1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 4 | 0 | 1 |
勝利投手:髙橋 宏斗(6勝1敗0S) (セーブ:マルティネス(1勝2敗27S)) 敗戦投手:村上 頌樹(3勝6敗0S) 本塁打 |
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◆中日は2回裏、高橋周の適時二塁打と細川の2ランが飛び出し、3点を先制する。投げては、先発・高橋宏が8回無失点11奪三振の快投で今季6勝目。最後を締めた守護神・マルティネスはNPB通算150セーブを達成した。敗れた阪神は、先発・村上が力投を見せるも、打線が沈黙した。
◆5連勝を狙う阪神は、野口恭佑外野手(23)が2試合連続でスタメンに名を連ねた。「6番右翼」で先発出場。プロ初先発となった10日ヤクルト戦(甲子園)では中前への同点適時打を放ち、結果を残した。バンテリンドームでは昨季ファームでも4試合に出場し、1発を含む5打点を挙げていた球場。2戦連続の活躍に期待がかかる。阪神先発は、村上頌樹投手(26)が今季4勝目を狙う。
◆中日が大幅に打線を入れ替えた。4番に2年目の福永裕基内野手(27)を初起用。福永は阪神先発村上に対して今季は5打数2安打1打点で、現在6試合連続安打中だ。前日11日のDeNA戦で4打数3安打1打点の高橋周を5番に組み入れ、4試合続けて4番を務めていた細川を6番に降格。中日は5日からの広島3連戦(バンテリンドーム)を3連戦3連勝した後、9日からのDeNA戦(横浜)は今季2度目の3連戦3連敗を喫していた。
◆阪神の主軸2人が中日高橋宏斗投手(21)の"本気"に圧倒された。3回までパーフェクトに抑えられたが4回は1死二、三塁と初チャンス。ここで打席に入ったのは4番の大山悠輔内野手(29)。すると高橋宏はギアチェンジしたかのように、この日最速の155キロで初球見逃し、2球目はど真ん中の157キロで空振りを奪った。大山は粘ったが、7球目の146キロのフォークを振らされて三振。続く佐藤輝明内野手(26)も最後は完璧なフォークで空振り三振に倒れた。ネットでは「ギアの上げ方がバケモン」と、2人をねじ伏せた高橋宏を絶賛する声が相次いだ。
◆2度目の記録献上は阻止した。中日先発の高橋宏攻略に苦しむ中、3点を追う5回だった。6番野口、7番梅野が2者連続で3球三振。3者連続3球三振の「イマキュレートイニング」にリーチとなったが、続く小幡は初球打ちで二邪飛に倒れた。3者凡退ながら記録達成は阻止した。今季の阪神打線は、2日広島戦(マツダスタジアム)で、広島先発の森下に史上20人目となる同記録達成を許している。
◆阪神打線が中日先発の高橋宏斗投手(21)に抑え込まれ、6日DeNA戦(甲子園)から続いていた連勝は、4でストップした。4回無死一塁で2番中野拓夢内野手(28)が内野安打を放つまで、中日の剛腕に完璧に抑え込まれた。3回は梅野、小幡、村上と3者連続三振。この日初めてつくった4回無死一、二塁の好機では、前川が投ゴロ。1死二、三塁と走者を進めたが、4番大山が146キロスプリットに空振り三振。続く佐藤輝もスプリットに空振り三振を喫し、得点とはならなかった。3点を追う8回には1死から梅野、小幡の連打と近本の四球で2死満塁のするも、中野が一ゴロに倒れ反撃はならなかった。阪神先発の村上頌樹投手(26)は初回を3者凡退でスタートするも、2回。先頭の福永、高橋周と連続で二塁打を浴び1点を失うと、なおも無死二塁で、細川に低めフォークをうまく捉えられ、左翼スタンドへ2ランを許した。打線は今季17度目の2ケタ三振。上昇気配がただよっていたが、この日は剛球を前に沈黙した。
◆中日ライデル・マルティネス投手(27)が史上19人目の通算150セーブを達成した。球団では通算407セーブを記録した岩瀬仁紀以来2人目で、史上4番目のスピード到達となった。前夜の悪夢を振り払うかのような投球だった。3点リードの9回に登場。前川を一ゴロ、大山を二飛。最後は佐藤輝を空振り三振に仕留めた。阪神クリーン・アップを3人で仕留めた。今季40試合目の登板で27セーブ目。チームの連敗も3で止めた。11日のDeNA戦(横浜スタジアム)で1点リードの9回2死無走者から同点を許してまさかのセーブ失敗。ゲームも延長10回にサヨナラ負けを喫して「次、頑張ります」とコメントを残していた。17年、キューバから育成契約で中日入団。18年4月に支配下となり、先発としてキャリアをスタートさせた。19年から持ち味のパワー投球を生かすため、リリーバーとしての起用が始まり、22、23年連続セーブ王へと昇り詰めた右腕が新たな勲章を手にいれた。通算150セーブ=マルティネス(中日) 12日の阪神13回戦(バンテリンドーム)で今季27セーブを挙げて達成。プロ野球19人目で、外国人投手ではサファテ(ソフトバンク)234S、クルーン(巨人)177Sに次いで3人目。初セーブは19年6月11日のオリックス1回戦(京セラドーム大阪)。283試合で達成は09年クルーン(巨人)250試合、10年馬原(ソフトバンク)267試合、19年山崎(DeNA)275試合に次ぐ4位のスピード記録。
