダメ押しの1発でリードを広げた。1点リードの7回2死一、二塁。2番手藤嶋の登板直後だった。カウント1-1から136キロの変化球を強振。左翼スタンドに吸い込まれる勝ち越し3ランとなった。6月2日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、54日101打席ぶりの1発。後半戦開幕の一戦で、幸先の良い7号アーチとなった。各地区開催日程、組み合わせなど【高校野球 夏の地方大会2024】特設ページはこちら

◆阪神が後半戦開幕ゲームに勝利した。貯金は2。前半戦を終えた時点でBクラスの4位だった虎が、球団史上初となるリーグ連覇へ、幸先の良いリスタートとなった。初回に佐藤輝明内野手(25)、大山悠輔内野手(29)が連続適時打。4、5番が快音を響かせ、主導権を握った。近本光司外野手(29)の華麗な本塁生還もあった。1点差となった7回には、森下翔太外野手(23)が、6月2日のロッテ戦以来となる7号3ランで試合を決定づけた。先発村上頌樹投手(26)は、安打を浴びながらも耐えた。初回は無死二、三塁。3回は無死満塁。4回は2死二、三塁と大ピンチをつくるも無失点。5回に1点を失ったが、大きく崩れることはなかった。6回で今季ワーストタイとなる11安打を浴びながらも、1失点。約1カ月ぶりの4勝目をあげた。夏の恒例イベント「ウル虎の夏」の2カード目。限定の緑色のユニホームで、虎党に勝利を届けた。

◆/チャンスに強い森下が帰ってきました!\あまりにもかっこよかった3ランホームラン??虎の千両役者 #森下翔太?プロ野球(2024/7/26)??阪神×中日??Live on DAZN #DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/y6NU4UG0CZ

◆阪神が後半戦開幕ゲームに勝利した。貯金は2で3位浮上。前半戦を終えた時点でBクラスの4位だった虎が、球団史上初となるリーグ連覇へ、幸先の良いリスタートとなった。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り。-後半戦の初戦白星スタート。初回の攻防は「いやいや、(村上は)よう打たれましたね。本当にまあ、よく6回を1点でしのいだというか。ちょっと不思議やったですね」-11本のヒットを浴びながら2回以外は全てピンチ「まあ、3者凡退なかったでしょ」-そんな中でも村上自身久々の白星「まあ、前半もね、防御率見ても、そんな悪くないんだけどね。なかなかやっぱり打線の援護いうのがなかったんだけど。まあね、一番ヒヤヒヤしたのは村上じゃないんですか。6回で交代してね。まあ、1点差だったのでね。あの3点は大きかったですね」-その3点は森下のホームラン。久々の1発となった「そうね、その、なんていうかな。1打席目もね、ちょっとまだ、ふがいない三振だったけど。まあ、練習ではね、徐々にスイングも少しはマシになってきているのかなっていうね、今日フリーバッティングを久しぶりに見たけど、そういう感じはあったんですけどね。あれをずっとこれから続けていくことですね」-初回に佐藤輝と大山にタイムリーが出た。「初回に点を取るのは久しぶりでしょ。今日はミーティングで、前半最後で後ろにつなぐようなつながりがあったので、もう1回それを基本というか『つなぐことを思い出して』と選手には言ったんだけど。初回はうまくいきましたね」-クリーンアップが打点を挙げ、先発が6回まで投げ、リリーフで締める形になった。「途中でもっと追加点があれば、村上ももっと楽に投げられたかもわからないけど、後半戦は勝ち負けの勝負になってくるので、村上も勝ち星が付いて、次からはもう少し余裕を持って投げられるかもわからないですね」-前半戦総括で甲子園6連戦でいい流れをつくれたらと言っていた「そうですね。6試合で、また甲子園を離れるので、後半戦はこういう野球をするっていう形をね、この甲子園にいてる間に、みんなに見てもらってね、いい形でね、6試合終わってロードに出たいですね」-いいスタートは切れたか「はい、それはもう勝ち負けですよ、後半はね」-明日の戦いに向けて「いやいや、まあ、つながりという意味ではね、いいとこでね、チャンスは今日なんか、中日に比べると少なかったですけどね、そのチャンスをうまくモノにできたというのは大きいと思うし、そういう感じで打線はね、前半戦のね、ピッチャーに借りを返すんじゃないんだけど、そういう形でね、どんどん点取ってほしいですね」

