西武(☆3対0★)オリックス =リーグ戦13回戦(2024.07.15)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:菅井 信也(1勝1敗0S)
(セーブ:アブレイユ(1勝4敗15S))
敗戦投手:エスピノーザ(7勝5敗0S)
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◆西武が連敗を8で止めた。西武は0-0で迎えた6回裏、野村大の犠飛で1点を先制する。そのまま迎えた8回には、栗山と炭谷の適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・菅井が7回3安打無失点の快投でプロ初勝利。敗れたオリックスは、打線が沈黙した。

◆西武は5日ロッテ戦から8連敗中。9連敗となれば、13連敗した15年7~8月以来となるが、今日の先発はプロ3年目の菅井信也。育成入団の同投手は今年の6月3日に支配下登録され、ここまで4試合登板して0勝1敗。プロ初勝利はまだ挙げていない。西武の投手がプロ初勝利を挙げれば今季4人目となるが、プロ初勝利でチーム8連敗以上をストップした投手は、79年に12連敗を止めた松沼博が最後。菅井が球団45年ぶりの珍しいプロ初勝利をマークできるか。

◆オリックスは攻撃陣が振るわず、ここ4戦で3度目の完封負けとなった。初対戦だった西武先発の左腕菅井を攻めあぐね、4回まで1人の走者も出せず。5回1死から紅林がチーム初安打となる左中間二塁打を放ったが、続くトーマスと頓宮が倒れた。7回は森、太田が連打。さらに4番の西川が、移籍後初の犠打となる犠牲バントで1死二、三塁の好機を迎えたが、ここも紅林と代打杉本が抑えられた。先発のエスピノーザは1回無死三塁から3者連続三振でピンチ脱出。5回まで毎回走者を出しながら粘っていたが、6回に先制点を奪われた。1死三塁から野村大に右犠飛を許し、均衡が破れた。打線は終盤にも反撃を試みるが継投にかわされ、得点を奪えず。菅井にプロ初勝利を献上した。エスピノーザは6回1失点も援護なく、5敗目を喫した。▽オリックス元(2年ぶりスタメンも2打数無安打)「仕留めなきゃいけないボールを何球もファウルにしているので、そこが一番ダメなところ」

◆西武が連敗を8で止めた。立役者は育成出身の雑草左腕だ。高卒3年目の菅井信也投手(21)が7回91球を投げ、3安打無失点でプロ初勝利を挙げた。重圧のかかる一戦で本領発揮した。初回からストライク先行で快投し、4回までパーフェクト投球。初めて訪れたピンチでも冷静だった。5回1死。紅林に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、すぐに気持ちを入れ替えた。得点圏の走者を警戒しながらクイック気味に投げ込みトーマスを左飛、昨季首位打者の頓宮は見逃し三振。打線が6回に待望の先制点をもらってもブレない。1点リードの7回。連打を浴びて2死二、三塁のピンチの場面でも杉本を直球で空振り三振に取り、グラブをたたいて雄たけびを上げた。雪国の山形・南陽市から、プロの世界へやって来たのは3年前。もともとは育成指名ではプロに行かないと決めていたが、何より男を上げたい、名を上げたい、「勝つ投手」になりたい気持ちが勝り飛び込んだ。内海投手コーチ(現巨人コーチ)の教えを受けて作ってきたフォームで活躍を続け、今年6月3日支配下登録をつかんだ。2度目の先発登板で念願の初勝利をつかみ、チームの連敗ストップに貢献。救世主的役割を果たした。菅井がプロ初勝利を挙げ、西武の連敗は8でストップ。プロ初勝利(外国人投手を除く)でチームの8連敗以上を止めたのは17年5月28日山岡(オリックス=9連敗)以来で、育成出身では初めて。西武では69年5月15日後藤(救援=9連敗)72年5月17日加藤初(先発=9連敗)79年4月24日松沼博(先発=12連敗)に次いで4人目。新人の松沼博は自身4試合目で初勝利を挙げ、チームの開幕からの連敗を12で止めている。先発で止めた加藤初は通算141勝、松沼博は通算112勝の投手に成長したが、菅井はどうか。菅井信也(すがい・しんや)2003年(平15)6月28日、山形県生まれ。小学3年から野球を始め、中学時代は軟式野球部所属。山本学園では1年夏からベンチ入り。3年夏の県大会は3回戦敗退。21年育成ドラフト3位で西武入団。24年6月2日に支配下選手契約を結び、同6日ヤクルト戦でプロ初登板。183センチ、80キロ。左投げ左打ち。目標は現ブルージェイズの菊池雄星。

◆オリックスは打線が振るわず、ここ4戦で3度目の完封負けを喫した。初対戦の西武菅井にプロ初白星を献上。中嶋監督は「思ったよりもまとまってたというか、ストライクが多かったというぐらい。初見というのは言い訳にはならない」と厳しい顔だった。7回は無死一、二塁から西川が移籍後初犠打も得点にはつながらず。対左腕の先発試合はここ最近5連敗となった。▽オリックス・エスピノーザ(6回1失点も援護なく5敗目)「最少失点で粘ることができたし、序盤もいい投球ができていたと思います。中盤以降にカーブがばらついたところは反省しなければいけない」

◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)がピンチで驚異の粘り強さを見せた。一回に先頭の源田に三塁打を許したが、岸を見逃し三振、西川、山村を空振り三振に料理した。二回は、交換トレードでソフトバンクから新加入の野村、栗山に連打で無死一、二塁とされるも、蛭間はバント失敗の投飛、外崎はニゴロ併殺に仕留めてゼロで攻撃を終わらせ、右腕はマウンドで手をたたいて闘志をみなぎらせた。来日1年目のエスピノーザは今季ここまでリーグ2位の7勝をマーク。オールスターにも監督選抜で出場を決めており、前半戦最後の登板で序盤から力投した。

