ロッテ(★6対10☆)日本ハム =リーグ戦18回戦(2024.07.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
1000410006902
勝利投手:山本 拓実(3勝0敗0S)
敗戦投手:コルデロ(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(2号・7回表ソロ),清宮 幸太郎(3号・9回表2ラン)
【ロッテ】ソト(12号・5回裏3ラン),藤原 恭大(1号・6回裏ソロ)

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◆日本ハムは2点を追う7回表、マルティネスの適時打と清宮のソロで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた9回には、清宮の2打席連続本塁打などが飛び出し、3点を追加した。投げては、3番手・山本拓が今季3勝目。敗れたロッテは、4番手・コルデロが大誤算だった。

◆ロッテは「クーリッシュ」の冠協賛試合「クールにいこうぜ。クーリッシュスペシャルデー」を開催し、ロッテ飲むアイス「クーリッシュ」のCMキャラクターを務める俳優、シンガー・ソングライターの藤原大祐(20)が始球式を務めた。CMで熱唱するサンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」を歌いながら入場。始球式ではサイドスロー気味に、ノーバウンド投球を披露した。「野球経験が無いので、こんなにたくさんの方々に投球を見ていただくのはとても緊張していたんですけど、無事に投球できて良かったです! デッドボールだけが本当に怖くて...無事キャッチャーミットにボールを届けることができてすごく満足しています。始球式という機会をいただき大変光栄でした」とコメントした。

◆2回以降に立ち直ったかに見えた先発の日本ハム伊藤大海投手(26)だったが、5回、味方が逆転した直後に暗転した。同点で迎えた5回に打線が爆発。2番水谷、3番郡司、4番マルティネスの3連続適時長短打で3点を勝ち越したのもつかの間、その裏の守りで伊藤が炎上した。4ー2と1点を返され、なお1死一、三塁。ロッテの4番ソトに左翼ホームランラグーンへ逆転3ランを運ばれた。伊藤は腰に手をあて、がっくり。この回、6長短打で4点を失い、途中降板し「リードを守り切れず、申し訳ないです」とコメントした。

◆/神、降臨\鳴り響く #ネフタリ教 #ソト の逆転弾は12号3ラン?プロ野球(2024/7/21)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #chibalotte pic.twitter.com/O2aPQCTP6O

◆/これぞアーチストの一撃\#清宮幸太郎 が2打席連発勝負を決定づける3号2ラン#新庄剛志監督 とベンチでハイタッチ?プロ野球(2024/7/21)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/NFjvQANdT8

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、流れを呼び込む貴重な1発を放った。同点に追い付いた直後の7回2死、ロッテ4番手コルデロの初球、チェンジアップを捉えた。高々と上がった打球は、右翼スタンドに吸い込まれた。この1発で2試合連続の猛打賞。「打った感触は完璧でした。グワチョ(マルティネス)がアウトになってしまった直後で、もう1度自分からコトを起こそうと思って打席に入りました。みんなの気持ちもすごく感じていたので、良い結果につながってよかったです」と喜んだ。さらに9回2死二塁、2打席連発の3号ソロを、またも右翼スタンドに放り込んだ。新庄監督は20日の試合後、今季初の猛打賞を記録した清宮について「何日続くやら。それが彼の長所でもあって短所でもある。爆発するけど、まあ長続きせん。そこは僕の判断が重要になってくるから」と話していた。厳しい言葉は期待の裏返し。指揮官の連続でのスタメン起用に、清宮が、しっかり応えてみせた。

◆日本ハムが前半戦を5連勝で締めた。3点リードをもらった先発伊藤大海投手(26)が5回に逆転を許すも、あきらめなかった。2点を追う7回にマルティネスの左翼線2点適時二塁打で追いついた。清宮幸太郎内野手(25)が右翼スタンドへ勝ち越しの2号ソロ、9回には2打席連続となるダメ押しの3号2ランを放った。新庄剛志監督(52)は就任後初の貯金4ターンとなった。3年目で初のAクラスターン。前半戦終了時の戦績は1年目の22年が37勝55敗の借金18、23年が35勝50敗の借金15でいずれも最下位だったが、今季は43勝39敗5分けの3位と、着実に進化している。