◆阪神が後半戦開幕ゲームに勝利した。貯金は2で3位浮上。前半戦を終えた時点でBクラスの4位だった虎が、球団史上初となるリーグ連覇へ、幸先の良いリスタートとなった。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り。-初回の得点は6月16日のソフトバンク戦以来「ああ、あの満塁ホームラン以来か」-今日は1発で決まった、バントが得点につながった「まあ、そういうことやで、やっぱり。流れいうのがあるからな」-長坂は残っているベンチメンバーで一番バントがうまかった「いやいや、長坂しかいてなかったんや、バントするやつ」-森下のスイングは練習からいいようには見えた「いいようには見えへん。よくなってきた、言うてるやん。前のスイングに比べたらな」-どのあたりが一番改善「まだまだ改善されてないよ、そんなん。やろうとしてる姿があればいいねん。ほんならよくなってくるよ」-やろうとしてる姿は今日伝わってきたか「まあ伝わってきたというか、やっぱりそれでね、結果が出れば自分もこのやり方でいいっていうね、そういうね気が持てるわけやから。そんなんスイングとしたらまだまだよ。そんなもん」-前半戦の最後につなぐ意識が見られた。初回の攻撃にそれが「やっぱりコンパクトにヒットを打ちにいくということやろ」-村上も11本もヒットを打たれながら点をそれほどとられなかったのは、四球がなかったから「うん、まあでも、あんだけヒット打たれんで、普通は。もうお前、と思うけどな」-巡り合わせ。勝てる時は勝てる「おーん、やっぱりフォアボール出さないっていうのはええんやけど、コントロールがいいからな。ある程度ストライクゾーンに来るから。だから、もっといろんなボールをな、いった方がいいっていうね、おーん。だから、俺らは、バッターからしたらコントロールがええピッチャーは絞りやすい、はっきり言うて。そら荒れ球のピッチャーの方がそら打ちづらいよ、バッターは」-こうなることもある。「そうそうそう。だからコントロールが良すぎるんよ」-バッテリーで工夫していくところ「いや、言いにいかしてん、だから安藤に。そういうことやんか。あんなドン詰まりになるやんか、ショートの方に。だからなあ、まともにそうやってやるんじゃなしに、ボールも抜けないしな、ある程度、構えたとこにいくわけやから、それやったらもっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」-4回は勝負うんぬんではなくそういうメッセージ「ちゃうちゃうちゃうちゃう。配球にいかしたんよ、そんなん」

◆中日が後半開幕戦で自力Vが消滅した。初回無死二、三塁や3回無死満塁を生かせず、12安打で1得点。今季甲子園では白星なしの1分け5敗となった。立浪監督は「今日は初回の攻防。いい形でチャンスをつくって1点を取れず、裏の攻撃で先取された。中軸が打ってくれないと...。(でも)打てないから、どうのこうの言うのはやめます」と厳しい表情。3連敗で借金は最多の9に膨らんだ。小笠原(7回途中4失点で7敗目)「また次、頑張ります」

◆後半戦の開幕試合で、救援陣が盤石の継投を見せた。2-1の7回は石井が、5-1の8回は桐敷がぞれぞれ完璧に締め、9回はゲラが登板。9回1死から高橋周に安打を許すも、この日ともにマルチ安打の福永、田中の1、2番コンビを封じた。3人の無失点リレーで勝つのは、先発ビーズリーのあとを受けた15日巨人戦以来。先頭・田中を遊ゴロに仕留めて完全投球の石井は「本当に出したくないバッターなんで。先頭をしっかりっていう気持ちで。3者凡退は結果として。あとあとついてきたらいいかなという感じですね」と振り返った。20日広島戦以来の登板のゲラは「いいスタートが切れたし、こうやって貢献できたのでどんどん続けていきたいと思います」。登板42試合目の桐敷は、この日からの甲子園6連戦に向け「1試合1試合丁寧に投げていければ」とタフな姿を見せ続ける。

◆夏だ! 野球だ! サトテルだ! "夏男"阪神佐藤輝明内野手(25)が、先制V打で後半戦の白星発進を導いた。初回2死二塁、中日小笠原の130キロスライダーを強振。近本の好走塁もあり、右前適時打で1点挙げた。続く5番大山も連続適時打。4、5番が打てば勝つ。背番号8は「良いバッティングができてよかった」とうなずいた。6月14日のソフトバンク戦以来となるチームの初回得点に、岡田監督も「初回に点を取るのは久しぶりでしょ」と言った。指揮官の言葉も効いたのかもしれない。試合前のミーティングで、ナインは「つなぎ」の大切さをあらためて説かれた。「前半最後で、後ろにつなぐようなつながりがあった。それを基本というか『つなぐことを思い出して』と選手には言った」と指揮官。前半戦ラストゲームとなった21日広島戦では、13安打12得点。そこまでの猛打はなくとも、4番が試合の入りから集中し、岡田監督の求める「つなぎ」を体現した。昨年の8月は月間打率3割と好調だった。夏になれば、頼もしさが増す。幼少期には、夏休み期間、公園で野球やサッカーを楽しむ純朴な子どもだった。「朝が苦手で...」と早朝のラジオ体操には行ったことがないというが、毎日泥だらけになるまで体を動かした。大人になった今も「夏は好きです」。お立ち台では「熱い夏にします!」と誓った。「しっかり打って、良い夏にしたいと思います」。夏の恒例イベント「ウル虎の夏」に誓った。昨年は後半戦で打率3割2分1厘、14本塁打、50打点と打ちまくり、リーグ制覇に貢献した。今季も後半戦は最高の船出。6回には中前打と1本では終わらなかった。「アイブラック兄弟」の弟分森下のアーチにも「大きかった」に笑顔だ。4番が打ちまくる、熱い夏が始まる。【中野椋】

