日本ハム(☆6対2★)楽天 =リーグ戦13回戦(2024.07.17)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:金村 尚真(4勝4敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗14S))
敗戦投手:古謝 樹(2勝4敗0S)

本塁打
【日本ハム】水谷 瞬(4号・1回裏ソロ),万波 中正(13号・3回裏ソロ)

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◆日本ハムは初回、水谷の先頭打者本塁打で先制する。その後は3回裏に万波のソロが飛び出すと、8回にはマルティネスの適時打などで4点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・金村が9回途中2失点の力投で今季4勝目。敗れた楽天は、打線が9回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆マイナビオールスターゲーム2024(23日=エスコンフィールド、24日=神宮)に、プラスワン投票で初出場が決まった日本ハム水谷瞬外野手(23)が"選出御礼弾"を放った。「1番・中堅」でスタメン出場すると。先頭の1回に楽天古謝の初球、147キロストレートをフルスイング。打球は高々と上がり、左翼スタンドに吸い込まれた。12球団からただ1人のプラス"ワン"選出にふさわしく、初球を捉えた自身初の初回先頭打者弾。「こういったバッティングを期待されて1番で使ってもらったと思うので、ようやく意味のある1本を打てたと思います。チームに勢いをつけられてよかったです。僕が1番の時は法螺貝(ほらがい)の音が鳴るので、楽しみにしていてください!」とコメントした。自身もファンも"1番"テンションの上がる、ワンダフルな4号先制ソロとなった。

◆日本ハムが、3カード連続の勝ち越しで2日以来15日ぶりに貯金を1とし、3位タイから単独3位になった。初回、プラスワン投票で球宴初出場を決めた水谷瞬外野手(23)の初回先頭初球弾で先制。チームとして8試合連続の本塁打で先手を取ると、3回には球宴のホームランダービー2年連続出場が決まった万波中正外野手(24)の13号左越え2ランで、2点目を追加した。8回無死満塁では、この日第2子が誕生したアリエル・マルティネス捕手(28)の左翼線適時二塁打で、さらに2点を追加した。先発の金村尚真投手(23)は8回2/3、自己最多128球を投げ5安打4三振、無四球2失点と好投。4勝目を挙げた。

◆日本ハム水谷水谷瞬外野手が"プラスワン選出御礼決勝先頭打者弾"を放った。初回、初球を捉えて左翼席へ運ぶ先制4号ソロは自身初の先頭打者アーチ。「僕みたいなタイプが、ちょんちょん打っても魅力ない。私欲では先頭打者ホームランを打ってみたい気持ちもあった」とまた1つ夢を実現させた。チームを勢いづけて、試合後にはお立ち台へ上がった。「感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」。プラスワン投票をしてくれたファンに直接、お礼を言うこともできて「一番いい伝え方ができた」。ファンにさらなるお願いもした。先日、田宮と水野の新応援歌が発表され、うらやましがっていた水谷。漫才コンビの麒麟川島が低音ボイスで「麒麟です」とあいさつするように「僕も欲しいです」と、さらなる夢の実現を懇願した。1年前は、こんな日々が待っているとは思っていなかった。交流戦史上最高打率(4割3分8厘)でMVPを獲得していても、プラスワン選出の知らせを聞いたときは「冗談かな」と半信半疑。「1年前だったら本当に考えられない」。1軍での出場経験すらなく、現役ドラフトで加入した男は自らの大出世に驚いた。例年、この時期は「オールスター休み、何しようかな」と考えていた。今年も無縁だと思い、「(愛知・津島の)実家に帰ろうか、温泉もありだなと思って箱根あたりに行くか」と考えていたが、急きょ「キャンセルです」と笑った。これで日本ハムからは10人目の選出。12年に並ぶ球団最多タイで、負傷離脱中の水野が出場辞退しなければ、10人出場は球団最多となる。田宮と水野は球宴時に新応援歌が解禁となる。水谷は「前奏あり、大人から子どもまで楽しめる感じの稲葉ジャンプみたいな...『かっとばせ水谷』はやめてほしい(笑い)」。ニュースターは自身の応援歌も楽しみにしつつ、滑り込んだ球宴でも大暴れする。【木下大輔】▽日本ハム新庄監督(自身のインスタグラムでファンに投票をアピールしていた水谷が球宴プラスワン選出)「7割ぐらいは水谷君の力。3割ぐらいは僕の(フォロワー)106万人のパワーが少しはプラスになったかな(笑い)」