◆日本ハムに3連敗を喫しゲーム差は1に迫られた。吉井理人監督(59)は2戦連続の2桁失点に「土日、満員のお客さんが来てくれたんですけど、みっともない試合をしてしまって本当に申し訳なかった」と謝罪した。3点ビハインドで迎えた5回に小川龍成内野手(26)の内野ゴロで2点差に迫り、ネフタリ・ソト内野手(35)の3ランで逆転。6回には藤原恭大外野手(24)の今季1号ソロで2点差につきはなした。だが、7回にジミー・コルデロ投手(32)が先頭に四球を許すと2連打を浴び同点にされる。日本ハム清宮にソロを被弾し勝ち越しを許した。吉井監督は「彼はばりばりのメジャーリーガーで期待してきてもらっている選手なんですけど、まだ我々の期待通りのパフォーマンスを出せていない」と厳しい表情だった。この日1安打となった安田尚憲内野手(25)、山口航輝外野手(23)については「若い2人にはポイントゲッターになってほしいので、良いところで打てるように頑張って練習してほしい」と後半戦の活躍に期待した。前半戦は首位ソフトバンクと10ゲーム差の2位で折り返す。

◆真夏の夜空に、勢い良くかち上げた。日本ハム清宮幸太郎内野手(25)がロッテ戦で、2年ぶり4度目の2打席連発。「久々にいい感触で気持ち良かった。完璧でした!」。満員御礼の敵地で美しい放物線を2本描き、前半戦を締めくくった。いずれも初球を捉えた。まずは、6ー6と2点差を追い付いた直後の7回2死。ロッテ・コルデロの内角低めのチェンジアップを、右翼席へ勝ち越しの2号ソロ。9回は、まるでリプレーのようなダメ押しの3号2ラン。今度は益田の真っすぐだった。低迷した前半戦だったが、前日20日同戦では、今季初の3安打猛打賞。この日は2打席連発を含む、プロ初の4打数4安打と乗ってきた。新庄監督は「信じませんよ。まだまだ」と言いながらも、うれしそう。Aクラスで前半戦を終え、後半戦に向けて"清宮覚醒"は大きな戦力となる。早実時代は高校通算111本塁打を放ち、怪物と騒がれた。現在、夏の甲子園大会につながる地方大会真っ盛り。この日、西東京大会で8強入りを決めた母校の早実は、清宮が高校1年だった15年を最後に、夏は甲子園から遠ざかっている。毎試合、試合結果を入念にチェックしており「めっちゃ、甲子園に行ってほしいです。早く(甲子園出場祝いの)寄付させてくれよ!と」と笑った。高校球児に、負けてはいられない。「僕も波が激しいのは分かっている。オールスター休みの期間に、しっかり調整して、感覚を見失わないように過ごせたら」。後半戦は大暴れする。【中島宙恵】

◆日本ハムの「2番・左翼」で2戦ぶりにスタメンに戻った水谷瞬外野手(23)が、9日西武戦以来10試合ぶりの複数安打で、勝利に貢献した。5回1死二塁、左翼線へ一時勝ち越しとなる適時二塁打を放った。2試合連続の打点を挙げ「チャンスだったので、何とか返そうという気持ちで食らいつきました」。直後に逆転されたが、7回先頭で四球を選び、マルティネスの適時打で貴重な5点目の生還も果たした。

◆日本ハムマルティネス(28)が2安打3打点と気を吐き、勝利への流れを呼び込んだ。5回1死二塁、中前適時打で4点目を挙げ「スイングしたら、いい打球が飛んでくれた。そろそろ打たないといけないと思っていたから良かったよ」。5月5日オリックス戦以来2つ目の盗塁も決め「アシ、ハヤイヨ!」。7回無死二、三塁では左翼線に同点の2点適時二塁打を放ち、清宮の決勝ソロにつなげた。