◆阪神は投打がかみ合い、後半戦開幕を快勝で飾った。初回に佐藤輝明内野手(25)が先制打を放ち、2-1の7貝に森下翔太外野手(23)がダメ推しの3ラン。先発の村上頌樹投手(26)は今季ワーストタイの11安打を浴びながら6回を1失点と粘り、4勝目を挙げた。3人のヒーローインタビューは次の通り。村上-今の気持ちは村上 後半戦のスタートで勝ててほんとに良かったです!-試合を振り返って村上 そうですね、だいぶ打たれてピンチばかりだったんですけど。まあ最少失点で抑えることができてので良かったです。ー大切にしたのは村上 低めにしっかり投げ切るというのと、フォアボールを出さないというのを意識してやっていました。-打者の懐も攻めた村上 インコースもうまく(坂本)誠志郎さんが引き出してくれたりしたので。そこでうまく抑えられたのかなと思います。ー勝てない間の気持ち村上 そうですね、まあドラゴンズと広島が多いんですけど。そこでなかなか勝てなくて苦しかったんですけど、今日勝てて良かったです。ー後半戦はどんな投球を村上 前半戦あまり勝てなかったので、後半戦はしっかり勝っていってチームに貢献するので、応援よろしくお願いします!佐藤輝-今の気持ちは佐藤輝 しっかりいいスタートを切れるように心がけていきました。ー初回の気持ちは佐藤輝 ランナーを絶対にかえすという気持ちで打席に入りました。ー今季、小笠原を打ちあぐねていたが、狙い球は佐藤輝 まあ、しっかり浮いてきた球を捉えようというところで。いい当たりを打てたので良かったです!ー(初回2死二塁で本塁に突入した)近本の走塁は佐藤輝 そうですね。ほんとに助けられたのいうか、ナイスランだったと思います。ー 村上をこれまで援護できなかった佐藤輝 そうですね、今日もピンチ作りながらも粘って抑えてくれてたので。なんとか打てて良かったです。ー夏は好きか佐藤輝 そうですね(笑い)。まあ、好きです。ー今年の夏はどんな夏に佐藤輝 いやー、もっともっと熱い夏にします。森下ー今のファンの歓声はどう届いている森下 いや、ほんとにチームに迷惑ばかりかけていたので。1本大きいのが出て良かったなとおもいます。ー打席の前でのイメージ森下 ピッチャーが代わるかなと予想してて、その予想のもと、藤嶋投手になって準備ができてたので。いい1本が出たなと思います。ーどのあたりで確信森下 結構手応え良かったので、当たった瞬間入ったと思いました。ー久々の感触は森下 そうですね。この感触をずっと待ってました。ー甲子園ではさらに久々森下 ほんとに全然打てない時期が続いて自分も苦しんでたんですけど。ここから後半戦切り替えて、ここから全勝したいなと思います(笑い)ーお立ち台で村上選手、佐藤輝選手と並ぶのは森下 輝さんが後ろにいてくれるから自分もどんどん初球からいけるので。アイブラックコンビで頑張っていきたいなと思います。ーファンに一言森下ここから勝ちを続けて優勝したいなと思うので。熱い応援をこれからもよろしくお願いします!

◆岡田監督も不思議がる真夏の怪投だ。阪神村上頌樹投手(26)が後半戦開幕ゲームで粘りの4勝目を挙げた。「だいぶ打たれてピンチばかりだったんですけど。最少失点で抑えることができたので良かったです」。初回から無死二、三塁を招きながらも3番から主軸3人を抑え込んだ。3回は自身の左腕に直撃する内野安打などで無死満塁を招いたが「全然大丈夫ですし、痛くはなかった。そこは何も考えずにいけました」と集中。4番中田を遊飛、5番カリステを投ゴロ併殺で切り抜けた。今季最多タイの11安打を浴びながらも、6回1失点。岡田監督も「よく6回を1点でしのいだというか。ちょっと不思議やったですね」と驚く粘投だった。1つのポイントは4回だ。2死二、三塁の場面で安藤投手コーチがマウンドへ。指揮官は右腕への伝令を託していた。「コントロールがええピッチャーは絞りやすい。そら荒れ球のピッチャーの方がそら打ちづらいよ、バッターは。もっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」。直後、この日2安打を浴びていた福永を内角147キロ直球で詰まらせて遊飛。無失点で切り抜けた。村上も「思い切ってというか、大胆に、みたいな感じで言われたので。そこをしっかりいけたのがよかった」と金言を振り返った。6月27日の中日戦(甲子園)以来、4試合ぶりの白星。本拠地では今季防御率0・83と相性抜群だ。金曜日のローテーションに配置されてからは今季初勝利。3勝にとどまった前半戦から反攻へ。昨季セ・リーグMVP右腕の巻き返しが始まった。【波部俊之介】

