日本ハム(1対1)西武 =リーグ戦12回戦(2024.07.26)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
西武
0000000010001910
日本ハム
0000100000001800
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆日本ハムは0-0で迎えた5回裏、無死一三塁から田宮の併殺打の間に1点を先制する。対する西武は9回、2死一三塁から外崎の適時打が飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻した。その後は両軍の投手陣が互いに得点を許さず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆北の大地で高校野球西東京大会決勝の"前哨戦"が、繰り広げられた!? この日、西東京大会準決勝が行われ、日本ハム山崎福也投手(31)の母校日大三と、清宮幸太郎内野手(25)の母校早実が、28日の決勝戦に進出した。3連覇がかかる日大三と、清宮が1年時の15年以来9年ぶりの甲子園を狙う早実との対決。両校の西東京大会決勝での対戦は11年以来13年ぶりで、前回は2-1で日大三が競り勝っている。エスコンフィールドで試合前練習を終えた山崎は「ずっと、(清宮と)その話をしていたんで。『勝負だな』と。まさかの決勝での対戦なので。楽しみです」。清宮は「サチヤさんと話しました。『決勝すね』って。決勝、久々じゃないですか? 頑張ってほしいっすわ。ほんと」とエールを送った。清宮は「1番いいマッチアップじゃないですか。三高とは思い入れあるんで」と言う。早実3年時、春季東京大会決勝で日大三と激突し18-17という激しい打撃戦を制した経験がある。山崎は2年時、09年夏の甲子園出場も、最後の3年時、10年夏は準決勝で日大鶴ケ丘に5-6と競り負け、その日大鶴ケ丘を決勝で破り甲子園に出場したのが早実だった。「強い相手ですし。いろいろ過去もいろんなドラマというか、いい試合をたくさんやってきたので。勝ってはほしいですけどね。自分の力をしっかり出し切れるように頑張って欲しいですね」と話した。2人とも優勝した際の差し入れの品を思案中。山崎は「どうしようかなって。夏って時間がないんでね。なんか考えます。個人でやります」。清宮は早実の後輩でもある西武野村大と"差し入れミーティング"。「(野村から)『個別の方がいいっすよね』って。飲みものとか、ウェアーとか」。注目のスラッガー宇野真仁朗内野手(3年)が22日の準々決勝後、清宮に「野球道具がほしいです、スパイクとかいろいろ...」と"おねだり"したことについては「全然、何でもいいっす」と太っ腹だった。さらに「いつまでスパイク黒なのかあって。暑くない? って思うんすよ。今、白ばっかりじゃないっすか。まあまあそこは、なんかあると思うので」と、伝統も考慮しながら、思いを巡らせた。清宮は1年夏と3年春センバツの2度聖地を踏んでいる。「甲子園に行くか行かないでは、だいぶ違うと思う。僕は先輩のおかげで甲子園に行けましたけど。1回でも味わって欲しい。めっちゃ楽しいんで。後輩達に」。前半戦最後の21日ロッテ戦で2年ぶりの2打席連発を記録した清宮と、23日のオールスター第1戦で、投手として球宴史上初めて"大谷ルール"にのっとり「2番投手兼DH」でで1安打を放った山崎。話題の先輩2人も、後輩達に負けじと、全力で勝負の後半戦に臨む。

◆日本ハムが1軍首脳陣の試合中の役割を一部変更した。後半戦初戦から攻撃時の三塁コーチに森本稀哲外野守備走塁コーチ(43)が復帰。ベンチ担当の投手コーチは加藤武治投手コーチ(46)が務めた。三塁コーチは7月10日西武戦(ベルーナドーム)から谷内亮太内野守備走塁コーチ(33)が務めていた。その際に新庄剛志監督(52)は「何試合かは(森本コーチに)遠くで見させて、感覚を取り戻させる。ちょっとリラックスするところでベンチにいなさいよと伝えてます」と話していた通り、後半戦初戦から再び森本コーチを三塁コーチに戻した。投手コーチの試合中の役割が変わるのは今季2度目。最初は6月12日中日戦(エスコンフィールド)で、それまでベンチ担当だった建山義紀投手コーチ(48)がブルペン担当となり、ブルペン担当だった武田久投手コーチ(45)がベンチ担当となっていた。その際に新庄監督は意図について「(武田コーチに)僕の考えを隣にいさせて(理解してもらう)。一時、武田君に隣にいてもらって、次は加藤君(加藤武治投手コーチ)に隣にいてもらって。どんどんどんどん僕のやりたい野球っていうところを伝える」と説明していた通り、後半戦初戦から加藤投手コーチをベンチ担当に据えた。これまで試合時はブルペンも含めてベンチ入りしていなかった加藤投手コーチだが、この日は試合中に先発の加藤貴について「低めを中心に丁寧に投球できていて、調子は良いと思います。2巡目からは、インコースなど厳しいところを攻めていければ相手も嫌がるので、コースを広く使って投げてほしいです」と球団を通じてコメントした。この「投手コーチ・ローテーション」は今年初めから温めていたプラン。試合中のブルペンとの連携強化につなげたい狙いもあり、指揮官は「また建山コーチには(ベンチ内で隣に)戻ってもらう。ブルペンの気持ちも分かるだろうしね。それだけのことです」とも説明していた。