◆/同じ轍は踏まない\#ライデル・マルティネス が試合を締めるNPB通算150セーブを達成?プロ野球(2024/7/12)??中日×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#dragons pic.twitter.com/MTvFd2rkD7
◆阪神大山悠輔内野手(29)は試合後、悔しさを隠さなかった。無言でバスに乗り込んだ。中日先発の高橋宏斗投手(21)に8回を3安打に抑え込まれ屈辱の0封負け。連勝も4で止まった。4回に訪れた1死二、三塁のチャンス。大山は真ん中157キロの直球を空振りして、最後はスプリットで空振り三振。続く佐藤輝明内野手(25)も同じような配球で最後はスプリットにバットが空を切った。
◆阪神打線が中日先発の高橋宏斗投手(21)にねじ伏せられ、6日DeNA戦(甲子園)からの連勝は4でストップした。中日の剛腕を前に8回までわずか3安打に抑え込まれ、11三振を喫した。初めて作った4回無死一、二塁の好機では、前川が投ゴロ。1死二、三塁と走者を進めたが、4番大山、続く佐藤輝もスプリットに連続で空振り三振。岡田彰布監督(66)は「三振は何も起きないって言うてるやんか。それが4番、5番やねんから、しゃあないわのう」と苦言を呈した。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-高橋の真っすぐをなかなかいやそんなん、いつも言ってることやん。もうええよ別に。-審判の判定もいや、でもストライク言うたらストライクでしゃあないやん、そんなん言うても。え? そんなんお前、ちょっと文句言うたりな、それやったらやればいいやん。アピールだけじゃ何にもない。ストライク言うたらストライクやん、覆らへんやん。当たり前のことやんか。-それよりも自分たちで何とかしたかったほんならファウルしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら。-防御率0点台のピッチャーで厳しいいやいや、そらお前、なあ、1点、2点勝負やなと思うわな。あっという間の3点やったからのお。-村上も振り返れば2回だけだったそうや、そういうことやん。何か、もうなあ、防ぎようのない3点やったなあ。エアポケットみたいな、なあ。終わったら3点やったなあ。-村上が1イニングに3本も長打は珍しいそら、珍しいわ。-村上は今年序盤での失点が多いうん、だから勝ててない理由やん。今日なんか相手ピッチャー見たら、最近の調子見たらお前、3点はきついわのお。前回の投球を見ても。-4回のチャンスで1点でもとれていればいや前打ったらええねん。簡単なことや、いつも言ってるやん、三振は何も起きないって。簡単なことよそれは、何番バッターであろうと、なあ、内野後ろに下がってんのに、なんでちょこんと当てへんの。-三振11個11個なんて少ない方やろ、そんなんお前。11個っていうか、1回しかチャンスがなかったわけやから、そこでのう、ゴロでもバット当てたらええねん。当たらんやったらどうしようもないわな、そら。だからいつもいつも言ってる、三振は何も起きないって言うてるやんか。それが4番、5番やねんから、しゃあないわのう。4番、5番に聞いてもらわんと、俺は分からへんよそんなんお前。いつも同じような状況やのになあ、内野後ろ下がってるんやから。1点なあ、内野ゴロ打っても1点で、まだなあ、ランナー1人残るわけやから。
◆阪神及川雅貴投手(23)が6日の1軍再昇格後、初登板で1回を3者凡退に抑えた。8回に2番手で登板し、ロドリゲス、代打石川昂を空振り三振。最後は1番岡林を遊ゴロに仕留めた。先発した5月24日巨人戦(甲子園)以来の1軍戦。「ストライク先行でいけたのは良かったけど逆球とかも結構あったので、そこは反省点。しっかり3人で切れたのは良かったです」と収穫と課題を得た。
◆阪神梅野隆太郎捕手(33)が意地の一打で反撃ムードをつくった。8回1死。高橋宏に2三振して迎えた第3打席だった。カウント1-2から141キロの変化球を捉えて右前打。その後の2死満塁のチャンスにつながった。「点が入らない中で2つ三振していたし。なんとか食らいつく思いで打ちに行って、チャンスメークできたのでよかったですけど。まだまだチームのためにやることがいっぱいある。また頑張ります」と切り替えた。
◆阪神村上頌樹投手(26)は2回の失投を悔やんだ。0-0の2回。先頭の4番福永に右二塁打、5番高橋周には右翼線へ適時二塁打で先制された。さらに6番細川には7球目のチェンジアップを左翼スタンドまで運ばれる2ランでさらに失点した。「1点だったらまだどうなるか分かんなかったんですけど。3点あるってところでバッター陣にプレッシャーを与えてしまいました。あそこを1点にしのげなかった自分が悪いと思います」打線は高橋宏に今季17度目の2桁となる11三振を喫し、完封負け。村上は3回以降、本来の投球を取り戻し、失点は2回の3連打による3点のみ。7回4安打3失点と粘ったが、今季6敗目(3勝)となった。岡田彰布監督(66)は村上について「何かもうなあ、防ぎようのない3点やったなあ。エアポケットみたいな、なあ。終わったら3点やったなあ」と説明。さらに序盤に失点するケースが多く、「だから勝ててない理由やん。今日なんか相手ピッチャー見たら、最近の調子見たらお前、3点はきついわのお」と話した。5日の広島戦でマダックス(100球未満の完封勝利)を記録した高橋宏との投手戦で重い3失点だった。【村松万里子】
