オリックス(★5対12☆)楽天 =リーグ戦15回戦(2024.07.21)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
422000130121322
ORIX
03001001051021
勝利投手:藤井 聖(7勝1敗0S)
敗戦投手:佐藤 一磨(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(3号・1回表3ラン),浅村 栄斗(9号・7回表ソロ)
【オリックス】杉本 裕太郎(5号・2回裏2ラン)

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◆楽天は初回、鈴木大の3ランなどで4点を先制する。その後は3回表に小郷の2打席連続となる適時打、7回には浅村のソロが飛び出すなど、終わってみれば13安打で12得点を挙げた。投げては、先発・藤井が7回4失点で今季7勝目。敗れたオリックスは、先発・佐藤が乱調だった。

◆4年目の楽天藤井聖はプロ通算10勝3敗だが、敗戦投手になった22年5月11日ロッテ戦、同年6月10日巨人戦、24年4月14日ロッテ戦はすべて本拠地。地方球場を含めホームゲームでは通算4勝3敗に対し、ビジターは通算6勝0敗、防御率1・30で、今季はベルーナドーム、横浜、甲子園、エスコンフィールドで白星をマーク。敵地で無傷の7連勝を目指す。

◆タレントの景井ひな(25)が、試合前の特別始球式を行った。サウスポーから投げたボールはツーバウンドしてホームへ。「思ったより緊張せずに投げられたので、楽しかったです」と振り返った。野球好きのマネジャーの指導を受け、1日50~60球投げて初の始球式に臨んだという。「バウンドしてしまったので(自己採点は)65点ですね」と笑った。景井はTikTokのフォロワーが1000万人を超える人気を誇り、バラエティー番組などにも出演している。この日のゲームスポンサー「大和コネクト証券」の新CMに出演することから始球式登板が決まった。

◆楽天4番浅村栄斗内野手が13安打12得点の打線をけん引した。初回に先制打を放つと、7回には山下の151キロ直球を捉えて左翼席に特大の9号ソロを運んだ。「ちょっと先やったんですけど、いい角度で上がってくれたので、入ってくれて良かったです」。8回にも適時二塁打を放ち3安打3打点。1番小郷も4安打2打点をマークするなどオリックス投手陣を打ち崩した。

◆まさに踏んだり蹴ったりの前半戦最終戦だった。左腕佐藤一磨投手(23)が約1カ月ぶりの先発で2回を持たずに6失点KOされるなど、今季2度目の2桁失点で楽天に大敗。中嶋監督は「これだけたくさん(3万4565人)お客さんが入ってくれて、みっともない試合になってしまって申し訳ない」とファンにわびた。負けただけではなく、ケガ人も続出した。体調不良の紅林は2戦連続欠場。太田は5回に二ゴロを打った際、右足かかとを痛めて6回から交代。9回には頓宮が頭部死球を受け倒れ込み、交代した。中嶋監督は「(頓宮は)経過次第になる。(太田は)ちょっと(程度が)でかそうですね」と表情を曇らせた。球宴メンバーに選ばれている紅林は体調が回復すれば出場可能とみられるが、太田は病院での診察を受けた結果次第で、初球宴を辞退する可能性もある。何より、主力に定着して打撃面での貢献度も高いだけに、離脱となれば影響が大きい。チームは前カードから4連敗。楽天に3連敗となった。実は22年8月から同一カード3連戦3連敗がなく、連敗しても3戦目は勝ったケースが8度あった。そんな粘り腰もこの日は効かず、借金5で前半戦を終えた。指揮官は「しっかり頭を整理して次に向かって行けるように」と前を向いた。【高垣誠】

◆"負けない男"が、前半戦最終戦を白星で締めた。楽天藤井聖投手(27)が、球団左腕初の7連勝を達成した。5点リードの7回2死。オリックス森の右飛を小郷がキャッチすると、グラブをたたき、ゆっくりとした足取りでベンチに引き揚げた。8安打を浴びながらも7回4失点(自責2)で試合を作った。持ち味の粘りを発揮した。3回。森、太田に連打を浴びる。1死後、東洋大で同期だった中川に右前打でつながれて満塁のピンチを迎えた。打席には2回に2ランを被弾した杉本。ツーシームで狙いどおりに二ゴロ併殺に打ち取り、この回を無失点で切り抜けた。1軍初登板した2年目からビジターでは無傷の7勝と敵地では負け知らずだ。苦しみながら打線の援護を受け、神戸でも勝ち投手に。早川と並んでチームトップタイの7勝(1敗)を挙げた。4年目でブレークを果たし、監督選抜でオールスターにも初出場する。「セ・リーグの人に誰って言われないように、最後に結果を残して『あ、この人か』って思ってもらえるように」と意気込んでいたが、粘投でチームに今季初の貯金2をもたらした。【山田愛斗】