◆オリックスは反撃の絶好機を迎えながらも一本が出ず、無得点で終わった。0―1の七回に森と太田の連打で無死一、二塁。ここで14日に決勝弾を放っていた4番・西川が今季初犠打で二、三塁と好機を広げたが、紅林は初球を打ち上げて中飛、代打・杉本は空振り三振に倒れた。西武先発の高卒3年目左腕の菅井に四回まで完全投球を許した。五回に紅林がチーム初安打。七回に上位打線がチャンスを作り出したが、ホームが遠い。

◆オリックスは打線が沈黙し、今季13度目の零封負け。8連敗中だった最下位西武に敗れて今季の対戦成績で負け越した。西武先発の高卒3年目左腕の菅井に四回まで完全投球。0―1の七回に連打で好機を作るも無得点で攻撃が終わった。先発のエスピノーザは制球に苦労しながらも6回1失点と粘投したが、5敗目を喫した。チームはこれで相手先発が左腕の時に5連敗。サウスポーアレルギーの傾向にある打線は直近4試合で零敗が3試合と苦しんでいる。

◆西武が連敗を8で止めた。3年目の先発の西武・菅井信也投手は速球が走り、変化球も切れ、7回3安打無失点でプロ初勝利。六回に野村大の犠飛で均衡を破り、八回は栗山と炭谷のタイムリーで2点加えた。オリックスはエスピノーザを援護できなかった。

◆先発した高卒3年目左腕・西武・菅井信也投手(21)が7回3安打無失点の快投でプロ初勝利をマーク。投打が噛み合う理想の展開でチームは連敗を8でストップした。試合後の渡辺久信ゼネラルマネジャー兼監督代行(58)の主な一問一答は、以下の通り。--菅井が好投。チームの連敗を8で止めた「(連敗中は)本当に苦しかった。菅井がカードの頭、連敗中というプレッシャーがかかかかった中で本当に素晴らしいピッチングをしてくれた。初勝利ということでこれを自信にしてほしい」--菅井のよかった点は「元々、非常に質の良い真っ直ぐを投げていた。あとは変化球を入れながらどう配球していくかというところだったが、(炭谷)銀次朗が非常にうまくリードしてくれた」--1点リードの七回は1死二、三塁のピンチをしのいだ「リリーフもちょっと考えたが、初めて1軍での経験なんでここで踏ん張ればワンステップ上に行くんじゃないかなというところもあった。あのときは心の中で抑えてくれと祈っていました」

◆オリックスは初対戦だった高卒3年目左腕の西武・菅井を攻略できず、リーグワーストとなる今季13度目の零封負け。中嶋監督は打線をバッサリと切り捨てた。「初見というのは言い訳にはならないですからね」五回1死で紅林がチーム初安打となる二塁打を放つまで完全投球を許した。七回は連打で無死一、二塁とし、4番・西川に今季初の犠打をさせて菅井を追い詰めたが、一本が出なかった。チームは相手先発が左腕の試合で5連敗。14日のロッテ戦(ZOZOマリン)は5得点で快勝したが、この日は3安打と打線が沈黙。指揮官は「(勝った)次の日の試合が全く(打てない)というのが多いので。それをどう克服していくか」と課題を挙げた。(織原祥平)

◆チームの8連敗を止めた。高卒3年目の西武・菅井(すがい)信也投手(21)が7回3安打無失点でプロ初勝利。育成から支配下登録された投手で球団初となる先発勝利を挙げ「すごくうれしい。(チームの)連敗を止めたい思いしかなかった」と振り返った。山形・山本学園(現・惺山)高から2022年育成ドラフト3位で入団。今年6月に支配下登録され巡ってきた2度目の先発で、五回1死までパーフェクトに抑えるなど緩急自在の投球で相手打線を寄せ付けなかった。チームは連敗を8でストップ。渡辺監督代行は「連敗中でプレッシャーがかかる中、(菅井は)素晴らしい投球をしてくれた」とたたえた。初の本拠地のお立ち台。初勝利を報告したい相手を聞かれ、左腕は「一番はお母さん」と笑顔で応えた。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51283 0.646
(↓0.008)
-
(-)
61341
(+5)
216
(+8)
54
(-)
60
(-)
0.256
(-)
2.410
(↓0.06)
2
(-)
ロッテ
44336 0.571
(↑0.005)
6
(↑1)
60305
(+8)
287
(+5)
42
(+1)
36
(-)
0.254
(↓0.001)
3.110
(↓0.02)
3
(-)
楽天
40392 0.506
(↑0.006)
11
(↑1)
62282
(+16)
320
(+3)
37
(+2)
58
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.650
(↑0.01)
4
(1↓)
日本ハム
38395 0.494
(↓0.006)
12
(-)
61282
(+3)
287
(+16)
50
(+1)
59
(-)
0.243
(-)
2.990
(↓0.11)
5
(-)
ORIX
39412 0.488
(↓0.006)
12.5
(-)
61246
(-)
246
(+3)
31
(-)
35
(-)
0.241
(↓0.002)
2.680
(↓0.01)
6
(-)
西武
25561 0.309
(↑0.009)
27
(↑1)
61183
(+3)
289
(-)
32
(-)
46
(+1)
0.206
(↑0.002
3.160
(↑0.04)