◆阪神打線が中日先発の高橋宏斗投手(21)にねじ伏せられ、6日DeNA戦(甲子園)から続いていた連勝は、4でストップした。中日の剛腕を前に8回までわずか3安打に抑え込まれ、11三振を喫した。7回2死で内角低めの直球に見逃し三振を喫した佐藤輝明内野手(25)が、悔しそうに苦笑いするなど、審判の判定について聞かれた岡田彰布監督(66)は「ストライク言うたらストライクでしゃあないやん」ときっぱり言った。「そんなん言うても。アピールだけじゃなんにもない。ストライク言うたらストライクやん、くつがえらへんやん。当たり前のことやんか」。自らで打開できなかった姿に「ほんならファールしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら」と続けていた。
◆阪神前川右京外野手(21)は4打数無安打と快音から遠ざかった。高橋宏に3打席で無安打、9回はマルティネスに一ゴロに仕留められた。9日ヤクルト戦(甲子園)から3戦連続で無安打。「この1週間ぐらい何をしてもというか、どこをどうしたらいいかちょっとまだ分かっていない。次の日はまた来てしまう。ちゃんと考えないと結果は出ないと思うので。本当に頑張りどころかなと思います」と正念場を迎えた。
◆敗戦の中で、阪神小幡竜平内野手(23)が意地を見せた。3点を追う8回。梅野が右前打で出塁し、1死一塁の場面だった。「梅野さんが必死になって(塁に)出てくれたので。何とかつなぐことを意識しました」先発高橋宏の前に、無安打で迎えた3打席目。初球の140キロフォークを捉え、一、二塁間を抜く右前打で好機を拡大。3安打に抑え込まれた右腕から、執念の安打をたたき出した。それでも反省は第1打席の空振り三振だ。見逃しと空振りで1ボール2ストライク。最後は外角高めの154キロ直球に、バットが空を切った。「一球も当たらずに終わってしまったので。あの球、スピードをはじき返せるように練習します」と次戦でのリベンジを誓った。この日の一打で連続試合安打も自己最長を10試合に更新した。6月16日に、開幕遊撃スタメンの木浪が死球による負傷で出場選手登録を抹消。その後は全18試合で遊撃スタメンを守り続けている。同15日まで1割8分4厘だった打率は、2割4分1厘まで上昇。存在感は日に日に高まっている。【波部俊之介】
◆中日が今季16度目の0封勝利で3連敗を止めた。前回今季のチーム初完封を100球未満での完封を意味する「マダックス」を達成したばかりの高橋宏斗投手(21)が先発。阪神打線を8回3安打無失点で封じ、9回はライデル・マルティネス投手(27)が主軸を3者凡退で球団2人目、史上19人目の通算150セーブを達成させた。4番に福永裕基内野手(27)を初起用するなど組み替えた打線が2回に長打3連打で3点を先制させた。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-マルティネスが昨日(11日DeNA戦で)打たれたが今日は3人できっちり締めた「そうですね、(高橋)宏斗を最後まで行かそうかと迷ったけど、8回のピンチがあり、次の登板もあるので(代えた)。ライデル(マルティネス)も昨日ちょっとやられて、楽な場面とは言わないが、嫌なことを早く払拭させあげたいっていうのはありました」-ライデルも150セーブの節目「(12球団で)数少ない、この投手が出てきたら、相手もちょっと難しいなって思えるような、それぐらい力のある投手だと思う。それだけの実績を積んできた投手でもある。ずっと続けて成績を出していることが、やっぱり一番プロ野球で大変なこと。それは投手も野手もそうかもしれないですけど。あと、彼は慢心することなく、ずっと自分のやるべきことを抜かずにやるのが、結果にも繋がってるんじゃないかなと思う」-高橋宏も2回無死一、二塁のピンチを切り抜けた「そうですね。今日もね、いい形で先制できたけども。そっから点が取れない。やっぱりピンチは1、2回はあるんで。ゼロでよく踏ん張ってくれた。あそこで全力でいったので、終盤ちょっと心配はしたけど。8回のピンチも粘ってくれた。昨年は6、7回ぐらいでへばってきたのが、球もスピードがそんなに落ちなくなってきた。随分、成長してきてるのかなとは思う」-打線の4番福永にした意図は「細川の状態ちょっと悪かったんで。楽なポジションではないですけど。いい形で結果が出たので、内容も今日はよかった。やってもらわないと、調子上げてもらえないといけない選手なんで。今日は福永で(いった)」-高橋周も5番で活躍「そうですね。1人でもいいとこで打ってくれる選手は出てこないと厳しい状況。投手ががんばってくれているので。昨日の負け(DeNAにサヨナラ負け)があったので、高橋(宏と周)が救ってくれた、大きな1勝になったと思う」
