西武(☆6対0★)オリックス =リーグ戦15回戦(2024.07.17)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:青山 美夏人(1勝2敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(3勝5敗0S)

本塁打
【西武】山村 崇嘉(2号・8回裏ソロ)

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◆西武は0-0で迎えた6回裏、奥村と西川の連続適時打などで一挙5点を先制する。そのまま迎えた8回には、山村のソロで相手を突き放した。投げては、先発・青山が9回3安打無失点の快投。完封でうれしいプロ初勝利をマークした。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックス宮城大弥は7月になかなか勝てない。38勝をマークする宮城だが月別の勝利数を出すと、3~4月7勝、5月8勝、6月8勝、7月1勝、8月8勝、9月3勝、10~11月3勝。7月の勝利数が最も少なく、白星を挙げたのは21年7月4日の西武戦だけ。22年以降は0勝3敗と勝利が遠い。

◆オリックス宮城大弥投手(22)が今季ワースト5失点で6回途中KOされた。5回まで1四球のみの無安打投球。西武打線を寄せ付けない内容だったが「魔の6回」にはまりこんだ。1死から9番古賀に初安打を許し、源田の二塁打で二、三塁。ここから奥村に先制左前打、西川に右前適時打、山村に中犠飛、野村大に左中間適時三塁打、岸に中前適時打と5者連続打点のビッグイニングを許す、まさかの展開。鈴木と交代し降板した。今季初のベルーナドーム登板。故障から復帰後、初の中6日だったが「体的にも大丈夫。昨日(15日)も連打、長打がありましたし、しっかり注意しながら、防げる点数を防いで、いい形を持ってこられたら」と意欲的に話していた。前半戦最後のマウンドは、悔しい結果に終わった。

◆/初勝利初完投初完封\#青山美夏人 が完封勝利!回:9球:106安:3振:3四:1死:0失:0?プロ野球(2024/7/17)??オリックス×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#seibulions pic.twitter.com/j2lS2CJe3n

◆西武がオリックス左腕宮城を攻略した。5回まで両チーム無得点。6回に一気に攻めた。1死からまずは9番古賀が中前打で出塁。続く源田が右翼線への二塁打で二、三塁のチャンスをつくると、この日昇格し2番左翼で即スタメン出場したルーキー奥村がフォークを振り抜き、均衡を破る左前適時打を放った。「ランナーをかえす気持ちで思い切りいきました」と塁上で喜びを爆発させた。好機は続き打線がつながった。1死一、三塁から「気持ちで打ちました」という西川の右前適時打で2点目を追加。山村の中犠飛、野村大の適時三塁打、岸の中前適時打と止まらず、この回5得点で、宮城をマウンドから引きずりおろした。3試合連続で4番に座った山村は「1点でも多く取りたいという気持ちで打席に入りました。最低限の仕事ができました」。先発右腕青山を援護した。

◆敗れて最下位西武にカード負け越しが決まったオリックス中嶋聡監督(55)が、チームの現状を嘆いた。特に3安打完封負けで、ここ6戦の4敗すべてが無得点の打線に矛先が向いた。「早めにというか、先制したいんですけれどもつながらないですね。昨日も一昨日もつながってないんでね。どれだけ必死にやってるかっていうのですね。淡々とやってるように見えてしまうのは絶対ダメなんでね。どうしてもああやってポップフライだったら淡々とやってるように見えちゃいますし、やっぱり良くはないですよね。とらえにはいこうと思ってるんでしょうけど、そこはもう技術なのか疲れなのかになりますし」と首をひねった。さらにはエース宮城を攻略した相手の西武打線も引き合いに出し「淡々と見えないようにしてほしいですね。必死にやってるように。それが今日は西武に見えたわけですし、ああいう連打になるわけですし。見習うところはしっかり見習わなきゃいけない」と続けた。最後には「今、現時点で一番弱いんじゃないですかね、っていう感じがします」とぽつり。波に乗れない状況を潔く受け止めた。借金は2となり、またも自力優勝が消滅した。

◆オリックスのエース宮城大弥投手(22)が今季ワースト5失点で6回途中KOされ、5敗目を喫した。5回まで1四球の無安打投球。6回1死から一気に崩れた。連打で二、三塁から5者連続打点とまさかの展開。「ツーストライクと追い込んでから、当てられるボールを投げてしまった。同じ事がないようにしたい。しっかり間を取ったりとかの対策もできていなかった」と前半戦最後のマウンドを反省した。

◆西武青山美夏人投手(23)がオリックス打線を9回3安打に抑え、球団では11年牧田和久以来となるプロ初完封初勝利を挙げた。9回2死で強打者森にカーブを打たせて右飛に仕留めると、両腕を高く突き上げて喜んだ。お立ち台で「めちゃくちゃ気持ちいい。すごく興奮して、まだ今も気持ちが高ぶっています」と満面に笑みを浮かべた。昨季39試合に登板も、先発したのは1試合だけだった。今季から亜大時代まで主戦場としてきた先発に転向。ポジションが変わることもあり、長いイニングを投げるため、体の柔軟性も高めて投球につなげる練習もしてきた。「なかなか勝てない投球が続いたんですけど、先発に挑戦してここまで地道にやってきて良かった」とかみしめた。親孝行の白星となった。大卒2年目右腕はウイニングボールを握り「実家に送りたい」と両親へ向けてプレゼントすることを約束した。19日には24歳の誕生日を迎える。「誕生日前に初勝利できてうれしい。ここからもっともっと勝ちをファンのみなさんに届けられるように」と思いを口にした。【山崎純一】青山美夏人(あおやま・みなと)2000年(平12)7月19日、神奈川県生まれ。横浜隼人では甲子園出場なし。亜大で4年春にMVP、最優秀防御率、ベストナイン。リーグ戦通算39試合12勝3敗、防御率1・77。22年ドラフト4位で西武入団。23年は開幕戦で抑えを任されるも、セーブ失敗。4月2日オリックス戦で初セーブ。今季推定年俸1400万円。183センチ、94キロ。右投げ右打ち。▽西武渡辺GM兼監督代行(プロ初完封初勝利の青山に)「こういう若い投手が出てくるというのは、すごくほかの選手にも刺激になる」

