ヤクルト(☆8対7★)DeNA =リーグ戦17回戦(2024.07.21)・明治神宮野球場=
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DeNA
0210000020271424
ヤクルト
11011010003X81501
勝利投手:小澤 怜史(2勝6敗0S)
敗戦投手:坂本 裕哉(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(14号・2回表ソロ),宮﨑 敏郎(8号・2回表ソロ),オースティン(15号・9回表2ラン),佐野 恵太(5号・11回表2ラン)
【ヤクルト】赤羽 由紘(1号・7回裏ソロ)

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◆ヤクルトがサヨナラ勝利。ヤクルトは2点をリードされて迎えた延長11回裏、長岡の2点適時打が飛び出し土壇場で同点とする。その後1死満塁の好機をつくると、オスナが適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・小澤が今季2勝目。敗れたDeNAは、6番手・坂本が大誤算だった。

◆ジャイアンツで日本人初のメジャーリーガーとなったマッシー・ムラカミこと村上雅則氏(80)が、始球式に登板した。現役時代は左投げの投手。マウンド手前からノーバウンドで成功させた。「80歳になってからね、運動もしてないしね。60年前の9月の1日のメッツ戦の第1球よりも何倍も緊張したよ(笑い)だって本当にキャッチャーのとこ行くかなというね。恥ずかしい思いをするのかなと思ったけど、何とかちゃんと届いたから良かった。今日は酒がおいしいと思う」と笑った。

◆DeNA度会隆輝外野手(21)が2日連続の死球でその場に倒れ込んだ。同点の3回2死満塁、ヤクルト奥川の初球スライダーが右膝の皿付近を直撃。痛みのあまり、倒れ込んで苦悶(くもん)の表情を浮かべた。両肩を小池外野守備コーチとオースティンに抱えられながら、ベンチ裏に下がった。約1分間の治療を経て、痛がりながらも小走りで一塁ベースへ。続く京田が倒れてチェンジとなると、イニング間に再び治療。約1分の治療をへて再び右翼守備についた。度会は前日の同戦にも、ヤクルト星の投球が右足外側、レガースとの境目付近を直撃。痛がりながらも試合出場を続けていた。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が起死回生の同点2ランを決めた。2点を追う9回、先頭の梶原が二塁打で出塁。集中力を極限まで高めながら打席に入った。ヤクルト木沢の2球目スプリットを左翼席へ。敗色ムードを吹き飛ばす同点の15号ソロで、興奮気味にガッツポーズし、ダイヤモンドを1周した。前半戦最終カードとなった神宮3連戦。直近2試合は17安打8得点、12安打6得点と打線は好調も、投手陣がリードを守り切れず。初戦は4点リードを一時逆転されたところから再び逆転して1点差でなんとか勝利したものの、2戦目は3点リードから逆転負けを喫した。この日も2度のリードを守り切れず。重たいムードが漂う中、19日の1戦目で2本塁打を放ってヒーローになった助っ人スラッガーが、再び豪快な一打でチームを救った。

◆DeNA森原康平投手(32)が2年ぶりとなる気迫全開の回またぎを見せた。同点の9回、5番手としてマウンドに上がると、2奪三振含む3者凡退で無失点。さらに続く延長10回もマウンドへ。1死からヤクルト村上に中前打を浴びるも、前夜の同戦で2本塁打を放った好調のオスナを2球目から5球直球を続けた。最後は内角への150キロ直球で空振り三振に斬った。続く代打松本直に右前打でしぶとくつながれるも、2死一、三塁から山田を150キロ直球で空振り三振。気迫満点にほえながら2回無失点4奪三振で役割を全うした。これが22年9月24日のヤクルト戦(神宮)以来、約2年ぶりの回またぎだった。シーズン途中から守護神として9回を任されてきた森原は、前半戦36試合に登板して19セーブ、防御率2・50をマーク。三浦監督は試合前、「頑張ってくれてますよ。もちろんパーフェクトではないですけど、しっかりクローザーとしてやってくれてます」と評価していた。