◆阪神村上頌樹投手(26)は左翼に高々と上がった打球を見つめ、その場に立ち尽くした。2回に1点を先制され、なお無死二塁。細川に投じた7球目、131キロのチェンジアップは大きな弧を描いて左翼スタンドに吸い込まれる。痛恨の2ラン被弾だ。「1点だったらまだどうなるかわからなかった。3点あるってところでバッター陣にプレッシャーを与えてしまった。あそこを1点にしのげなかった自分が悪いと思います」3点が重くのしかかった。0-0の2回。先頭の4番福永に右二塁打を浴び、5番高橋周には右翼線に運ばれ、先制を許した。さらに細川に6球粘られた末、1発を浴びた。「(流れを)止めないといけなかったですし、先頭を打ち取っていれば」と悔やんだ。打線の援護に恵まれなかった。3回以降は「テンポよくしてリズム作れるように」と本来の投球を取り戻した。7回4安打、6奪三振。失点は3連打での3点のみだった。これで直近3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)も記録。岡田監督は「防ぎようのない3点やったなあ。エアポケットみたいななあ」と表現した。高橋宏との投げ合いは3度目。5日の広島戦でマダックス(100球未満の完封勝利)を記録した好投手とは、前回5月14日の豊橋でのマッチアップで7回1/3、130球の力投も、4失点で負け投手となっていた。リベンジに燃える中、自らも打席で対戦。「すごいピッチャーというのは感じた。自分がゼロに抑えていれば、もっと違う結果だった」と刺激を受けた。これで今季6敗目。6月27日の中日戦(甲子園)で3勝目を挙げるも、直近9試合で白星はこの1勝のみだ。その中の5敗はいずれも先制点を献上している。指揮官は「だから勝ててない理由やん。今日なんか相手ピッチャー見たら、最近の調子見たらお前、3点はきついわ」と首をひねった。97球で7回を投げきるも、4勝目はまたもお預けとなった。【村松万里子】
◆三振では何も起こらんよ...。阪神が今季11度目のゼロ封負けで連勝が4でストップした。4回1死二、三塁の好機に4番大山悠輔内野手(29)、5番佐藤輝明内野手(25)が2者連続三振。岡田彰布監督(66)も「三振は何も起きないって言うてるやんか」と怒りを通り越してあきれモードだ。佐藤輝の今季2度目となる4三振などでチームは12奪三振。クルクルとバットが回って順位は3位から4位に後退した。最大の好機で、頼みの主軸2人のバットが空を切った。岡田監督はもう言い飽きたとばかりの口ぶりだった。「三振は何も起きないって言うてるやんか。それが4番5番やねんから、しゃあないわのう。4番5番に聞いてもらわんと、俺は分からへんよ、そんなん」防御率0点台の中日高橋宏に大苦戦。4回、先頭近本の四球と中野の内野安打でつくった無死一、二塁は、やっと開いた突破口だった。前川が投ゴロで二、三塁と広げたが、主砲2人が続けない。4番大山が低めスプリットに空振り三振。内野が下がる「1点OKシフト」で、ボールをバットに当てさえすればという場面だった。さらに続く5番佐藤輝はフルカウントまで粘るも、同じくスプリットに空振り三振を喫した。指揮官は「1回しかチャンスがなかったわけやから、そこでゴロでもバット当てたらええねん。当たらんやったらどうしようもないわな」と苦々しく話した。大山は無言で球場を後にし、プロ5度目、今季2度目の4三振を喫した佐藤輝は「相手がいいところに投げてきていた。なかなか甘い球がこなかった。投手が良かったです」と完敗を認めた。佐藤輝は7回2死で迎えた第3打席では、内角低めの154キロ直球に見逃し三振。きわどいボールに思わず苦笑いし、天を仰いで立ち尽くした。そんな姿も岡田監督を逆なでした。「ストライク言うたらストライクでしゃあないやん、そんなん言うても。え? そんなん、ちょっと文句言うたりな、それやったらやればいいやん。アピールだけじゃなんにもない」。なんとか打開するために「ほんならファウルしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら」と続けて注文をつけた。打線全体も12三振を喫し、今季11度目の完封負け。3安打以下に抑え込まれたのは、巨人戸郷にノーヒットノーランを許した5月24日以来だった。コールド試合をのぞけば、9イニングでは今季最短タイの2時間18分ゲーム。寂しい思いで帰った尾張の虎党を、2戦目は猛打で満足させたい。【磯綾乃】佐藤輝の1試合4三振以上はプロ5度目。今季4月24日DeNA戦4三振以来だが、このときの第5打席は二塁併殺打だった。全打席で三振しての4三振以上は、21年6月8日日本ハム戦の4打席4三振、同7月4日広島戦の5打席5三振に次ぎ3度目となった。
