オリックス(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦12回戦(2024.07.10)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:吉田 輝星(2勝0敗0S)
敗戦投手:松本 裕樹(2勝1敗2S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(14号・4回表ソロ),栗原 陵矢(8号・8回表ソロ)

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◆オリックスがサヨナラ勝利で連勝を5に伸ばした。オリックスは1点ビハインドの9回裏、宗の押し出し死球で同点とする。なおも続く好機で頓宮の犠飛が飛び出し、試合を決めた。投げては、3番手・吉田が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、6番手・松本裕が誤算だった。

◆オリックス宮城大弥とソフトバンク東浜巨の沖縄出身投手同士が先発。2人の投げ合いは過去3度あり、宮城1勝、東浜1勝1敗。前回は今年6月27日(京セラドーム大阪)で、宮城が5回無失点に抑えて対戦3度目にして初勝利を挙げた。東浜の白星は初対戦だった22年5月4日(ペイペイドーム)だけ。通算4度目の対決は宮城の連勝か、それとも東浜の2年ぶり勝利になるか。

◆ソフトバンク東浜巨投手(34)が、先発としては自己最短に並ぶ2回でマウンドを降りた。1回1死から太田、西川に連打を浴び、4番森に先制犠飛を許した。2回も頓宮、杉本に連打献上で2失点目。2回40球を投げ、4安打2失点。小久保裕紀監督(52)は3回から2番手にドラフト6位ルーキーの大山を送った。東浜はベンチで戦況を見守っている。東浜の2イニングでの降板は、22年9月19日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来。同試合は2回7安打4失点だった。

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◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が6試合ぶりの14号ソロを放った。0-2の4回先頭、フルカウントから宮城の直球をバックスクリーンやや左に運んだ。これで本塁打ランキングで再び単独トップに躍り出た。山川は安打も4試合、16打席ぶり。4番のアーチで反撃といきたい。

◆オリックス古田島成龍投手(25)が登板27試合目で、初めてアーチを打たれた。2-2の8回、先発の宮城を救援。先頭のソフトバンク栗原に1ボール1ストライクからの変化球を捉えられ、右翼ポール際への痛烈なライナー弾に。ソフトバンクに勝ち越しを許し、がっくりとうなだれた。ルーキーの古田島は4月6日ロッテ戦のデビュー登板から22試合連続無失点を続け、広島栗林、楽天宮森に並ぶ最長記録を作った。6月27日ソフトバンク戦で失点し、新記録は逃すも、そこから3試合連続無失点と好投を続けていた。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが今季4度目のサヨナラ負けを喫した。2点差を逆転し、3-2で9回に突入。代役守護神の松本裕樹投手(28)がマウンドに上がったが、3番西川、4番森、5番紅林に3連打を浴びて無死満塁。6番宗にはまさかの押し出し死球を与え、なお無死満塁で7番頓宮にサヨナラの右犠飛を浴びた。松本裕は今季初黒星。ソフトバンクは大阪2連戦で2連敗。6月は17勝5敗1分と大きく勝ち越したが、7月は2勝5敗と借金3。11日は札幌移動日で、12日からは敵地日本ハム3連戦が控えている。

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◆パ・リーグ首位のソフトバンクが今季4度目のサヨナラ負けを喫した。3-2の9回に代役守護神の松本裕樹投手(28)が同点に追いつかれ、なお無死満塁で頓宮にサヨナラの右犠飛を浴びた。松本裕は今季初黒星。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-代役守護神の松本裕がサヨナラ打を浴びた小久保監督 まぁやっぱりセーブシチュエーションで難しいところです。それよりも大山が良かったし、正木も良かった。ズルズルいくような展開なんですけど、よく逆転までいったなと思うんでね。収穫の方が多かったです。-東浜を2回で降板させた小久保監督 球を見て今日はあそこで切ろうと。-アクシデントではない小久保監督 じゃないです。-広瀬は好守備も。やるべきことをやっている小久保監督 そうですね。まぁまぁ最後はサヨナラ負けですけど、結構収穫がしっかりある試合だったと思いますよ。-松本裕への信頼は変わらない小久保監督 はい。またやり返せばいいです。