◆DeNAが死闘をものにできなかった。点の取り合いで度重なるリードを守り切れなかった。同点の延長11回、2死一塁から佐野がヤクルト小沢の直球を捉えた。左中間席へ5号2ラン。試合は決まったかと思われたが、2点リードの延長11回。3連投となった6番手坂本が連打で無死二、三塁とされて長岡に右前適時打で同点に追い付かれた。さらに無死一塁で登板した、こちらも3連投となった7番手の京山が犠打を一塁に悪送球。ピンチを拡大し、1死満塁からオスナにサヨナラ打を浴びた。シーソーゲームで首の皮一枚つながったはずだった。1回に村上の適時打で先制されるも、2回に牧と宮崎の2者連続アーチですかさず逆転。しかしこの1点のリードも、2回2死一、二塁、長岡に同点適時打を打たれて追いつかれた。神宮球場の点の取り合いは続く。3回2死満塁、度会が押し出し死球で1点を勝ち越し。2度目のリードを得たが、4回に2死三塁から代打増田に同点適時打を浴びると、5回に2死一、二塁からオスナの適時打で勝ち越しを許した。先発のケイは5回途中7安打4失点で降板。感情をむき出しにしてフラストレーションをあらわにしながらマウンドを降りた。打線は終盤のチャンスを得点に結び付けられず。1点を追う7回に梶原が内野安打で出塁。しかしオースティンの右前のポテンヒットで三塁に進めず一、二塁。佐野が右前打を放つも、本塁タッチアウトで同点の絶好のチャンスを逃した。後続の牧、宮崎が倒れて、3連打でも無得点。直後の7回1死、赤羽のソロで2点差に突き放された。しかしこれで決まらない。2点を追う9回、先頭の梶原が二塁打で出塁。オースティンがヤクルト木沢の2球目スプリットを左翼席へたたきこんだ。敗色ムードを吹き飛ばす同点の15号ソロで望みをつないだ。9回、延長10回と守護神森原が約2年ぶりの回またぎ。気迫全開の投球で2回無失点4奪三振でつないだ。佐野の2ランで2点のリードを得るも、またしてもリードを守り切れなかった。前半戦最終カードとなった神宮3連戦。初戦は両軍合わせて33安打15得点。2戦目は23安打10得点。3戦目は29安打15得点。逆転しては逆転し返して、という打ち合いの打撃戦でわずかに届かず。カード負け越しで、前半戦は88試合で45勝42敗1分け。26年ぶりのリーグ優勝へ向け、オールスター休みを挟んで、残り55試合となった後半戦に向かう。

◆盟友の予言は当たらずとも、ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)がヒーローとなった。5-5で迎えた延長11回。2点を勝ち越されたが、誰も諦めてはいなかった。無死二、三塁から長岡が右前へ同点の2点適時打。その後1死二、三塁で村上は申告敬遠されたが、1死満塁からオスナが左中間へサヨナラ打。試合前には、左足裏の炎症で離脱中のサンタナから「ホームラン1本打つ」と言われていた。オスナは「実行できなかった」と悔しがったが、勝利を運んだ。“当たる”予言者だから、大きなアーチを期待していた。20日の試合前にもサンタナから「今日お前、ホームラン2本打つぞ」と“お告げ”があり、言葉通りに2打席連発弾。「まさに有言実行でした」。サンタナの陰のアシスト? もあり、2日連続のお立ち台。前半戦ラストの試合で、4時間31分の激闘を制し、後半戦へ弾みをつけた。

◆米大リーグで1964年にジャイアンツで日本人初のメジャーリーガーとなった村上雅則氏が、神宮では自身初という始球式を務めた。80歳の左腕は、マウンド手前から見事なノーバウンド投球を披露。「(メジャーデビュー戦の)第1球より緊張した。短い距離だけど何とかストライクゾーン付近にいってよかった。きょうは酒がおいしいと思う」と笑みを浮かべた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発し、一回2死二塁の第1打席に先制の右前適時打を放った。DeNA先発・ケイのスライダーにやや体勢を崩されながらも一、二塁手の間を抜き「先制のチャンスだった。大振りせずコンパクトに打つことができた」とうなずいた。これで、3試合連続で安打と打点をマーク。前半戦の終盤になり、状態は上向きだ。

