ロッテ(★2対10☆)日本ハム =リーグ戦17回戦(2024.07.20)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:バーヘイゲン(1勝0敗0S)
敗戦投手:種市 篤暉(5勝5敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは2回表、伏見と奈良間の適時打などで一挙4点を先制する。5-2で迎えた5回には、石井と代打・水谷の適時打などで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・バーヘイゲンが6回2失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、投打ともに精彩を欠いた。

◆日本ハムが5月14日以来2カ月ぶりの4連勝で貯金を3に伸ばし、新庄剛志監督(52)は就任3年目で初の前半戦勝ち越しターンが決まった。2回1死満塁のチャンスで伏見寅威捕手(34)が先制の中前2点適時打。続く奈良間大己内野手(24)の左翼線適時二塁打、浅間大基外野手(28)の中犠飛で一挙4点を挙げ、流れを引き寄せた。3点リードの5回には、無死一、二塁で石井一成内野手(30)の中前適時打、代打水谷瞬外野手(23)の右中間への2点適時打などで、さらに4点を追加し、突き放した。3シーズンぶりに復帰した先発ドリュー・バーヘイゲン投手(33)は6回77球を投げ2安打2失点と好投。NPBでは21年10月9日ロッテ戦(札幌ドーム)以来、1015日ぶりの勝利を挙げ「序盤から打線が大量に援護してくれたのはありがたかった。ここ1年で一番、体の動きも良かった。ようやく自分らしい投球ができたよ」と喜んだ。新庄監督の前半戦終了時の戦績は22年が37勝55敗の借金17、23年が35勝50敗の借金15。今季は1試合を残し42勝39敗5分けと、過去2シーズンと比較しても確実に進化していることが、うかがえる。

◆/繋がるファイターズ\#伏見寅威 奈良間大己がタイムリーさらに淺間大基も犠牲フライこの回一挙4得点?プロ野球(2024/7/20)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/cX3YrWwq6x

◆日本ハムが、ロッテ種市を5回途中9失点でKOし、新庄監督政権下では初の前半戦貯金ターンを決めた。2回に伏見の2点適時打などで4点を先行。2点差に迫られた直後の4回は奈良間の適時打、5回にも石井の適時打、代打水谷の2点適時二塁打などで4点を加えた。新庄監督は「選手が自信を持って、打席に立ってる」と評価した。つなぎの意識で、攻略に成功した。水谷が「何とかつなごうという気合です」と話したが、種市から放った10安打中8安打が中堅から逆方向への一打。強引にならず、犠打や死球も絡め、効果的に得点を重ねた。奈良間は「寅威(伏見)さんが必死につないでくれたので、何とか続きたいと必死に打った」と託された思いを結果につなげた。チーム内競争の激化が、好循環を生んだ。左手の違和感で欠場したレイエスに代わって、野村が出場したが、2打席凡退し、代打の水谷が適時打。奈良間が今季初のマルチ打点、清宮が今季初の3安打をマークし、15安打10得点の大勝で4連勝を飾った。新庄監督は「9人全員調子がいいことは、ほぼほぼないんで。(調子の)見極めと僕が誰を出すかが1番のポイント」と浮上のカギを挙げた。【久保賢吾】

◆ロッテ先発の種市篤暉投手(25)が自己ワーストの9失点で、チームは4連敗となった。初回は2奪三振でスタートを切ったが2回に長打1本を含む5安打を浴び4失点。その後も毎回走者を出し、4回0/3を10安打9失点で降板。「全体的に変化球が高かったですし、追い込んだ後の決め球になるボールがまったくなかったので一番はそこかなと思います。次回までに課題を改善できるようにしっかり過ごしたい」と振り返った。吉井理人監督(59)は「今回に限っては変化球の制球がうまくいってなかった」と話した。初回に日本ハム万波の打球が左膝の下に直撃し、ベンチに下がる場面もあったが「本人が大丈夫と言っているだけなので本当はどうかわからないですけど、なんらかの影響はあったと思います」と説明した。打線も3安打に抑えられた。「1、2番足の速い人を入れて足で揺さぶりたかったんですけど彼らが出塁できなかったのでうまくいかなかったです」と打線が機能しなかったことを悔いた。

◆「7番・一塁」でスタメン出場の日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、今季初猛打賞を記録した。2回1死一、二塁で中前打を放ち、4回にも先頭で中前打。貴重な5点目の生還を果たすと、7回にも先頭で国吉から右前打を放った。新庄監督は「良かったね。何日続くやら。それが彼の長所でもあって短所でもある。爆発するけど、まあ長続きせん。そこは僕の判断が重要になってくるから」と話した。

