オリックス(★2対3☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2024.07.20)・ほっともっとフィールド神戸=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
楽天
00100000100131011
ORIX
00000200000021110
勝利投手:則本 昂大(2勝1敗21S)
(セーブ:ターリー(0勝1敗1S))
敗戦投手:山下 舜平大(0勝4敗0S)

本塁打
【楽天】石原 彪(4号・3回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天が4時間31分の熱戦を制した。楽天は1点を追う9回表、フランコの適時二塁打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長12回には、代打・阿部が適時打を放ち、リードを奪った。投げては、7番手・則本が今季2勝目。敗れたオリックスは、終盤の好機であと1本が出なかった。

◆13日西武戦で完封勝ちした楽天岸孝之が先発。同投手は現役2位の通算20完封しているが、まだ2試合連続完封をやったことがない。現在、岸は39歳7カ月。39歳以上の投手が2試合連続完封したのは1リーグ時代の49年4月2、9日若林(阪神=41歳1カ月)が最後で、2リーグ制後はまだいない。岸が自身初の連続完封を達成すれば、75年ぶりの記録となる。

◆オリックス紅林弘太郎内野手(22)が、体調不良のため楽天14回戦(ほっともっとフィールド神戸)のベンチ入りメンバーから外れた。試合前の練習では、グラウンドに姿を見せなかった。紅林は最近は主に「5番遊撃」を任されてきたが、7月は打率1割3分5厘と不振だった。紅林に代わって、遊撃には大里昂生内野手(25)が入った。

◆楽天が貯金を1とし、前半戦勝率5割以上でのターンを決めた。延長12回、4時間31分に及ぶ激闘を制した今江監督は開口一番「魂どっかいってます」と話し、こう続けた。「もちろん選手を信じて見てましたけど...。でも本当よく勝ち切ったと思います。この1勝はめちゃくちゃでかいです」。8番手ターリーが1死から3者連続四球を与えて大ピンチを背負うも、三ゴロ併殺で試合を締めた。粘った。1点を追う9回1死二塁でフランコが同点打。延長12回に代打阿部が1死二塁から値千金の決勝打を放った。今江監督は「一時期を考えるとまさか5割で前半戦を終えられると想像できなかった。選手が頑張ってくれてるし、良かったです」と力を込めた。阿部(延長12回に山下から決勝打)「勝てたのが一番なんで、勝って良かったなと思います」

◆自身初のリリーフ登板となったオリックス山下舜平大投手が痛恨の失点で今季4敗目を喫した。楽天戦の延長12回に登板したが、先頭に四球を与えると、犠打で1死二塁となり代打阿部に決勝左前打を浴びた。通算22試合目で、初の救援登板だった山下は「自分の投球ができなかったのが悔しいです」と振り返った。今季は山本や山崎福が抜けた後の主軸の1人として期待されたが、5度先発して3敗、防御率も6点近くと不振で、2軍では救援での調整もしていた。中嶋監督は「変わり身を期待したんですけど、(球を)扱い切れていなかった」と残念がった。4位楽天相手に連敗し、3カード連続負け越しで借金4。手痛い黒星だが、指揮官は「めげない限りは使います」と言い切った。山下も「野球は好きなので、めげることはないと思います。また明日から練習しようかなと」と前を向いた。後半戦のキーマンともなる若武者の復活が待たれる。▽オリックス太田(6回に一時同点の適時二塁打)「チャンスの場面だったので、初球から積極的に打ちにいこうと思っていましたし、なんとか同点のタイムリーになってくれてよかったです」▽オリックス・カスティーヨ(ソロ被弾も7回1失点)「自分の中では良い感覚で投げられていたと思いますし、バックの守備にも助けてもらって、最少失点で投げ切れたところはよかったと思います」

◆楽天が巨漢の一発で先制した。三回、先頭の石原彪捕手(25)が左中間スタンドへ4号ソロ。身長172センチ、体重96キロながら、軽快な走りでダイヤモンドを一周した。「先発した岸さんを援護できてよかったです。とにかく勝てるように頑張ります」。オリックスの先発カスティーヨの3球目、137キロのチェンジアップを強振した。「9番・捕手」で先発出場し、攻守に活躍。ベンチから見守った今江監督は目尻を下げた。京都翔英高から2017年にドラフト8位で入団。体格に恵まれた捕手で「京都のドカベン」と騒がれ続け、「読んだことも見たこともないから分からない。そう呼ぶのは勘弁してほしい」と恐縮している。チームは19日時点でパ・リーグ4位の勝率5割-。今江監督は前半戦の残り2試合を前に「節目はもちろん意識している。最低でも勝率5割で折り返したい」と口元を引き締めた。

◆オリックス・太田椋内野手(23)が勝負強さを発揮した。0―1の六回だ。先頭の大里が右中間二塁打で出塁し、森も左前打で続いて一、三塁。ここで太田が先発・岸の初球を左中間にはじき返して同点に追いついた。4番・西川は冷静に四球を選んで無死満塁とし、中川の遊ゴロの間に三走が生還し、勝ち越しに成功した。その後、再び2死満塁としたが、宗が空振り三振に倒れて攻撃終了となった。同点打を放った太田は試合前時点で得点圏打率・396と好成績。この日もチャンスでチームを勢いづける快音を響かせた。

◆オリックスは延長戦の末、力尽きて3連敗。3カード連続負け越しが決まった。打線は0―1の六回に大里、森の連打で無死一、三塁とし、太田が同点打。その後も無死満塁と好機が続き、中川の内野ゴロの間に三走が生還し、勝ち越した。 しかし、九回に登板した守護神・マチャドが同点打を許して試合は延長戦に突入。十二回にプロ初の救援登板をした山下が先頭打者に与えた四球から1死二塁のピンチを招き、代打・阿部に勝ち越し打を浴びて万事休すとなった。

◆楽天が競り勝った。1―2の九回にフランコの適時二塁打で追い付き、延長十二回1死二塁から代打阿部が勝ち越し打を放った。則本が2勝目を挙げ、ターリーが加入後初セーブ。オリックスは救援陣が踏ん張れず、3連敗となった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
54293 0.651
(↓0.008)
-
(-)
57358
(+3)
226
(+5)
56
(+1)
64
(-)
0.256
(↓0.001)
2.420
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
44376 0.543
(↓0.007)
9
(-)
56313
(+2)
309
(+10)
44
(-)
37
(-)
0.252
(↓0.001)
3.230
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
42395 0.519
(↑0.006)
11
(↑1)
57305
(+10)
296
(+2)
55
(-)
61
(-)
0.243
(↑0.002)
2.930
(↑0.03)
4
(-)
楽天
42412 0.506
(↑0.006)
12
(↑1)
58294
(+3)
335
(+2)
41
(+1)
58
(-)
0.247
(-)
3.640
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
40442 0.476
(↓0.006)
14.5
(-)
57252
(+2)
259
(+3)
31
(-)
36
(+1)
0.239
(-)
2.700
(-)
6
(-)
西武
27581 0.318
(↑0.008)
28
(↑1)
57195
(+5)
298
(+3)
35
(+2)
48
(-)
0.206
(↑0.001)
3.110
(↑0.01)