◆1軍のマウンドに帰ってきた燕の背番号18を、またも主砲が援護した。ヤクルトの4番、村上宗隆内野手(24)が一回に右前へ適時打。これで今季、奥川の先発した全4試合で打点をマークした。0―0の一回2死二塁。DeNAの先発左腕、ケイに対して2球で追い込まれてから粘って6球目、スライダーに反応してしぶとく一、二塁間を破った。この3連戦3試合連続となる打点を挙げ、チーム待望の先取点を刻み「先制のチャンスだったので、大振りせずコンパクトに打つことができた」とうなずいた。奥川が1軍復帰登板で980日ぶりの白星を飾った6月14日のオリックス戦(京セラ)で先制打を放ち、三塁守備でも好プレーを見せ「奥川が投げるので、何とか先に点を取って勝たせてあげたいなという思いがあった。このまま終わる選手では必ずないので、このチームを代表するエースになれると思う」と口にした。続く6月29日の阪神戦(神宮)では五回に左中間へソロを放ち、奥川の995日ぶりとなる本拠地での白星に貢献。7月10日の阪神戦(甲子園)でも、一回に中前適時打を放った。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が球宴前最後の試合で今季4度目の先発(ここまで2勝1敗)。4回6安打3失点で降板し、勝敗はつかなかった。一回は打者3人で無失点に抑えたが、先取点をもらった直後の二回に牧、宮崎に連弾を浴びた。三回は1安打と2四球で2死満塁のピンチを招き、度会に押し出し死球を与え勝ち越しを許した。四回は三者凡退に抑え、自身の代打増田が同点打を放ち黒星は消えた。

◆ヤクルトのミゲル・ヤフーレ投手(26)が五回に2番手で来日初の救援登板。3回1/3を投げ4安打無失点と好投し、〝第2先発〟の仕事ぶりを見せた。開幕から14試合に先発し5勝(7敗)を挙げた右腕。6回1失点で白星を挙げた15日の中日戦から中5日で、球宴前最後の試合に救援起用された。4回3失点で降板した奥川の後を受け、五回は中軸を三者凡退斬り。七回は3連打を許すも、丸山和の好返球もあり無失点。八回先頭の山本を打ち取り、後続に左打者が並ぶところで3番手山本にバトンをつないだ。

◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(24)が「2番・中堅」で先発出場。4―3の七回に左翼席へ、リードを広げる貴重な今季1号ソロを運び「直球に力のある投手なので、振り負けないようにコンパクトに打った。入ってくれてよかった」と振り返った。七回1死無走者の第4打席。3番手ウィックに対しカウント2―1からの4球目、高めの直球を振り抜き、高々と舞い上がった打球は左翼席まで到達した。

◆DeNAのクローザー、森原康平投手(32)が同点に追いついた九回に5番手で登板。自身2年ぶりの回跨ぎで、2回無失点の好投を見せた。九回は上位へつながる打線を三者凡退斬り。十回は2死一、三塁のサヨナラ負けのピンチを招いたが、山田を空振り三振に仕留めて雄たけびをあげた。

◆ヤクルトが2点を勝ち越された直後の延長十一回にサヨナラ勝ちした。長岡の2点打で同点とし、オスナが左前に殊勲打。DeNAは九回にオースティンの2点本塁打で追い付き、十一回に佐野の2ランで追い越したが、逃げ切り失敗。

◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(24)が「2番・中堅」で先発出場。4―3の七回に今季1号ソロを運び、守りでは同点に追いつかれた九回、DeNA・佐野恵太外野手(29)の左中間への飛球を好捕。チームの勝利に貢献した。赤羽のヒーローインタビューは以下の通り。--この熱戦、勝ち切りました。まず、このお立ち台からの雰囲気、景色、いかがでしょう。「お立ち台は初めてなんですけど、今日こうやって味わうことができて、ほんとに幸せです」--今シーズン第1号、そして通算でもプロ2本目のホームラン。打った感触を教えてください。「その前の打席は凡退してたんですけど、『先輩方が次の打席だぞ』って声かけてくれたんで、気持ち切り替えて打席に入ることができたんで、ああいうバッティングができたと思ってます」--今日はセンターでスタメン、途中からレフトに入りました。九回に相手の勢いを止めるファインプレー。見事なプレーでした。「同期の木沢さんが必死に投げてたんで、僕もなんとか捕ろうと思っていました」--今シーズンは様々な起用法に応えるプレーを見せてくれています。どんな準備をして日々試合に入っていくんでしょうか。「内野も外野も守ることあるんですけど、しっかり練習から気を抜くことなく、準備しっかりしているので、試合の時に、え~っ…試合の時にいいパフォーマンスできるように日々やってます」--非常に大きな1勝で前半戦を締めくりました。後半戦に向けて意気込みをお願いします。「遅くまで球場に残ってくださったファンの皆さん、今日は本当にありがとうございます」

