DeNA(☆3対0★)中日 =リーグ戦13回戦(2024.07.10)・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
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勝利投手:東 克樹(8勝0敗0S)
敗戦投手:松木平 優太(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(11号・3回裏ソロ)

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◆DeNAは2回裏、山本の適時打で1点を先制する。続く3回にオースティンがソロを放つと、4回には京田の適時打で1点を加えた。投げては、先発・東が9回無失点8奪三振の快投。今季2度目の完封で8勝目を挙げた。敗れた中日は、先発・松木平が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆DeNAは開幕7連勝中の東克樹が先発。DeNAの投手で開幕8連勝したのは、大洋時代の68年に10連勝した島田だけ。過去1人しか達成していないが、球団56年ぶりの快挙となるか。また、本拠地の横浜スタジアムでは23年5月18日から10連勝中。同球場の連勝記録は84~90年斎藤雅(巨人)の11連勝で、こちらは最長記録に王手。今日も勝って2つの連勝記録を伸ばせるか。

◆"蒼彗天"が2試合連続の"青バラ弾"を決めた。DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が、1点リードの3回1死、中日のプロ初登板初先発右腕・松木平のカットボールを捉えた。右中間に豪快にはじきかえし、2試合連発となる11号ソロで追加点を挙げた。「力強くコンタクトできましたが本塁打になるとは思いませんでした。追加点を奪うことができうれしいです」とコメントした。前夜には延長11回2死、試合を決める劇的サヨナラアーチでヒーローに輝いた。スペシャルイベント「スターナイト」と題して行われた一戦で、横浜市の花であるバラとチームカラーの青をテーマにした"和テイスト"の特別ユニホームを着用姿で躍動。スコアボードとユニホームの背中の表記も"和テイスト"にちなんで「蒼彗天」と表記された助っ人が圧倒的な存在感を示した。ベンチに戻ると、三浦監督から青いバラを手渡され、カメラに向かってバラを手にセクシーにアピールし、画面越しのファンも盛り上げた。

◆DeNA東克樹投手(28)が熟練の完封勝利で記録ずくめの白星を挙げた。プロ初登板初先発の中日松木平との投げ合い。持ち前の制球力で、直球も変化球も自由自在に操った。1回、岡林をスライダーで左飛、山本には直球4球続けて中飛、福永は変化球で追い込み、最後は146キロ直球で見逃し三振。わずか4分、10球で立ち上がった。2回には2死二、三塁とこの日最大のピンチを迎えるも、ロドリゲスをチェンジアップで三ゴロに仕留めた。以降も制球良くゾーンにまとめ、9回7安打、今季最多の124球で完封勝利を収めた。今季2度目で本拠地では昨年6月24日阪神戦以来、約1年ぶりの完封勝利となった。これで開幕から無傷の8連勝を達成。大洋時代の68年に開幕10連勝を達成した島田以来、球団56年ぶり2人目の開幕8連勝とした。また、本拠地の横浜スタジアムでの連勝記録も84年~90年に巨人斎藤雅が記録した最長記録の11勝に肩を並べた。さらに"水曜日のハマスタ"の呪縛からも解放。今季、水曜日のハマスタ開催は6戦6敗だったが、7試合目にして初白星をもたらした。休養十分、フレッシュに躍動した。前回登板の6月29日の中日戦(バンテリンドーム)から中10日のマウンド。「早めのオールスター休みを頂いたので、その分しっかり働きたい。体調面というか体の軽さは感じている」と話していた通り、軽やかなマウンドさばきで、6回の前、雨による6分間の中断にも動じなかった。9連戦の2戦目を任された東は言った。「この9連戦が今後のベイスターズの順位を分ける9連戦だと思っている。しっかり勝つためにしっかりやりたい」。宣言通り、貫禄あふれる完封勝利でハーラートップタイの8勝目。チームを2連勝に導いた。

◆/誇り高き背ネーム\0を積み重ねたその先に東克樹が無傷の8勝目を挙げる回:9球:124振:8安:7四:0失:0?#プロ野球(2024/07/10)??DeNA×中日??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/S537A9OXhT

◆DeNA東克樹投手(28)が熟練の完封勝利で記録ずくめの白星を挙げた。制球良くゾーンにまとめ、9回7安打、今季最多の124球で完封勝利を収めた。今季2度目で本拠地では昨年6月24日阪神戦以来、約1年ぶりの完封勝利となった。これで開幕から無傷の8連勝を達成。大洋時代の68年に開幕10連勝を達成した島田以来、球団56年ぶり2人目の開幕8連勝とした。東が開幕から無傷の8連勝。DeNA投手の開幕8連勝以上は68年に10連勝した島田以来、56年ぶり2人目。これで本拠地の横浜スタジアムでは23年5月18日広島戦から11連勝となり、同球場で11連勝は84~90年斎藤雅(巨人)に並ぶ最多連勝記録だ。DeNA投手の同一球場連勝記録には大洋時代の60~61年秋山が川崎球場でマークした13連勝があり、次はこちらの記録を目指したい。また、昨年の東は6~9月に12連勝。2年続けて8連勝以上は21年8連勝→22年9連勝の青柳(阪神)以来だが、DeNAでは63年9連勝→64年8連勝の稲川以来、60年ぶり2人目になる。

