西武(★0対4☆)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2024.07.19)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:スチュワート・ジュニア(4勝2敗0S)
敗戦投手:武内 夏暉(5勝2敗0S)
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◆ソフトバンクは4回表、正木と牧原大の連続適時打で2点を先制する。そのまま迎えた7回には、甲斐と今宮の適時打で2点を加え、リードを広げた。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが7回3安打無失点の力投で今季4勝目。敗れた西武は、打線が沈黙した。

◆西武のドラフト1位左腕武内夏暉投手(22)が、自己ワーストの4失点で2敗目を喫した。1回先頭の今宮、吉田、栗原と3者連続で空振り三振を奪う最高のスタート。2回先頭の山川からも空振り三振を奪い4者連続三振で、3回まで無失点と序盤は順調に立ち上がった。つかまったのは4回。先頭の栗原に二塁打で出塁され、2死二塁から正木に中前へ先制適時打を許した。続く牧原大にも中前適時打を打たれこの回2失点。7回1死二塁では甲斐に左前適時打、2死三塁では今宮に中前適時打を打たれ4点を失った。2ストライクと追い込んだ後の球を捉えられた場面も目立ち「投手有利のカウントからしっかりと決め球を決めることができず、制球が甘くなり打たれてしまいました」と反省した。21日に23歳の誕生日を迎えるルーキーは、22歳ラスト登板を白星で飾ることはできなかった。「決め球の精度を上げること、また最少失点で抑えることを課題として次に向けて調整していきたい」と前を向いた。今季負けなしで、2勝を挙げている首位ソフトバンク相手に4戦目で初黒星。渡辺久信GM兼監督代行(58)は「今日はいつもの粘りがなかった。(2失点した)4回、7回に、1点でなんとか踏ん張ってもらいたかったけど」と話した。

◆ソフトバンク先発のスチュワートが7回3安打無失点の好投で自己最多となる4勝目を挙げた。「とにかく暑い中、粘り強い投球ができたというのはうれしかった」。初回からストライク先行で飛ばした。前2試合は連続して2ケタ奪三振をマークしたが、この日は3奪三振。「とにかくゾーンで、自分の持ち味が出せるようにという作戦だった。(西武打線が)早打ちというのもあって、そのおかげで球数が少なかったのはよかった」。97球でまとめて、3戦連続して7回を投げ切った。反省点もある。2点リードの5回。2安打と1四球などで2死満塁のピンチを招いた。ベンチで見守った小久保監督は「先発ローテで軸になっていくにはスキが見えた。抑えたのはいいが、一打同点まで行ってしまった。スキがあったと映ったので修正してほしい」と手厳しかった。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(31)が故障から復帰後、初打点を挙げた。4回、正木の先制打に続き、2死二塁から直球を中前へはじき返すタイムリー。「(武内は)いい投手なので、思い切りと気持ちだけでいきました」。出塁後は4月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、約3カ月ぶりとなる盗塁も決め、7回には貴重な追加点をアシストする犠打。しっかり存在感を見せつけた。

◆ソフトバンクが西武のドラフト1位左腕・武内夏暉投手(22)をついに打ち崩した。今季3戦2敗だった黄金ルーキーに7安打を浴びせて4得点。4度目の対戦で初白星だ。2位ロッテと9ゲーム差に広げた。以下、小久保監督の主な一問一答。-スチュワートは7回無失点の好投小久保監督 ちょっと5回がね。倉野コーチも言ってたんですけど、先発ローテの軸になっていくにはちょっと隙が見えた。(野村)大樹に走られてるようではあかん。スーパークイックせえとは言わないし、走られる選手にはある程度は目をつむるんですけど。武内からやっと点を取って勝たないといけないゲーム。(2死満塁と)一打同点までいってしまった。抑えたのはいいんですけど、その前に結構隙があるように映ったので、次の登板以降は修正してほしい。-トレード移籍した西武の野村大をベンチから見て小久保監督 「チャンスあるよ」っていう話をしたのでね。チャンスをつかんでもらいたい。でもちょっとほっそりした印象があったので「痩せたん?」って聞いたら「痩せた」って言ってました。