◆ソフトバンク4番山川穂高内野手に6試合ぶりの1発が飛び出した。0-2の4回先頭、フルカウントから宮城の直球をバックスクリーンやや左に運んだ。沖縄出身対決を制する14号ソロに「宮城は球界で一番すごい左。そこから1本打てたというのは感覚的なものも含めてプラスに向いてくることを信じています」と振り返った。本塁打ランキングで再びリーグ単独トップに躍り出た。

◆ソフトバンク東浜が2軍再調整となった。自己最短の2回4安打2失点。1、2回ともに連打を浴びてオリックスに主導権を渡した。小久保監督は「球を見て」と3回から継投策を決断。右腕は「(球の質とか)そういう話にならないぐらい力不足だった。やり直してきます。それだけです」と肩を落とした。2番手で3回無失点の好投をみせたドラフト6位の大山が先発に回る見込みだ。

◆ソフトバンクがオリックスに痛恨のサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回裏、松本裕樹投手(28)が3連打と死球で同点。さらに頓宮に右犠飛を許し試合をひっくり返された。今季4度目のサヨナラ敗戦にも試合後の小久保裕紀監督(52)は山川&栗原の2発や3イニングを無失点に抑えた新人大山凌投手(22)の好投などを評価。「収穫も多かった」敗戦と捉えた。敵地・大阪で連敗を喫したが、12日からは前回3連勝を飾った北海道での日本ハム3連戦。再び勢いを取り戻す。痛恨と言えば、顔もしかめてしまうが、小久保監督は意外にもサバサバとした表情だった。「まあ、最後はサヨナラ負けですけど、結構、収穫がある試合だったと思います」。強がりではなかろう。前日9日の敗戦で「今年で一番、チーム状況が悪い」と分析していた。何とかチーム好転の兆しを、と考えていた小久保監督にとっては、2点差から難敵でもあるオリックス先発宮城を攻略。同点に追いつき、8回には勝ち越しにも成功しただけに手応えも感じ取っていたのだろう。4回だった。先頭打席に入った4番山川がカウント3-2からの7球目。宮城の直球を捉えた。打球は中堅左に大きな放物線を描いて着弾した。「追い込まれても何とか食らいついていった打席だった。しっかり振れてきている感覚はある」。単独キングとなる14号ソロで反撃の口火だ。前日の試合前練習では約20分ほど小久保監督と話し込む姿があった。山川自ら問いかけたという。「4番小久保としての話をうかがいました」。6月はノーアーチ。2日の西武戦(東京ドーム)で131打席ぶりのアーチを放ったが、突き抜けられないモヤモヤもあった。それから6試合、23打席ぶりの1発。小久保&山川の熱い「4番論」が生んだのかもしれない。3番に座る栗原も存在感を示した。5回1死二塁から右翼線を破る同点タイムリー三塁打。8回には先頭打者で2番手古田島のカットボールを右翼席へ運び去った。7試合ぶりの8号ソロだ。「しっかり自分のスイングができました。投手陣が踏ん張っている中で勝ち越す1本となってよかった」と胸を張った。守護神オスナ不在で新クローザーとして9回のマウンドに立った松本裕が2点を失い、まさかのサヨナラ敗戦。敗因をズブリとえぐるより、チーム状況が悪かっただけに「好転の兆し」に目を向けたい、というのが小久保監督の本音だろう。12日からは前回3連勝を飾た北海道での日本ハム3連戦。再び北の大地で勢いを取り戻す。【佐竹英治】

