ロッテ(☆1対0★)オリックス =リーグ戦11回戦(2024.07.12)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(7勝6敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗14S))
敗戦投手:曽谷 龍平(5勝4敗0S)
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◆ロッテが投手戦を制した。ロッテは4回裏、2死二塁から高部の適時打で先制に成功する。投げては、先発・小島が7回無失点の力投。その後は鈴木、益田の継投でリードを守り、小島は今季7勝目を挙げた。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックスが完封負けを喫し、連勝は「5」でストップした。破竹の勢いで最大9あった借金を返済。勝率5割に戻していたが、4月28日以来の貯金生活とはならなかった。先発の曽谷は1回先頭の岡に四球など、やや制球を乱しながらも立ち上がりを抑えた。だが4回にはミスが絡んで先制点を献上した。2死走者なしから、左翼の西川が中村奨のフライを落球する失策。続く高部の一塁内野安打の間に、二塁から中村奨の生還を許した。打線はロッテ先発小島の前にチャンスを作りながらも得点が奪えない。2回は1死満塁から若月、福田が倒れた。6回も2死満塁としたが途中出場の大里が見逃し三振に終わった。8回からはロッテの継投に逃げ切りを許した。9回は1死一、三塁と益田を攻めたが、ホームが遠かった。

◆ロッテ藤原恭大外野手(24)が12日、オリックス11回戦(ZOZOマリン)の4回の守備から途中交代した。「9番右翼」で先発出場。3回の第1打席では空振り三振となり、直後の4回の守備から和田康士朗外野手(25)に交代した。トレーナーとベンチ裏に下がったが、吉井理人監督(59)は「首が痛いと言っていた」と理由を説明した。藤原は6月28日に右膝蓋(しつがい)骨骨折から復帰したばかりで、打率3割2分4厘と好調だった。

◆ロッテ小島和哉投手は七夕の願いこそかなわなかったが、ファンに勝利を届けた。7月7日に自身28歳の誕生日を迎えた。今季は6月28日に大雨の中で登板するなど、悪天候での投球が多く、短冊に「登板日に雨が降りませんように」と願いを込めた。だが、この日もあいにくの雨。「でも雨の試合でたくさん投げているので、少しは自信ついた」。7回無失点で7勝目を挙げた。4回まで毎回走者を出したが粘った。6回の2死満塁のピンチも「1球1球意図を持って(佐藤)都志也のサイン信じて投げました」。オリックス大里から最後は直球で見逃し三振を奪うと、力強く拳を握った。チームトップの7勝目を挙げたが「勝ち星に関してはほんとに野手の皆さんと中継ぎがしっかり抑えてくれたからこその勝ち。僕としては負け数をできるだけ減らす方がチームとしてはいいと思う」と支え合う仲間に感謝した。112球の力投も「あんまり焦らずに1球1球丁寧に投げようと思って、うまく0でいけたのでよかった」と、この日の白星を振り返った。ロッテ名物イベント「BLACK SUMMER WEEK」が左腕の好投で幕を開けた。【星夏穂】▽ロッテ吉井監督(小島の投球に)「悪い小島が出かかってたんですけど、そこで気持ちを奮い立たせて、しっかりバッターに向かっていけてたんだと思います」

◆オリックスは守りのミスが絡んだ0-1負けを喫し、連勝が「5」でストップ。自力Vが消滅した。再び借金1を背負った中嶋聡監督(55)は「完全に野手のせい。せっかくね、(連勝で)流れが来てるのかなってところで、自分たちで手放したようなものなんで」と指摘。今季11度目の完封負けに終わった打線と、決勝点につながった守備の乱れに憤った。開始から雨交じりの一戦。唯一の点数が刻まれたのは4回だ。2死からロッテ中村奨のライナー性のフライを、左翼の西川がまさかの落球。続く高部の一塁内野安打が決勝打となった。投手曽谷のベースカバーが少し遅れた。この間に二塁走者が一気に生還。曽谷は慌てて本塁に投げたが、間に合わなかった。2年目左腕は素直に反省した。「自分のミス。(一塁への)スタートがちょっと遅れちゃって。ツーアウトやから(走者が本塁へ)走ってるとは思ったけど、ほんとに回ってると思ってなかった。びっくりはした」。今季初登板で4失点敗戦を喫した相手に7回途中1失点と粘り、成長は示した。一方の打線は8安打もホームが遠かった。2回は1死満塁、6回は2死満塁、9回も1死一、三塁を生かせず。試合巧者らしからぬ7月初黒星だった。【大池和幸】

◆守備のほころびから先制を許し、思わず天を仰いだ。先発したオリックス・曽谷龍平投手(23)は四回に見せた一瞬の油断が失点を招いた。四回2死で中村奨が打ち上げた飛球を左翼手・西川が落球。二進を許すと、続く高部の一ゴロに対し、曽谷が一塁のベースカバーに入るのが遅れて内野安打。この間に二走が一気に本塁を狙い、曽谷が転送するも、捕手・若月が捕球しきれず、先制点を献上した。10日のソフトバンク戦(京セラ)で勝利し、4月29日以来となる勝利5割に復帰したばかりのチームが、今回の3連戦でいかに貯金をつくれるかがリーグ後半戦を占う。カード初戦を任された曽谷がミスで、自らを苦しめてしまった。(織原祥平)