◆日本ハムが4連勝&4カード連続勝ち越しで、2位ロッテと2ゲーム差に迫った。3シーズンぶりに復帰した先発ドリュー・バーヘイゲン投手(33)が、6回77球を投げ2安打2失点と好投。NPBでは21年10月9日ロッテ戦(札幌ドーム)以来、1015日ぶりの勝利を挙げ、流れを引き寄せた。貯金を3に増やし、新庄剛志監督(52)は1試合を残し、就任3年目で初の前半戦貯金ターンを決めた。ようやく助っ人右腕の本領発揮だ。再来日2戦目のマウンドは球威、変化球いずれも上々の内容で、ロッテ打線を翻弄(ほんろう)した。15安打10点と打線の大量援護もあり「打線が多く点を取ってくれたことに感謝していますし、伏見さんがいいリードをしてくれたっていうことにも感謝していますし」。まずは勝利を呼び込んでくれた味方への思いを、口にした。本来の球速が戻ってきた。初回、小川には150キロの直球に、152キロのツーシームをまじえ、最後は149キロのツーシームで左邪飛に。2回は佐藤相手に、150キロ超のツーシームからカーブと、緩急もまじえ、打ち取った。5回2安打という内容に「球速も変化球もテンポも良かった。全体的に自分らしくて良かった」と復調を喜んだ。推定年俸3億5000万円の大型補強。序盤は調子が上がらず出遅れたが、ここから借りを返す。新庄監督は「変化球投げそうなピッチングっすよね。多少動いているんですけど。めちゃくちゃ打ちずらいっすよ。しっかりボールを見て、捉えるときに動くんじゃないかって時にまっすぐが来たり。で詰まってしまう」と分析。直球かツーシームか。球速が戻ったことで、バッターの対応は、極めて難しくなった。3年ぶりの日本球界。前回在籍の20、21年はコロナ禍もあり「ファンの熱気や応援を経験できなかった。それを経験したいという思いもあって帰ってきた」。登場曲に合わせ歌うファンには「本当にサポートをしてくれて、リズムに乗れた」と、感謝した。復帰初登板だった13日ソフトバンク戦は、5回までに3つの盗塁を許すも、今回はクイックを加え、許した盗塁はゼロ。新庄監督は「クイックもしてくれてましたしね。(前回より)全然いい。(ローテーションに)厚みが出ますね」。早くも後半戦に向けた好材料が、そろってきた。【永野高輔】

◆日本ハム石井一成内野手(30)が12日のソフトバンク戦から8試合連続安打と、好調をキープしている。2回無死一塁で右前打を放ち先制点をお膳立て。5回無死一、二塁では中前適時打で6点目をたたき出した。適時打の場面は「最低限、ランナーを進めるために引っ張ろうという意識でしたが、変化球がバットの先に当たりラッキーでした」と振り返った。

◆女房役の日本ハム伏見寅威捕手(34)が、2回1死満塁で中前に先制の2点適時打を放ち、好投するバーヘイゲンを援護した。「同級生のバギー(バーヘイゲン)が投げているので、何とか先制点をと思っていました。落ちる球にうまく反応することができて良かったです」。4回無死一塁の場面では投前に犠打を決め5点目をお膳立てするなど、つなぎ役としても尽力した。

◆年ぶりに古巣に復帰した日本ハムのエドワード・バーヘイゲン投手(33)が、2021年10月9日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、1015日ぶりとなるNPBでの勝利を目指してマウンドに上がった。「(前回)NPBで一番の打線相手にいいピッチングができた。とにかく強い球を投げることを意識してるよ」。NPB復帰初登板となった13日のソフトバンク戦で5回を4安打2失点に抑えて手応えを得たようだ。21年にはロッテ戦に3試合登板し、計16回を2失点、26奪三振と〝お得意様〟としていた。前夜はわずか2安打に抑えられた打線も序盤から援護する。二回1死満塁から伏見がカウント0―2と追い込まれながら中前に2点適時打。「同級生(同じ1990年生まれ)のバギー(バーヘイゲン)が投げているので、何とか先制点をと思っていた。落ちる球にうまく反応することができた」と笑顔をのぞかせた。さらに奈良間が左翼線適時二塁打、浅間が中犠飛と続き、一挙4点をを先制した。援護はまだ続く。四回に奈良間の適時打、五回には石井、水谷の適時打などで4点を追加した。バーヘイゲンは勝利投手の権利を得る五回まで2安打2失点と安定した投球で、9―2とワンサイドの展開になった。最大9あった貯金を使い果たし、今月7日には借金3までいったが、そこから再び盛り返して、目下3連勝中で貯金2。新庄監督は「また、来たから〝よしよし〟と。選手が本当に成長してくれているし、また(勝ち星が)伸びてくるんじゃないかという期待はある」と話した。