◆中日松木平優太投手(21)はデビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。8日、高卒4年目で初めて支配下選手登録。プロ初登板初先発は7回100球を投げ、8安打3失点。5回以降は無安打に抑えて昨季の最多勝左腕・東相手に粘投を見せたが初黒星を喫した。初回3者凡退で立ち上がった。しかし2回、宮崎、佐野、山本に3連打を許して先制点を献上。3回はオースティンにカットボールを右中間席に運ばれた。4回にも3連打で3点目を失う。その後は踏ん張ったが、DeNA打線を完全に抑え込むことはできなかった。「絶対勝つという強い気持ちでマウンドに上がった。先に点を取られて負けている。悔しい思いはあります」。7回3失点デビューに負けん気をむき出しにした。立浪和義監督(54)は「3点は取られましたけど、7回までしっかり投げてくれた。当然、もう1回、チャンスをあげたい」と合格点を与えた。大阪・精華高から育成ドラフト3位で入団。4年目の今季、ウエスタン・リーグで9勝をマークして支配下契約を勝ち取った。「おばあちゃんに恩返しするために頑張りたい」。インドネシア人の父と日本人の母の間に生まれた。幼少期に両親が離婚。母の実家がある大阪の祖父母のもとで暮らし始めた。だが、母は病魔に見舞われ小学2年生のときに他界。祖父が高校のときに亡くなると、祖母の栄子さんが食事の世話からユニホームの洗濯まで、すべて世話をしてくれた。支配下契約が決まった際、真っ先に報告したのが祖母だった。「おめでとう、と泣きながら言ってくれました」。85歳になった栄子さんは今、関東圏の施設で暮らしている。プロ初登板を勝利で飾ることはできなかったが、堂々の7回100球投球。「負けちゃったけど、これから上を目指して頑張るねと言いたいです」。恩返しの第1歩は確かに記した。

◆中日は天敵・東に今季3戦3敗となった。7安打を放つも、完封負けで連敗を喫した立浪監督は「いいピッチャーには違いない。なかなか点が取れないが、走塁ミスで流れを引き寄せられないところもある」と険しい表情を浮かべた。天敵左腕にはこれで昨年から6戦全敗となり、横浜スタジアムでは18年から1度も勝てていない。

◆DeNA東克樹投手(28)が、記録ずくめの白星を完封で飾った。プロ初登板初先発の中日松木平との投げ合いで9回7安打、今季最多の124球で勝利を収めた。本拠地では昨年6月24日阪神戦以来、約1年ぶりの完封。開幕から無傷の8連勝は、大洋時代の68年に開幕10連勝を達成した島田以来、球団56年ぶり2人目となった。さらに歴代最長タイのハマスタ11連勝にも到達。リーグトップタイの8勝目でチームをAクラスに再浮上させた。東が捕手山本のサインに迷わずうなずいた。3点リードの9回2死一、三塁。大原チーフ投手コーチに言われた。「この打者までな」。三浦監督からの伝言だった。最後の打者、中日石橋を自己最多の124球目スライダーで空振り三振。ガッツポーズを見せながら1回転し、山本と抱き合った。「できるだけ長いイニングを投げようと。完封という形で勝つことができて良かったです。(山本)祐大を信じて投げました」と貫禄の完封だった。9連戦の2戦目。延長11回の前日はリリーフ6人が投入された。中10日と休養十分のエースは長いイニングを期待される中、一方でそれが重圧になった。「正直、試合が始まる前から自分へのプレッシャーをかけすぎていたのか、すごく緊張していました」と明かした。地に足がつかない、ふわふわした状態で試合前のブルペン投球を終え、山本に言った。「祐大、今日の俺は緊張しているから、リード任せた」。信じ抜いた相棒のリードで7安打完封勝利。そろって上がったお立ち台での「全て祐大のおかげです」の定番セリフにいつも以上の力がこもった。これで球団56年ぶり2人目の開幕8連勝を達成。また本拠地での連勝記録も、巨人斎藤雅が記録した最長記録の11勝に肩を並べた。さらにチームが今季6戦6敗だった"水曜日のハマスタ"の呪縛からも解放。「そういった形で球団に名前を残すことができてうれしい。これからも1試合1試合、目の前のバッターに集中して、試合を作ることだけを意識していきたい」と東。相棒の力も借りて、記録的勝利を積み上げ続ける。【小早川宗一郎】DeNA三浦監督(東の完封に)「(9回の前に)一応確認で声かけにいったんですが『え、何?』という顔で見られて(笑い)。『いくぞ』という話をして。そのつもりでしたけどね。チームにとっても大きな完封勝利だと思います」