◆阪神・藤田健斗捕手(22)が練習に合流した。藤田はプロ5年目で初めての1軍昇格に「精いっぱい元気に、若さを出していけたら」と意気込んだ。今季はウエスタン・リーグで35試合に出場して打率・236、4打点。1軍は梅野、坂本による捕手2人制が続いていたが、長坂が抹消される前の5月8日以来、約2カ月ぶりに捕手3人制に戻ることとなった。岡田監督は11日に「(原口を)いつでもいけるようになる。大山もライト守らんでええやろ」と意図を明かしていた。
◆すべて逆転で4連勝中と波に乗る阪神は、村上頌樹投手(26)が先発する。ここまで3勝5敗、防御率2・05を残す右腕が今季初の金曜日のマウンドへ。11日の投手指名練習では「金曜日はカード頭ですけど、そこまで気負って投げているって感じも去年はなかった。今年もまだまだそういう勢いでいけたら」と意気込み、昨年プロ初勝利も挙げたバンテリンドームで今季4勝目を狙う。打線では野口恭佑外野手(23)が初スタメンでプロ初タイムリーを記録した10日のヤクルト戦(甲子園)に続いて2試合連続となる「6番・右翼」で先発出場する。
◆阪神・村上頌樹投手(26)が3連続長打で3点を失った。一回は三者凡退の立ち上がりを見せたが二回。先頭の福永を追い込みながらも右翼線に落ちる二塁打を浴びてピンチを背負うと、続く高橋周にも甘く入った変化球を右翼線へはじき返され、2連続長打であっさりと先制点を献上した。なおも細川にもフルカウントから変化球をとらえられ、左翼スタンド中段に飛び込む10号2ランを浴びて一挙3失点。阪神は4日の広島戦(マツダ)から7戦連続の先制点献上となった。
◆阪神はチャンスを作ったが、中軸が竜の若きエース・高橋宏に封じられた。0―3で1人も走者を出せずに迎えた四回。先頭の近本が四球で出塁すると、中野も二塁への内野安打でチーム初ヒットを記録してチャンスを広げる。前川の投ゴロで1死二、三塁となって中軸に回った。内野は1点を捨てて定位置で守っていたが、大山が変化球で空振り三振。2死から佐藤輝明も空振り三振を喫し、得点を挙げることはできなかった。
◆0―3の八回。1安打に抑えられていた中日・高橋宏から1死後に梅野、小幡が連打でチャンスを作る。代打・渡辺は変化球で見逃し三振で、11個目の三振を献上してしまう。それでも近本が四球を選んで2死満塁となり、打席には中野。果敢に初球の154キロストレートにスイングをかけたが、平凡な一ゴロに倒れてこの回も無得点に終わった。
◆阪神は今季11度目の完封負けを喫し、連勝は4でストップした。今季初めての金曜日登板となった村上頌樹投手(26)が二回に捕まる。福永、高橋周に連続二塁打を浴びて1点を失うと、細川には変化球を左手一本で左翼スタンドに運ばれて3失点。この3点が重くのしかかった。中日の高橋宏の前に打線は8回まで11三振。四回1死二、三塁では大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が連続三振。八回にも2死満塁のチャンスを作ったが、中野拓夢内野手(27)が一ゴロに倒れた。九回はマルティネスの前に三者凡退。首位と0・5ゲームで迎えた一戦だったが、痛い敗戦となった。
◆中日が連敗を3で止めた。高橋宏は威力ある直球を軸に11三振を奪い、8回を3安打無失点で6勝目を挙げた。マルティネスが27セーブ目。打線は二回に高橋周の二塁打、細川の10号2ランで3得点。阪神は連勝が4でストップ。
◆七回2死、微妙なコースのストライク判定で見送り三振に倒れた阪神・佐藤輝明=バンテリンドーム(撮影・中島信生)
◆阪神が11度目の零敗で、連勝は「4」で止まった。村上頌樹投手(26)が二回、連続二塁打で先制点を献上し、さらに無死二塁から細川成也外野手(25)に2ランを浴びた。7回3失点の村上は6敗目(3勝)。チームは7戦連続の「許先制」。攻撃では高橋宏斗投手(21)の前に11三振。四回1死二、三塁では大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が連続三振に倒れた。佐藤輝は二回、七回、最後の打者となった九回もバットが空を切り、今季2度目の1試合4三振。チームは計12三振で試合時間はわずか2時間18分。4位に転落した岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=40勝37敗5分、観衆=3万6078人)。ーー高橋宏斗の真っすぐをなかなか「いやそんなん、いつも言ってることやん。もうええよ、別に」ーー球審の判定も「でもストライク言うたらストライクでしゃあないやん、そんなん言うても。え? そんなんお前、ちょっと文句言うたりな、それやったらやればいいやん。アピールだけじゃなんにもない。ストライク言うたらストライクやん。履がえらへんやん。当たり前のことやんか」ーー自分たちで何とかしたかった「ほんならファウルしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら」ーー防御率0点台のピッチャーで厳しい「いやいや、そらお前、なあ、1点2点勝負やなと思うわな。あっという間の3点やったからのお」ーー村上も二回だけだった「そうや、そういうことやん。何かもうなあ、防ぎようのない3点やったなあ。