中日(☆1対0★)巨人 =リーグ戦14回戦(2024.07.19)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
01000000X1701
勝利投手:髙橋 宏斗(7勝1敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝2敗29S))
敗戦投手:戸郷 翔征(7勝5敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(12号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日が投手戦を制した。中日は2回裏、細川のソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・高橋宏が8回無失点12奪三振の快投。最終回は守護神・マルティネスが締め、高橋宏は今季7勝目を挙げた。敗れた巨人は、先発・戸郷が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆中日高橋宏と巨人岡本和の対決に注目。2人の通算対戦成績は23打数2安打、1本塁打、13三振、打率8分7厘。岡本和が20打席以上対戦した投手で打率1割未満は高橋宏だけという天敵だ。昨季は7月5日に対戦初アーチとなる満塁弾を打ったが、安打はこの1本だけ。この対戦では昨季から12打席ノーヒットが続いている。

◆巨人坂本勇人内野手(35)が1軍再昇格後、初ヒットを放った。2回2死、防御率0点台を誇る中日高橋宏の153キロの直球を一、二塁間へ。二塁手の板山が飛び付くも、グラブを弾いて内野安打とした。6月26日に打撃不振で2軍再調整となり、7月12日に再昇格。降格前から含めると16打席連続無安打が続いていたが、6月16日の日本ハム戦以来のHランプをともした。

◆中日細川成也外野手(25)が2回、先制の12号ソロを左翼席に運んだ。巨人先発戸郷のフルカウントからの145キロをとらえた。「打ったボールはストレートです。うまく反応の打つことができました。好投手から先制できてよかったです」。戸郷に対して22年から続いていたチームの無得点イニングを29回でストップさせた。

◆西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博さん(56)が試合前の始球式を行った。背番号3のドラゴンズのユニホームで登場するとスタンドのファンから大きな拍手で迎えられ、マウンドの手前から49キロのワンバウンド投球。バンテリンドームでは22年7月2日の中日-阪神戦以来の始球式。当時は「グラウンドには一生立てないと思っていた。夢の中で歩いているようだった。どんな苦しいことがあっても今日のことは忘れない」と話していた。

◆巨人が球団ワーストタイとなる今季15度目の完封負けを喫し、首位から陥落した。中日先発・高橋宏の前に二塁を踏んだのは1度だけ。4回に先頭の吉川が左前打で出塁し、次打者ヘルナンデスへの暴投で二塁進塁。しかし、そこから3者連続で打ち取られた。巨人先発の戸郷も2回先頭の細川に先制ソロを浴びるも、その1本に抑え7回1失点と好投。ハイレベルな投げ合いを演じたが、防御率0点台で無双状態の高橋宏になすすべがないまま試合を終えた。阿部監督は「脱帽です。もうホントあそこ(4回無死二塁)しかなかったかなって感じだね。ワンチャンスあるかないかくらいの出来だったと思うし、戸郷も悪いなりに粘ってたんだけど」。ファーム再調整を経て再合流した坂本が17打席ぶりに安打を放ったことが、数少ないプラス材料となり「うれしいと思うし、今後につなげてもらいたい」と話した。広島が阪神に勝ったため、ゲーム差なしで勝率1厘差で首位を譲り渡すことになった。

◆西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博さん(56)が19日、X(旧ツイッター)を更新。PL学園(大阪)の後輩、中日片岡篤史ヘッドコーチ(55)、中日立浪和義監督(54)とのスリーショットを公開した。清原さんにとって、片岡ヘッドと立浪監督はPL学園の2学年下の後輩にあたる。左から片岡ヘッド、清原さん、立浪監督の順で笑顔を浮かべていた。そして清原さんは「本日、【AKRacingナイター】中日×巨人にて始球式をやらせてもらいます」とつづり、その後は東海ラジオでの解説を告知した。「PL伝説のスリーショット」に対し、清原さんのコメント欄には「このスリーショットは痺れるなあ」「やはり野球といえば清原さん!」「かなり緊張してるご両人」「番長パワーで、立浪和義監督と片岡篤史ヘッドコーチに笑顔を見せたいですね」「PLの校歌が流れてきた PL学園~永久に~」「きゃぁ~感無量~PL時代のキヨさんからずっと応援してま~す!」などと書き込まれていた。清原さんはこの日、試合前の始球式を行った。背番号3のドラゴンズのユニホームで登場するとスタンドのファンから大きな拍手で迎えられ、マウンドの手前から49キロのワンバウンド投球。バンテリンドームでは22年7月2日の中日-阪神戦以来の始球式だった。

