ソフトバンク(☆5対3★)楽天 =リーグ戦12回戦(2024.07.07)・みずほPayPayドーム福岡=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:ヘルナンデス(3勝0敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝0敗2S))
敗戦投手:酒居 知史(1勝2敗0S)
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◆ソフトバンクは2点ビハインドの6回裏、中村晃の適時打で1点差に迫る。そのまま迎えた8回には、2死満塁から代打・柳町の走者一掃となる適時三塁打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、2番手・ヘルナンデスが今季3勝目。敗れた楽天は、3番手・酒居が誤算だった。

◆楽天藤井聖は4月21日西武戦から6連勝中。楽天でシーズン7連勝以上は20年の涌井(8連勝)と岸(7連勝)が最後で、過去6人(9度)。6人はすべて右投手で、左腕で7連勝すれば、21年早川の6連勝を抜いて球団最長になる。藤井のソフトバンク戦は今季2試合に投げていずれも勝ち負けなしだが、通算では7試合で2勝0敗、防御率1・30の好相性。得意のカードで連勝を伸ばせるか。

◆ソフトバンクが12球団最速で50勝に到達した。1点を追った8回裏。2死満塁から代打柳町達外野手(27)が逆転の3点適時三塁打を放って勝負を決めた。9回は、松本裕樹投手(28)がきっちり3人で締めた。小久保裕紀監督(52)は「今日の勝ちは大きい。キーポイントの試合になると思っていた。本当にワンチャンスをものにしたゲームでした」と興奮気味に話した。

◆楽天が5年ぶりの敵地ソフトバンク戦3連勝をあと1歩で逃した。打線は4月に6回無安打無得点に封じられたモイネロから3点を奪ったが、投手陣が踏ん張りきれなかった。3-2の8回2死満塁。3番手酒居が柳町に逆転の3点適時三塁打を浴びた。今江敏晃監督は「勝ち切れなかったのは、まだまだ力不足っていうところなので、しっかりこれからやっていきたい」。順位は4位に後退した。

◆楽天藤井聖投手(27)が6回に与えた1点を悔やんだ。3-1の6回2死一、二塁。ソフトバンク中村晃に右前適時打を許し、1点差でリリーフ陣に託すことになった。「僕があそこでちゃんと抑えていれば結果も違ったのかなと思う。中継ぎの皆さんに負担をかけてしまって申し訳ないなという感じです」。6回3安打2失点で勝敗はつかず。次回登板で球団左腕初の7連勝を目指す。

◆ソフトバンクが12球団最速で50勝に到達した。1点を追う8回2死満塁から代打・柳町達外野手(27)が右翼線を破る3点適時三塁打で逆転勝ち。6番一塁で3試合ぶりに先発出場の中村晃外野手(35)も、6回に適時打を放つなど躍動。今季ワーストとなる4連敗を阻止した。9回は松本裕樹投手(28)が3人で締め、守護神のロベルト・オスナ投手(29)不在の不安も一掃した。直球3球で追い込まれた。1点差の8回2死満塁で、カウントは1-2。最高の状況で打席に送られた柳町は、不利なカウントで気持ちを切り替えた。内角への直球。見事にさばいた。右翼線を破る逆転三塁打だ。「難しい球だったけど、どんな球でも食らいついて行こうと。うまく反応できた。僕が絶対に決めてやろうと思った」。三塁ベース上で両手を突き上げた。節目の50勝に王手をかけながら、3連敗していた。3戦でチーム得点はわずか「1」。沈みがちなムードも一掃した。前日6日は7番右翼で先発出場も、3三振を含む4打席凡退だった。5日は代打出場も、酒居に空振り三振。「三振を取られていたので、次こそは、という思いがあった」と、雪辱の思いを込めた。ベテラン中村晃の力も光った。2点を負う6回2死一、二塁から右前へ適時打。7回表の守備では中島の一、二塁間への当たりを横っ跳びでキャッチ。8回には四球を選び、柳町につないだ。攻守で逆転の流れを呼び込んだ。「(3連敗で)ズルズル行きそうな雰囲気があった。6番(打者)というところと、スタメンで起用されたことで流れを変えたい思いはあった」。今季は代打の切り札の起用が多いが、グラウンドに立ち続けると、やはり存在感は際立つ。よほど興奮したのだろう。小久保監督の声はかれていた。ゲームセットの瞬間、珍しく一塁ベンチで雄たけびを上げた。「今日の勝ちは大きい。今日は(柳町の)あの一振りで勝った。本当に素晴らしい。あの場面、なかなか打てないですよ」。柳町をほめ、信頼する中村晃にも言及。「正直、困ったときにアキラ(中村)に頼ってしまったという試合ですよ。アキラの活躍がなければ勝っていないと思います」。連敗を3で止め、再加速へ向けて、小久保ホークスが七夕に大きな白星を手にした。【佐竹英治】