◆ウル虎が3位浮上だ! 阪神が後半戦開幕ゲームをスカッと勝利で飾った。2-1と1点差に迫られた7回に3番森下翔太外野手(23)が勝利を決定づける7号3ランを放った。2軍落ちを経験するなど、もがき苦しんだ2年目の若武者が6月2日ロッテ戦以来、実に101打席ぶりとなる待望のアーチ。前半戦を4位で終えた虎だが球団史上初となるセ・リーグ連覇へ、幸先の良いリスタートを切った。鳴尾浜で自らの打撃と向き合った時間が実った。6日に今季初の2軍降格。北川2軍打撃コーチと二人三脚で築き上げた。伝えられたのは「チームが勝つための行動」。例に挙げられたのは中大の1学年上のDeNA牧だった。「ケースによっては自分が犠牲にならないといけないことは(ある)。何とか当ててでも前に飛ばす方法とか、三振だけはダメとか。牧は4番でありながらそういうことができる。お前にはいい先輩がいるんだから」そう言葉をかけられた。自らの理想を追い求めるだけでなく、チームの勝利に貢献するための打撃をたたき込まれた。時には1時間以上、室内練習場にこもり、バットを振り込んだ。「1軍選手という扱いではなく、2軍選手としてみんなと同じように厳しくしてもらった。気をつかわれた方がやりづらいので、すごくありがたかった」と感謝。汗だくで過ごした2週間が今につながるっている。【阪神担当=村松万里子】

◆ウル虎が3位浮上だ! 阪神が後半戦開幕ゲームをスカッと勝利で飾った。2-1と1点差に迫られた7回に3番森下翔太外野手(23)が勝利を決定づける7号3ランを放った。2軍落ちを経験するなど、もがき苦しんだ2年目の若武者が6月2日ロッテ戦以来、実に101打席ぶりとなる待望のアーチ。前半戦を4位で終えた虎だが球団史上初となるセ・リーグ連覇へ、幸先の良いリスタートを切った。トンネルの先に大歓声が待っていた。森下の振り抜いた打球は夜空に吸い込まれた。1点リードの7回、2死一、二塁。中日藤嶋の3球目、外角の変化球を完璧に捉えた。打った瞬間確信の1発に、右手を突き上げた。真夏の甲子園の声援に包まれ、ダイヤモンドを1周。101打席ぶりの放物線は勝利を決定づける駄目押しの3ランとなった。「1点差では足りない。ああいうところで1本出たのは良かった。完璧なホームランというのは久々でした」これが実に6月2日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、54日ぶりのアーチ。甲子園では4月26日以来、約3カ月ぶりとなった。後半戦スタートとなる試合で復活を告げる価値ある3ランを決めた。指揮官からじっとその背中を見つめられていた。6月19日の甲子園での全体練習では岡田監督から約1時間におよぶ打撃指導を受けた。6月末のフリー打撃中にはケージ後ろから声をかけられた。バットの先で捉えたファウルボール。泳がされた打球でも「それでいいんだよ、というのは言ってもらいました」。それは期待の表れでもあった。2軍調整期間も指揮官は気にかけていた。岡田監督はこの日の試合前の打撃を見て「練習ではね、徐々にスイングもましになってきているのかなっていうね、今日フリーバッティングを久しぶりに見たけど、そういう感じはあった」と変化を見抜いた。久々の1発も飛び出し「やろうとしてる姿があればいいねん。ほんならよくなってくるよ」とさらなる奮起を促した。チームはDeNAを抜いて3位に浮上。初回に4番佐藤輝、5番大山の連続適時打で2点を先制し、3番森下と合わせてクリーンアップの打点のみで勝利したのは今季初だ。昨季は全10本塁打中、8本を後半戦で放った。セ・リーグ戦線が熱くなれば熱くなるほど本領を発揮する。チーム屈指のお祭り男はお立ち台で「ここから勝ちを続けて必ず優勝したいです!」と力を込めた。リーグ連覇へ向け、背番号1がアーチ量産体制に入る。【村松万里子】阪神の森下、佐藤輝、大山のドラフト1位トリオがそろい踏みで打点を挙げたのは、今季5度目。3人の打点のみの得点で勝ったのは初となった。なお5試合中3試合が中日戦。阪神の初回の得点は、6月16日ソフトバンク戦での前川の満塁本塁打以来、26試合ぶり。阪神の今季1回の総得点17点は、イニング別最少(延長回を除く)だが、ここから巻き返したい。

