オリックス(★2対3☆)楽天 =リーグ戦13回戦(2024.07.19)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:早川 隆久(7勝3敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝1敗21S))
敗戦投手:曽谷 龍平(5勝5敗0S)

本塁打
【楽天】阿部 寿樹(4号・4回表2ラン)

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◆楽天が接戦を制した。楽天は4回表、フランコの適時打で先制に成功する。続く阿部には2ランが飛び出し、この回3点を奪った。投げては、先発・早川が8回2失点の力投で今季7勝目。敗れたオリックスは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆オリックスのマチャドは6月21日西武戦から9試合連続でセーブを記録。連続試合セーブの最長記録は98年佐々木(横浜)がマークした22試合で、オリックスでは05年大久保の10試合が最長。あと1試合で球団記録に並ぶ。また、外国人投手で10試合以上連続セーブを記録したのは、22年マクガフ(ヤクルト=10試合)まで過去5人。5人はいずれも来日2年目以降の投手で、来日1年目に記録すれば史上初めてとなるが、今日はセーブ機会があるか。

◆オリックスが競り負けて2連敗となった。借金は3に増え、残り2試合となった前半戦は借金ターンが確定。21年の中嶋監督の就任後は初めてとなった。先発の曽谷龍平はこのカードここまで4戦4勝の好相性。3回までは無失点に抑えたが、4回に3点を失った。フランコに先制打を許すと、続く阿部に左中間への2ランを被弾。5回は2死三塁のピンチを残して降板を命じられた。打線は左腕早川の前に5回まで2安打で二塁を踏めず。6回にようやく反撃を開始した。1死から太田、森の連打で二、三塁。ここで1軍復帰即スタメンとなった中川の遊ゴロの間にまず1点を返した。さらに西川の中前適時打で2-3と1点差に迫った。8回にもチャンスを迎えた。太田の安打と森の四球などで2死一、三塁としたが、それまで3安打を放っていた西川が左飛に倒れた。9回も無得点。先発の曽谷はこのカード初黒星となる5敗目を喫した。

◆連敗で借金3に増えたオリックス中嶋聡監督(55)は、2得点にとどまった打線を嘆いた。「1番から4番までの攻撃しかないんでね」。9回に7番頓宮が相手守備の連係ミスによる二塁打があったが、それ以外の安打は上位のみ。指揮官は「下から上までというのがなかなかできないんで、難しいですけどね」とつながりを欠く結果に、厳しい顔が変わることはなかった。この日は2得点も、それまでの4敗はすべて完封負け。打線が投手を援護できない試合が目立っている。

◆中嶋オリックスの借金ターンが確定した。21年の監督就任後は初めてだ。楽天に競り負け、球宴まで残り2試合で再び借金3に増加した。得点力不足は変わらず、先発曽谷を援護できなかった。指揮官は「1番から4番までの攻撃しかないんでね」と嘆いた。9回に7番頓宮が相手ミスによる二塁打があったが、それ以外の安打、打点は1~4番だけが記録。わかりやすくつながりを欠いた。カード4戦4勝と好相性だった曽谷は4回につかまった。フランコの先制打と阿部の2ランで3点を献上。5回途中3失点で5敗目を喫した。「先制点を取られてしまったことがすごく悔しい。同じテンポになってしまい、ビッグイニングを作られてしまった」。ブルペン5人が無失点でつなぎ、リリーフとして1軍復帰した山下もブルペン待機した中で、打線が盛り返すことができず。夏の神戸3連戦の初戦は、ため息が充満する結果に終わった。

◆チームを勝率5割復帰に導いた。楽天早川隆久投手(26)が、3年前に自身がマークした球団左腕最長の6連勝を達成。ヒーローインタビューでは「自分が求めているのは負けないところなので、負けない投球というのを常に続けていければと思います」と気を引き締めた。5回まで53球の省エネ投球。6回に2点を奪われたが、8回100球、6安打2失点、4者連続含む7奪三振でまとめた。何度も左拳を握った。1点リードの8回2死一、三塁。この日3安打のオリックス4番西川と対峙(たいじ)した。カウント2-2から148キロ直球で押し込み、左飛に仕留めた。試合を通して直球がさえ「真っすぐは差し込めたり、真っすぐでカウント取れたかなっていう風に思います」と納得の表情でうなずいた。3週連続で好左腕対決を制した。5日は早大先輩のソフトバンク和田、12日は開幕から無敗を続けていた西武ルーキー武内、この日は今季楽天戦4勝0敗の天敵・曽谷に投げ勝った。前半戦15試合でチームトップ7勝(3敗)、防御率2・21。球団左腕記録を更新する11試合連続クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)も成し遂げた。力投した早川について今江監督は「今日、マダックス(100球未満での完封)いってくれるかなと思ったんですけどね。最近、マダックスって新聞では見るけど、自分たちには全然ないから期待したんすけど...まだまだですね」と笑った。早川自身も「いやー、マダックスしたかったです」と声を弾ませ、軽快な足取りでバスへと乗り込んだ。【山田愛斗】

◆オリックス・山下舜平大投手(22)、中川圭太内野手(28)が1軍に合流した。山下は7月1日に出場選手登録を抹消されてからは、7日のウエスタン・リーグ、中日戦(杉本商事BS)で先発し、13日の同ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で救援登板。15、16日の同阪神戦(杉本商事BS)では中継ぎで連投していた。高卒4年目の今季は先発の柱と期待されながらここまで5試合の先発で0勝3敗、防御率5・73と苦しんでおり、今回の昇格は救援要員とみられる。中川は6月12日の阪神戦(京セラ)で左大腿(だいたい)部に強い張りを感じ、途中交代。翌日に出場選手登録を抹消されていた。

