西武(★0対1☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2024.07.21)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:モイネロ(6勝3敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝1敗5S))
敗戦投手:隅田 知一郎(6勝8敗0S)
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◆ソフトバンクは両軍無得点で迎えた9回表、栗原の適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・モイネロが8回無失点9奪三振の快投。最終回は松本裕が締め、モイネロは今季6勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・隅田が力投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆西武は先発隅田知一郎投手(24)の好投も実らず、ソフトバンクに惜敗した。チームは前半戦終了時点で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えた。9回101球を投げ1失点で8敗目にも、隅田は「いつも通りストライク先行で投げられ、いい投球はできた」と話した。ソフトバンク先発のモイネロと投手戦を演じ、初回からテンポよく投げアウトを重ねた。8回1死三塁では牧原大を遊直に打ち取り、三塁走者が戻れず併殺を奪った。8回まで要した球数は82。100球未満での完封を意味する「マダックス」を達成した6月12日の広島戦(ベルーナドーム)に続く快挙も予感させた。だが援護がなく、9回には栗原に決勝打を打たれた。それでも「悔いはないです。そこは勝負の世界なので」と淡々。投手陣の要として後半戦へ「僕がしっかり抑えてチームが勝てるように頑張りたい」と誓った。

◆/7連続変化球で仕留める\#山川穂高 3打席凡退に抑える#隅田知一郎 7回無失点で試合は終盤戦へ?プロ野球(2024/7/21)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/JCeXhZUm2q

◆/自己最多6勝目\8回5安打無失点9奪三振の #モイネロ先発転向で自己最多勝利を更新?プロ野球(2024/7/21)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #sbhawks pic.twitter.com/8hx6rtigrJ

◆ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手が西武打線を8回0封に抑え、6勝目を挙げた。西武隅田との緊迫する投手戦。113球を投げ、散発5安打、9三振を奪った。初回から計5度走者を背負ったが、得点圏に進めたのは4回の1度だけ。150キロ超の直球に、チェンジアップ、カーブなど変化球を巧みに織り交ぜ、手玉に取った。「(隅田は)すごいいい投手だし、どうなるかなと思っていたが、投手戦を何とかチーム一丸となって勝てたのでよかった」。味方打線は終盤7、8回に先頭打者が出塁。好機をつくったが、無得点。相手に傾きそうな流れも8回裏はきっちり3人で切り、最終9回の決勝点につなげた。「5回までは普通に投げた。その後は打者1人1人に集中して8回まで投げることができた」と、満足げに振り返った。防御率も1・57のリーグトップで折り返し、トレード移籍した野村との対決は3打席連続の空振り三振。格の違い? も見せつけた。前半戦ラストゲームを取った小久保監督も「モイネロが終盤、相手に流れをやらなかったのが勝因」と頼れる先発左腕の好投を絶賛した。

◆ソフトバンク守護神オスナの代役を務める松本裕樹投手(28)が3戦連続セーブで5セーブ目を挙げた。9回2死満塁と一打サヨナラ負けのピンチを背負ったものの7番西川をしっかり中飛に打ち取った。「前半戦の最後の試合で形はどうであれ、チームの勝ちで終われたのでよかったかなと思います」。ゲームセットの瞬間は、ホッとした様子で甲斐と握手した。「とにかく全力で投げるだけ。やることは変わらないので」。後半戦へ向け、さらに気合を入れた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手が後半戦での巻き返しを誓った。移籍1年目の今季は前半戦を終えて打率2割1分9厘、14本塁打、53打点。本塁打はリーグトップだが6、7月で2発のみに終わっている。「ホームランが出てないのがおかしい。通算でも3、4試合に1発は打っているので。ペースが遅いのは何か原因があるはず。オールスター休みの4日間でバチっと(きっかけを)つかみたい。このままの成績でいいわけがないので」と引き締めた。

◆西武は好機であと1本が出ずソフトバンクとの接戦を落とした。1点を追う9回。1死一、二塁から蛭間の進塁打、外崎の申告敬遠で満塁と一打サヨナラの好機を迎えた。だが西川は直球に差し込まれて中飛に倒れ、渡辺GM兼監督代行は「最後にああいうチャンスが作れたのは大きいけど、そこから1本が出なかった」と嘆いた。

