広島(-降雨のため試合中止-)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2024.07.14)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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◆雨天中止となり、今季ワーストの8連敗中の燕軍団にとっては恵の雨となった。高津臣吾監督(55)は「みんなチーム状況がこういう感じなので思うこともあるだろうし、僕らもやっぱりモヤモヤした感じはある。今日もやりたかったですけど、しょうがない。いい雨だと思って、また明日から頑張ろうかなと思います」と気持ちを切り替えた。チームはマツダスタジアムの室内練習場で1時間余りの練習を終えると、15日からの中日2連戦(神宮)に向けて移動した。初戦に先発するヤフーレに大型連敗脱出を託した高津監督は「先発に関してゲームを作らなきゃいけない。昨日みたいに粘って、粘ってというゲームをやっていかないと勝ち目はないと思っている。立ち上がりのところから先に点を取るところまで、いい形でゲームを作ってほしい」と期待した。首位巨人とはゲーム差10・5と開き、最下位にいる中でも決して悲観することはない。「大丈夫ですよ。はい上がっていくには十分な時間とゲームは残っていると思っているので」と前向きに捉え、「一戦、一戦、丁寧に戦っていきたい」と目の前の試合に全力を尽くす。

◆連勝中の広島だったが、14日のヤクルト3連戦3戦目は今季7度目の中止となった。先発予定の九里亜蓮投手(32)にとっては、2試合続けて雨に泣かされた。前回10日巨人戦は3回0/3を投げ4安打1失点も、降雨ノーゲームとなった。球数53球から中3日で、この日の登板に向けて準備してきたが、再び降雨中止に見舞われた。「天候は自分で操作できないので、また次の登板に備えたいなと思います。こればっかりは仕方ないです」。15日DeNA戦にスライドはせず、登板間隔を空けて21日阪神戦(甲子園)に先発する。チームにとっては横浜への移動日でもあったことから、負担を減らすことはできた。球宴まで僅差の中で上位争いするDeNA、阪神とそれぞれ3連戦。2カードを含め、球宴後の3カードまで屋外球場での試合が続く。新井監督は「1戦1戦、今まで通りでやっていくだけです」と変わらず一戦必勝の姿勢を示した。

◆ヤクルトの村上は室内練習場で約1時間、黙々とバットを振り込んだ。13日に1試合5三振を喫するなど7月は打率2割1分6厘、本塁打なしと調子が上がらず、チームは8連敗中。主砲は「いろいろ考えながらやった。いい汗を流した」と静かに語った。苦しむ姿を心配そうに見守った高津監督は「何かプラスに変えていかなきゃいけない。室内で練習したこと、試合がなかったことも。全てをプラスに変えていくことが必要」と復調を願った。

◆先発予定だった広島の九里が、また雨に試合を流された。先発した10日の巨人戦は四回途中でノーゲーム。中3日で気合を入れ直していたが、早々に中止が決まり「こればかりは仕方ない」と諦め顔だった。チームは15日からDeNA、19日から阪神と、いずれも敵地で3連戦。次回登板は阪神戦の見通しで、中3日から一転して間隔が空く。「そこはいい時間にできるように、しっかり練習したい」と切り替えた。

◆ヤクルトは、広島12回戦が降雨により中止となった。チームは今季最長の8連敗中で、高津臣吾監督(55)は「チーム状況がこういう感じなので、皆思うことがあるだろうし、僕らもモヤモヤした感じがある。勝って、スッキリしてという気持ちはいつも持っている。今日もやりたかったですけど、しようがない。いい雨だと思って、また明日(15日)から頑張ろうかなと思う」と〝恵みの雨〟とする考えを示した。15日からは本拠地の神宮に帰って、中日2連戦。チームの借金は14に膨らみ、首位の巨人と10・5ゲーム差の最下位に沈むが、指揮官は「毎日(連敗を)止めたい、勝ちたいと思ってやっている。そんな簡単にいくあれでもないですけども、大丈夫ですよ。はい上がっていくには、十分な時間と、ゲームは残っていると思っている」と前を向いた。この日に先発予定だった左腕の山野太一投手(25)は、16日の中日戦(神宮)に先発する予定となった。左足裏痛で欠場が続いていたサンタナについて、指揮官は「明日(15日)は出られるかなというところ。毎日、状態を確認しながらやっている。出すときはスタメンで出す」と説明した。

◆雨天中止練習。練習を視察するヤクルト・高津臣吾監督=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)

