ヤクルト(☆6対4★)DeNA =リーグ戦16回戦(2024.07.20)・明治神宮野球場=
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DeNA
20101000041230
ヤクルト
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勝利投手:山本 大貴(3勝0敗0S)
(セーブ:大西 広樹(5勝1敗1S))
敗戦投手:中川 虎大(1勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(17号・4回裏ソロ),オスナ(12号・6回裏ソロ),オスナ(13号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは3-4で迎えた6回裏、オスナのソロで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた8回には、オスナが2打席連続本塁打となる2ランを放ち、リードを奪った。投げては、6番手・大西がプロ初セーブを記録。敗れたDeNAは、投手陣が一発に泣いた。

◆/雨上がりの夜空に\村上宗隆が2試合連続の17号逆方向への一発でリーグ単独トップに?プロ野球(2024/7/20)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/RzPdnKsmgc

◆雷鳴がとどろくアクシデントで、試合が一時中断するハプニングがあった。同点の7回、DeNA坂本がヤクルト青木を左飛に打ち取った直後だった。打者長岡が打席に入ろうとすると、神宮球場近くで雷が落ちた。大きな衝撃音とともに場内は騒然。長岡はベンチに戻り、坂本もマウンドから離れた。守っていた牧や森敬、外野陣は少しでも低く保つためにその場にしゃがみ込んで雷をやり過ごした。約1分後、球審から手招きされて長岡が打席へ。坂本は投球練習を挟んで試合再開された。3回終了時には、雷雨によって13分間、試合が中断していた。

◆DeNA投手陣が粘れず、3点差をひっくり返されて逆転負けを喫した。17安打8得点の前夜に続いて、序盤はリズムよく点を重ねた。1回、先頭梶原が内野安打で出塁し、オースティンの中前打の間に敵失が絡んで先制。続く佐野も適時二塁打で2点を先取した。3回には1死二、三塁から牧の内野ゴロの間に1点追加。ルーキー石田裕を援護した。しかしこのリードを守り切れない。4回1死、ヤクルト村上に2戦連発となるソロを浴びると、3点リードの5回には、森敬の失策も絡んで、3連打で1点差。石田裕は5回途中3失点(自責2)で降板となった。1点リードの6回先頭では山崎がオスナに初球を捉えられて同点ソロを被弾。同点の8回には中川虎が無死一塁からオスナに2打席連発となる2ランを許して試合をひっくり返された。前夜は先発ジャクソンが熱中症による脱水症状で4回途中で降板し、5人の中継ぎを費やした。この日も接戦の展開で、連投の京山、坂本、中川虎を含む5人の中継ぎを投入する継投もむなしく、痛恨の逆転負け。2点差の9回には無死二、三塁と同点のチャンスを作るも、佐野、牧、山本が倒れてゲームセット。首位広島とは1・5ゲーム差の3位で、21日の前半戦最終戦に臨む。

◆雷雨でも神様には関係なかった。ヤクルト村上宗隆(24)が、リーグ単独トップの17号ソロをぶち込んだ。3点を追う4回1死走者なし。雷雲の発生で、3回終了時の午後7時から13分間の中断を挟んだ後だった。DeNA石田裕のシンカーを捉えた。「1点でも早く追いついて、最後1点でも多く、追い越せるようにと思ってやっていました」。集中力は途切れさせず、左翼スタンドへ着弾させた。19日DeNA戦は右中間へ16号ソロ。2戦連発弾でチームの勝利に貢献した。幾度の試合中断でも、動じることはなかった。同点の7回には神宮球場近くに雷が落ち、試合が一時中断。2点リードで迎えた9回の守備の午後9時31分からは、再び14分間の中断を経験。大粒の雨が体を打ち付けた。上空には何度も稲妻が光った。悪天候の中で意識したことは「特にないです」。村上のバットが湿ることはなかった。

◆DeNAは投手陣が3点のリードを守り切れなかった。ルーキー石田裕が5回に味方の失策も絡んで3失点。1点差の6回には山崎がヤクルト・オスナに同点ソロを浴び、8回に中川虎が再びオスナに勝ち越し2ランを被弾した。雷雨によって2度の中断に加え、京山、坂本、中川虎が連投。5人の継投もむなしく、三浦監督は「コンディションが悪い中、一生懸命投げてくれました」とかばった。