◆緊急昇格した西武奥村光一外野手(24)がプロ初打点を挙げた。NPB感染症特例で抹消された栗山に代わり1軍昇格即「2番左翼」で先発した。6回1死二、三塁で好投手宮城から「なんとか1点を取りたいという気持ちでバットを振りました」と、決勝の左前適時打。ヒーローインタビューでは「お母さんの誕生日で、いい誕生日プレゼントを見せることができた」と笑みをみせた。

◆オリックス・宮城大弥投手(22)が六回途中5失点でKOとなった。五回まで完全投球を続けていたが、六回に流れが変わった。1死から連打で二、三塁とされ、育成ドラフト6位・奥村(BC・群馬)に先制打を浴びた。その後も西川の適時打、山村の犠飛などで一挙5失点。ここで交代が告げられて無念の降板となった。5失点は今季ワーストで昨年7月26日のソフトバンク戦(京セラ)以来。カード勝ち越しを目指して臨んだ一戦だったが、打線の援護もなく、苦しい展開で試合は終盤戦に突入した。

◆オリックスは中嶋政権でワーストとなる今季14度目の零封負けで2カード連続で負け越しとなった。先発の宮城は五回まで無安打投球と好投したが、六回に西武打線につかまって一挙5失点。今季ワーストの5失点で5敗目を喫した。打線は三塁まで進塁できず、七回に1死二塁の好機を作るのが精いっぱいだった。打線は直近6試合中4試合が無得点と得点力不足に悩まされている。

◆西武の青山が打たせて取って三塁を踏ませず、プロ初勝利を3安打完封で飾った。打線は0―0の六回に奥村、西川の連続適時打や野村大の適時三塁打など6安打で一挙5得点。オリックスは五回まで無安打投球の宮城が六回に崩れた。

◆西武・青山美夏人(みなと)投手(23)が43試合目の登板で、プロ初勝利を3安打完封で飾った。今季から先発に転向した2年目右腕は「気持ちで投げました。両サイドに制球でき、ミスをなく丁寧に投げられました」と、お立ち台で破顔一笑した。球団で初勝利が完封だったのは2011年5月6日の牧田和久以来、13年ぶりだった。横浜隼人高から亜大を経て昨季、ドラフト4位で入団。1年目は救援で39試合に登板し防御率2・96と好成績を残したが、勝利には恵まれなかった。過去3度の先発はいずれもイニング途中で降板。「(直球が)140キロ前半でもカーブで差し込めていた」と100キロ台のカーブを交ぜ、相手打線に強打を許さなかった。プロ最多の106球を投げ抜いたが、亜大時代に「1日200球を3日連続とか投げていたので」とサラリ。19日に迎える24歳の誕生日を前に自らの殻をぶち破った。(横山尚杜)?2年目の西武・青山がプロ初勝利を完封勝利で飾った。プロ初勝利が完封だったのは、5月15日のヤクルト・松本健吾(対広島、1年目)に次いで今季2人目。西武では2011年5月6日の牧田和久(対楽天、1年目)以来13年ぶり。?21歳9カ月の山村が先発4番では初めての本塁打。西武選手の先発4番初本塁打が21歳9カ月以下だったのは、1986年10月7日の清原和博(19歳1カ月)以来38年ぶり。

◆西武に育成ドラフト6位で入団し6月に支配下登録された奥村光一外野手(24)=BCリーグ群馬=が六回に左前適時打を放ち、出場10戦目でプロ初打点をマークした。「直球はファウルにできる自信はあった。フォークを狙っていきました」とうなずいた。栗山が新型コロナウイルスに感染し急きょ昇格。川崎市のジャイアンツ球場からタクシーに乗車していた約1時間で、オリックス・宮城の情報収集に努めた。この日は母・智代さんの誕生日で、「お母さんに伝えたい」と初打点を手土産とした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
53283 0.654
(↑0.004)
-
(-)
59351
(+6)
221
(+4)
55
(+1)
62
(+2)
0.257
(↑0.001)
2.420
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
44356 0.557
(↓0.007)
8
(↓1)
58310
(+4)
297
(+6)
44
(+2)
37
(+1)
0.253
(-)
3.160
(↓0.04)
3
(-)
日本ハム
40395 0.506
(↑0.006)
12
(-)
59293
(+6)
293
(+2)
53
(+2)
61
(+1)
0.243
(-)
2.980
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
40412 0.494
(↓0.006)
13
(↓1)
60288
(+2)
331
(+6)
39
(-)
58
(-)
0.246
(↓0.001)
3.700
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
40422 0.488
(↓0.006)
13.5
(↓1)
59248
(-)
253
(+6)
31
(-)
35
(-)
0.239
(↓0.001)
2.700
(↓0.04)
6
(-)
西武
26571 0.313
(↑0.008)
28
(-)
59190
(+6)
291
(-)
33
(+1)
46
(-)
0.206
(-)
3.110
(↑0.03)