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が同点に追いついた延長十一回、左前にサヨナラ打を放った。仲間の手荒い祝福を受け「最高ですね。いつもお立ち台に立つのはとても最高の気持ちですし、ファンの前で活躍できたのはとても良かった」と相好を崩した。前夜は離脱中の盟友、サンタナから「2本ホームランを打つ」と試合前に〝予言〟メッセージを受け、同点弾&決勝2ランを放った。この日は「ホームランを1本打つ」と言われていたけど、実行できなかった」と笑顔で明かした。それでも殊勲の活躍に「練習で取り組んでいることの成果が見えているということ」と胸を張った。

◆ヤクルトが延長戦を制して2連勝。長岡秀樹内野手(22)は延長十一回、同点の2点適時打を放つなど6打数2安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した。長岡のヒーローインタビューは以下の通り。--2点ビハインドという中で、丸山選手、青木選手がつないで長岡選手に回ってきました。どんな準備をしてバッターボックスに向かったんでしょう。「最低限ランナーを進める、還すことだけを考えていった結果、最高の結果になって良かったです」--長岡選手らしい引っ張った同点タイムリーとなりました。打った瞬間の手応えを教えてください。「(代走の西川)遥輝さん還ってくれと思いながら見てました」--今はトップバッター、1番を任されて、大きな結果を出しています。日々どんな準備で試合に入っていってるんですか。「そうですね。どこのポジションでも、どこの打順でも自分のスイング、自分のプレーを全力でやるだけなので、必死に。はい、頑張ります」--後半戦巻き返しに向けて長岡選手の活躍を期待してるファンは多いと思います。そしてオールスターにもファン投票1位でショートで出場することにもなります。オールスター、さらに後半戦に向けてファンにメッセージお願いします。「明後日、エスコン行ってきます。明々後日もね、この神宮で試合できることをすごく幸せですし、この神宮球場のファンの皆様の前で、スター選手と一緒に野球できることをすごく嬉しく思います。今日で前半戦終わりましたけど、後半戦まだまだ巻き返すには、試合数残ってますので、皆さんと一緒に優勝に向かって頑張りたいと思います。ありがとうございました」

◆ヤクルトが延長戦を制して2連勝。2点を追う延長十一回に長岡秀樹内野手(22)の2点適時打で同点に追いつくと、最後はホセ・オスナ内野手(31)が左前適時打。オスナは連日の決勝打を放ち、チームを勝利に導いた。オスナのヒーローインタビューは以下の通り。--同点に追いついて、そして満塁でバッターボックス回ってきました。改めてあの時のバッターボックスへ向かう気持ちを教えてください。「正直少し緊張はしてましたが、どの選手もやっぱこの緊迫した場面で成功したいっていう強い気持ちもありますし、ちょうど真っすぐを捉えて最高な結果でした」--昨日はホームランで、そして今日はサヨナラタイムリーと2日続けてのこのお立ち台。ファンの声援届いてますか。「最高ですね。いつもお立ち会いに立つのが最高な気持ちですし、ファンの前で活躍できたのがとても良かったです。いつも応援ありがとうございます」--連日日本のうだるような暑さが続いていますが、その中で絶好調。オスナ選手の暑さ対策、何かあれば教えてください。「しっかり休養を取ることと、試合前水風呂に入ることです」--チームを代表して後半戦への意気込みをお願いいたします。「オールスター明け後半戦、まだまだ試合数が残ってるんで、このまま全員で優勝に向かって頑張っていきます」