◆日本ハムが5連勝で前半戦を締めくくった。千葉出身の郡司裕也捕手(26)が、地元ZOZOマリンでのロッテ3連戦で11打数6安打4打点と荒稼ぎ。この日も好守に加え、猛打賞も記録し3試合連続安打&打点を挙げた。今季同カード5割以上が確定し、2位とのゲーム差は一気に1まで縮めた。新庄剛志監督(52)にとっても就任3年目で最高の貯金4ターン。26日からの後半戦へ、弾みのつく勝利となった。郡司が初出場となる球宴前最終戦を、気持ち良く締めくくった。ロッテとの3連戦6安打4打点。「終わりよければそれで良し。前半戦良い締めくくりだったと思います。チーム的にも」。打つだけじゃない。初回1死満塁、三塁の守備で、安田のファウルフライをネットぎりぎりまで追い好捕。立ち上がりで苦しむ先発伊藤を、援護した。3戦いずれも決勝打は別の選手に譲ったが、実は隠れたキーマンだった。19日の初戦は1-0の9回に8号ソロで点差を広げ、接戦での勝利に貢献。20日の2戦目は6回無死一、二塁で中堅へ適時二塁打を放ち、この日は7回無死一塁で左翼線二塁打を放ちチャンスを広げ、同点の生還を果たした。「逆に何か惜しいですね。ここで1回締まっちゃうのが。このまま30連戦くらいしてほしい。そしたらずっと打てそうな気がします」と、冗談まじりに振り返った。地元千葉でのカード初戦から1、2、3安打と調子を上げたが、2戦目まで観戦した両親は、猛打賞したこの日だけスタンドに来なかった。慶大時代の同期が在籍する東京ガスの都市対抗1回戦を観戦に、東京ドームに行っていた。郡司は「(両親は)涼しいところ選びました。昨日で嫌だったじゃないですか。見てる方もきついですよね。こんなすごい試合展開で熱も入って。大変ですよ」。親に"フラれた"灼熱(しゃくねつ)の屋外球場で、自身は粘り強く安打を重ねた。次は球宴だ。「オールスターで調子を崩さないように。でも、MVPを狙いにやっていきます。ホームランしか狙わないです」。"ういじん郡司"が、"おまつり郡司"への進化を狙う。【永野高輔】

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)が「4番・DH」で出場し、一回に先制の中前適時打を放った。今季DeNAから加入した助っ人は「重要なことは早い段階で先取点を取ることさ! まずは貴重な1点が入ってくれて良かったよ」とコメントした。一回は2つの四球などで1死一、二塁から打席を迎え、カウント1―2から内角低めの変化球を上手く捉えた。試合前時点で58打点はリーグトップ。さすがの勝負強さで先手を取った。

◆日本ハムが15安打10得点と打ち勝って5連勝。4―6の七回にマルティネスの2点適時打と清宮のソロで逆転。九回は石井の適時二塁打と清宮の2打席連発の2ランで3点を加えた。ロッテは逃げ切れず、5連敗を喫した。

◆まさか、だった。リーグトップタイの勝率・700を誇る日本ハム・伊藤大海投手(26)が8勝目の権利を目前にした五回に6安打の集中打を浴びて5失点でイニング途中でKO。「リードを守り切れず、申し訳ないです」と肩を落とした。連日の猛暑。北海道出身の右腕は20日の練習後には「〝道産子適応外〟気温。まあ、明日(21日)は暑さに負けないぐらいの熱い投球ができるように」と苦笑を浮かべていた。それでも、最近は経口補水液を取り入れ、「飲む点滴みたいな感じで。飲み始めてから、足をつったりとかもなくなった」と猛暑対策はOKだった。自己ワーストの7失点となった6月29日のソフトバンク戦の翌日から「悔しさを忘れないように」と伸ばし始めた顎ヒゲ。今月14日の同戦で7回1失点と雪辱を果たしたことでそるつもりだったが、「ジェイ(野村)に褒められたので、残しておこうと。イケメンの助言は大事にしておこうかなと。奥さんは『ヒゲは年を取ってからでも伸ばせるんだから』と言っていたから、あんまり好きじゃないかもしれないです」。そう話していた中で再びの背信投球となった。それでも打線が奮起。4―6の七回にマルティネスの2点打と清宮のソロで逆転に成功。九回にも3点を加えた。伊藤の黒星を消して同一カード3連勝。前半戦を5連勝で折り返した。