◆ヤクルトが、幾度の試合中断を乗り越えて勝利をもぎ取った。試合開始とともに雨が降り出し、雷鳴も響いた。雷雲の発生で、3回終了時の午後7時から13分間の中断。同点の7回には神宮球場近くに雷が落ち、試合が一時中断。2点リードで迎えた9回の守備の午後9時31分からは、再び14分間の中断を経験した。悪天候の中で逆転勝利。高津臣吾監督(55)は「連敗しないことがすごく大事だと思って今日、挑みました。またズルズルいっていまうんじゃないとかと思って、やっぱり今日はとりたかったですし。もちろん毎日とりたいと思っていますけど、非常に劣勢の中からの逆転でよく取ったと思います」と選手をたたえた。粘り勝ちだった。先発サイスニードは、立ち上がりに苦しんだ。初回に2点を奪われ、3回にも1点を許し、4回1/3を9安打4失点(自責2)。ただ、打線は4回に村上のリーグ単独トップの17号ソロで反撃ののろしを上げると、オスナが6回、8回に2打席連発弾。高津監督は「野手の方はよく粘ってほめてあげたいと思いますし、リリーフも含めてですけど、よく粘ったと思います。ただ、やっぱり先発がね。少なくとも5回、6回まで良い形で次にバトンを渡すまでゲームをつくってほしいなと。毎日言っているようなことですけど。今日もそんな感じですね」と投打のかみ合いを期待した。

◆前夜に合わせて7打点を挙げたDeNAの1、2番コンビが、この日も機能した。一回に先頭の梶原昂希外野手(24)が遊撃内野安打で出塁すると、続くオースティンは中前打。中堅手のファンブルと悪送球が重なり、一塁走者の梶原は俊足を飛ばして先制のホームを踏んだ。さらに、無死三塁から佐野が右中間への適時二塁打と畳みかけた。わずか7球で2点を先行。11試合連続安打と好調の佐野は「チャンスだったので積極的にいき、一振りで捉えることができてよかった」と納得顔を浮かべた。梶原は三回先頭でも中前打で出塁し、続くオースティンは右前打。無死一、二塁と好機を演出し、2人で3点目をお膳立てした。梶原は5試合連続で1番、オースティンは出場4試合連続で2番に入り、佐野、牧ら中軸につないで得点源の役割を果たしている。梶原は五回の左前打で2試合連続の猛打賞(1試合3安打以上)。試合前時点で7盗塁と機動力も発揮しており、「うちの打線はすごく分厚くて、12球団一だと思う。自分が少しでも(後続打者への)警戒心を薄れさせられたら、より中軸に甘いボールがいきやすくなる」と心掛ける。3年目の24歳が、リードオフマン定着を目指す。

◆左打席から描かれた放物線が、逆方向となる左翼席へと着弾する。神宮の夜空に、希代のスラッガーらしいアーチをかけた。ヤクルトの4番、村上宗隆内野手(24)が四回に2試合連発。セ・リーグ単独トップに立つ17号ソロを放ち「逆らわずに打つことができたし、しっかりと押し込めた」とうなずいた。3点を追う四回1死走者なしで迎えた第2打席。今季2度目の顔合わせとなったDeNA先発のD5位・石田裕(中大)に対し、カウント2―2と追い込まれてからの6球目だった。外角高めに浮いたシンカーを逆らわず、左方向へと運んだ。弧を描いた打球は夜空から落ちることなく伸びて、スタンドへと着弾した。前日19日には、同点の五回に右翼席へ一時勝ち越しとなる豪快な16号ソロをたたきこんだ。自身14試合ぶり、7月は初となる一発を放った翌日、今度は左翼席へとアーチを運んだ。5月23―24日以来、自身2カ月ぶりとなる2試合連発を本拠地神宮のファンの前でマーク。燕の主砲に勢いがついてきた。DeNAのルーキー右腕、石田裕に7月2日の前回対戦では3打数無安打に抑えられたが、この日は二回先頭の第1打席でも直球を捉え、チーム初安打となる中前打。直後に二盗にも成功するなど、連日の猛暑の中でも村上が元気な姿を見せた。

◆ヤクルトは同点で迎えた八回、ホセ・オスナ内野手(31)が勝ち越しの13号2ランを放ちチームを勝利に導いた。六回に同点に追いつく12号ソロを放ったオスナは、4-4で迎えた八回、無死1塁の場面で打席に立つと、2-1から中川のフォークを捉え、左翼ポール直撃の勝ち越し2ランを放った。以下、オスナのヒーローインタビュー。--2本の本塁打の感触は「最高でした。ここ数試合調子が上ってきている。2本目のホームランは切れないで、切れないでって願っていた」--昨日と今日で6安打3本塁打「課題だったポイント修正ができたので、これからもチームのために頑張りたい」--来シーズン以降もヤクルトでのプレーが決まった「スワローズファンは自分にとって重要な存在。いつでも応援してくれる。これからの3年間もよろしくお願いします」--ファンに向けて「(日本語で)ガンバリマス」