◆ソフトバンクが西武のドラフト1位左腕・武内夏暉投手(22)をついに打ち崩した。今季3戦2敗だった黄金ルーキーに7安打を浴びせて4得点。4度目の対戦で初めて黒星をつけた。3試合連続で6番起用された正木智也外野手(24)が決勝打を含む3安打の活躍。17日のロッテ戦から6打席連続安打の大暴れで7月初の3連勝に貢献した。2位ロッテと9ゲーム差に広げた。西武の黄金ルーキーに膝をつかせた。今季4度目の対戦。武内には過去3戦2敗、防御率0点台に抑え込まれてきた。「やられっぱなしだったので」。小久保監督はじめ首脳陣は緻密な対策を練って試合へ。指揮官は「今シーズン初めて打線に戦術を求めた。結果的に黒星を付けられました」。詳細こそ明かさないが、武内対策が実った。立役者は正木だ。0-0の4回、先頭の3番栗原が二塁打で出塁し、2死二塁で打席が回ってきた。「ラッキー」。心の中でつぶやいた正木が外角のチェンジアップを中前へ。空路東京入りした前日は武内の投球映像を何度も見返し、打席でのイメージを固めた。「(苦戦していた事実は)分かっていましたし、この前の対戦では僕も3打席打てなかったので」。入念な準備を重ねて決勝打。「ランナーがいない場面で打つよりもランナーがいる場面で打った方が価値は高いと思う。そう思ってやっています」。その後は牧原大の中前打で2点目のホームを踏み、7回にも右前打で2得点を呼んだ。チームは武内に7安打、プロワースト4失点を浴びせてリベンジに成功した。正木は2回も左前打で2試合連続、今季3度目の猛打賞。17日のロッテ戦から6打席連続安打と絶好調だ。「打席の中で狙い球がしっかり絞れている。それ以外の球がきたら割り切ってストライクでも見逃す。ボール球がしっかり見えているのも大きい」。25試合で打率3割3分8厘、出塁率3割6分3厘、得点圏打率は4割5分にのぼる。慶応-慶大から21年ドラフト2位で入団したプロ3年目の大砲候補。凡退が続いた6月中旬、7月初旬は2軍降格の危機に立たされながら粘り腰で1軍に残ってきた。小久保監督も「(5番の)近藤の後ろが慣れてきたんじゃないですか。おどおどしていたところがなくなってきている」とうなずいた。今、正木は自信を持って1軍にいる。7月は初の3連勝。2位ロッテが敗れ、9ゲーム差に開いた。オールスター前最後の3連戦で初戦白星。所沢の蒸し暑さも忘れる勝利だった。【只松憲】

◆先発した西武ドラフト1位・武内夏暉投手(22)=国学院大=は7回7安打4失点で降板。デビュー11試合目の登板で自己ワーストの4失点を許し「投手有利のカウントからしっかりと決め球を決めることができず、制球が甘くなり打たれてしまいました」と肩を落とした。武内はデビューから無傷の5連勝の後、前回12日の楽天戦で7回3失点でプロ初黒星を喫していた。

◆ソフトバンクは投打がかみ合い3連勝。四回に正木、牧原大の連続適時打で2点を先取し、七回は甲斐と今宮の適時打で加点した。スチュワートが7回無失点で4勝目。西武は3安打の零敗、武内が自己最悪の4失点で2敗目を喫した。

◆先発した西武ドラフト1位・武内夏暉投手(22)=国学院大=は7回7安打4失点で2敗目。打線はソフトバンク先発のスチュワートを攻略できず散発3安打で零敗を喫した。試合後の渡辺久信ゼネラルマネジャー兼監督代行(58)の主な一問一答は、以下の通り。--先発・武内は7回4失点で2敗目「今日はいつもの粘りがなかった。四、七回に1点でなんとか踏ん張ってもらいたかったけど、やっぱ2点目がね。両イニングとも2点目がもうちょっと粘れたかなっていうとこだと思うんですけど」--いつもは三振を取り切るところが甘くなった「うまいこと打たれたっていうか。うちもなかなか1本が出ないっていうところで、そこの差が出たかなって感じですね」--相手先発・スチュワートは直球で押してきた「フォアボールもあるし隙のある感じはあったんだけどね」--三回、五回とチャンスで点が取れなかった「なんとか点が取れればよかったですけど。試合の入り方っていうのをもうちょっと考えていかなくちゃいけないかなという感じがする」

◆ソフトバンクのスチュワートが7回無失点で自己最多の4勝目を挙げた。3試合連続で7イニングを投げ切り「体の状態もすごく良くて自信につながっている。これからもっとたくさん勝ちたい」と笑顔だった。2―0の五回、2安打と四球で2死満塁を背負ったが、源田を落ちる球で二ゴロに仕留めた。過去2試合で2桁奪った三振は三つ。「相手が早打ちをしてきたおかげで球数が少なくできた」と打たせて取り、97球にまとめた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
54283 0.659
(↑0.005)
-
(-)
58355
(+4)
221
(-)
55
(-)
64
(+2)
0.257
(-)
2.390
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44366 0.550
(↓0.007)
9
(↓1)
57311
(+1)
299
(+2)
44
(-)
37
(-)
0.253
(-)
3.150
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
41395 0.513
(↑0.007)
12
(-)
58295
(+2)
294
(+1)
55
(+2)
61
(-)
0.241
(↓0.002)
2.960
(↑0.02)
4
(-)
楽天
41412 0.500
(↑0.006)
13
(-)
59291
(+3)
333
(+2)
40
(+1)
58
(-)
0.247
(↑0.001)
3.680
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40432 0.482
(↓0.006)
14.5
(↓1)
58250
(+2)
256
(+3)
31
(-)
35
(-)
0.239
(-)
2.700
(-)
6
(-)
西武
26581 0.310
(↓0.003)
29
(↓1)
58190
(-)
295
(+4)
33
(-)
48
(+2)
0.205
(↓0.001)
3.120
(↓0.01)