中日(★3対4☆)巨人 =リーグ戦15回戦(2024.07.20)・バンテリンドーム=
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巨人
10200100041000
中日
0000002013700
勝利投手:グリフィン(5勝2敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗13S))
敗戦投手:メヒア(3勝6敗0S)
  DAZN
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◆巨人は初回、ヘルナンデスの内野ゴロの間に1点を先制する。その後は、3回表に大城卓の適時打で2点を追加すると、6回には丸が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・グリフィンが7回途中2失点の好投で今季5勝目。敗れた中日は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆巨人が首位広島に「圧」をかけた。デーゲームの中日戦に勝利。勝率1厘差で追う首位広島のナイター阪神戦の結果次第では1日で首位に返り咲く可能性が出てきた。前日19日の初戦は高橋宏、マルティネスの防御率0点台リレーの前に今季15度目の完封負け。一夜明けて、4番岡本和を今季2度目のレフトでのスタメン起用に踏み切り、一塁手に大城卓を配した。ハマったのは1点リードの3回だった。2死から吉川が右前打で出塁。ヘルナンデス、岡本和が四球でつなぎ、5番大城卓が2点右前適時打でリードを広げた。大城卓は「みんなでつないでくれたチャンスだったので自分も次につなごうと打席に入りました。追加点になり良かったです」と思いを結果で示した。先発グリフィンは初回先頭に安打を許したが、その後は6回まで無安打投球。7回に2失点したが、リリーフ陣の継投で逃げ切った。

◆中日は反撃も1点及ばず、借金はワーストタイの7に戻った。4点を追う7回、復帰2戦目で初安打となる中田翔内野手(35)の適時二塁打などで2点を返し、9回にも代打岡林の適時打で1点差まで迫ったが、及ばなかった。立浪和義監督(54)は「(先発の)グリフィンは非常によかった。なかなか簡単には点を取れないが、もうちょっと早く仕掛けられればよかった。6回までは手も足も出なかった」と6回まで1安打と沈黙した打線に唇をかんだ。7回は先頭福永が左前打で出塁すると、腰痛から復帰2戦目の中田が右中間を破った。「追い込まれてしまったが、その後うまく対応できました」。復帰から6打席目の主砲の初適時打で逆襲ムードは高まった。細川も右前打で続き、後藤の内野ゴロの間に2点目。9回には1点差とし、なお2死一、二塁まで攻めたが、石橋が三ゴロに倒れた。先発メヒアも誤算だった。初回、先頭丸に四球。吉川に中前打でつながれ無死一、三塁からヘルナンデスの遊ゴロで先制点を献上。3回には安打と2四球で2死満塁とされ、大城に2点適時打を浴びた。結局、5回途中7安打3失点で降板。「メヒアも立ち上がり力んでしまってもったいないところがある。改善していかないと」と指揮官。来日2年目で初となる巨人戦登板で6敗目を喫した右腕は「みんなに申し訳ない。とても悔しいよ」と肩を落とした。

◆阿部巨人が中日を破り、首位ターンに望みをつないだ。今季2度目となる「左翼岡本和」を中心とした超攻撃的打線で、先制、中押し、追い打ちと試合を優位に運ぶと、最後は勝ちパターン継投で逃げ切った。今カード1勝1敗とし、中日との今季対戦成績は7勝7敗1分け。34年ぶりとなる前半戦の同一リーグ全カード勝ち越しターンも見えてきた。肉薄する首位争いで、強烈なプレッシャーをかけたのは、超攻撃的打線だった。1点リードの3回2死から、吉川が右前安打で口火を切ると、ヘルナンデス、岡本和が連続で悠然と四球を選び満塁。5番大城卓の右前2点適時打で突き放した。今季2度目となる「左翼岡本和」を中心とした布陣。一塁大城卓、三塁坂本と実力者を並べた阿部監督は、攻撃的采配に「そのつもりでやっているので」と効果的に打ち崩し連敗を阻止した。バンテリンドームで自ら描いたあの弾道を思い出した。5月6日から始まった敵地中日3連戦での試合前練習でのことだった。かつて監督として横浜(現DeNA)を優勝に導いた権藤博氏が、1枚の紙を持って現れた。優勝した11年前のシーズン。13年4月30日の中日-巨人、完封劇を演じた杉内投手チーフコーチに手渡そうと持ってきたスコアシートだった。興味津々にのぞき込むと「4番阿部」は初回、逆方向の左翼席へ先制2ランをたたきこんでいた。「覚えてますよ」とスタンドを指さし「これ、僕がもらっていいですか?」と持ち帰った。開幕2カード目で負け越した敵地で、"守り紙"を手にしたそのカードを勝ち越し、今カードも1勝1敗に持ち込んだ。混セの首位ターン攻防戦は、21日の前半戦最終戦までもつれ込んだ。激しさの一方で、阿部監督に実感はそれほど、ない。「首位ターンなんてできると思ってなかったからね。とにかく明日の1試合だけを勝つ。その後『首位だったんだな』くらいでいいかなと思います」。前半戦首位に何の勲章もない。勝つことに意味がある。【栗田成芳】

