オリックス(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦11回戦(2024.07.09)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:田嶋 大樹(4勝3敗0S)
(セーブ:マチャド(2勝2敗15S))
敗戦投手:有原 航平(8勝4敗0S)
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◆オリックスが4連勝。オリックスは初回、森の適時打で先制に成功する。投げては、先発・田嶋が7回3安打無失点の力投。その後はペルドモ、マチャドの継投で完封リレーを展開し、田嶋は今季4勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆試合前の君が代独唱を、演歌歌手の新浜レオン(28)が務めた。大勢の観客を前に堂々と歌い上げた。小学校から高校まで野球に打ち込んだとあり、感激しきりの様子。「プロ野球選手になることが小さい頃からの夢でした。こうやって違う道でも活動していると、こんなことがあるんだという、夢のような時間になりました。正直、NHKホールで歌うより緊張したんですけど、何よりこの京セラドーム大阪のプロ野球の公式戦で歌えてるという事実を考えたら、緊張とか飛んで、ただただ野球へのリスペクトと、今日させていただいた感謝の気持ちがあふれて、本当に幸せな時間でした」。自己採点は「350点!」と満足そうに振り返った。1年前の7月9日には甲子園でファーストピッチセレモニーを経験。「たまたま日付も一緒で、野球にすごくご縁を感じています」と話した。高校在学時は野球部の捕手で主将を務め、最高で千葉県ベスト4まで勝ち進むも甲子園には及ばず、歌手の道を目指した。オリックスで言えば、この日先発の左腕田嶋と同学年という。田嶋が佐野日大(栃木)に在学中、練習試合で対戦したというが「残念ながら田嶋投手は投げてなかった」と苦笑いで明かした。新浜は19年に歌手デビューし、同年の「第61回 日本レコード大賞新人賞」を受賞。20年には「第34回 日本ゴールドディスク大賞」のベスト・演歌/歌謡曲・ニューアーティスト部門を受賞した。

◆ソフトバンク中村晃外野手(34)が通算200二塁打に達した。「6番一塁」で2試合連続スタメン出場し、2回の第1打席で左中間二塁打を放った。「ツーベースを増やそうと思って頑張っている。もっともっと打ちたい」。さらに5回の第2打席は中前打でチーム唯一のマルチ安打。完封負けのなかでプロ17年目の打撃職人が存在感を出した。▽ソフトバンク正木(8回先頭、代打で三塁内野安打。6試合ぶりのヒットに)「ホっとしています。昨日はオフで気持ちを切り替えた。やっぱり積極的にいかないとなって思ったので、初球からフルスイングでいけるようにだけ準備をしました」

◆ソフトバンク先発有原航平投手(31)は7回118球の力投も勝利には結びつかなかった。1回2死三塁で森に決勝の中前適時打を献上。3回は味方の失策絡みで失点した。6回も2連打を浴びるなど、6安打3失点(自責は2)で4敗目。登板7試合ぶりの黒星となり「リズムの悪いピッチングだった。なかなか流れを持ってこれるようなピッチングではなかったので、次はしっかりしたい」と前を向いた。

◆オリックス中嶋聡監督(55)が、投球フォームで試行錯誤を続ける田嶋大樹投手に苦笑いだ。前回登板では無走者でのセットポジション投球からノーワインドアップに変更。そしてこの日の先発では、振りかぶるワインドアップ投球にまたも変更した。その結果、7回無失点で4勝目。チームに4連勝をもたらした。そんな左腕について指揮官は「きょうの田嶋君は何をするのかな、といつも思ってますけど。今回はちょっと、前回と近いかなと思いますけど」と周囲を笑わせた。さらに「あまり変えすぎたら戻るところがなくなる。ある程度のところで抑えてほしいかなと思います」と求めた。投球自体については「四球が1個かな。自分の球をしっかり投げようとというのが見えたので、その点では非常にいい投球」とたたえた。