◆楽天のドラフト1位左腕・古謝樹投手(22)が7回1/3を4失点で4敗目を喫した。日本ハム水谷に先頭打者弾、3回にも直球を万波に左越えソロとされた。4回以降は変化球を増やし、自身最長の8回途中まで登板。前半戦は6戦先発で2勝4敗。4試合でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をクリアした。「毎試合、80球から90球で捉えられ始める。威力と精度がまだまだ甘い。オールスター休みを有効に使って、後半戦いいスタートが切れるように頑張りたい」と話した。▽楽天今江監督(2連敗で4位に転落)「最後に粘り強く攻撃できたのは次につながる。1日挟んで、もう1回、前半戦最後の3試合にいい形で入れるようにやっていきたい」

◆楽天浅村栄斗内野手(33)が15年8月から続く連続試合出場を1246試合に伸ばし、飯田徳治(国鉄)が持つ歴代5位の記録に並んだ。「4番DH」でフル出場も、日本ハム金村の前に4打数無安打で「また頑張ります。チームのために。いい形で前半戦を終えたい」。今江監督は浅村を「異次元の世界にいる選手」と評し、「積み上げてきたのはとてつもないもの。尊敬の意を持ちながら彼の連続出場は考えています」と話した。

◆日本ハム万波中正(24)が3回に13号ソロを放った。「完璧な感触でした」と楽天古謝の146キロ直球を左翼2階席へ放り込んだ。これで直近4試合で3本目のアーチと夏場に来て一気に量産中。本塁打キング争いでは2位のソフトバンク近藤と本数で並び、トップを走るソフトバンク山川には1本差に迫った。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(28)は、どうしても打って報告したかった。3打席連続凡退で迎えた8回1死満塁。打席に入る前から「実は亡くなった母のことを考えていた」。13歳の頃に天国へ旅立った最愛の母のことを想い、左翼線へ適時二塁打。この日はルーフオープンナイター。ベース上で天を見上げて亡き母に伝えた。「孫が生まれましたよ」一塁側ベンチを見ると同僚たちが「ゆりかごポーズ」で祝福してくれていた。自身も、そのポーズをまねて満面の笑みを浮かべた。午前中に妻の第2子出産に立ち会った。長女エイミーちゃんに続く次女ニコルちゃんが誕生した。「エイミーとそっくり。エイミーと自分はそっくりだから、自分に似ているかな」。2児のパパは責任感も増す。「私はチームを助ける責任がある。今は他のチームメートがやってくれているけど、私もその一員にならないといけない。今日をきっかけにしたい」。最高の1日となった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が2児のパパになったマルティネスに最敬礼した。「今日は何と言ってもグワチョ(マルティネス)でしょ。子どもが生まれたと聞いていたので、必ず必ず必ず、活躍してくれると信じて見守っていて。やっぱり、ああいう満塁で打つ。ちょっと尊敬しましたね」。8回1死満塁で試合を決定付ける2点適時二塁打を放った主砲の活躍に「野球は気持ちです」と力強く語った。

◆16日に途中出場からの内野安打でサヨナラ勝ちをお膳立てした日本ハム奈良間大己内野手(24)が、この日もチーム唯一の複数安打を放った。新庄監督が前夜にSNSで予告した通り「8番遊撃」でスタメン出場。遊撃では今季初の先発出場で、攻守ともに生きのいいプレーを披露した。一丁締めでは好投した同期金村に「走り込みさせます!」と叫び「スベったっす」と苦笑いだった。

◆「2番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(24)が1-0の三回、13号ソロ。12日のソフトバンク戦(エスコン)から出場6試合で4本塁打目となる一撃を放った。「完璧な感触でした」。カウント1-1から146キロの直球をフルスイング。左翼2階席へ弾丸ライナーで突き刺し「金村が良い投球をしていたので追加点を取れてよかったです」と振り返った。