◆午後1時30分にマツダスタジアムで予定されていたヤクルト戦の中止が決定した。中止は今季6度目で、降雨ノーゲームとなった10日の巨人戦(マツダ)を含めると7度。新井貴浩監督(47)は「試合をやっても、やらなくても、何が起こっても前向きだよ」と語ると勝負の夏に向け心境を詠んだ。「取らぬ狸の皮算用(かわざんよう)」報道陣からの「貯金アップ」、「首位奪還」の問いにそう笑って返答すると「一戦一戦、今まで通りやっていくだけですよ」と付け加えた。このことわざは「まだ狸を捕まえていないのに皮を売ることだけを都合よく計算する」などの意味がある。要は試合をやる前から勝ったつもりで計画を立てるのではなく足元を見つめ一戦必勝で臨む、ということだろう。チームは15日からDeNA3連戦(横浜)、19日から阪神3連戦(甲子園)で球宴休みに入る。再開後は26日からヤクルト3連戦(神宮)、30日からDeNA3連戦(マツダ)、8月2日から中日3連戦(マツダ)と屋外での連戦が続く。マツダスタジアムを本拠地にしているとはいえ、夏場の屋外は過酷。新井監督は「うちは一番暑い広島でやっている。有利に決まっとるよ」と自信マンマンに語ると、「有利って書いといて」と他球団をけん制した。チームは12、13日のヤクルト戦(マツダ)で2連勝を飾り、調子は上向いている。さらにこの日は午前10時30分の中止発表で休養は十分。積極采配で優勝に狙える位置に付ける新井カープが暑い広島の夏をもっと熱くする。

◆ヤクルトは、広島12回戦が降雨により中止となり、室内で練習を行った。前日13日にプロ入り後初の1試合5三振を喫した村上宗隆内野手(24)は、敵地で異例の打ち込み。約1時間、黙々とバットを振り込んだ。意識した点は「秘密です」と多くは語らなかったが、「いろいろ考えながらやりましたけど、いい汗を流せたなという感じです」と充実の時間を過ごした。今季は82試合で打率・233、15本塁打、39打点。7月はノーアーチと調子が上がらず、今季の三振数はリーグ最多の111個を数える。チームも8連敗中で、13日の試合後には「僕の力不足です」と吐露していた。必死にもがく姿を心配そうに見守った高津監督は「あれだけ打てていないわけなので、本当は苦しいと思う」と代弁。その上で、4番を託す主砲の復調を願い「こういうときも何かプラスに変えていかなきゃいけない。室内で練習したこと、試合がなかったこと、全てをプラスに変えていくことが必要」と話した。15日からは本拠地の神宮で中日2連戦。最下位からの反攻へ、〝恵みの雨〟をきっかけに、背番号55がはい上がる。(武田千怜)

◆広島・秋山翔吾外野手(36)が、ひとり親家庭の親子11組24人を本拠地に招待。練習の見学やカープグッズや色紙にサインを書いたり、一緒に写真を撮ったりして交流した。試合は中止となり「これから優勝争いをやっていく。機会があれば、天気のいい日に見に来てください。頑張ります」と誓った。この活動は西武時代にスタートし、カープでは2年目となる。

◆先発予定だった広島・九里亜蓮投手(32)は1週間に2度も雨で登板が流れた。先発した10日の巨人戦(マツダ)は四回途中で降雨ノーゲームとなり、中3日で臨むはずの一戦がまたもや中止。〝雨男〟は「こればっかりは仕方がない。天候は自分でコントロールできない」と空を見上げた。新井監督によると、次回は間隔をあけて19日からの阪神3連戦(甲子園)のいずれかで先発する。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
42365 0.538
(↓0.007)
-
(-)
60247
(-)
217
(+6)
48
(-)
39
(-)
0.239
(↓0.001)
2.450
(↓0.04)
2
(-)
広島
40354 0.533
(-)
0.5
(↓0.5)
64225
(-)
187
(-)
33
(-)
44
(-)
0.231
(-)
2.090
(-)
3
(-)
DeNA
43391 0.524
(↑0.005)
1
(↑1)
60283
(+6)
276
(-)
54
(+2)
45
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.920
(↑0.03)
4
(-)
阪神
41385 0.519
(↑0.006)
1.5
(↑1)
59244
(+6)
233
(+2)
32
(-)
27
(+1)
0.224
(↑0.001)
2.300
(↑0.01)
5
(-)
中日
37426 0.468
(↓0.006)
5.5
(-)
58202
(+2)
268
(+6)
35
(-)
26
(-)
0.235
(-)
2.670
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
32464 0.410
(-)
10
(↑0.5)
61278
(-)
292
(-)
54
(-)
39
(-)
0.233
(-)
3.360
(-)