◆阪神は村上頌樹投手(26)が球宴明け初戦の先発マウンドに上がる。前半戦は防御率2・10と安定感を示しながら3勝7敗。中日にも今季3度の対戦で1勝2敗と黒星が先行しているが、チームの後半戦白星スタートに向けて腕を振る。打線は3番・森下、4番・佐藤輝、5番・大山のクリーンアップを継続し、6番には野口恭佑外野手(24)が入った。

◆阪神は一回、佐藤輝明内野手(25)の適時打で先制に成功した。流れるような先制劇を決めた。先頭の近本が四球で出塁し、中野が1球で犠打を決めて1死二塁でクリーンアップに回った。森下は空振り三振に倒れたが、佐藤輝が2球目のスライダーを捉えて右前へ。近本が二塁から本塁に滑り込んで1点を加えた。今季ここまで2度の対戦で無得点、昨季から22イニング連続無得点に抑えられていた先発の小笠原からまず1点を奪った。なお2死二塁で続く5番・大山も右前へ。2点目を加えてリードを広げた。佐藤輝 「打ったのはスライダー。チャンスの場面でしたし、甘い球は積極的にスイングしていこうと思っていました。まずは先制点を取ることができてよかったです」大山 「打ったのはストレート。(佐藤輝)テルのいいバッティングで先制した直後でしたが、次の1点をしっかり取りにいく気持ちでした。次の打席もチームに貢献できるように頑張ります」

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)は2―0の三回、無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた。逆境で底力を発揮した。この回先頭の福永に二遊間へ転がる二塁への内野安打を許すと、続く田中の当たりは遊撃・木浪の頭上を越えて中前へ。さらに細川の打球が村上の左足付け根付近に当たり、遊撃へ転がる内野安打となって満塁のピンチを招いた。ここで4番・中田との対戦を迎えたが、初球を打ち上げさせて遊飛に仕留めると、続くカリステも1球で投ゴロ併殺に打ち取って失点を許さず。打線が奪ったリードを守った。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)は6回1失点で降板した。何度走者を背負っても踏ん張った。一回は無死二、三塁のピンチを招くも、クリーンアップを封じて無失点。三回は3連打で無死満塁とされたが、中田を遊飛、カリステを投ゴロ併殺に仕留めて得点を許さなかった。五回に2死二塁からカリステに中越えの適時二塁打を浴びるも、失点はこの1点のみ。11安打を浴びながら打線が一回に作ったリードを守り、4勝目の権利を持って降板した。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が2―1の七回、7号3ラン本塁打を放った。待ち望んだ一発がようやく飛び出した。2死一、二塁で代わった2番手・藤嶋との対戦。3球目の変化球を左翼へ引っ張った。打った瞬間確信する当たりにスタンドから大歓声が送られ、ボールはそのままスタンドに飛び込んだ。6月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、実に101打席ぶりとなる一発でリードを広げた。

◆阪神は投打の柱が結果を残し、後半戦の初戦を勝利で飾った。クリーンアップがそろい踏みで勝利に貢献した。一回、2死二塁で4番・佐藤輝明内野手(25)が右翼へ先制の適時打。続く5番・大山悠輔内野手(29)も適時打で続いて幸先よく2点を加えた。2―1の七回は2死一、二塁で3番・森下翔太外野手(23)が7号3ラン。6月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来101打席の一発で試合を決定づけた。先発の村上頌樹投手(26)は6回1失点で4勝目。11安打を許したが、一回の無死二、三塁や三回の無死満塁などピンチを背負ってから粘って1失点のみにとどめた。七回からは石井、桐敷、ゲラがリードを守って白星をつかんだ。