エアポケットみたいななあ。終わったら3点やったなあ」ーー村上が1イニング3長打は珍しい「そら、珍しいわ」ーー村上は今年序盤での失点が多い「うん、だから勝ててない理由やん。今日なんか相手ピッチャー見たら、最近の調子見たらお前、3点はきついわのお。前回の投球を見ても」ーー四回のチャンスで1点でも取れていれば「いや前打ったらええねん。簡単なことや、いつも言ってるやん、三振は何も起きないって。簡単なことよ、それは。何番バッターであろうと、なあ、内野後ろに下がってんのに、なんでちょこんと当てへんの」ーー高橋宏の前に11三振「11個なんて少ない方やろ、そんなんお前。11個っていうか、1回しかチャンスがなかったわけやから、そこでのう、ゴロでもバット当てたらええねん。当たらんやったら、どうしようもないわな、そら。だからいつもいつも言ってる、三振は何も起きないって言うてるやんか。それが4番5番やねんから、しゃあないわのう。4番5番に聞いてもらわんと、俺は分からへんよ、そんなんお前。いつも同じような状況やのになあ。内野後ろ下がってるんやから。1点なあ、内野ゴロ打っても1点で、まだなあ、ランナー1人残るわけやから」
◆阪神が11度目の零敗で、連勝は「4」で止まった。村上頌樹投手(26)が二回、連続二塁打で先制点を献上し、さらに無死二塁から細川成也外野手(25)に2ランを浴びた。7回3失点の村上は6敗目(3勝)。チームは7戦連続の「許先制」。攻撃では高橋宏斗投手(21)の前に11三振。四回1死二、三塁では大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が連続三振に倒れた。佐藤輝は二回、七回、最後の打者となった九回もバットが空を切り、今季2度目の1試合4三振。チームは計12三振で試合時間はわずか2時間18分。主な選手のコメントは以下の通り(成績=40勝37敗5分、観衆=3万6078人)。4三振の佐藤輝明 「相手がいいところに投げたという感じですね」八回の右前打で10戦連続安打とした小幡竜平 「梅野さんが必死になって出てくれたので、つなぐことを意識した」二回に先制点を献上した後に2ランを浴びた村上頌樹 「(本塁打は)高かっただけなので、自分の失投ですし、自分のミスです」二回の3失点に梅野隆太郎 「またやり返す時があると思うので、それに向けて...」5月24日以来の登板で八回を無失点に抑えた及川雅貴 「どの場面でも0点で帰ってくるのが大前提。3人で切れたので良かったかなと思います」
◆中日の細川が2年連続の2桁本塁打となる10号2ラン。二回、村上が投じた低めのフォークボールをすくい上げた。左腕の大きなフォロースルーではじいた飛球は左翼席で弾み「食らいついていった結果が最高の形になった。去年(24本)以上に打ちたいと思っているし、もっと頑張りたい」と笑みを浮かべた。現役ドラフトで加入2年目の今季は主力として開幕から活躍する。2年連続の出場が決まったオールスター戦には初めてファン投票で選出された。「喜んでいただけるように毎日プレーしているし、勝って恩返ししたいと一番に思っている」と奮闘している。
◆「8番・遊撃」で出場した阪神・小幡竜平内野手(23)が連続試合安打を「10」に伸ばした。0-3の八回1死から梅野が右前打で出塁した直後、高橋宏のフォークを右前にはじき返し、一、二塁とチャンスを拡大させた。「梅野さんが必死になって(塁に)出てくれたので、なんとかつなぐことを意識した」。左肩甲骨の骨折で離脱中の木浪が球宴明けの26日の中日戦(甲子園)にも1軍復帰する見込み。球宴まで8試合。攻守でアピールを続ける。
◆6日に1軍再昇格した阪神・及川雅貴投手(23)が0-3の八回にマウンドへ。ロドリゲス、代打・石川昂をともに空振り三振、岡林を二ゴロに打ち取った。「気負うこともなく、3人で切れたのでよかったと思う」。5月24日の巨人戦(甲子園)に先発し、マメをつぶして五回途中で降板して以来、今季3試合目の登板だった。「ストライク先行でいけたけど、逆球もあった。そこが次回の反省点」と自分に言い聞かせた。
◆阪神・梅野隆太郎捕手(33)が7回4安打3失点と踏ん張った村上頌樹投手(26)を労った。二回、福永、高橋周の連続二塁打と細川に2ランを浴び「バッテリーとして反省しないといけないが、先発の役割というか、気持ちを切り替えて投げてくれた」とコメント。自身は3打席目の八回1死から高橋宏のフォークを右前へ。得点にはならなかったが「(前の打席で)三振を2つしているし、食らいついていった」と振り返った。