◆次々と繰り出されてくる先発サウスポーにソフトバンク打線が苦しんでいる。今季3度目の3連敗を止め、乗り込んだ敵地・京セラドーム大阪で、またしてもオリックス田嶋に牛耳られてしまった。小久保監督の一問一答は以下の通り。-先発有原が7回3失点(自責2)小久保監督 いや、有原は責められんでしょう。ちょっと守備のミス。(3回の)広瀬のところ(悪送球)があったんでね。(6回の)3点目は、あれはもう中間(守備体形)でゲッツー取ればよかっただけなんで。-広瀬は走塁、守備などはまだまだ経験が小久保監督 もちろん、もちろん。今までよくやっていたほう。こうやって勉強して学んで行けばいいですね。有原には申し訳なかったが。-2戦連続先発出場の中村晃が2安打小久保監督 うん。明日もアキラ(中村)でいこうかな。まだ決まってないですけど。まだ分からないですけどね。-打線は散発4安打小久保監督 今は今年で一番、チーム状態が悪いんで。

◆次々と繰り出されてくる先発サウスポーにソフトバンク打線が苦しんでいる。今季3度目の3連敗を止め、乗り込んだ敵地・京セラドーム大阪で、またしてもオリックス田嶋に牛耳られてしまった。試合終了から5分もたたずに、小久保監督は地下駐車場に姿を見せた。「まあ、今は今年で一番チーム状況が悪いんで。こういう時は(選手が)自分は何をするべきかっていうことをやるしかないんですよね。自分は今、何が必要かってことをやるだけなので。トータルの流れとか、トータルのことは僕が考えるので。選手は自分がやるべきことをやるということですね」4安打0封負け。6月30日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から対戦する先発投手は7試合連続で左投手。星勘定は3勝4敗。負け越してしまった。6番一塁で先発出場したベテラン中村晃が2安打と気を吐いたが、後は広瀬の二塁打と代打正木の内野安打だけ。1番周東から5番近藤までの主軸打者からまったく快音は聞かれなかった。週アタマとなる「火曜日」は6連勝だったが、出はなをくじかれた。首位快走しているものの、今季8度目の完封負けに村松打撃コーチも厳しい顔だった。「右打者が打ってないというところはあるが、左打者もいろんなボールが来るので絞りづらくなっている。しっかり対策を立てていきます」。7戦連続して先発左腕との対決。さらに今日10日のオリックス先発マウンドにはまたしてもサウスポー宮城が上がる。2日の西武戦(東京ドーム)で131打席ぶりに13号弾を放った4番山川だが、先発左腕との対戦となったこの7試合は24打数3安打、打率1割2分5厘。ここ3試合はノーヒット。苦しい時こそ、主砲の奮起に期待したいところだ。【佐竹英治】

◆オリックス好調の森友哉捕手(28)が1回に先制打となる決勝タイムリーを放った。2死三塁から速いゴロで遊撃今宮を襲い、中前へと抜いた。今季2戦2敗の有原を攻略し「デカいですね。チームの勢いそのままにって感じ」と喜んだ。これで10試合連続安打。6回にも右翼フェンス直撃の二塁打を放った。6月打率は3割8分9厘、7月も3割7分5厘と上り調子で「自分のことでなく、対ピッチャーで考えることでいい結果が出ている」と明かした。