◆頼もしい助っ人が、またしても快音を響かせた。延長十一回までもつれた前夜にサヨナラ本塁打で決着をつけたDeNA・オースティンが、2試合連発となる11号ソロ。「力強くコンタクトできたが、本塁打になるとは思わなかった」と率直に振り返った。1-0の三回1死で甘く入ったカットボールを仕留め、右中間席にたたき込んだ。夏の恒例イベント「スターナイト」が開催中で、背中の名前が漢字の特別ユニホームを身にまとう。当て字でひと際目立つ「蒼彗天」が、この日も大観衆の視線をくぎ付けにした。月間MVPに輝いた6月はリーグトップタイの5本塁打、最多の17打点。印象的なアーチとして挙げたのが、8日のソフトバンク戦(横浜)で0-3の八回に放った同点3ランだった。五回に一塁守備で失策を犯しており、自身のミスを取り返す一発だった。「悔しい気持ちだったけど、ホームランで少しやり返せた」と振り返る。その試合で先発登板していたのが、この日と同じ東。大黒柱の黒星を消すアーチでもあった。6月下旬から7月にかけて風邪を患っていたというが、それでも好調を維持する。「フィジカル面に関しては結構いい状態。体の心配はなくプレーすることができている」と手応えをにじませる。(鈴木智紘)

◆DeNAの東が今季2度目の完封で無傷の8勝目を挙げた。無四球の制球力が光り、7安打で8奪三振。打線は四回までに山本の適時打、オースティンのソロなどで小刻みに3点先行。中日松木平はプロ初登板で7回3失点と力投した。

◆【プロ野球DeNA対中日】お立ち台で「アイラブヨコハマ」を叫ぶDeNA・東克樹(左)と山本祐大=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

◆DeNA・東克樹投手(28)が10日、中日13回戦(横浜)で9回7安打と力投し、今季2度目の完封勝利を無四球で飾った。7年目で自己最多となる124球を投げ抜き、開幕から無傷の8勝目。球団では1968年の島田源太郎以来、56年ぶり2人目となった。3-0で快勝したチームは3位に浮上し、首位巨人とのゲーム差を0・5に縮めた。ほとばしるエースの気迫が、横浜スタジアムを支配した。勝負の大詰めを迎え、一球、また一球と歓声が膨らむ。東は27個目のアウトを目指し、最後の力を振り絞った。得意のスライダーでバットに空を切らせ、左拳を握る。完封で開幕8連勝。振り注ぐ雨が力投を演出した。「今日は一人で投げ抜こうと思ってマウンドに上がった。強い気持ちがあったからこそ、最後まで粘り強く投げられました」9連戦の2戦目に中10日で迎えた登板。延長十一回の末にサヨナラ勝ちを飾った前夜は、6人のリリーバーが懸命に継投した。その姿に奮い立たないわけがない。「いつも以上に緊張した。開幕戦以来じゃないですか」。ブルペンでの投球練習を終え、体がこわばっていることに気づいた。それでも、マウンドでは緊張感を感じさせなかった。直球は走り、持ち前の制球力もさえる。際どいコースを突き、見逃し3つを含む8奪三振。3―0の九回は2死一、三塁のピンチを招いたが、気力で自己最多の124球を投げ切った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
40355 0.533
(-)
-
(-)
63238
(-)
208
(-)
45
(-)
38
(-)
0.239
(-)
2.430
(-)
2
(1↑)
阪神
40365 0.526
(↑0.006)
0.5
(↓0.5)
62230
(+4)
218
(+1)
32
(-)
26
(-)
0.224
(-)
2.200
(↑0.01)
3
(1↑)
DeNA
41371 0.526
(↑0.007)
0.5
(↓0.5)
64271
(+3)
265
(-)
51
(+1)
42
(-)
0.251
(-)
2.920
(↑0.04)
4
(2↓)
広島
38354 0.521
(-)
1
(-)
66220
(-)
184
(-)
31
(-)
44
(-)
0.230
(-)
2.110
(-)
5
(-)
中日
35406 0.467
(↓0.006)
5
(↓0.5)
62185
(-)
251
(+3)
33
(-)
25
(-)
0.234
(↓0.001)
2.680
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
32444 0.421
(↓0.006)
8.5
(↓0.5)
63275
(+1)
287
(+4)
54
(-)
39
(-)
0.235
(↓0.001)
3.380
(↓0.01)