◆中日高橋宏斗投手(21)が8回4安打無失点で7勝目を手にした。無四球&今季最多12奪三振の隙のない投球でチームの連敗を3で止めた。「いい状態で試合に入っていけた。うまく粘れたと思う。(先制弾の)細川さんのおかげです」。無失点ロードをひた走る右腕は声をはずませた。首位をいく巨人、難敵の戸郷相手に一歩も引かない。自らの暴投も絡み、無死二塁の同点ピンチを迎えた4回の投球は圧巻だった。3番ヘルナンデスを143キロスプリット、4番岡本はこの試合最速155キロでいずれも空振り三振。トップギアで走者を二塁にくぎ付けにし、細川の先制弾による1点を守った。7回には岡本和に初球を左翼ポール際へ大ファウルを浴びた。「アブねえ」と肝を冷やしたが、その後は144キロスプリットで三振を奪うなど、この回も3回に続く2度目の3者三振でスタンドを沸かせた。戸郷との投げ合いを制した右腕は「めちゃくちゃいい人で勉強させてもらっている。お互いにいい意識の中、試合ができた。戸郷さんにも感謝したいなと思います」と笑みを浮かべた。6月28日のDeNA戦から続く連続無失点イニングは「26」に伸びた。規定投球回が目前に迫る中で防御率は驚異の0・52。今季、被本塁打もない。4年目右腕の進化が止まらない。

◆巨人・大城卓三捕手(31)が「5番・捕手」で12日のDeNA戦(東京ドーム)以来、6試合ぶりいスタメンマスクをかぶる。坂本勇人内野手(35)が三塁、岡本和真内野手(28)が一塁に入った。

◆西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放った清原和博氏(56)始球式に登場した。「AKRacingナイター」として開催されたこの試合。現役時代の登場曲「とんぼ」が流れる中、スタンドからの大歓声に包まれてマウンドへ。PL学園高の後輩、中日・立浪監督も見守る前で、背番号「3」と「KIYOHARA」が記された中日のユニホーム姿で登場した。「両チームの活躍を願って投球します」とのコメントが代読されたあと、ショートバウンドで投球。四方に頭を下げ、手を振って笑顔でグラウンドを後にした。同氏は7月6日のヤクルト戦(神宮)でフジテレビ中継での解説を務めた際、事前に阿部監督から関係者を通じてグラウンドへ〝招待〟を受け、巨人の試合前練習でグラウンドへ。巨人の練習に姿を現すのは2014年の沖縄キャンプを訪問して以来10年ぶり。16年に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕されてからは初めてのことで「阿部監督に呼んでいただいて、そういうグラウンドレベルにおりるチャンスをいただいて感謝しています」と話していた。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)がファーム調整前の6月16日の日本ハム戦(エスコン)以来33日ぶりの安打を記録した。2試合連続で「6番・三塁」で先発起用された坂本は、二回の第1打席。中日・高橋宏の2球目、153キロの直球を一、二塁間へ打ち返すと、二塁手のグラブをはじく内野安打となり、待望のHランプが灯った。6月26日に登録抹消され、ファーム拠点のジャイアンツ球場で猛練習を積んだベテランは、2軍での実戦3試合も8打席で安打がなかった中、12日に出場選手登録。1軍復帰後10打席目でようやく出た、通算2376本目の安打だった。「Hのマークがつくのが1番のいい薬になると思います。 なんとか1本打ってほしい」と語っていた阿部監督はベンチで手をたたいて祝福した。

◆巨人・グリフィンが20日の先発に向け、敵地で調整した。最近5試合はすべて7回以上1失点以下と絶好調の左腕は、今季初対戦の中日相手に「特別な対策はない。投げて、打者の反応を観察したい」と泰然自若。12日に来日した両親は18日に米国へ戻ったが、夫人や娘とともになじみの店に連れて行くなどして英気を養った。

◆中日が連敗を3で止めた。高橋宏は直球とスプリットが切れ、8回を4安打無失点、無四球12奪三振の好投で7勝目をマーク。二回に細川の本塁打で挙げた1点を、マルティネスとのリレーで守り切った。巨人の戸郷は一発に泣いた。