◆DeNAのドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=は4-1で迎えた五回に粘れず、4回1/3を6安打3失点(自責点2)で勝敗が付かなかった。味方の失策で無死二塁のピンチを背負い、そこから3連打で1点差に詰め寄られた。勝利投手の権利(4勝目)までアウト2つだった。三浦監督は「ボールは悪くなかった」と振り返り、制球力が持ち味の右腕は「連打で得点につなげてしまい悔しいイニングとなった」と反省した。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が六回に同点に追いつく2試合連発の12号ソロ、同点の八回には左翼ポールを直撃する2打席連発の決勝13号2ランを放ち「数週間あまり調子が上がってこない中、チームに貢献できていなくて、きょうみたいなチームの勝ちに大きく貢献できることは非常にうれしいし、最高の気持ち」と語った。実は試合前、左足裏痛で離脱した同僚、サンタナから一通のメッセージが届いていた。「もちろん毎日連絡を取っているし、試合前に彼から『きょうお前、ホームラン2本打つぞ』って連絡がきた。まさに有言実行でした」と明かした。リハビリ中の盟友へ「クラブハウスに戻ったら、毎日同じメッセージ送ってくれって伝えます。一日でも早く彼が戻ってくることを願っている。チームにとって不可欠な存在なので」と笑みを浮かべた。

◆ヤクルトは20日、DeNAに6-4で逆転勝ちした。ヒーローインタビューはホセ・オスナ=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルト打線の一発攻勢に沈んだ。DeNAは3本塁打を浴びて逆転負け。それでも三浦大輔監督(50)は「連日よく投げてくれている。今日は打たれたけど、攻めた結果だと思う」と投手陣を責めなかった。4-3の六回から3番手で登板した山崎が、先頭のオスナに初球を左翼席に運ばれ、同点に追いつかれた。八回には5番手の中川虎が、オスナに2打席連発となる勝ち越し2ランを許した。試合終盤は雨脚が強まり、雷がとどろく悪天候だったが、中川虎は前夜もオスナに一発を浴びており、チームとしては2戦で3被弾。首位広島とのゲーム差は1・5に広がった。21日は前半戦の最終戦。正捕手の山本は「明日は対策しながらやらないといけない」と口元を引き締めた。(鈴木智紘)

◆ヤクルトは20日、DeNA16回戦(神宮)に6-4で逆転勝ち。4番の村上宗隆内野手(24)が四回に2試合連発となる17号ソロを放ち、本塁打数でリーグ単独トップに立った。雷と降雨で2度の中断を挟んだ一戦で、4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来となる猛打賞(1試合3安打以上)を記録。燕の主砲が11安打で6得点した打線をけん引した。東京の上空を突如、襲った雷雨の中でも集中力を切らさない。村上が声援を送り続けるファンに希望を届けるアーチをかけた。0-3の四回、左翼席へ2試合連発となる17号ソロ。三回終了後に雷による13分の中断を挟んだ直後だった。「(バットの)芯で捉えられたので、いい感じで上がってくれた。逆らわずに打つことができたし、押し込めた」1死走者なし。カウント2-2と追い込まれてから、DeNA先発のD5位・石田裕(中大)が投じた6球目を逃さなかった。外角高めに浮いたシンカーをたたき「1点でも早く追いついて最後に1点でも多くと思ってやっていた」。本塁打で並んでいた巨人・岡本和を抜いて、リーグ単独トップに再浮上した。

◆今のヤクルトに、村上とオスナのアベック弾ほど心強いものはない。村上の追撃の一発は、フォークボールか沈む球か、いずれにしても外角の高めに抜けたもの。石田裕の失投といえば失投ながら、うまく反応した。強引なスイングにならず、素直に左翼へ運んだ。1打席目に中前打を放ち、二盗も決めたことで、気分的にも楽に構えられたのだろう。オスナの1本目は、代わったばかりの山崎の初球。真ん中から内角へ入ってきたストレートを、左翼へ。ファーストストライクから甘い球は逃さないという持ち味を、みせつけた。中川虎から放った2本目の左翼ポール直撃弾は、風向きの後押しに加え、ライナーで運んだことが、ファウルにならなかった理由だ。サンタナがいないため、得点力アップは2人のバットにかかってくることは、いうまでもない。2人のつながりと相乗効果に期待したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
43364 0.544
(↑0.006)
-
(-)
60231
(+1)
193
(-)
34
(-)
45
(+1)
0.228
(↓0.001)
2.040
(↑0.03)
2
(-)
巨人
45385 0.542
(↑0.005)
0
(-)
55257
(+4)
227
(+3)
48
(-)
40
(+1)
0.238
(↑0.001)
2.430
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
45411 0.523
(↓0.006)
1.5
(↓1)
56301
(+4)
293
(+6)
57
(-)
45
(-)
0.253
(-)
2.960
(↓0.03)
4
(-)
阪神
42425 0.500
(↓0.006)
3.5
(↓1)
54250
(-)
241
(+1)
32
(-)
27
(-)
0.223
(↓0.001)
2.250
(↑0.03)
5
(-)
中日
38456 0.458
(↓0.005)
7
(↓1)
54210
(+3)
280
(+4)
38
(-)
26
(-)
0.233
(↓0.001)
2.680
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
35474 0.427
(↑0.007)
9.5
(-)
57299
(+6)
308
(+4)
59
(+3)
41
(+1)
0.237
(↑0.001
3.370
(↑0.01)