◆日本ハムの後半戦初戦はドローに終わった。1点リードの9回2死から、それまで無失点と好投していた先発の加藤貴之投手(32)が同点に追いつかれ、今季17度目の延長戦に突入。その後、勝ち越すことはできず、今季6度目の引き分けとなった。日本ハムの延長戦戦績は7勝4敗6分けとなった。

◆後半戦は引き分けスタートとなった。1点リードの9回に完封目前の加藤貴が同点に追いつかれたが、救援陣が踏ん張った。新庄監督は「後半戦1発目、いい投手戦で引き分けで、いいゲームだったと思います」と納得。この試合から三塁コーチに森本コーチが復帰し、加藤投手コーチがベンチ担当となった。「前から言っていたように(変更した)。ただ、それだけのこと」と有言実行の布陣で臨み、今季初の6連勝はお預けも「負けなければ、ね」と話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が1軍首脳陣の試合中の配置変更を有言実行した。後半戦初戦から攻撃時の三塁コーチに森本稀哲外野守備走塁コーチ(43)が復帰。ベンチ担当の投手コーチは今季初めて加藤武治投手コーチ(46)が務めた。新庄監督は試合後に「前から言っていたように(変更した)。ただ、それだけのこと」と話した。三塁コーチは7月10日西武戦(ベルーナドーム)から谷内亮太内野守備走塁コーチ(33)が務めていた。その際に新庄剛志監督(52)は「何試合かは(森本コーチに)遠くで見させて、感覚を取り戻させる。ちょっとリラックスするところでベンチにいなさいよと伝えてます」と話していた。ベンチ担当の投手コーチの変更は今季2度目。最初は6月12日中日戦(エスコンフィールド)で、それまでベンチ担当だった建山義紀投手コーチ(48)がブルペン担当となり、ブルペン担当だった武田久投手コーチ(45)がベンチ担当となっていた。その際に新庄監督は「(武田コーチに)僕の考えを隣にいさせて(理解してもらう)。一時、武田君に隣にいてもらって、次は加藤君(加藤武治投手コーチ)に隣にいてもらって。どんどんどんどん僕のやりたい野球っていうところを伝える」と説明していた。

◆西武が粘り、今季2度目の引き分けとした。1点を追う9回2死一、三塁で、6番外崎修汰内野手(31)が右前に運ぶ同点適時打。8回まで無得点と抑えられていた日本ハムの左腕加藤貴に対し「イメージは悪くなかったので捉えるだけだと。なんとか打ちたいという気持ちで」と執念の一打で延長戦に持ち込んだ。延長11回には2死一、三塁と好機をつくったが、7番西川愛也外野手(25)が遊直に倒れ無得点に終わるなど、勝ち越すことはできなかった。先発右腕の渡辺勇太朗投手(23)は8回1失点と試合をつくり、9回以降に登板した中継ぎ陣も無失点と踏ん張った。大事な後半戦初戦のマウンドを託された渡辺は「4回から7回までのイニングで先頭打者を出してしまい、いいリズムで投げる事ができていませんでしたが、なんとか粘って最少失点でしのげたことは良かった」と振り返った。渡辺久信GM兼監督代行(58)は「投手陣が踏ん張っていただけに、ここというところで1本出れば。後半戦の1発目なので、勝てれば一番よかったです」と話した。

◆西武は粘って今季2度目の引き分けに持ち込んだ。1点を追う9回2死一、三塁と土壇場の場面で外崎修汰内野手が「しっかり捉えるだけ、なんとか打ちたいという気持ちで」と右前に運ぶ同点適時打。延長11回2死一、三塁で西川が遊直に倒れ得点はできなかったが、中継ぎ陣が無失点と踏ん張った。渡辺GM兼監督代行は「後半戦の1発目なんで勝てれば一番よかったです」と振り返った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が21日ロッテ戦からの3打席連発は逃したが、5回無死二塁の第2打席で、先制点につながる貴重な右前打を放った。「調子は悪くないかと思いますね」。10回2死で自打球が右足甲に当たり倒れ込んだが、大事には至らず出場を続けた。「(回復への)時間が欲しかった。時間がたてば治ると思って。最後の打席で1本打ちたかった。そこは悔しかったです」と反省した。