◆苦しい投球になった。ロッテ・種市篤暉投手(25)が4回0/3を10安打で自己ワーストの9失点。イニングの途中で降板すると思わず下を向いた。「前半戦最後の登板になりますし、まだまだ首位ホークスに逆転できるゲーム差だと思う。前回同様先発としての仕事をしていきたい」試合前の意気込み通りとはいかなかった。思うように制球が定まらず、投げる球が高めに浮いて捉えられた。二回は1死満塁から伏見に2点打を浴びるなど4失点。四回にも1点を取られ、五回は無死一、二塁から石井に中前適時打、代打・水谷に2点二塁打を浴びて1死も取れずに交代を告げられた。8年目の今季は試合前時点で15試合に登板し、5勝4敗、防御率2・43。前回13日のオリックス戦では8回無失点で約1カ月ぶりの勝利を手にしていた。勝ち星になかなか恵まれていなかったが、直近10試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)するなど安定した投球を披露。今季から空振りを取れる球種を増やそうとナックルカーブを投げ始めるなど選択の幅も広げていた。昨季は初めて2桁勝利を達成。2年連続の大台に向けて球宴前の前半戦最後の登板で、弾みをつけたかったが、いつもの投球ではなかった。

◆ロッテは4連敗となった。先発した種市が五回途中で自己ワーストの9失点。種市について吉井理人監督(59)は「(一回に)打球が当たってちょっと無理して頑張ってもらったんですけど、今日に限っては変化球の制球が上手くいっていなかった。(当たった影響は)本人は大丈夫と言っているだけでわからない。何らかの影響はあったと思う」と指摘した。種市は一回に万波の捉えた打球が左ひざに当たる場面が。一度ベンチに戻って、状態を確信した上でマウンドに戻ってきたが思うように制球が定まらず。二回は1死満塁から伏見の2点打、奈良間の適時二塁打などで4点を奪われた。四回にも1点を取られ、五回も代打・水谷に2点二塁打など連打を浴びて1死も取れずに降板となった。打線も相手先発のバーへイゲンを打ち崩せず。得点は三回の藤原、安田の連打と相手の失策が絡むなどして取った2点のみ。打順を1番・高部、2番・小川や6番・山口、9番・茶谷と前日19日から入れ替えて臨んだが上手くはいかず。指揮官は「1、2番に足の速い人を入れて、足でちょっと揺さぶりたかったんですけど、彼らが出塁できなかったので、うまくいかなかった」と悔やんだ。

◆日本ハムは打線が15安打10得点と活発で4連勝。19日は2安打に終わっても、ともに本塁打と効果的だったが、今回は面白いようにつながり、新庄監督は「五回の追加点が大きかった」と、5―2から4点を加えた攻撃を満足そうに褒めた。19日は小島、今回は種市と好投手に続けて勝ち、ロッテとのゲーム差を2に縮めた監督は「選手たちは自信を持って打席に立っている。どっしり感が見える」と目を細めた。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が「7番・一塁」でスタメン復帰し、3安打の固め打ち。打率をようやく2割台に乗せた。ただ、新庄剛志監督(52)は半信半疑の様子で「何日続くやら。それが彼の長所であって短所。爆発するけど、長続きせん」と苦笑していた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
54293 0.651
(↓0.008)
-
(-)
57358
(+3)
226
(+5)
56
(+1)
64
(-)
0.256
(↓0.001)
2.420
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
44376 0.543
(↓0.007)
9
(-)
56313
(+2)
309
(+10)
44
(-)
37
(-)
0.252
(↓0.001)
3.230
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
42395 0.519
(↑0.006)
11
(↑1)
57305
(+10)
296
(+2)
55
(-)
61
(-)
0.243
(↑0.002
2.930
(↑0.03)
4
(-)
楽天
42412 0.506
(↑0.006)
12
(↑1)
58294
(+3)
335
(+2)
41
(+1)
58
(-)
0.247
(-)
3.640
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
40442 0.476
(↓0.006)
14.5
(-)
57252
(+2)
259
(+3)
31
(-)
36
(+1)
0.239
(-)
2.700
(-)
6
(-)
西武
27581 0.318
(↑0.008)
28
(↑1)
57195
(+5)
298
(+3)
35
(+2)
48
(-)
0.206
(↑0.001)
3.110
(↑0.01)