◆日本ハムは一回に1番水谷がソロ、三回には万波がソロを放って先行。2―1の八回に4点を加えた。2年目の金村が8回2/3を5安打2失点と好投し、自身3連勝で4勝目。田中正が1球でセーブを挙げた。楽天は投打に精彩を欠いた。

◆日本ハム・金村尚真投手は8回2/3を2失点で4勝目を挙げたが、惜しくもプロ初完投を逃した。八回までは安定感抜群で散発の2安打。九回にいきなり崩れ「しっかり投げきれるように、成長できるように頑張りたい」と反省した。6―1の九回は辰己の適時打で2点目を奪われ、なお2死一、三塁で鈴木大に四球を与えて無念の降板。それでも代わった田中正が1球でフランコを遊ゴロに打ち取った。ピンチを脱してもらい「本当に(田中)正義さんに感謝」と頭を下げた。

◆楽天のルーキー古謝樹投手は収穫と課題を得た。一回は水谷に初球を先頭打者本塁打され、三回は万波にソロを浴びた。ともに直球を捉えられ、中盤からは変化球主体に転換。自己最長の7回1/3を投げ「いい経験になった」と話した。疲れが見えた八回に連続四球と犠打で1死二、三塁とされ降板。4失点で4敗目を喫し「オールスター休みを有効に使い、後半戦一発目からいいスタートを切れるように」と挽回を期した。

◆球宴第1戦が行われる本拠地でこの上ない〝予行演習〟だ。プラスワン投票で球宴に初選出された日本ハム・水谷瞬外野手(23)が自身初となる初回先頭打者本塁打。祝砲を打ち上げた。「(球宴選出が)決まった日、晴れ舞台で(ファンに)感謝の気持ちを伝えられた。一番いい伝え方ができた」3万8410票を投じてくれたファンへの御礼弾となった。古謝の初球、147キロの直球を一閃。左翼席最前列へ運び「一度、先頭打者本塁打を打ってみたかった」と声を弾ませた。昨年12月の現役ドラフトでソフトバンクから移籍し、交流戦で歴代最高打率の・438を記録するなど新天地でブレーク。「プロ野球選手としてやっている以上、球宴は出てみたいという思いがあった。自分を褒めたい」と喜びを口にした。昨季まで5年間、所属したソフトバンクでは1軍出場がなかった。「1年前を振り返ると『球宴休み、何しようかな?』と考えていた」。今年は愛知・津島市にある実家に帰省するか箱根旅行を計画していたそうで「急遽(きゅうきょ)、キャンセルですね」とうれしい悲鳴を上げた。チームは約2週間ぶりに勝率5割を上回り、単独3位に浮上。売り出し中の右打者はお立ち台で「僕も(専用の応援歌が)欲しいな」とファンに要望した。スター街道を駆け上がる水谷専用の応援歌が聞ける日もそう遠くはない。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
53283 0.654
(↑0.004)
-
(-)
59351
(+6)
221
(+4)
55
(+1)
62
(+2)
0.257
(↑0.001)
2.420
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
44356 0.557
(↓0.007)
8
(↓1)
58310
(+4)
297
(+6)
44
(+2)
37
(+1)
0.253
(-)
3.160
(↓0.04)
3
(-)
日本ハム
40395 0.506
(↑0.006)
12
(-)
59293
(+6)
293
(+2)
53
(+2)
61
(+1)
0.243
(-)
2.980
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
40412 0.494
(↓0.006)
13
(↓1)
60288
(+2)
331
(+6)
39
(-)
58
(-)
0.246
(↓0.001)
3.700
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
40422 0.488
(↓0.006)
13.5
(↓1)
59248
(-)
253
(+6)
31
(-)
35
(-)
0.239
(↓0.001)
2.700
(↓0.04)
6
(-)
西武
26571 0.313
(↑0.008)
28
(-)
59190
(+6)
291
(-)
33
(+1)
46
(-)
0.206
(-)
3.110
(↑0.03)