ロッテ(★1対5☆)オリックス =リーグ戦13回戦(2024.07.14)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:齋藤 響介(2勝1敗0S)
敗戦投手:田中 晴也(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】西川 龍馬(4号・4回表2ラン)

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◆オリックスは1点ビハインドで迎えた3回表、2死一塁から大里が適時三塁打を放ち、同点とする。続く4回には、西川の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・齋藤が5回1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆ロッテ田中晴也投手(20)が5回4安打4失点でプロ初黒星を喫した。1点リードの3回1死から四球で走者を出し、2死後にオリックス大里に右翼線へ適時三塁打を許して同点。4回も先頭に四球を出して、続く4番西川にフォークを右越え2ランとされた。「前回登板と同じように、先制点を取ってもらえた中でいい投球ができなくて悔しいです」と話した。今度こそ、満足できる勝ちがほしかった。前回3日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げたが、5回5失点。3回にリードをひっくり返される満塁弾を浴びた。味方が逆転してくれたおかげで白星が付き、「勝たせてもらった」と喜びきれなかった。この日も四球と長打で失点。オリックス斎藤との高卒2年目右腕対決に敗れた。吉井監督は「走者が出てから、クイックの投球で質が落ちる。2軍でしっかり頑張ってやってほしい」と抹消を決めた。チームの連勝は3で止まった。

◆オリックス斎藤響介投手(19)が「高卒2年目対決」を制し、約1カ月ぶりのプロ2勝目を挙げた。ロッテの20歳田中晴との投げ合いに「同学年で同じドラフト3位なんで絶対勝ちたいと思っていました」。1回は3四球と不安定で先制されたが、2回以降は二塁を踏ませず5回1失点。「少し弱い気持ちになってたけど、2回以降は強い気持ちで腕が振れた」。ZOZOマリンは初登板だったが、風の影響を感じさせなかった。

◆龍馬には4番の水が合う!? オリックス西川龍馬外野手(29)が、8試合ぶり4番復帰戦で決勝弾を放った。4回無死一塁でロッテ田中晴から右越え4号2ラン。初対戦だった高卒2年目右腕の球筋のイメージは「まったくなかった」と言いながら、甘いスライダーを強くコンタクト。14試合ぶり1発で連敗ストップに貢献した。「1戦目は僕で負けたんで、何とか同じカードで取り返せて良かった。(負け投手となった)曽谷とか、チームに申し訳ないなと思ったので」。カード初戦の12日、2死走者なしから左翼守備でまさかの落球。0-1敗戦の決勝点の呼び水となってしまった。そんな悔しさも少しは晴らせた。交流戦中の6月初旬から4番に固定。7月は3番や6番を担い、この日は7月初の4番起用。首脳陣の期待に"1発回答"した。打順別打率は4番が2割8分2厘と、6番(同3割)に次ぐ高打率。「4番目くらいに思っている」とつなぎの意識に徹している。22年8月が最後の同一カード3連敗を阻止。今季5度目のピンチも回避した。主力の離脱が多かった中、勝率5割付近で踏ん張っている大きな理由だ。白星で5位は変わらないが、自力優勝が再び復活。「波に乗って連勝を伸ばせるように」と西川。前半戦最後の2カードを勝ち越し、上位に食らいつく。【大池和幸】中嶋監督(2戦連続完封負けから同一カード3連敗を阻止)「それはたまたま。四球の後の得点が非常に良かった。連打連打でも点が入らない時はありますし」大里(3回に同点打などプロ初3安打。小、中学校の後輩である先発斎藤を援護)「その気持ちはあります。練習でやってる通り、試合で出来ているから状態はかなりいいと感じている」太田(2安打2打点の活躍。5回はチーム4点目の適時二塁打を放ち)「響介(斎藤)が粘り強く投げていたので、何とか追加点を取ることができて良かった」

◆オリックスのコーディ・トーマス外野手(29)、元謙太外野手(22)が14日、1軍に合流した。この後、出場選手登録されれば、トーマスは今季初昇格。ウエスタン・リーグでは今季48試合の出場で打率・270、2本塁打、11打点。13日のウエスタン・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)では「3番・右翼」で出場し、3打数1安打だった。2試合連続零封負けを喫した打線の起爆剤として、来日1年目の助っ人が起爆剤となれるか注目だ。