◆楽天小郷裕哉外野手(27)の打棒が光った。オリックス戦に「1番右翼」で出場。4安打2打点の固め打ちで、今季6度目の猛打賞をマークした。「暑い中だったんで、何としても1点でも多くっていう形で、全打席いい集中力で臨めたと思います」。今季4度目の同一カード3連勝&今季初の貯金2に貢献した。同じ背番号「51」が代名詞だったイチロー氏もプレーした神戸のグラウンドで、楽天の安打製造機が躍動した。初回、追い込まれてから左前打を放つ。2回無死一、三塁では初球カーブを右前適時打。太田がスクイズを失敗した直後の3回2死一、二塁では、152キロ直球を中前にはじき返す適時打で味方のミスを帳消しに。さらに20盗塁目となる二盗も決めた。8回にも右翼線二塁打を放ち、追加点の起点となった。最多安打争いでトップに浮上した。95本で1位だったソフトバンク近藤を抜き去り、97本まで伸ばした。チームメートの辰己が92安打で続く。小郷は「自分のやるべきことをしっかりやって、辰己がとんでもない数字を出してるんで、そこに安打数だけは負けないように、辰己に負けないように頑張ります」と気を引き締めた。前半戦は勝負強い打撃で楽天打線を支えた。86試合に出場し、打率2割7分7厘、6本塁打、36打点でターンするが「全試合しっかり出場することができたんで、そこが一番個人的には良かった部分。コンディションを整えて後半戦でもっとより一層活躍できるように頑張ります」。まだまだ打ちまくる。【山田愛斗】

◆タレントの景井ひな(25)が特別始球式に登板した。ワインドアップから投じた1球はホームの手前で2回バウンドした。「想像以上に緊張せず投げれたので、すごく楽しかった。(投球は)もうちょっとできたかな」。この日の試合は、大和コネクト証券株式会社がスポンサーとなり「~ひらけ、投資。~ 大和コネクト証券 DAY」として開催され、大和コネクト証券の新CМに出演する景井ひなが特別始球式を務めた。始球式に向けて1日50球~60球を投げて練習し、毎日鏡の前で投球フォームを確認するなど努力を積み重ねてきたという。投球の自己採点は「65点ですかね」と厳しめだった。景井は熊本・宇城市出身の25歳。2019年からTikTokの投稿を始め、現在のフォロワー数は国内の女性ナンバーワンの1000万人を超える。カンヌ国際映画祭2023では、アジア代表の1人として正式招待を受けて参加するなど、SNSクリエイターとしても活躍中で、バラエティ番組やドラマにも多数出演している。

◆オリックス・佐藤一磨投手(23)は1回0/3を投げ、6失点(自責4)で無念の降板となった。一回に1死一、二塁で浅村に先制打を許すと、鈴木大に右翼席へ3ランを浴びて一挙4失点。二回には先頭打者に四球を与え、続く太田の犠打を自ら処理すると、一塁へ悪送球となってピンチ拡大。小郷に右前へタイムリーを食らって早くも交代が告げられた。2番手で登板した才木も犠飛などで失点し、流れを止めることができなかった。佐藤は6月9日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発で初勝利をマークした。そこから2軍調整を経て1カ月半ぶりの1軍での先発の機会を得た左腕だったが、楽天打線につかまり、序盤で降板となった。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(33)が豪快な一発で反撃した。0―6の二回に4番・西川が敵失で出塁し、1死二塁で杉本が打席へ。楽天先発の藤井の初球のストレートを強振し、左翼席に運んだ。「いい感触で打つことができたし、スタンドまで届いてくれてよかった」。7月7日の日本ハム戦(京セラ)以来、出場9試合ぶりの一発で反撃ののろしを上げた。その後も打線がつながり、宗、頓宮が連打で一、三塁とし、若月の遊ゴロの間に三走が生還して1点を追加した。

◆オリックスは12失点と投壊し、4連敗で前半戦を終えた。2022年8月2日―4日の西武戦(ベルーナ)以来の同一カード3連敗を喫した。今季は5度のカード3連敗を阻止してきたが、ついに許してしまった。先発した高卒5年目左腕の佐藤が二回を持たず6失点で降板し、2番手の才木も2失点と流れを断ちきれず。七回以降も救援陣が失点を重ねて大量リードを奪われた。打線は二回の杉本の2ランなどで4点を返したが、七回以降は1得点にとどまった。

◆楽天が3連勝で今季初の貯金2。一回に浅村の適時打と鈴木大の3ランで4点先制し、二、三回にも2点ずつ奪うなど着実に加点した。藤井は7回4失点で7勝目。オリックスは投手陣が崩れ、今季4度目の4連敗。