◆巨人は中日・高橋宏を相手に無得点で敗戦。阿部慎之助監督(45)は、8回4安打無失点、12奪三振を挙げた右腕に「脱帽です。あそこ(四回無死二塁の場面)しかなかった。ワンチャンスあるかないかくらいの出来だった」と語った。「6番・三塁」で2試合連続先発した坂本勇人内野手(35)が二回の第1打席で二塁へ内野安打を放ち、33日ぶりにHランプを灯した。ファーム調整前の6月16日の日本ハム戦(エスコン)以来の安打に指揮官は「うれしいと思うし、今後につなげてもらいたい」と期待を込めた。

◆中日の細川が二回に12号ソロを放った。巨人・戸郷の高め直球を左翼に引っ張ると、高々と上がった打球はスタンドへ。2試合連続となる本塁打が決勝打となり「勝つことが一番。いい感じでスイングできた」と笑みを浮かべた。最多安打を競い、本塁打のタイトル争いにも食らい付く主砲。オールスター戦に初めてファン投票で選出され、2年連続で本塁打競争にも出場する。「後悔がないように、しっかり考えて打席に立っている」と話す強打者がチームに欠かせない存在になっている。

◆巨人は今季15度目の零封負けを喫し、首位の座を広島に明け渡した。阿部慎之助監督(45)は「脱帽です」と、8回で12三振を奪われた中日・高橋宏を潔くたたえた。得点圏に走者を進めたのは四回の1度だけ。無死二塁からクリーンアップが凡退した。指揮官は「もう本当にあそこしかなかったかなって感じだね。ワンチャンスあるかないか、くらいの(高橋宏の)出来だった」と舌を巻いた。直球とフォークボールが大半の相手右腕を攻略できなかった。今季87試合目にして1947年、79年、2015年、昨年に並ぶ球団ワーストのシーズン15度目の零敗となった。敗戦の中で、止まっていた男が再び前に進み始めた。不振で3週間のファーム調整を経た坂本が、二回に二塁手のグラブをはじく内野安打。実に6月16日以来33日ぶり、1軍復帰後10打席目で待望の安打だった。阿部監督は「うれしいと思うし、今後につなげてもらいたい」と願い、坂本も「継続して打てるように」とうなずいた。柱の復調がチームに追い風を呼ぶ。(谷川直之)?巨人の無得点での敗戦は15日の阪神戦(●0-2、東京ドーム)に次いで今季15度目。シーズン15度の零敗は球団最多タイ記録で、1947年、79年、2015年、23年に次いで5度目。今季はスコア0-0の引き分けが2度あり、シーズン17度の無得点試合は昨年の16度(零敗15、0-0引き分け1)を抜く球団ワースト記録。零封負けのシーズン最多記録は56年の大洋と東映の31度。?打線は中日・高橋宏に12三振を奪われた。1人の投手に1試合12三振以上も喫したのは、昨年7月7日のDeNA・今永昇太(15三振)以来で、中日の投手では1987年8月9日の近藤真一(13三振、無安打無得点試合)以来37年ぶり。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
広島
42364 0.538
(↑0.006)
-
(↓1)
61230
(+1)
193
(-)
34
(-)
44
(-)
0.229
(-)
2.070
(↑0.03)
2
(1↓)
巨人
44385 0.537
(↓0.006)
0
(-)
56253
(-)
224
(+1)
48
(-)
39
(-)
0.237
(↓0.001)
2.420
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
45401 0.529
(↑0.005)
0.5
(↓1)
57297
(+8)
287
(+7)
57
(+2)
45
(-)
0.253
(↑0.002)
2.930
(↓0.05)
4
(-)
阪神
42415 0.506
(↓0.006)
2.5
(-)
55250
(-)
240
(+1)
32
(-)
27
(-)
0.224
(-)
2.280
(↑0.02)
5
(-)
中日
38446 0.463
(↑0.006)
6
(↑1)
55207
(+1)
276
(-)
38
(+1)
26
(-)
0.234
(↑0.001
2.660
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
34474 0.420
(↓0.005)
9.5
(-)
58293
(+7)
304
(+8)
56
(+2)
40
(-)
0.236
(↑0.002)
3.380
(↓0.05)