◆ヤクルトは21日、DeNAに8×ー7でサヨナラ勝ち。球宴前の最後の3連戦を2勝1敗と勝ち越した。延長十一回のオスナ(中央)のサヨナラ適時打に喜びを爆発させるナイン=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆ナインの思いを乗せた打球が左前に飛んでいった!! セ・リーグ最下位のヤクルトは延長十一回サヨナラ勝ち。最後は1死満塁からホセ・オスナ内野手(31)が決勝打を放ち、お立ち台ではファンからの声援に笑顔で応えた。「正直少し緊張していたけど、どの選手も緊迫した場面で成功したい強い気持ちがある。真っすぐをたたいて最高の結果だった」粘って、つないで4時間31分の激闘を制した。2点を勝ち越された直後の十一回裏。先頭・丸山和の中前打、代打・青木の左翼への二塁打で無死二、三塁とすると、長岡が右前2点打を放ち土壇場で同点に。さらに、敵失や村上の申告敬遠で塁を埋め、前日20日に決勝2ランを放った助っ人が試合を決めた。厳しさと甘さを併せ持つ助っ人だ。神宮では、サンタナと同様に毎日のように早出練習を敢行。黙々とバットを振り、最善の準備を整える。ユニホームを脱げば、大の甘党。昨年からイチゴ味のアイスクリームにはまっていたが、最近はブラジル料理店のプリンがお気に入り。このギャップでファンからも、ナインからも愛されている。前半戦を2連勝、2カード連続勝ち越しで締め、高津監督は「(勝利は)大きいね。リリーフも打つ方も本当に粘り強く、コツコツとつないでいく野球ができた。こういう野球を続けていけば、何とかなるという手応えは感じている」とうなずいた。最下位だからこそ、上を向くしかない。後半戦の逆襲に向け、士気を高める勝利だった。(赤尾裕希)

◆壮絶なシーソーゲームで競り負けた。DeNAは7-5で迎えた延長十一回に3点を奪われ、逆転サヨナラ負けで前半戦を終えた。三浦大輔監督(50)は「最後の最後まで諦めずによくやった」と悔しさをかみ殺しながら語った。2点を追う九回にオースティンが起死回生の15号2ラン。土壇場で試合を振り出しに戻し、延長十一回に佐野の5号2ランで勝ち越したが、直後の守りでミスが絡んで勝利をつかみ損ねた。森原が九回から今季初となる回またぎで2回無失点に抑え、坂本と京山は痛打を浴びたものの3連投で懸命に腕を振った。首位巨人と2・5ゲーム差の3位で折り返し、指揮官は「この粘りを後半戦に生かさないといけない。細かいミスもあったけど、それも含めて後半戦に生かしていきたい」と前を向いた。(鈴木智紘)

◆ヤクルト・山田が四回に三塁打を放ち、通算長打数が619(305二塁打、23三塁打、291本塁打)となった。ヤクルト(前身を含む)では若松勉(355二塁打、43三塁打、220本塁打)を抜いて最多記録となった。プロ野球記録は巨人・王貞治の1315(422二塁打、25三塁打、868本塁打)。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
46385 0.548
(↑0.006)
-
(-)
54261
(+4)
228
(+1)
49
(+1)
40
(-)
0.238
(-)
2.410
(↑0.02)
2
(1↓)
広島
43374 0.538
(↓0.006)
1
(↓1)
59234
(+3)
205
(+12)
34
(-)
45
(-)
0.229
(↑0.001)
2.160
(↓0.12)
3
(-)
DeNA
45421 0.517
(↓0.006)
2.5
(↓1)
55308
(+7)
301
(+8)
61
(+4)
45
(-)
0.254
(↑0.001
3.000
(↓0.04)
4
(-)
阪神
43425 0.506
(↑0.006)
3.5
(-)
53262
(+12)
244
(+3)
33
(+1)
27
(-)
0.225
(↑0.002)
2.250
(-)
5
(-)
中日
38466 0.452
(↓0.006)
8
(↓1)
53211
(+1)
284
(+4)
39
(+1)
26
(-)
0.233
(-)
2.690
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
36474 0.434
(↑0.007)
9.5
(-)
56307
(+8)
315
(+7)
60
(+1)
42
(+1)
0.239
(↑0.002
3.400
(↓0.03)