◆小久保ホークスが球宴前のラストゲームを白星で締めくくった。0-0の9回2死二塁で栗原陵矢内野手(28)が均衡を破る決勝の中前適時打。先発のリバン・モイネロ投手(28)も8回無失点の快投で6勝目を手にし、西武戦は早くも3年連続の勝ち越しが決まった。貯金「26」で2位ロッテに10ゲーム差をつけての首位独走ターン。4年ぶりのリーグ優勝に向け、最高の形で前半戦を終えた。小久保監督は上機嫌だった。「勝つのと負けるのでは全然違うしね」。初戦白星、2戦目黒星で迎えた今カード3戦目。負けていれば前半戦は連敗フィニッシュだっただけに価値ある勝利だ。「明日(22日)はオールスター組を飯に連れていくので、負けていたらすごく雰囲気が悪くなる」と冗談を飛ばしながら「楽しい会になりそうです」と白い歯を見せた。息詰まる試合を制した。0-0のまま迎えた9回2死二塁。攻略に苦しんできた西武先発の隅田をようやくつかまえた。3番栗原が初球147キロストレートを中前へ。均衡を破る決勝打で1-0勝利だ。「勝てて良かったです。打てるボールがきたら、いこうと思っていました」。先発モイネロは8回無失点。快投を続けていた左腕に6勝目をプレゼントした。「モイネロに勝ちをつけたかったのが一番です」。西武との対戦成績は13勝5敗とし、早くも3年連続でのカード勝ち越しが決定した。栗原自身、7月中旬は24打席連続無安打と苦しんできた。「いろんなことをやりました」。前カードのロッテ戦でも3試合快音なし。弱音を吐いた日もあったが、この日は今季6度目の猛打賞で鬱憤(うっぷん)を晴らした。栗原の状態を問われた小久保監督は、またも笑みを浮かべながら「練習は悪くない。この前も3安打を打った次の日から打てなくなったので『気を抜くなよ』ってしっかり言っておきます」と話した。オールスター前の最終戦で白星締め。新生小久保ホークスは前半戦を55勝29敗3分、貯金「26」で終えた。2位ロッテに2桁10ゲーム差をつけての独走ターン。4年ぶりのリーグ優勝に向けて最高の折り返しになった。【只松憲】

◆小久保ホークスが球宴前のラストゲームを白星で締めくくった。0-0の9回2死二塁で栗原陵矢内野手(28)が均衡を破る決勝の中前適時打。先発のリバン・モイネロ投手(28)も8回無失点の快投で6勝目を手にし、西武戦は早くも3年連続の勝ち越しが決まった。貯金「26」で2位ロッテに10ゲーム差をつけての首位独走ターン。4年ぶりのリーグ優勝に向け、最高の形で前半戦を終えた。以下、小久保監督の主な一問一答。-手に汗握る投手戦を制した小久保監督 そうやね。あと1本が最後に出ました。栗原がよく打ちました。-栗原は柳田の離脱から3番として打線をけん引小久保監督 今は見ている通り、ファーストに回すことはほぼ(ない)。基本的にサードは栗原1本でいこうと決めている。しっかりチームの軸として中心選手として最後までゴールしてほしいですね。-8回1死三塁で牧原大が遊直。ギャンブルでスタートしていた走者もアウトで相手に流れがいきかけた小久保監督 ライナーはしょうがないです。ただ、その流れでモイネロが(8回裏を)しっかり0できた。ああいうチャンスの後、だいたい野球は向こうに(流れが)いく。今日はそういう流れを与えなかったのが勝因でしょうね。(モイネロは)力のある技術の高いピッチャーだなと。

◆ソフトバンクが3年連続西武戦の勝ち越しを決めた。0―0の九回2死二塁から栗原の適時打で均衡を破った。モイネロは8回で三塁を踏ませず6勝目。西武は隅田が完投負けし、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅。