◆梅雨明け間近のZOZOマリンスタジアムは、小粒の雨がグラウンドにしとしと落ちた。試合前時点で首位ソフトバンクに8ゲーム差を広げられているが、9つの貯金で2週間以上2位を堅守している。真夏が目の前に迫り、ロッテナインは特別ユニホームを身にまとった。オリックスとの3連戦では「BLACK SUMMER WEEK supported by クーリッシュ」を4年連続で開催。BLACK SUMMERユニホームを着用し、今カードを含め全15試合が行われる。ユニホームは黒を基調とし、強さを保ち勝ち続けていけるようにとの思いを込めたオリーブグリーンと、マリーンズ初代(1992―94年)ユニホームに使用されたピンクを加えた夏を彩る鮮やかな色合い。生地にはかもめのシルエットをモチーフにデザインされている。新デザインを着用して初陣のマウンドを託されたのは開幕投手を務めた左腕の小島和哉投手(28)。一回に2安打、二回には2死満塁、三回も先頭打者に四球を許したが、いずれも無失点で切り抜けた。その後も粘りの投球で7回7安打無失点と好投し、7勝目の権利を持って降板した。その後は鈴木、益田の継投で四回の高部の適時内野安打による1点を守り抜いた。チームの貯金は今季最多の2桁「10」に到達した。

◆オリックスは2位・ロッテに零封負けで連勝ストップ。二日で借金生活に逆戻りした。四回に左翼手・西川の落球から2死二塁とピンチを招き、高部を一塁へのゴロに打ち取るも、曽谷がベースカバーに遅れて内野安打となり、その間に二走が生還。先制点を献上した。打線は八回までで2度の満塁機を作るも無得点。九回に先頭の頓宮が右前打と暴投などで1死一、三塁と好機を作るも、代打・セデーニョが空振り三振。福田は右飛に倒れて試合終了となった。

◆ロッテが競り勝ち、勝ち越しを今季最多の10とした。小島は7安打3四死球と走者を出しながら要所を抑え、7回無失点で7勝目。益田が九回のピンチをしのぎ、四回に高部の内野安打で奪った1点を守った。オリックスは再び借金1。

◆ロッテの高部が唯一の得点をたたき出した。二回に内野安打を放って迎えた四回2死二塁の第2打席だ。一塁への平凡なゴロを快足を飛ばして内野安打にすると、二塁走者の中村奨が守備の隙を突いて生還。適時打が記録され「(中村)奨吾さんに感謝」と喜んだ。右肩の不調と手術を乗り越え、5月中旬に2季ぶりに戻ってきた2022年の盗塁王。復帰後は存在感が目立つが「まだまだ去年の分を取り返せていない」と満足せずに話した。

◆ロッテ・小島和哉投手(28)が7回7安打無失点の好投でチームトップの7勝目(6敗)。序盤から再三のピンチを招いたが直球の精度が高く要所を締め、「走者を出すイニングが多かったですけど、一球一球丁寧に投げることができた」とうなずいた。1―0の六回には2死満塁のピンチを背負ったが、大里を147キロの外角直球で見逃し三振。18-5と大勝した10日の楽天戦とは一転、オリックス・曽谷との息詰まる投手戦を制し、チームは貯金を今季最多の10とした。梅雨明け間近、小島は夏到来を見据えた準備を入念に済ませてある。マグネシウム入りの浴槽に浸かり、健康機器で両脚を圧迫し血流を促すことで登板間の疲労回復に努めている。「皮膚からマグネシウムを摂るのは効率がいい。結構、汗をかく方なので飲み物にも気を付けています」と、水分、栄養不足によって筋肉が硬くなるのを防いでいる。この日からナインは「BLACK SUMMERユニホーム」を着用。オリーブグリーンとマリーンズ初代(1992―94年)ユニホームに使用されたピンク色が映えるデザインで夏を先取りした。試合前から断続的に降り続いた梅雨のしとしと雨。今季は雨天の登板が多く、七夕の短冊に「登板日に雨が降らないように」と記したというが、願いはかなわず。それでもエースらしく粘りの投球を貫いた。(横山尚杜)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51253 0.671
(↑0.004)
-
(-)
64333
(+5)
202
(+4)
54
(+1)
54
(-)
0.257
(-)
2.320
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
42326 0.568
(↑0.006)
8
(-)
63290
(+1)
277
(-)
40
(-)
35
(-)
0.256
(-)
3.100
(↑0.04)
3
(-)
ORIX
38392 0.494
(↓0.006)
13.5
(↓1)
64241
(-)
236
(+1)
30
(-)
34
(-)
0.243
(-)
2.690
(↑0.03)
4
(1↑)
楽天
37392 0.487
(↑0.007)
14
(-)
65257
(+3)
315
(+2)
34
(+1)
56
(-)
0.244
(-)
3.730
(↑0.02)
5
(1↓)
日本ハム
36385 0.486
(↓0.007)
14
(↓1)
64273
(+4)
268
(+5)
46
(+3)
57
(-)
0.243
(↓0.002)
2.910
(↓0.01)
6
(-)
西武
24541 0.308
(↓0.004)
28
(↓1)
64178
(+2)
280
(+3)
32
(-)
45
(-)
0.205
(-)
3.160
(-)