1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 2 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:加藤 貴之(4勝6敗0S) (セーブ:田中 正義(2勝2敗15S)) 敗戦投手:小島 和哉(7勝7敗0S) 本塁打 |
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◆投手戦を制した日本ハムが3連勝。日本ハムは両軍無得点で迎えた8回表、石井のソロで試合の均衡を破る。続く9回には郡司のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・加藤貴が8回途中無失点の力投で今季4勝目。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。
◆ロッテの先発小島和哉投手(28)が7回まで無安打でノーヒットノーランを継続している。初回、2回とも四球があるも走者はそれのみで、3回以降は毎回3者凡退で無失点。6回には日本ハム水谷の二遊間の抜けそうな打球を遊撃手の友杉がスライディングキャッチでファインプレーを見せると、力強くガッツポーズし喜んだ。「前半戦最後の登板となるのでここまでの集大成というか、しっかりと自分のピッチングをしてチームの勝利に貢献することで後半戦に向けて良い流れを作れるように頑張ります」と話していた左腕が、好投を続けている。
◆日本ハムが前半戦最終カード初戦で勝利を飾った。3カードぶりの初戦勝利で、6月28日以来21日ぶりに貯金を2に増やした。0-0の8回、先頭の石井一成内野手(30)が、早大の後輩でもあるロッテ先発小島から7試合連続安打となる右越え3号ソロで先制。これが決勝点となった。先発の加藤貴之投手(32)は7安打6三振、無四球無失点と好投し、5月25日楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、55日ぶり勝利となる4勝目を挙げた。9回は、この日、30歳の誕生日を迎えた田中正義投手が15セーブ目を挙げた。
◆ロッテ小島和哉投手(28)が先輩の1発でノーヒットノーラン達成とはならなかった。7回までテンポ良く無安打投球も、0-0で迎えた8回に早大の先輩、日本ハム石井にライナー性の打球で右翼スタンドに運ばれた。9回にもソロを許し、9回2安打2失点で7敗目。試合終了後は悔しげな表情でグラウンドを見つめ「どっちのホームランも防げた2本だったので、チームに申し訳ないです」と話した。
◆ロッテ小島和哉投手(28)が先輩の1発でノーヒットノーラン達成とはならなかった。9回まで投げ2安打2失点も今季7敗目(7勝)となった。初回、2回に四球で走者を出すも3回以降は毎回3者凡退で7回までテンポ良く無安打投球を続けた。0-0で迎えた8回。カウント3-1から早大の先輩、日本ハム石井にライナー性の打球で右翼スタンドに運ばれた。9回にも郡司にソロを許し、試合終了後は悔しげな表情でグラウンドを見つめ「どっちのホームランも防げた2本だったので、チームに申し訳ないです」と話した。吉井理人監督(59)は「スリーワンから真っすぐ甘いところいっちゃったんで、試合終盤で(打者)3回り目だし仕方ないかなと思います。小島は責められないですね」と好投した左腕をかばった。打線は9回に1点を返すも追いつかず3連敗。「試合は決定打が出なかった。加藤にやられっぱなしなのでいろいろ考えて、次はやっつけたい」と話した。