◆チームを今季2度目の4連勝に導いたオリックス田嶋大樹投手(27)が、驚きの告白だ。「今日はする予定はなかったんですけど...」とプレーボール直前、ブルペンでの内幕を明かした。「試合前のピッチングの時のキャッチボールでワインドアップで投げたら、リズムよく投げられた。体の連動性が出ていたので、ぶっつけだけど、いってみました」。アマチュア時代も経験がないという、振りかぶるワインドアップに手応えを感じて採用。感性を大事にする? 左腕らしく、ぶっつけ本番の変更が奏功した。首位ソフトバンクを7回無失点に封じ込め、1カ月ぶりの4勝目を挙げた。カメレオン投法だ。6月13日は無走者でセットポジション投球。同29日はノーワインドアップに変更して6回2失点の好投だった。中嶋監督も「きょうの田嶋君は何をするのかな、といつも思ってますけど」と苦笑い。田嶋本人も「別にこれという投球フォームが僕にはないんで」とあっけらかん。通算40勝を挙げたプロ7年目ながら、試行錯誤を重ねて前進する構えだ。勝ち星への意識や、長いイニングを投げたい気持ちもあまりないという。「先発して最低15個アウトを取って。いけるのであれば、今日みたく6回、7回と積み重ねられたらいいかなくらいでやっている」と自らの仕事に専念している。7月は4戦4勝。宮城が先発する10日も勝って5連勝なら、チームは4月29日以来の勝利5割復帰となる。上半身のコンディション不良でここ2試合ベンチ外だった太田もスタメン復帰。リーグ王者に、勢いが出てきた。【大池和幸】

◆オリックス・宮城大弥投手(22)が先発予定の10日の12回戦に向け、試合前練習でショートダッシュやブルペン投球などを行い調整した。「少しでも長いイニングを投げたいし、いい投球というか、先発としてしっかりやりたい」。左大胸筋の筋損傷からの1軍復帰登板となった6月27日のソフトバンク戦(京セラ)では5回2安打無失点で3勝目をマーク。そこから中12日で同じ相手との対戦となるが、「まずはしっかり自分のやるべきことをできれば。いい打者がそろっているし、いろんな対応をしてくると思うのでしっかり一人一人、打者と勝負できれば」と気を引き締めた。ソフトバンクは敗戦した直近4試合でいずれも相手先発が左投手(6月27日の宮城を含む)。サウスポーを苦手とする傾向にある打線なだけに、宮城の投球が勝敗の鍵を握りそうだ。「(チームの)雰囲気もいいと思うし、1試合1試合、大事に。勝ちにこだわっていければ」と気合をみなぎらせた。

◆オリックスが4連勝。先発の田嶋大樹投手は打たせて取る投球が光り、7回3安打無失点で4勝目を挙げた。打線は一回に森の適時打で先制し、三回は失策が絡んで加点した。ソフトバンクは有原が7回3失点と粘ったが、打線が援護できなかった。

◆当意即妙なマイナーチェンジと変化を恐れない大胆さが突破口を開いた。先発のオリックス・田嶋が左腕アレルギーのソフトバンク打線を華麗に料理。チームを今季2度目の4連勝に導いた。「いろいろ試行錯誤してより良い投球を目指してやっている。今日はその第一歩ということで結果が出て良かった」今季は走者がいない状況でもセットポジションで投球していたが、前回登板の6月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)でノーワインドアップの投げ方に変更。そしてこの日の登板直前の投球練習でワインドアップを試したところ「体の連動性が出ていた」と手応えを得たことで、ぶっつけ本番で新フォームに挑戦し、奏功した。相手に三塁すら踏ませず、散発3安打に封じて7回無失点で4勝目をつかんだ。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50243 0.676
(↓0.009)
-
(-)
66325
(-)
194
(+3)
51
(-)
54
(-)
0.257
(↓0.001)
2.290
(-)
2
(-)
ロッテ
40326 0.556
(↓0.007)
9
(-)
65271
(+2)
272
(+4)
40
(+1)
33
(-)
0.253
(-)
3.120
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
37382 0.493
(↑0.007)
13.5
(↑1)
66237
(+3)
232
(-)
30
(-)
34
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.710
(↑0.04)
4
(-)
楽天
36382 0.486
(↑0.007)
14
(↑1)
67249
(+4)
295
(+2)
33
(+2)
56
(+3)
0.242
(↑0.001)
3.570
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
35375 0.486
(↑0.007)
14
(↑1)
66263
(+4)
262
(+1)
42
(+1)
56
(-)
0.244
(-)
2.920
(↑0.03)
6
(-)
西武
24521 0.316
(↓0.004)
27
(-)
66175
(+1)
271
(+4)
32
(-)
45
(+1)
0.205
(-)
3.130
(-)