◆ロッテは逆転負けで5連敗となった。救援陣が踏ん張れず2試合連続で2桁失点。吉井理人監督(59)は「土日で満員のお客さんが来てくれたんですけど、みっともない試合をしてしまって本当に申し訳なかった」と頭を下げた。2点リードの七回は新外国人のコルデロが清宮に勝ち越しの本塁打を浴びるなど3失点。指揮官は「彼はバリバリのメジャーリーガーで期待してきてもらっている選手ですけど、まだ我々の期待通りのパフォーマンスを出せていない。彼が一番分かっていると思うのですけど、(調子は)全然じゃないかなと思います」と話した。打線はソトが2安打4打点の活躍をみせたが、点を取り切れなかった部分もあった。一回は先制した直後の1死満塁で安田が三邪飛、山口が投ゴロに抑えられて畳みかけられず。山口は五回に逆転したあとの1死一、三塁でも投ゴロ併殺打に立入れた。吉井監督は「若い子が1本だせたらもっと楽勝のゲームだったんで、そこは頑張ってレベルをあげていってほしい。あの2人にはポイントゲッターになってほしいので、良いところで打てるように練習してほしい」と指摘した。

◆ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が2試合連続のベンチ外となった。球団は「左ハムストリングの張り」と発表した。19日の同戦で九回に遊ゴロを放った際に痛めた模様だ。今季は74試合に出場し、リーグ4位の12本塁打をマーク。現時点で出場選手登録を抹消する予定はなく、試合後に吉井監督は「ちょっと足が痛いので、お休みしています。長くはかからないと聞いている」と明かした。

◆今後に大きな希望を抱かせる前半戦〝2本締め〟だ。日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が決勝弾を含む2打席連続本塁打を放った。「久々にいい感触で気持ち良かった。完璧でした。ここ最近は状態が良くなっていたし、どうせだったら(球宴休みに入る)明日も試合がしたかったぐらいの感じ」同点に追いついた直後の七回2死からチェンジアップを2号ソロ。九回には今度は「狙っていた」という直球を3号2ラン。ともに初球を右翼席中段に運んだ。キャンプ直前の自主トレ中に左足関節を捻挫してつまずいた7年目のシーズン。復調のきっかけは約1週間前。エスコンでロッカーが隣のマルティネスからの「打ちにいくときにバットが一緒に付いていっている」との指摘だった。以降の練習ではスイング動作の中で上半身が捕手側、下半身は投手側に向かう、いわゆる〝割れ〟を意識。「1、2、3」から「1、2の3」と自然とためができて、バットとボールまでの距離がつくれるようになったという。高校通算111本塁打。清宮が東京・早実1年だった2015年以来となる夏の甲子園出場に向け、母校はこの日に8強進出を決めた。「そろそろ行ってほしい。早く寄付させてくれと」。もちろん、清宮自身もあの夏の輝きを取り戻さなければならない。今季最長タイの5連勝で前半戦を折り返した新庄監督は「清宮君は(この感覚を忘れないように)今日から後半戦開幕まで寝ません」とほほ笑んだ。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55293 0.655
(↑0.004)
-
(-)
56359
(+1)
226
(-)
56
(-)
64
(-)
0.256
(-)
2.390
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44386 0.537
(↓0.006)
10
(↓1)
55319
(+6)
319
(+10)
46
(+2)
38
(+1)
0.252
(-)
3.310
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
43395 0.524
(↑0.005)
11
(-)
56315
(+10)
302
(+6)
57
(+2)
62
(+1)
0.245
(↑0.002
2.950
(↓0.02)
4
(-)
楽天
43412 0.512
(↑0.006)
12
(-)
57306
(+12)
340
(+5)
43
(+2)
60
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.620
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40452 0.471
(↓0.005)
15.5
(↓1)
56257
(+5)
271
(+12)
32
(+1)
36
(-)
0.239
(-)
2.770
(↓0.07)
6
(-)
西武
27591 0.314
(↓0.004)
29
(↓1)
56195
(-)
299
(+1)
35
(-)
48
(-)
0.206
(-)
3.090
(↑0.02)