◆日本ハム石井一成内野手(30)が後輩の好投を打ち砕いた。8回先頭、ロッテ小島の直球を狙いすました。7回まで四球2つに抑えられ、ノーヒットノーランも見えてきた局面。「だいぶ空気重かったですけど、何とか四球でもいいんで出れば変わるかなって。まさかのホームランでした」。ライナー性の打球はZOZOマリンの浜風も味方に付けて右翼席へ。本人もびっくりの決勝3号ソロとなった。小島は早大の2年後輩にあたる。当時既にエース格だったが、自主トレを一緒に行うなど仲が良かった。「(先輩の)威厳ですか? そんなんないです。あっちの方がいい選手」と左腕をたたえながら、最高の結果で勝ちをもぎ取った。この日は、ドジャースとカブスが来季東京ドームで開幕戦を行うことが決まった。同学年のド軍大谷とは在籍が1年かぶっている。「忘れてるんじゃないですか、自分のこと」と笑いつつ「映像とかはよく見てるんで。予定が合えば。東京にいれば考えます」と現地観戦も視野に入れていた。
◆日本ハム郡司裕也捕手(26)が1点リードの9回2死で貴重な左越え8号ソロを放った。慶大OBが早大OB小島を攻略し「早稲田キラーって言い出すんだろうなと、セカンドベースを回っていました」。昨年は楽天早川から2発、今季はソフトバンク有原に続き小島からも1発と"キラー"っぷりを発揮。2日ロッテ戦で3安打放って以降、11試合2安打と振るわず「久しぶりに勝ちにつながる一打を打てました」と"てごたえ郡司"だった。
◆日本ハム先発加藤貴之投手が7回1/3無四球無失点で55日ぶりに4勝目を挙げた。相手小島が7回まで無安打投球を披露する中「僕は粘り強く、こういうときこそ切らさないようにしました」と7安打されても要所を締めた。同じ千葉出身の捕手田宮と千葉のZOZOマリンで3度目のコンビを組み初勝利。7回1死一塁、友杉を三振に切り、田宮が高部の二盗を封じダブルプレーとし「田宮のアウトも大きかった」と感謝した。
◆視聴率抜群!? ドラマチック1勝で2位と3差! 日本ハムはロッテに競り勝ち、21日ぶりに貯金を2とした。7回まで相手先発小島に無安打無得点に抑えられたが、8回に先頭の石井一成内野手(30)が、この日初安打となる3号ソロで先制。9回は、30歳の誕生日を迎えた守護神の田中正義投手が一打サヨナラ負けのピンチを招きながら抑え、15セーブ目を挙げた。新庄剛志監督(52)は就任3年目で初めて、前半戦5割以上が確定した。はらはらドキドキだった。新庄監督は「視聴率18・2%くらいあったんじゃない?ドラマだったら。いい主人公やね~田中くんは。自分の誕生日に視聴率稼ぎにいくわ~」。2点リードの9回裏に登板した守護神田中正が、先頭打者のソトに初球でいきなり死球。続く角中に四球を与え、送りバントで1死二、三塁のピンチを招くと、さらに高部にも四球を与え、1死満塁と、一打サヨナラの大ピンチに陥った。主役は多くを語らない"職人肌"田中正。試合前に球団公式ツイッターで「健康でい続ける努力をします」とだけ記し、30代最初のマウンドへ上がった。大炎上やむなしの崖っぷちに立たされてからが、本領発揮だ。山口を三ゴロに打ち取るも、この間に三塁走者が生還し1点差に詰められた。迎える打者は長打のあるポランコ。1ストライクから内角への力強い直球で詰まらせ遊ゴロに打ち取り、駆け寄った捕手の田宮と抱き合い、ちょっとだけ笑みをこぼすあたりが、渋い。"天才演出家"ですら先の読めない展開だった。新庄監督は「面白いゲームでしたね。小島君がめちゃくちゃ調子良かったからノーヒットノーランされるんじゃないってイメージで」。。7回までは相手先発小島に無安打に抑えられていたが、8回に石井の1発が飛び出し、9回に郡司のソロでハッピーエンド...のはずだった。土壇場で主役が絶体絶命の窮地に陥り最後は"正義執行"。2時間33分にハリウッド級シナリオが、ずっしり詰まっていた。若い選手に"新庄劇場"が何たるかを知らしめるにも、最高の1戦になった。この日は稲葉2軍監督の発案で高卒1、2年目の8選手が視察。新庄監督は「こういう試合を見せられてよかった。彼らが1日でも早くこういう舞台で戦いたいと強く思うきっかけになってくれればうれしい」。二転三転当たり前の戦いが、今後も"視聴者"をくぎ付けにする。【永野高輔】日本ハムの安打は石井と郡司のソロ本塁打2本だけ。本塁打2本の2安打勝利は23年10月1日日本ハム以来6度目の珍しいケースで、パ・リーグの3度はすべて日本ハムが記録。今回のようにソロ本塁打2本の2安打勝利は68年9月11日大洋、78年4月21日日本ハムに次いで46年ぶり3度目になる。一方、打たれた小島は完投負け。被安打2本がともに本塁打で完投負けは78年4月21日鈴木啓(近鉄)に次いで2人目。