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)に代表されるように意図を感じなかった阪神打線に言及した。高橋宏の投球内容は素晴らしかった。ただ阪神打線は、どうやって攻略しようとしていたのだろうか? 一回から九回まで、見ていて感じたのは「打撃コーチが対応策を示しているのだろうか?」「チームとして工夫をしたのだろうか?」という疑問だ。少なくとも、私には全く伝わってこなかった。四回1死二、三塁で大山も、佐藤輝も最後はボールになるフォークを振って三振。全体的に、このボールになる球を振り過ぎだ。見極められていたのは近本だけだった。岡田監督が評論家時代に対談をして「フォークはどう打つかではなく、どう見逃すか」という趣旨の話をしてくれた。その意図が打撃コーチに伝わっていたのだろうか。選手に「打て」と指示するのは簡単だが、うまくいかない時は、打撃コーチには、今まで以上に動いてもらいたい。試合を振り返って「右狙いだな」「低めを捨て始めたな」という印象がないまま終わってしまった。選手の状態も悪過ぎる。大山は外のスライダーを軸に攻められて、右中間方向を狙う気持ちにならないのか。ほぼ引っ張りの打席を繰り返し。内容がなさ過ぎ。正直言って、4番の荷が重すぎる。代わりがいないのかもしれないが。佐藤輝はボール球を振り過ぎ。あの姿を繰り返すと、球審の脳裏にも焼き付く。七回の見逃し三振は非常に際どいコース。普段から見極める能力が高い打者なら球審も「ボール」とジャッジしたかもしれない。繰り返しになるが、選手だけでなく、チーム全体で粘り強く戦う姿を見せてもらいたい。
◆阪神・野口恭佑外野手(23)は2試合連続で「6番・右翼」で先発するも高橋宏の前に三ゴロ、見逃し三振、右飛で3打数無安打に終わった。「フォークや真っすぐの切れはすごかった。次どうやるかというのを考えてやっていきたい」。二回無死二塁の守備では、高橋周の右翼線への打球をフェンスに到達する前に処理できずに二塁打にしてしまい、「追いつけると思ったが追いつけなかった」。試合後は筒井外野守備走塁コーチと話をする様子もあった。阪神・筒井コーチ 「彼の能力からすれば防げる打球だった。捕りに行くまでの姿勢を含めて、その辺は反省点だということは伝えました」
◆一回を三者凡退に仕留めるも、二回に待っていた落とし穴。村上が食らった3連打が、この一戦のハイライトとなってしまった。「二回に3連打で3点を失ったので、止めないといけなかったです。先頭をしっかりと打ち取っていれば、ああいう結果にはならなかった」悪夢の始まりは先頭の4番・福永に許した右翼への二塁打。続く高橋周には2ボールから投じた内角カットボールを右翼へ引っ張りこまれ先制を許した。踏ん張って最少失点で切り抜けたかったが、続く細川にフルカウントからの7球目は真ん中付近へ。「しっかりと投げ切れなかった自分の失投」。左手一本で拾うように振り抜かれ、左中間席中段まで運ばれた。4試合連続で逆転勝利と反発力を示してきた打線にも、重くのしかかる3長打での3点。その後はゼロを並べて7回4安打3失点だったが、早くも昨季に並ぶ6敗目を喫した。反省点は明確だ。今季14試合目の登板で先制されたのは10度。そのうち9度が三回以内で、主導権を渡すケースが多い。計31失点中、61%にのぼる19点がこの3イニングに集中しているのも気掛かりだ。岡田監督は「だから、勝ててない理由やん。きょうなんか相手ピッチャー(高橋宏)見たら、最近の調子見たら、3点はきついわのう」と苦言。流れを呼び込むような快投発進の必要性はもちろん、村上も心得ている。「スムーズに一、二、三回を投げられればまた違う結果になったと思う。先制点を毎試合のように与えてしまっているので、そこですね」浮かび上がった課題を克服しなければ、3勝6敗の苦境から抜け出すことはできない。昨季のMVP右腕はこの正念場を何とか乗り越えなければならない。(須藤佳裕)
◆何度同じこと言わせるんや...。阪神は中日に0―3で今季11度目の零封負け。連勝は4で止まり、首位巨人と1・5ゲーム差の4位に転落した。岡田彰布監督(66)は四回の絶好機で連続三振に倒れた大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)の4、5番に苦言。主軸がそろってふがいない姿をさらし続けているようでは、連覇への道は断たれてしまう。虎のバットは何度も空を切り、竜のエースが投じた白球は次々とミットへ吸い込まれていく。何も生み出さない三振の山だけが積み上がる。スコアボードに並んだ9つのゼロ。岡田監督は主軸の大山と佐藤輝の姿に口をとがらせた。「前に打ったらええねん。簡単なことや。いつも言ってるやん。『三振は何も起きない』って。簡単なことよ、それは。何番バッターであろうと、なあ。内野後ろに下がってんのに、なんでちょこんと当てへんの」すべて逆転で4連勝して敵地に乗り込んだ。打線に少し反発力が出てきたはずだった。だが、相手先発の高橋宏にあっさりと牙を抜かれた。象徴的だったのが、3点を先行されて迎えた四回1死二、三塁の好機だ。相手内野陣は1点覚悟で通常の守備シフト。しかし、4番・大山が直球を仕留めきれない。最後は146キロスプリットにバットが空を切った。「いつもいつも『三振は何も起きない』って言うてるやんか。それが4番、5番やねんから、しゃあないわのう。4番、5番に聞いてもらわんと。俺は(理由が)分からへんよ」続く佐藤輝も直球を捉えられずにファウル。追い込まれてから同じように落ち球に空振り三振を喫した。打線の中心を担う2人に口酸っぱく言い続けても、変わらない。5番は七回も見逃し三振に倒れるなど、今季2度目の1試合4三振。球審の広いストライクゾーンに苦笑いを浮かべる場面もあった。ただ、それならば「ちょっと文句言うたりな。アピールだけじゃなんにもない」と、岡田監督の苦言は続く。さらに「ほんならファウルしたらええやんか。(ストライクゾーン)広いんやったら」と、反骨心や粘りのなさを指摘した。