◆先発した西武・隅田知一郎投手(24)は省エネ投球でアウトの山を築いたが、九回に先制を許した。それでもここまでチームトップの6勝の3年目左腕が前半戦の締めくくりにふさわしい投球を披露した。「(前半戦は)けがなくここまで投げられたので、後半戦につながる投球にしたい」そう意気込んで臨んだ今季3度目のソフトバンクとの対戦。立ち上がりから打たせて取る投球で相手打線を寄せ付けず、相手先発・モイネロと一歩も引かぬ白熱の投手戦を演じた。最大のピンチは0―0の八回。先頭・正木に二塁打を浴び、犠打で1死三塁とされたが、牧原を遊直併殺に仕留め無失点で切り抜けた。だが九回は再び先頭の周東に中前打で出塁を許すと、2死二塁から栗原に先制適時打を浴びた。4勝目を挙げた6月12日の広島戦(ベルーナ)では99球で今季初完封をマーク。100球未満の完封を指すマダックスを成し遂げ、チームの連敗を8で止めた。この日もそれに劣らない堂々の投球を披露した。0―1の九回2死満塁で味方打線に1本出ていれば...。7安打1失点、101球の完投も8敗目を喫した。

◆西武の隅田は0―0の九回2死二塁から栗原の中前適時打で決勝点を奪われ、自身3連敗で8敗目を喫した。「あそこを抑えてチームに流れを持っていきたかった」と言いつつも、打たれた初球の速球は外角を厳しく突いていただけに「悔いはない」。続く山川から三振を奪い、緩急自在に1失点で完投した。チームはその裏に2死満塁を迎えたが、西川が中飛でゲームセット。課題の打線が力投に報えず、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えた。

◆ソフトバンクのモイネロが隅田との投手戦を制し、6勝目を挙げた。無四球と抜群の制球力で8回を無得点に抑え「すごくいい投手なので、こうなるかなと思っていた。チーム一丸で何とか勝てた」と汗を拭った。唯一、得点圏に走者を背負った四回2死二塁は蛭間を切れのあるスライダーで空振り三振。続投した0―0の八回は三者凡退と力投し、直後の決勝点を引き出した。先発転向の1年目で充実した前半戦となった。(共同)

◆ソフトバンクが3年連続西武戦の勝ち越しを決めた。0―0の九回2死二塁から栗原の適時打で均衡を破った。モイネロは8回で三塁を踏ませず6勝目。?首位ソフトバンクが球宴前の前半戦で2位ロッテに10ゲーム差をつけて終えた。球宴が始まった1951年以降、前半戦終了時に2位に10ゲーム差以上をつけたのは2022年のヤクルト(11差、最終順位は優勝)以来2年ぶり11度目。パでは83年の西武(14差、同優勝)以来41年ぶり5度目(前後期制だったパの73-82年、球宴が開催されなかった2020年は除く)。過去10度は全てリーグ優勝。?ソフトバンク(前身を含む)が前半戦で2位に10ゲーム差以上は51年(10差、同優勝)、65年(24差、同優勝)に次いで59年ぶり3度目。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55293 0.655
(↑0.004)
-
(-)
56359
(+1)
226
(-)
56
(-)
64
(-)
0.256
(-)
2.390
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44386 0.537
(↓0.006)
10
(↓1)
55319
(+6)
319
(+10)
46
(+2)
38
(+1)
0.252
(-)
3.310
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
43395 0.524
(↑0.005)
11
(-)
56315
(+10)
302
(+6)
57
(+2)
62
(+1)
0.245
(↑0.002)
2.950
(↓0.02)
4
(-)
楽天
43412 0.512
(↑0.006)
12
(-)
57306
(+12)
340
(+5)
43
(+2)
60
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.620
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40452 0.471
(↓0.005)
15.5
(↓1)
56257
(+5)
271
(+12)
32
(+1)
36
(-)
0.239
(-)
2.770
(↓0.07)
6
(-)
西武
27591 0.314
(↓0.004)
29
(↓1)
56195
(-)
299
(+1)
35
(-)
48
(-)
0.206
(-)
3.090
(↑0.02)