◆日本ハムにとって、貯金1の3位で迎えた球宴前最後の3連戦。新庄監督就任1年目は37勝55敗、2年目は35勝50敗とともに2桁借金のリーグ最下位で前半戦を折り返した。その意味では格段の差。立役者の一人が4番に定着した新外国人のレイエスだ。メジャーで2度の30本塁打を記録した大砲も不振から5月13日に2軍落ち。しかし、6月15日に1軍再昇格を果たすと、そこから徐々に本来の姿を取り戻し、7月はここまで打率・308(39打数12安打)、4本塁打と猛打をふるっている。新庄監督は試合前「めっちゃ怒っていたのは知っている。『帰る』とまで言っていましたよ。だから、俺のことは嫌っていると思う」と話す一方で、「(2軍に)落としていなかったら、今も変わっていない。普通の監督はできないって。100打席も立たせていないのに、ポーンって向こう(2軍)にやれない。でも、〝ボスの言うことは正しかった〟と言わせる自信はあったから」とニヤリ。その裏では、「ラテン系のコミュニケーションはほとんど下ネタだから」と照れながらも、2軍にいるレイエスをメールで何度も激励するなど気遣いを忘れていなかった。
◆一球に泣いた。ロッテ・小島和哉投手(28)が2安打2失点の完投。七回まで無安打投球をみせるも、打線の援護がなく八回先頭で石井、九回は郡司にそれぞれソロ本塁打を浴びて敗戦投手となった。一回は水谷、万波と見逃し三振、郡司には四球を出したが、レイエスも見逃し三振と完璧なスタート。高低のコースにしっかりと投げ切る制球力で三回から七回までは一人の走者も出していなかった。だが、八回に早大の先輩である石井に対しての5球目に直球が甘く入り右翼席へ。九回も2死から郡司に真ん中高めの直球を左翼席へと運ばれた。援護したい打線だったがあと一本が出ず。日本ハムを上回る7安打したが1点しか取れなかった。九回は先頭のソトが死球で出塁するなどして1死満塁としたが、得点は山口の三ゴロの間のみ。最後は2死二、三塁で代打・ポランコが遊ゴロに打ち取られた。
◆日本ハムが一発攻勢で3連勝。七回まで無安打と沈黙したが、八回先頭の石井の一発で均衡を破り、九回は郡司も一発で加点した。加藤貴は7回1/3を無失点で4勝目。ロッテは九回1死満塁から1得点どまりで、小島は2安打完投負け。
◆ロッテは3連敗を喫した。先発の小島は2安打2失点で完投したが7敗目。七回まで無安打投球だったが、八回先頭で石井に初安打となるソロを浴び、九回にも郡司にソロを被弾した。小島について吉井理人監督(59)は「小島はよく投げました。(八回の被弾も)カウント3―1から真っすぐが甘い所に行っちゃっいましたが、試合終盤で(打順は)3巡目だし、仕方ない。勢いがあればファウルになるんですけど、小島は責められないですね」と振り返った。打線は7安打したが、九回の1点のみ。七回は先頭で高部が出塁し、1死一塁からエンドランを狙ったが、友杉は空振り三振で高部も盗塁死。流れをつかめず、その裏の八回の相手の攻撃で被弾があった。指揮官は「七回の裏になんとかランナー二塁に進塁させて点をとってあげたいっていう気持ちで、2回続けてエンドランしましたが、2回目のエンドランはこっちの焦りから出た。選手たちには迷惑かけたなと、作戦失敗です」と下を向いた。九回も先頭のソトが死球で出塁するなど3四死球で1死満塁としたが、得点は山口の三ゴロの間のみ。最後は2死二、三塁で代打・ポランコが遊ゴロに打ち取られた。吉井監督は「結局ヒットが出ていない。今日の試合は決定打が出なかった」と頭を抱えた。
◆ロッテの小島は今季5度目の完投が報われず、7敗目を喫した。許した安打はわずか2本。ただ、ともにソロ本塁打とあって、加藤貴との投手戦による接戦で痛手となった。球が走り、七回まで無安打と快挙も期待させただけに「どっちのホームランも防げた2本だった」と悔しがった。0―0の八回は石井にカウント3ボール1ストライクから甘くなった速球を運ばれた。九回も郡司に一発を浴びると膝に手を置いてがっくり。「申し訳ない」と、チームの3連敗の責任を背負った。