◆後半戦を迎えた阪神が快勝発進。一回、小笠原慎之介投手(26)を攻め、2死二塁から佐藤輝明内野手(25)、大山悠輔内野手(29)の連続適時打で2点を先取。1点リードの七回は森下翔太外野手(23)が7号3ランを放った。森下の本塁打は6月2日・ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、101打席ぶり。11安打を浴びながらも1失点の村上頌樹投手(26)は6月27日・中日戦(甲子園)以来の白星で4勝目(7敗)を挙げた。森下、佐藤輝、大山の打点揃い踏みは2戦連続。一回の得点は6月16日・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来。甲子園での今季中日戦は5勝1分。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=44勝42敗5分、観衆=4万2617人)。ーー一回の得点は6月16日のソフトバンク戦以来「ああ、(前川の)あの満塁ホームラン以来か」ーー一発で決まったバントが得点につながった「まあ、そういうことやで、やっぱり。流れいうのがあるからな」ーー長坂は残っているメンバーで一番バントがうまかった(七回無死一塁で代打で犠打成功)「いやいや、長坂しかいてなかったんや、バントするヤツ」ーー森下のスイングは練習から、いいように見えた「いいようには見えへん。良くなって来た、言うてるやん。前のスイングに比べたらな」ーーどのあたりが改善された「まだまだ改善されてないよ、そんなん。やろうとしてる姿があればいいねん。ほんならよくなって来るよ」ーーやろうとしてる姿は伝わって来たか「まあ伝わって来たというか、やっぱりそれで、結果が出れば自分も、このやり方でいいっていう気が持てるわけやから。そんなんスイングとしたらまだまだよ。そんなもん」ーーつなぐ意識が見られた「やっぱりコンパクトにヒットを打ちにいくということやろ」ーー村上は11安打で1失点「うん、まあでも、あんだけヒット打たれんで、普通は。と思うけどな」ーー勝てる時は勝てる「おーん、やっぱりフォアボール出さないっていうのは、ええんやけど、コントロールがいいからな。ある程度ストライクゾーンに来るから。もっといろんなボールを行った方がいいっていうね、おーん。俺らは、バッターからしたらコントロールがええピッチャーは絞りやすい。はっきり言うて。そら荒れ球のピッチャーの方が、そら打ちづらいよ、バッターは」ーーこうなることもある「そうそうそう。だからコントロールが良すぎるんよ」ーーバッテリーで工夫が必要「いや、言いに行かしてん、だから安藤に。そういうことやんか。あんなドン詰まりになるやんか、ショートの方に。まともにそうやってやるんじゃなしに、ボールも抜けないしな。ある程度構えたとこに行くわけやから、それやったらもっと大きく、広くストライクゾーンを使った方がな」ーー四回2死二、三塁で安藤投手コーチがマウンドに向かったのは、そういうメッセージ「ちゃうちゃうちゃうちゃう。配球に行かしたんよ、そんなん」

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(77)は阪神・村上頌樹投手(26)に言及した。投手出身の立場から言わせてもらえれば、先発投手に勝ち星が付くとホッとする。4勝7敗の村上だが、7勝4敗でも不思議ではない。被安打11はやや多いが、粘り腰の投球ができるようになっているし、成長を感じる。何より緩急の使い方は抜群にうまくなった。この緩急は、大竹が非常に巧み。才木も要所で緩い球を思い切って使っている。さらに、七回を3人で抑えた石井も緩急の投球を始めた。先発に比べて救援の緩急は難易度は高いができている。阪神投手陣の全体で互いにいい部分を吸収し合って、緩急を駆使する投手が増えてきている。投手陣に関しては、心配はいらない。注文するとすれば打線。一回に先制したが、追加点はもっともっと早く欲しかった。投手陣を早めに援護して、先発に勝ち星がつく展開が増えることを願っている。

◆七回、3点本塁打を放った阪神・森下翔太=甲子園球場(撮影・渡辺大樹)

◆甲子園に響いた快音が、難攻不落の小笠原を打ち砕き、一回の呪縛を解き放った。逆襲の号砲が鳴る。熱く燃える佐藤輝の季節がやってきた。「しっかりいいスタートを切れるように心がけていきました。もっともっと熱い夏にします!」後半戦の幕開けにふさわしい一打だ。一回2死二塁。130キロスライダーを引っ張った。鋭い打球は瞬く間に一、二塁間を抜けていく。先制の右前打は2試合連続の決勝打。「打ててよかった」。チームとしても昨季から22イニングぶりに小笠原から奪った得点だった。解き放った負の連鎖はもう一つ。虎は6月16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で前川が満塁弾を放ってから、25試合連続で一回を無得点。久々の〝先制パンチ〟が打線に勢いを与えたことは間違いない。大山が続き、2点目。一回に2本の適時打は今季初だ。「先発投手のためにももっと早い回で点を取らないといけない」打撃の調子が上向いてきた7月、佐藤輝はチームが勝ってもこの課題を自らに言い聞かせるように唱え続けた。4番を任されるようになってからはより一層、先制攻撃の重要性を胸に刻んだ。「前半戦は投手が頑張ってくれた。後半戦は打者が」。この日は同期の村上がマウンドで懸命に腕を振ってピンチをしのぐ。「きょうもすごい粘って投げていたんで。点が取れてよかった」。前半戦の借りをかえすと誓った主砲が、己の決意を結果で示した。流れるような初回の先制劇に岡田監督も「やっぱりコンパクトにヒットを打ちにいくということやろ」とうなずく。2試合連続のクリーンアップ全員打点と最高のスタートを切った後半戦。佐藤輝は昨季、後半戦でリーグトップの打率・321、50打点。14本塁打と夏にはめっぽう強い。「(夏は)いいんじゃないですか。盛り上がれるんで。寒いよりは」身を焦がすような熱気すらこの男にとっては力になる。「しっかり打っていい夏にしたいと思います」開幕したサトテルの季節。夏男に引っ張られた虎は連覇へ歩み始めた。(原田遼太郎)