◆楽天の小孫竜二投手が21日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス15回戦で危険球による退場処分を受けた。九回に3番手で登板し、先頭の頓宮への2球目が頭部付近に当たった。(共同)

◆楽天・小孫竜二投手(26)が九回から3番手として登板。先頭打者、頓宮への2球目が左側頭部に直撃した。山本貴則球審から場内アナウンスで「危険球で退場処分にします」と告げられた。

◆オリックスの吉田は、弟の大輝が主戦投手の母校・金足農高(秋田)が夏の甲子園大会出場を決め「ずっと試合を見ていた。みんなで(点を)取られても取って、頑張った結果。おめでとう」と声を弾ませた。自身がエースで準優勝し、「金農旋風」を巻き起こした2018年以来の大舞台。「僕らも楽しんでやっている感じだった。甲子園で投げ切るというのを楽しんでもらえたらいいかなと思う」とエールを送った。

◆3万4565人が詰めかけた前半戦ラストゲームで屈辱を味わった。オリックスは12失点と投壊し、4連敗。中嶋監督はファンにざんげした。「みっともない試合になってしまって、申し訳ないなという気持ち」先発した高卒5年目左腕の佐藤が二回もたず6失点で降板し、救援陣も流れを止められなかった。二回に杉本の2ランなどで3点を返したが、三回までに喫した8失点が重くのしかかった。「点を取っているときに投手が崩れる。投手が抑えているときには取れない悪循環がある」2桁失点は今季2度目で、2022年8月2日―4日の西武戦(ベルーナ)以来となる同一カード3連敗。借金5の5位で、首位ソフトバンクとは15・5ゲーム差だ。前半戦は平野佳ら主力組の多くがけがで離脱したことが痛手だった。就任4年目の指揮官は「細かいところがしっかりできなかったのもある」と分析し「このままでは絶対に終われないし、終わるチームじゃないと思っている。必ず巻き返せる」と前を向いた。(織原祥平)

◆オリックス・太田椋内野手(23)が六回の守備から途中交代した。球団は右かかとを痛めたと発表。五回の攻撃で二ゴロに凡退した際の走塁で痛めたもよう。中嶋監督は「(けがの度合いが)ちょっとでかそうですね」と話した。今季はここまで61試合の出場で、規定打席に未到達ながら打率・296、2本塁打、32打点。18日には代替選手として初の球宴出場が決まったが、状態次第では出場を辞退する可能性も出てきた。オリックス・頓宮裕真捕手(27)が九回に頭部に死球を受け、途中交代した。試合後に担架が用意されたが、自力でロッカールームまで引き揚げた。球団は頭部の打撲と発表。中嶋監督は「経過次第になると思う」と語った。

◆楽天はオリックス戦に12-5で勝利し2022年以来、2年ぶりに前半戦を勝率5割以上となる貯金2で折り返した。今江監督は胸をなで下ろした。「前半戦最後の試合で、いい形で勝ててよかった。猛暑の中で最後まで戦ってくれた選手に感謝している」小郷が5打数4安打2打点と暴れた。一回は左前打。二回は右前適時打。三回にも中前適時打を放つと、20盗塁目となる二盗を決めた。八回には右翼線二塁打を放ち、辰己のタイムリーでホームを踏んだ。チームでただひとり、前半戦フルイニング出場を果たした。「与えられた役割をしっかり果たして、交代させられない選手を目指す」。打率・277、6本塁打、36打点、パ・リーグ1位の97安打をマークした。球団創設20周年の節目に、初の交流戦優勝にも大きく貢献した。指揮官は「野手では小郷と辰己が中心になってチームを引っ張ってくれた」と、〝前半戦MVP〟に指名した。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55293 0.655
(↑0.004)
-
(-)
56359
(+1)
226
(-)
56
(-)
64
(-)
0.256
(-)
2.390
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44386 0.537
(↓0.006)
10
(↓1)
55319
(+6)
319
(+10)
46
(+2)
38
(+1)
0.252
(-)
3.310
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
43395 0.524
(↑0.005)
11
(-)
56315
(+10)
302
(+6)
57
(+2)
62
(+1)
0.245
(↑0.002)
2.950
(↓0.02)
4
(-)
楽天
43412 0.512
(↑0.006)
12
(-)
57306
(+12)
340
(+5)
43
(+2)
60
(+2)
0.248
(↑0.001
3.620
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40452 0.471
(↓0.005)
15.5
(↓1)
56257
(+5)
271
(+12)
32
(+1)
36
(-)
0.239
(-)
2.770
(↓0.07)
6
(-)
西武
27591 0.314
(↓0.004)
29
(↓1)
56195
(-)
299
(+1)
35
(-)
48
(-)
0.206
(-)
3.090
(↑0.02)