◆お兄ちゃんも勝ったぞ! オリックスが逆転サヨナラ勝ちで5連勝を飾り、4月29日以来の勝率5割に復帰した。1点を追う9回、押し出し死球と頓宮裕真捕手(27)の犠飛で試合を決めた。勝利投手は9回1イニングを完全投球した吉田輝星投手(23)。自身と同じ金足農のエースに成長した弟の大輝(2年)が秋田大会で熱投した日、大阪で兄の威厳を示した。チームは負ければ再び自力Vが消滅していた一戦で、最大9あった借金をついに返済。パ3連覇中の王者が勢いづいてきた。故郷・秋田の歓喜は、京セラドーム大阪につながっていた。弟大輝ら後輩が強敵・ノースアジア大明桜を倒した日。大阪では兄輝星がドラマを呼んだ。オリックスが今季5度目のサヨナラ勝ちで5割に復帰した。「1位のソフトバンクに2連勝できたことが大きい。普段あまり打たれない古田島さんが打たれた。ソフトバンクのリリーフ陣もすごく強いですけど、普段起こらないことがこっちにも起こるかもしれないと期待して、絶対に3人で抑えたいと思っていました」2-3の9回表、3番手で登板。8回に勝ち越し弾を浴びた失意の古田島の後を受けた。強力なソフトバンク打線を相手に7回2失点と粘った宮城、そして古田島の悔しさも脳裏に刻み、投球の出力に変えた。先頭の代打・川瀬の投ゴロは三塁寄りに転がった。一瞬足を滑らせながらも、しっかり一塁に送球。2死からはこの日猛打賞の今宮を二塁ゴロに仕留めた。1イニングを3者凡退で終え、流れを引き寄せた。「今月、個人的な課題にしているんですけど、三振を取るというイメージだと、逆転につながりやすいかな、と。とりあえず3人でテンポ良く終われたんで、チャンスは来るかもしれないという気持ちで見ていました」願い通り、チームは劇勝。吉田に今季2勝目が転がり込んだ。18年夏の甲子園準優勝から6年。全力プレー、全力投球で「カナノウ旋風」を巻き起こした立役者はこの日、弟の朗報に胸を弾ませた。「同級生がコーチをやっていて、すごく連絡が来る。弟もいますし、すごく刺激になったと思います」と母校に感謝した。メモリアルな夜にヒーローになってしまう吉田は、やはり"持っている"男。強い星のもとに生まれた男だった。【堀まどか】中嶋監督(赤土のついたユニホーム姿で現れ)「頓宮の土、ついた(笑い)。(ここから積み重ねか?)そうですね。そう思います。またあさってから、しっかりやっていきたいと思います」

◆オリックスの頓宮裕真(27)が昨年5月以来のサヨナラ打を決めた。9回無死満塁から宗の押し出し死球で追いついた直後、右翼へ犠飛。三塁走者の森がヘッドスライディングでホームに滑り込んだ。試合前の打撃練習では中嶋監督から指導を受けた。「横のスイングになっていた。縦を長く、縦振りに、と。朝にバッティングしていたら森さんが来てくれて、教えてもらって。いざ練習になったら監督も同じこと言ってくれた。森さんにも助けられました」と感謝した。

◆オリックス先発宮城大弥投手の7回2失点の粘投も勝利を引き寄せた。4回に山川に反撃ソロを許し、5回に栗原の適時三塁打で追いつかれた。だが7回2死三塁のピンチは切り抜けた。「チームが勝てたことに関しては良かった。個人的にはもうちょっとしっかりしないといけない」と反省。サヨナラ勝ちの瞬間はベンチから全速力で飛び出し「1人1人頑張っていますし、それがつながったのかな」と仲間と喜び合った。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックスが劇的サヨナラ勝ち、勝利を呼び込んだのは9回に登板し好投した吉田輝星。同日、弟大輝が金足農エースとして秋田大会で延長10回を投げ抜き勝利!カナノウ兄弟が同日勝利を挙げました!

◆オリックス・田嶋大樹投手(27)が7回3安打無失点と好投した。この日は走者のいない状態ではワインドアップで投球。以前は走者がいない状況でもセットポジションで投球を行っていたが、新フォームが奏功した。二、三回にそれぞれ二塁打を許すも、後続を断ってゼロでしのぐと、五回には先頭の中村晃に安打と暴投で無死二塁とピンチを招いたが、川村を空振り三振、甲斐、D3位・広瀬(慶大)を打ち取った。六、七回は三者凡退で攻撃を終わらせて、勝利投手の権利を持って降板した。