◆神話は崩れなかった。一回、佐藤輝の先制打に続き、大山が2点目となる適時打を放って、村上に6月27日以来の今季4勝目をプレゼントした。「テル(佐藤)のいいバッティングで先制した直後で、次の1点をしっかり取りにいく気持ちでした」2死二塁。小笠原の高めの149キロ直球を一、二塁間に運び、佐藤輝を本塁に迎え入れた。大山&佐藤輝がそろって打点を挙げれば、今季負けなしの6連勝だ。それでも主砲に笑顔はなかった。三回1死二塁で遊ゴロ。1-2の六回は先頭・佐藤輝が中前打で出塁した直後の打席で空振り三振に倒れた。七回に森下の3ランが飛び出すまでに追加点を奪えなかったことを悔いた。「(一回に)点を取れたのはよかったけど、その後、1点を取っていかないといけない。その後に隙があったことは反省しなければいけない部分」。岡田監督も「途中で、追加点があれば、村上ももっと楽に投げられたかもわからないけど」と苦言を忘れなかった。だが、月間打率・182と苦しんだ5月に比べると、大山の調子は右肩上がりだ。前半戦最後の21日の広島戦(甲子園)の最終打席を本塁打で締めると、後半戦初打席で適時打。球宴を挟んで9試合連続安打となり、この間は打率・375(32打数12安打)、1本塁打、9打点。昨年のよかったときの状態に近づきつつある。「また明日、試合があるので、準備をしたい」前半戦は投手陣を援護できなかった。その借りを返す。大山&テルが打点を稼いで、チームを引っ張る。(三木建次)

◆打たれても打たれても、厳しく攻め続けた。村上は粘りの投球で約1カ月ぶりの白星となる今季4勝目を挙げた。「再三ピンチを作ってしまいましたが、要所で内角の球もうまく使って粘ることができました」一回にいきなり無死二、三塁を背負ったが、細川、中田、カリステの中軸3人を片付けた。2―0の三回は細川の打球が左腕を直撃するなど無死満塁とされたが「1点オッケーという気持ちで投げていた」。中田を遊飛に、カリステは投ゴロ併殺に斬り、わずか2球でしのいだ。6回を投げ、自己ワーストタイの11被安打。5イニングで得点圏に走者を背負ったが、1失点で止めた。「打つ人が打って点を取っていた。元気よく後半戦をスタートできると思う」。自身の〝借金〟も3に減らし、後半戦の好スタートを切った。(須藤佳裕)

◆阪神・近本の好走塁が光った。一回先頭、四球で出塁。中野の犠打で二進すると、2死から佐藤輝の右前打で一気にホームへ。右翼手・細川の好返球で際どいタイミングも、最後は捕手・加藤匠のタッチをかいくぐるようなスライディングで26試合ぶりの一回得点を導いた。2打数無安打も2四球で2得点。リードオフマンの足が後半戦初戦の白星につながった。

◆阪神・ゲラが4点リードの九回を任され、試合を締めた。1死から安打を許すも、福永を空振り三振、田中は詰まらせて二飛に抑えた。中5日での出番で仕事をこなし、6月21日の1軍復帰後はこれで10試合連続無失点。「(後半戦の)いいスタートを切れたし、こうやって貢献できた。どんどん続けていきたい」と、助っ人として結果を出す。

◆阪神・石井大智投手(26)が連続無失点を8試合に伸ばした。2-1の七回に登板。フォークで細川から空振り三振に奪うなど、打者3人を抑え、直後に飛び出した森下の3ランへの流れを作った。「(後半戦は)いいスタートができた。打たれることはあるので、ランナーを出しても、しっかり粘っていけるように頑張ります」と気を引き締めた。

◆パリも熱い! 甲子園はもっと熱い! 阪神は後半戦開幕となった中日戦に5-1で快勝。1点リードの七回に森下翔太外野手(23)が勝負を決定づける7号3ラン。佐藤輝とアイブラック兄弟を結成する2年目が金メダル級の活躍をみせ、チームは3位に浮上した。世界中が注目するパリ五輪が開幕。セ界の主役は猛虎が譲らん!甲子園の夜空に描かれた放物線が、栄光の架け橋になった。振り抜いた瞬間も、わずかに右手を挙げた森下が、スタンドに入った打球を見届けて今度は高く右手を掲げる。約2カ月、101打席ぶりの一発で勝利を確信させた。パリに五輪の風が吹く夏-。背番号1が千〝金〟弾で、ファンに最高の瞬間を届けた。「手応えがよかったので、当たった瞬間に入ったなと。完璧なホームランは久々だった」1点リードで迎えた七回、2死一、二塁のチャンスで打席が巡ってきた。マウンドに2番手の藤嶋が上がる。初球の直球をファウルにしたが「次の輝さんが当たっていたのでゾーンで勝負してくると感じていた」とぶれなかった。3球目の変化球が甘く入ったところに反応し、6月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となる7号3ランで試合を決定づけた。試合後は先制打の佐藤輝と並んでお立ち台へ。「輝さんが後ろにいてくれるから初球からどんどんいける。アイブラックコンビで頑張ります」と誓った。目の下を黒く塗ったアイブラック兄弟の弟は後半戦開幕に向けて「打つべき人が打てれば勝てる」と語っていたため、有言実行となった。