◆オリックス・大里昂生内野手(25)が同点タイムリーを放った。0―1の三回2死一塁でロッテ先発・田中晴の2球目、内角低めの直球を引っ張り、左翼線へ。適時三塁打で試合を振り出しに戻した。岩手・滝沢市出身の25歳が、同郷で先発の斎藤を援護した。13日の一回には二塁打で出塁するも、直後の太田の右前打で判断を誤り、三本間で挟殺に倒れており、前夜の走塁ミスの悔しさを晴らす一打となった。

◆8試合ぶりに4番に座ったオリックス・西川龍馬外野手(29)が四回に勝ち越し2ランを放った。1―1の四回に先頭の森が四球で出塁。ここでロッテ先発・田中晴の甘く入ったフォークを完璧に捉えて右翼席に運んだ。「思い切って打ちにいった結果、ホームランになってくれたのでよかったです!」6月22日の西武戦(京セラ)以来の今季4号。打点を記録したのは同29日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、9試合ぶりだった。

◆高卒2年目のロッテ・田中晴也投手(20)は5回76球で4安打4失点だった。リードを許して降板し「前回登板と同じように先制点を取ってもらえたなかで、いいピッチングをすることができなくて悔しいです」と唇をかんだ。同じく高卒2年目の斎藤との投げ合い。味方の援護もあって二回までは無安打で、真っすぐで押していく投球だった。だが三回に1死から初めて四球で走者を許すと、続く大里に適時三塁打を浴びた。四回にも先頭・森を四球で出塁させると西川に2ランを被弾。五回にも1点を取られた。新潟・日本文理高からドラフト3位で昨季入団。1年目は体づくりからスタートし、2年目の今季は6月1日の阪神戦(ZOZOマリン)に先発でプロ初登板。2度目の登板となった3日の日本ハム戦では5回5安打5失点でプロ初勝利を記録した。それでも「今日は勝たせてもらった1勝だったので、自分の力で少しでも勝てる確率が上がるようなピッチャーになっていきたい」と反省。中10日で再び任されたマウンドだったが、思うようにはいかなかった。

◆8試合ぶりに4番に座ったオリックス・西川龍馬外野手(29)が、決勝の4号2ランで連敗を2で止めた。「1戦目は僕(のせい)で負けた。何とか同じカードで取り返せたので良かった」1―1の四回無死一塁で田中晴の変化球を完璧に捉えて右翼席に運び「一発で仕留められて良かった」。12日は四回に飛球を落球し、決勝点のきっかけになった。名誉挽回に燃えていた。負けていれば、2022年8月2―4日の西武戦(ベルーナ)以来、2年ぶりの同一カード3連敗だった。今季5度目の3タテ危機をしのいだ。中嶋監督が「取り返していくしかない」と語れば、西川も「波に乗って連勝を伸ばせるように」と力を込めた。首位ソフトバンクと12・5ゲーム差の5位だが、自力優勝の可能性が再び復活した。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51273 0.654
(↓0.008)
-
(-)
62336
(+1)
208
(+3)
54
(-)
60
(+1)
0.256
(↓0.001)
2.350
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
43336 0.566
(↓0.007)
7
(-)
61297
(+1)
282
(+5)
41
(-)
36
(-)
0.255
(↓0.001)
3.090
(↓0.03)
3
(-)
楽天
39392 0.500
(↑0.006)
12
(↑1)
63266
(+4)
317
(+2)
35
(+1)
57
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.660
(↑0.02)
3
(1↑)
日本ハム
38385 0.500
(↑0.007)
12
(↑1)
62279
(+3)
271
(+1)
49
(+2)
59
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.880
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
39402 0.494
(↑0.007)
12.5
(↑1)
62246
(+5)
243
(+1)
31
(+1)
35
(+1)
0.243
(-)
2.670
(↑0.02)
6
(-)
西武
24561 0.300
(↓0.004)
28
(-)
62180
(+2)
289
(+4)
32
(-)
45
(-)
0.204
(-)
3.200
(↓0.01)