◆巨人が中日に競り勝ち貯金を再び今季最多タイの「7」とした。一回、1死一、三塁の場面でヘルナンデスの遊ゴロの間に三走・丸が生還し先制。三回は二死満塁のチャンスで大城が右前へ2点打を放ち3-0。六回は2死一、三塁から丸の適時打で4-0とリードを広げた。九回に1点差まで詰め寄られたが、最後は大勢が石橋を三ゴロに抑え逃げ切った。先発のグリフィンは7回途中2失点で5勝目(2敗)を挙げた。この日2安打2打点の活躍を見せた大城は「満塁だったので積極的にいこうと決めていた。いい結果になってよかったです」と三回の打席を振り返ると、「僅差のゲームが非常に多いので、僅差のゲームを勝ちきれるようにやっていきたい。明日も勝ちます」と前半戦最後の試合の勝利を誓った。

◆巨人は1点差に詰め寄られながらも逃げ切り、今カード1勝1敗。貯金は再び今季最多タイの7となった。阿部慎之助監督(45)は「大城のタイムリーが大きかった」と、1-0の三回に2点右前打を放った5番・大城卓をたたえた。2点リードの九回は守護神・大勢が3安打を浴びて1点差に迫られた。最後はしのぎ切ったが、指揮官は「勝って反省できるからいいんじゃないですか。(打者が)待っているボールを全部投げちゃうから」とチクリと指摘した。オールスター前の最終戦となる21日の結果次第では首位ターンとなる可能性があるが、「首位ターンなんてできると思ってなかったからね。とにかく明日の1試合だけを勝つ。その後、首位だったんだな、くらいでいいかなと思います」と一戦必勝を誓った。

◆巨人のフォスター・・グリフィン投手(28)が6回1/3を4安打2失点で5勝目(2敗)を挙げた。七回に先頭から3連打を浴びるなどして降板したが、六回までは被安打わずか1。6試合連続のクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)と先発の役目を果たした左腕は「イニングの途中でマウンドを降りた事はすごく悔しいし、反省したい」と勝利にも険しい表情だった。

◆巨人・大城卓三捕手(31)が「5番・一塁」で1―0の三回に右前へ2点打を放った。前日19日に連続出塁が19試合で止まったものの、この日も2安打2打点で好調を維持。打力を生かすため6月下旬から一塁での出場が続く捕手は「慣れてきました、だんだんと」と笑顔で汗をぬぐった。阿部監督も「大城のタイムリーが大きかった」とたたえた。

◆〝はなまる〟の切り込み隊長だ!! 巨人は20日、中日15回戦(バンテリンドーム)に4-3で競り勝ち、再び貯金を今季最多の7とした。1番打者の丸佳浩外野手(35)が2安打1打点、3出塁で存在感を示した。4月末から1番に座り、ともにリーグ2位の打率・313、97安打を記録。好調な1番打者を先頭に5年ぶりの前半戦首位ターンを決める。形は問わない。出塁するために強打、軽打、見極めの〝三拍子〟で役割を全うした。48試合連続で1番打者として出場する丸が、3出塁の活躍で打線を引っ張った。「あの場面はもう打つだけだった。追い込まれていたけど、何とかいいところに落ちてくれた」納得の表情で振り返ったのは、六回の第3打席だ。3点リードの2死一、三塁で左腕・橋本のスライダーに食らいつき、中前に落とした。貴重な適時打に塁上で手をたたき、ベンチに向かって、チームで浸透する〝ワイワイポーズ〟を披露。第1打席では四球を選んで先制点を演出し「(試合開始の)よーいドンで出塁できて良かった」と胸を張った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
43364 0.544
(↑0.006)
-
(-)
60231
(+1)
193
(-)
34
(-)
45
(+1)
0.228
(↓0.001)
2.040
(↑0.03)
2
(-)
巨人
45385 0.542
(↑0.005)
0
(-)
55257
(+4)
227
(+3)
48
(-)
40
(+1)
0.238
(↑0.001
2.430
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
45411 0.523
(↓0.006)
1.5
(↓1)
56301
(+4)
293
(+6)
57
(-)
45
(-)
0.253
(-)
2.960
(↓0.03)
4
(-)
阪神
42425 0.500
(↓0.006)
3.5
(↓1)
54250
(-)
241
(+1)
32
(-)
27
(-)
0.223
(↓0.001)
2.250
(↑0.03)
5
(-)
中日
38456 0.458
(↓0.005)
7
(↓1)
54210
(+3)
280
(+4)
38
(-)
26
(-)
0.233
(↓0.001)
2.680
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
35474 0.427
(↑0.007)
9.5
(-)
57299
(+6)
308
(+4)
59
(+3)
41
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.370
(↑0.01)