◆オリックス・宮城大弥投手(22)が7回2失点と好投したが、同点のまま降板し、勝利投手の権利は得ることができなかった。2点リードで迎えた四回に4番・山川にソロを浴びて1点差とされると、五回に栗原に右翼線への適時打を許して同点に追いつかれた。七回には今宮の二塁打と暴投で2死三塁と勝ち越しのピンチを招いたが、代打・吉田を二ゴロに打ち取ってしのいだ。この日は左大胸筋の筋損傷から実戦復帰後最多となる112球を投げた。ハイクオリティ・スタート(7回以上を投げ、自責2以内)をクリアしたが、味方の援護がないまま交代が告げられた。宮城はソフトバンクに対し、通算17試合で8勝3敗と好相性を誇るが、白星はお預けとなった。

◆オリックスは九回に執念を見せ、今季5度目のサヨナラ勝利。5連勝で最大9あった借金を完済し、4月29日以来の勝率5割に復帰した。先発の宮城は7回2失点と好投。八回に2番手のD6位・古田島(日本通運)が勝ち越しソロを被弾したが、九回にドラマが待っていた。先頭の西川から3連打で無死満塁とし、宗が押し出し死球で同点。最後は頓宮が決勝犠飛で試合を決めた。

◆転んで、起き上がって、最後に試合をひっくり返した。ミラクル!? いや、これぞナカジマジック! オリックスが味方のミスを全員でカバーする一丸野球で、今季5度目のサヨナラ勝利をつかみ5連勝。中嶋監督は喜びと興奮を隠し切れなかった。「最後まで本当にあきらめず、よくやってくれた。いろいろミラクルなことが起きましたけど。『一、三塁や』と思ったらコケとった。ビックリするような、いろんなことが起こる」2―3で迎えた九回だ。先頭の西川が松本裕から中前打で出塁し、ベンチは代走にベテランの小田を送り込んだが、ここでハプニングが発生した。続く森の右前打の際に、小田が二塁を蹴ったところで足を滑らせてまさかの転倒。ファンの歓声がどよめきに変わった。場内が騒然とする中で、一、二塁から紅林はバスターで右前打を放ち3連打で無死満塁に。宗が死球で同点となり、最後は頓宮が犠飛を放って森がサヨナラのホームに頭から滑り込んだ。V打のヒーローに抱きつかれた指揮官のユニホームは茶色に汚れたが「頓宮の土がついた。何もしてないやん、俺」と上機嫌。同点のホームを踏んだ小田は、苦笑いしながら「3つ目(三塁)を狙ったんですけど...。(転倒は)僕もビックリした」と〝ドタバタ劇〟に頭をかいた。泣き顔で悔やむシーンとならなかったのは、果敢にタクトを振るった指揮官と、全員でつなぐナインの絆があったからだ。引き分け以下で再び自力V消滅の可能性があった一戦をモノにし、6月4日に最大9あった借金を完済。4月29日以来の勝率5割に復帰した。首位・ソフトバンクとは12・5ゲーム差だが逆転優勝の道は閉ざされたわけでない。中嶋監督は「(貯金を)一個ずつ、本当に全部いきたいぐらいなので」とファイティングポーズを貫く。このままナカジマジックがさえ渡り続ければ、メークミラクル以上のことが起こる。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50253 0.667
(↓0.009)
-
(-)
65328
(+3)
198
(+4)
53
(+2)
54
(-)
0.257
(-)
2.310
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
41326 0.562
(↑0.006)
8
(↑1)
64289
(+18)
277
(+5)
40
(-)
35
(+2)
0.256
(↑0.003)
3.140
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
38382 0.500
(↑0.007)
12.5
(↑1)
65241
(+4)
235
(+3)
30
(-)
34
(-)
0.243
(-)
2.720
(↓0.01)
4
(1↑)
日本ハム
36375 0.493
(↑0.007)
13
(↑1)
65269
(+6)
263
(+1)
43
(+1)
57
(+1)
0.245
(↑0.001)
2.900
(↑0.02)
5
(1↓)
楽天
36392 0.480
(↓0.006)
14
(-)
66254
(+5)
313
(+18)
33
(-)
56
(-)
0.244
(↑0.002)
3.750
(↓0.18)
6
(-)
西武
24531 0.312
(↓0.004)
27
(-)
65176
(+1)
277
(+6)
32
(-)
45
(-)
0.205
(-)
3.160
(↓0.03)