◆あっさり負けた~! 中日・高橋宏に8回わずか3安打、試合時間も早い早い2時間18分...まるで夏場のソーメン、いや、その汁が麦茶だったりするくらいのあっさり...てか、そんなもん食えるかー!!(怒)まあ、決め手のない阪神だから(他球団も一緒だけど)このまれに見る混セのプロ野球、勝負は球宴後どころか9月じゃないの? と腹をくくりながらも、「でも阪神は4連勝してるし、抜けがけして大連勝で逃げ切りのアレンパを決めちゃうってのもウヒャヒャヒャ~」とソロバンを弾いている俺がそこにいたのだ...。この試合がそのためのリトマス紙と踏んでいたのだ。前回の登板で完封し、試合前の防御率が0・64の高橋宏をマウンドに沈めれば猛虎は本物!! のはずだったのに~これじゃ『開運! なんでも鑑定団』(テレビ東京系)で目にする、2000万円の希望額がニセモノで2000円になっちまった、視聴者が大好きなヌカ喜びじゃねーか!! 四回1死二、三塁で連続三振した大山と佐藤輝!! 否!! わが阪神は球界全体の盛り上がりを考えて、中日さんも混セにいらっしゃ~い!! をしたのだと強がっておくぜ!!
◆バンテリンドームは、12球団の本拠地屈指の〝野球が見やすい球場〟だ。数少ない欠点は、記者席からネクストバッターズボックスが死角になること。誰が準備しているか、分からない。六回の先頭。村上がそのまま打席に入った。代打じゃないの? 点を取らないと勝てないよ!と思った、ごく一部トラ番は残念な思いで眺めてしまった。長いシーズンを考えれば投手起用は...という正論を覆すつもりはないが「案の定、負けちゃったよな」とブツブツ言う試合後になってしまった。点が取れない話は、書き飽きてきたのだが。話題を変えよう。この「虎のソナタ」のコーナーにも、少しずつパリ五輪の話題が増えてきた。いよいよだ。「いま、編集局にはほとんど人がいません。ちょうど五輪期間中の報道をどうするか、会議をやっているみたいです。堀(運動)部長や牧デスクらも参加してます」悲しきゲームセットから6時間ぐらい前のこと。昼下がりの当番デスク席から〝社内情勢〟を教えてくれたのは川端亮平だった。ナイターが始まれば社内の誰より忙しくなるが、昼間のひとときは準備をしながら〝留守番〟だ。4年に一度のビッグイベント。普段はプロ野球に押され気味のスポーツが、脚光を浴びる。そして、日本人はメダルが大好き。何だかんだで盛り上がるんだろう。「運動部の記者時代はトラ番で忙しかったので、あまり五輪の記憶はないんです」川端にとって印象的だったのはレース部に異動して間もない時期に開催された2012年のロンドン五輪だという。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
41 | 35 | 5 | 0.539 (↑0.006) | - (-) |
62 | 241 (+3) | 210 (+2) | 47 (+2) | 38 (-) |
0.240 (↑0.001) | 2.420 (↑0.01) |
2 (2↑) |
広島 |
39 | 35 | 4 | 0.527 (↑0.006) | 1 (-) |
65 | 224 (+4) | 187 (+3) | 32 (+1) | 44 (-) |
0.231 (↑0.001) | 2.120 (↓0.01) |
3 (1↓) |
DeNA |
42 | 38 | 1 | 0.525 (↓0.007) | 1 (↓1) |
62 | 276 (+2) | 270 (+3) | 51 (-) | 43 (-) |
0.251 (-) | 2.910 (-) |
4 (1↓) |
阪神 |
40 | 37 | 5 | 0.519 (↓0.007) | 1.5 (↓1) |
61 | 230 (-) | 221 (+3) | 32 (-) | 26 (-) |
0.223 (↓0.001) | 2.210 (↓0.01) |
5 (-) |
中日 |
36 | 41 | 6 | 0.468 (↑0.007) | 5.5 (-) |
60 | 190 (+3) | 254 (-) | 34 (+1) | 26 (-) |
0.233 (-) | 2.650 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
32 | 45 | 4 | 0.416 (↓0.005) | 9.5 (↓1) |
62 | 278 (+3) | 291 (+4) | 54 (-) | 39 (-) |
0.235 (-) | 3.400 (↓0.02) |
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