◆選手会長に元気が戻ってきた。日本ハム松本剛外野手(30)が21打席ぶりとなる安打を放った。3試合ぶりにスタメン出場し、5回先頭で左中間二塁打。10日の西武戦以来、16日ぶりの安打でスイッチが入ると、7回2死で中前打を放ち、6月16日巨人戦以来、40日ぶりの複数安打と気を吐いた。試合は今季17度目の延長戦突入も決着つかず6度目ドロー。2位ロッテと1・5ゲーム差に広がった。北の安打製造機が帰ってきた。松本剛は5回先頭で西武渡辺の145キロストレートを、左中間へはじき返した。本拠地エスコンフィールドでは、6月16日巨人戦以来、実に40日ぶりの安打。二塁に達すると小さくガッツポーズし「めちゃめちゃうれしかったです」。復調のきっかけになる一打で先制点をお膳立て。新庄監督も「これをきっかけに乗ってくれると信じてね...信じてます」と期待した。苦しんでいた。前半戦最後のロッテ戦から「あんまり好きじゃない」と言うロングティーを取り入れ、中断期間の24、25日の練習でも繰り返した。「ダメな時の試合前も試合後も結構、室内で打つことがずっと多いんですけど。ケージでこもるタイプ。それで良くなってないのも事実だったので、何か変えるというか、練習方法で何か変えるって思った」。感覚を取り戻そうと、必死だった。チームは前半戦5連勝ターンも、リーダーたる自身が流れに乗れていないもどかしさ。「もうヒットを打てないんじゃないかと不安に毎日なるんですけど。でも僕はどっちかというと、そういう時間の方が長かったので。そんなに悲観的にはならなかった」。22年に首位打者に輝くまでは、なかなか定位置をつかめない時期もあった。野球は簡単じゃないことは知っていた。その苦労が、はい上がるエネルギーになった。後半戦初戦はドローも、2位ロッテとは1・5差の3位と好位置につけている。前半戦を終えてもAクラスで戦い続ける今季は、モチベーションも大違いだ。「去年も一昨年も(2、3位で戦えるチームを)うらやましいな、って思っていた。そういう戦いをしたいと」。スイッチは入った。ここから先頭に立ち、チームを、さらに上へと引き上げる。【永野高輔】

◆西武は0―1の九回2死一、三塁から外崎の適時打で追い付き、引き分けに持ち込んだ。渡辺が8回1失点と粘った。日本ハムは加藤貴があと1死で同点とされ完封を逃したが、救援陣は延長十一回のピンチをしのぐなど踏ん張った。

◆日本ハムの加藤貴が、目前にしていた今季3度目の完封を逃した。1―0の九回2死一、三塁で、外崎に甘くなったカットボールを右前へ同点適時打とされ降板。好投が報われず「何とか抑えたかった」と失投を悔やんだ。八回までは制球良く散発4安打に抑えていたが、九回は不運な内野安打もあり3安打を集められた。新庄監督は「本人が一番悔しいと思う。よく投げてくれた」とねぎらった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
56293 0.659
(↑0.004)
-
(-)
55364
(+5)
227
(+1)
58
(+2)
66
(+2)
0.255
(↓0.001)
2.380
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
45386 0.542
(↑0.005)
10
(-)
54325
(+6)
320
(+1)
46
(-)
39
(+1)
0.252
(-)
3.280
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
43396 0.524
(-)
11.5
(↓0.5)
55316
(+1)
303
(+1)
57
(-)
62
(-)
0.244
(↓0.001)
2.920
(↑0.03)
4
(-)
楽天
43422 0.506
(↓0.006)
13
(↓1)
56307
(+1)
346
(+6)
43
(-)
61
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.650
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
40462 0.465
(↓0.006)
16.5
(↓1)
55258
(+1)
276
(+5)
32
(-)
36
(-)
0.239
(-)
2.800
(↓0.03)
6
(-)
西武
27592 0.314
(-)
29.5
(↓0.5)
55196
(+1)
300
(+1)
35
(-)
48
(-)
0.206
(-)
3.050
(↑0.04)