◆阪神・桐敷拓馬投手(25)は八回を完全救援。「先頭を打ち取って3人で切れたので、よかったと思います」。23、24日は自身初の球宴に出場。その疲れをみじんも感じさせない投球に「ここからまた重要な試合になる。一試合一試合、丁寧に投げてチームの勝ちになれば。そこを頑張りたい」とうなずいた。登板数は中日・マルティネスと並んでリーグトップの42試合。10試合連続無失点と頼もしい。

◆お~ん、岡田はんが俺の要求していた『ちいかわ野球』で後半戦白星スタートをしてくれたァ!! 一回先頭の近本が四球で出塁すると...え~っ!! 中野がバントの構えしとるやんか?序盤はバントではなく打たせる(何でチャンスで相手にアウト一つやらないかんねん!!)、それが岡田野球!! それスゲ~俺も分かる!! だけど今季はボールの関係? どのチームも得点難(巨人なんて得点アップを狙い、岡本和がレフトだもんね)ならば、本来の岡田野球を捨て、とにかく得点圏の二塁へ走者を進める野球「ちいさくかわいい」が最後に笑うのだ!! そして七回森下の大きな3ランを呼んだのも長坂のバントだったやないの~! ニコッ!!その一方、昨年新人王&MVPに輝いた〝虎の村神様〟が、6回11安打1失点という『バッティングピッチャー投法』を新たに開発しているとは驚いたわ~!! 後半に本来の投球を取り戻す期待を込めて愛の皮肉をおくったるわ!! てか、11安打で1点...まだまだ野球の神様は見捨ててないってことだと俺は思うぜー!!

◆7月26日は、タテジマが誇る最高のレジェンド・吉田義男さんの91回目の誕生日だった。おめでとうございます。比類なき俊敏な守備は「今牛若丸」と称され、背番号23は永久欠番。1985年には指揮官としてチームを日本一に導いた名将でもある。昨年、岡田監督が日本一監督になるまでは「タイガース史上唯一」の日本一監督の肩書の持ち主だった。先日、甲子園でお会いしたときも「後半戦ですな。これから岡田(監督)が本領を発揮しますよ」と楽しそうだった。昨夜は先制して、追加点を奪って、好継投で押し切っての快勝。何よりのプレゼントになっただろう。そんな監督・吉田義男を担当した記者として、一番印象に残っているのは「どんな時でも取材拒否しない」姿勢だった。「きょうは話すことはありまへんで」というためだけにトラ番のところへ歩み寄ってきたことも何度か。それでも質問すると「それは...」と困惑しながらも、あ~だこ~だと答えてくれた。大監督はこうでなければ-。ありがたかった。アレンパに向けて、運命の後半戦がスタート。昨年とは全く違う戦いを続けてきたタイガースにどんな運命が待っているのか。前半戦は勝ったり負けたりで、気分的に乱高下が激しかった岡田監督。何度か、一切、コメントを残さない時期もあった。後半最初の監督会見は、平和にスムーズに運んでいった。どうか、後半戦は岡田監督がゴキゲンでしゃべりまくりますように!トラ番たちだって、人間だ。気分よく話を聞きたい。祈るような後半戦になる。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47385 0.553
(↑0.005)
-
(-)
53266
(+5)
230
(+2)
49
(-)
40
(-)
0.238
(-)
2.410
(-)
2
(-)
広島
44374 0.543
(↑0.005)
1
(-)
58243
(+9)
211
(+6)
34
(-)
45
(-)
0.231
(↑0.002)
2.210
(↓0.05)
3
(1↑)
阪神
44425 0.512
(↑0.006)
3.5
(-)
52267
(+5)
245
(+1)
34
(+1)
27
(-)
0.225
(-)
2.230
(↑0.02)
4
(1↓)
DeNA
45431 0.511
(↓0.006)
3.5
(↓1)
54310
(+2)
306
(+5)
62
(+1)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.020
(↓0.02)
5
(-)
中日
38476 0.447
(↓0.005)
9
(↓1)
52212
(+1)
289
(+5)
39
(-)
26
(-)
0.234
(↑0.001
2.720
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
36484 0.429
(↓0.005)
10.5
(↓1)
55313
(+6)
324
(+9)
62
(+2)
42
(-)
0.238
(↓0.001)
3.470
(↓0.07)