◆両軍のオーダーが発表された。出場選手登録されたオリックス・山下舜平大投手(22)はベンチ入りし、ブルペン待機。同じく昇格したばかりの中川圭太内野手(28)は「3番・中堅」で先発出場する。先発は曽谷龍平投手(23)で、今季楽天戦4試合に先発し、4勝負けなし、防御率1・46とキラーぶりを発揮している。

◆オリックス・西川龍馬が4番の仕事を果たした。0―3の六回1死で太田、森の連打で二、三塁。この日1軍に昇格したばかりの中川が三遊間の深い位置へゴロを放ち、三走が生還。なおも2死三塁で西川が楽天・早川の初球のカットボールを捉えて中前に運び、1点差とした。西川は二、四回にも安打を放っており、これで今季4度目の猛打賞をマークした。

◆オリックスは楽天に競り負け、借金3となった。球宴まで残り2戦を残し、中嶋政権では初めて勝率5割以下で前半戦終了が決まった。楽天戦4戦4勝だった先発の曽谷は五回途中3失点で降板。0―3で迎えた六回に1死二、三塁の好機を作り、中川の内野ゴロで1点を返し、西川が適時打で1点差とした。八回にも1死一、二塁と先発・早川を追い詰めるも、中川、西川が凡退した。

◆楽天が勝率5割に復帰。四回にフランコの先制適時打と阿部の4号2ランで3点を奪った。早川が8回2失点で自身6連勝となる7勝目を挙げ、則本はリーグ単独最多の21セーブ目。オリックスは1点を追う八回の好機を逃した。

◆楽天の早川は8回2失点と力投し、5月3日のロッテ戦から6連勝で7勝目をマーク。チームの勝ち頭となり「自分が求めているのは負けないところ。負けない投球を常に続けていければ」と後半戦を見据えた。3―2の八回は2死一、三塁から、3安打を許していた4番西川を直球で左飛に仕留めて左拳を力強く握った。五回までは無失点で球数も少なかっただけに「(100球未満の完封を意味する)『マダックス』をしたかった」と高い志をのぞかせた。

◆今季から抑えに転向した楽天・則本昂大投手(33)がリーグ単独トップの21セーブ目。「まだ前半戦で何が起こるか分からない。チーム全体で勝てればいい」と振り返った。3-2の九回に登板して5番紅林、代打大里をともに二ゴロ。頓宮には外野手が譲り合う左中間二塁打を許したものの、続く代打トーマスを小深田の好捕で二直に仕留めた。今江監督は長打につながった〝お見合い〟に「ありえないプレー。防げるミスは絶対に起こしてほしくない」と注文を付けたが、最速153キロを計測した右腕は「気にしていない。最後はコブ(小深田)に助けられた」と感謝した。チームは再び勝率5割に復帰した。(広岡浩二)

◆楽天キラーの曽谷は五回途中3失点で5敗目を喫した。四回2死二塁でフランコに先制打を許すと、続く阿部にも2ランを浴びた。「(四回は)特に変化球でカウントを取れていなかった」。今季4戦4勝と好相性の相手に初めて土をつけられ、前半戦最後の登板は悔しさだけが残った。昨季の1勝を上回る5勝を挙げる2年目左腕は「次の登板までに課題を修正していきたい」と前を向いた。

◆2連敗のオリックスは中嶋政権4年目で、初めて勝率5割以下で前半戦を終えることが決まった。中嶋監督は捉え切れなかった打線を嘆いた。「経験のあるやつがしっかり(調子を)上げていかなきゃいけない。それらが打っていたら、若い子らもそれに乗れる」0―3の六回1死二、三塁で中川の内野ゴロで1点を返し、4番西川の適時打で1点差とした。だが、続く紅林が凡退して反撃終了。指揮官が「1番から4番までの攻撃しかない」と指摘したように、5番紅林、6番宗、7番頓宮でわずか1安打にとどまった。それでも、中嶋監督は「あす(20日)も試合はありますし、あきらめているわけにはいかない」と前を向いた。球宴までの残り2試合、死に物狂いで白星をつかみ取る。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
54283 0.659
(↑0.005)
-
(-)
58355
(+4)
221
(-)
55
(-)
64
(+2)
0.257
(-)
2.390
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44366 0.550
(↓0.007)
9
(↓1)
57311
(+1)
299
(+2)
44
(-)
37
(-)
0.253
(-)
3.150
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
41395 0.513
(↑0.007)
12
(-)
58295
(+2)
294
(+1)
55
(+2)
61
(-)
0.241
(↓0.002)
2.960
(↑0.02)
4
(-)
楽天
41412 0.500
(↑0.006)
13
(-)
59291
(+3)
333
(+2)
40
(+1)
58
(-)
0.247
(↑0.001
3.680
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40432 0.482
(↓0.006)
14.5
(↓1)
58250
(+2)
256
(+3)
31
(-)
35
(-)
0.239
(-)
2.700
(-)
6
(-)
西武
26581 0.310
(↓0.003)
29
(↓1)
58190
(-)
295
(+4)
33
(-)
48
(+2)
0.205
(↓0.001)
3.120
(↓0.01)