◆日本ハムの加藤貴が7回1/3を7安打無失点と好投し、5月25日以来の白星で4勝目を手にした。七回まで無安打投球だった小島との投げ合いとなり「こういう時こそ集中力を切らさないようにと思っていた」と冷静に話した。走者は許しても要所を締めた。初めて先頭打者の出塁を許した七回も落ち着いて山口、友杉を連続三振に仕留めた。前半戦だけで今季100投球回を超え「けがなくできている」と充実感をにじませた。
◆日本ハムはわずか2安打が、石井、郡司のソロ本塁打という〝コスパ最強〟で3連勝。球宴まで2試合で貯金2とし、新庄剛志監督(52)が就任して3年目で初の勝率5割以上での前半戦折り返しが決まった。「視聴率18・2%ぐらいあったんじゃない? ドラマだったら。自分の(30歳の)誕生日に視聴率を稼ぎにいくわ。いい主人公やね、田中君は」指揮官は、九回に3四死球と〝劇場〟を演じながら、何とか1点差で逃げ切った守護神・田中正に苦笑した。七回を終えて無安打。八回先頭の石井が早大の2学年後輩、小島の速球を右翼席に運んだ。「だいぶ空気が重かったですけど、まさかのホームラン。あんなに飛ぶとは思っていなかったので、自分でもびっくり」。先輩としての〝威厳〟を示した。ドジャース・大谷翔平とは同学年で、日本ハム時代は「翔平」「石井ちゃん」と呼び合い、一緒に焼き肉店に出かけたことも。「もう(大谷の中で)自分は〝いない存在〟になっていると思います」と言いながらも、来春の日本開幕戦での再会を心待ちにした。この日は、球団で「教育対象」と位置付けられるドラフト4位・明瀬ら高卒2年目以内の8選手が招待されて観戦。新庄監督は「面白いゲームを見せられてよかった。彼らが一日も早くこういう舞台で戦いたいと強く思うきっかけになってくれればうれしい」と語り、次世代スター候補生に贈る1勝ともなった。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
54 | 28 | 3 | 0.659 (↑0.005) | - (-) |
58 | 355 (+4) | 221 (-) | 55 (-) | 64 (+2) |
0.257 (-) | 2.390 (↑0.03) |
2 (-) |
ロッテ |
44 | 36 | 6 | 0.550 (↓0.007) | 9 (↓1) |
57 | 311 (+1) | 299 (+2) | 44 (-) | 37 (-) |
0.253 (-) | 3.150 (↑0.01) |
3 (-) |
日本ハム |
41 | 39 | 5 | 0.513 (↑0.007) | 12 (-) |
58 | 295 (+2) | 294 (+1) | 55 (+2) | 61 (-) |
0.241 (↓0.002) | 2.960 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
41 | 41 | 2 | 0.500 (↑0.006) | 13 (-) |
59 | 291 (+3) | 333 (+2) | 40 (+1) | 58 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.680 (↑0.02) |
5 (-) |
ORIX |
40 | 43 | 2 | 0.482 (↓0.006) | 14.5 (↓1) |
58 | 250 (+2) | 256 (+3) | 31 (-) | 35 (-) |
0.239 (-) | 2.700 (-) |
6 (-) |
西武 |
26 | 58 | 1 | 0.310 (↓0.003) | 29 (↓1) |
58 | 190 (-) | 295 (+4) | 33 (-) | 48 (+2) |
0.205 (↓0.001) | 3.120 (↓0.01) |
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