◆ソフトバンク先発モイネロ投手が7回95球を投げ、6安打3失点でゲームを作った。3回まではパーフェクト投球も、4回に4連打で2失点。6回は犠飛で1失点だったが、ともにその後のピンチはしっかり切り抜けた。「最低限の仕事はできたんじゃないかなと思います」。通算防御率1・61でリーグトップを維持し「また次の登板に向けて、しっかりと調整します」と気持ちを切り替えた。

◆守護神不在の不安を、全く感じさせなかった。ソフトバンク松本裕樹投手(28)が、9回をきっちり3人で締めた。圧巻の全12球だった。先頭鈴木大を2球で追い込むと、自己最速タイとなる157キロ速球で空振り三振。続く代打岡島も2球で追い込み、直球でバットに空を切らせた。最後は中島を三ゴロ。「(8回に)逆転したので、自然と力が入りました。逆転した直後だったので、(球場内が)ざわざわしているような感じで。いつもとは違うなとは感じた」。6月4日中日戦(バンテリンドーム)以来の2セーブ目を挙げた。オスナが下半身のコンディション不良のため、5日に出場選手登録を抹消。小久保監督から代役クローザーに指名された。今季は「8回の男」として23ホールドをマーク。将来的には「抑え」を務めたいと望む右腕の、気合のマウンドだった。「任される以上は、0を積み重ねてチームの勝ちを増やしていけたらな、と思います」。10年目の右腕は、しっかり大役を務める。

◆ソフトバンクが12球団最速で50勝に到達した。1点を追う8回2死満塁から代打・柳町達外野手(27)が右翼線を破る3点適時三塁打で逆転勝ち。6番一塁で3試合ぶりに先発出場の中村晃外野手(35)も、6回に適時打を放つなど躍動。今季ワーストとなる4連敗を阻止した。9回は松本裕樹投手(28)が3人で締め、守護神のロベルト・オスナ投手(29)不在の不安も一掃した。以下、小久保監督の主な一問一答。-50勝で3連敗もストップした小久保監督 ここまで貯金があると、緩みではないが、戦い的には難しいんですよ。正直、今日は負けられないと思っていた。そんなにシーズン中に思うことないんですけど、今日はその1日だったんでね。今週は2勝3敗ですけど、今日の勝ち負けで全然変わるので。非常に大きな1勝だと思います。-代打の柳町が決めた小久保監督 なかなか打線がつながらない中で、あの回は今宮のヒットから始まって。(柳町は)まっすぐをしっかり打った。本当にワンチャンスをものにしたゲームでした。-中村晃も攻守にいいプレー小久保監督 (6番は)今日は中村晃で行こうと決めて。見事にその期待に応えてくれました。(7回表の)先頭打者のダイビングキャッチね。流れ的にすごく大きなプレーだった。今日はアキラ(中村)の活躍がなければ勝っていないと思います。-オスナ不在の9回は松本裕で行く小久保監督 オスナの抹消が決まった時点で、松本裕にはクローザーっていうのは伝えていましたんでね。なかなかアドレナリンが出まくったピッチングでしたね。

◆ソフトバンクが逆転勝ちし、12球団最速となる50勝到達。2―3の八回2死満塁から、代打・柳町達外野手が走者一掃の三塁打を放って試合をひっくり返した。九回は松本裕が締めて2セーブ目。楽天は酒居が崩れて逃げ切りに失敗し4位に後退。

◆ソフトバンクの両リーグ50勝一番乗りは2017年(同年優勝)以来7年ぶり。チーム76試合以内に50勝に到達したのは、22年のヤクルト(74試合、同年優勝)以来2年ぶりで、ソフトバンクでは05年(75試合、同年2位)以来19年ぶり。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50233 0.685
(↑0.004)
-
(-)
67325
(+5)
191
(+3)
51
(-)
54
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.290
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
40316 0.563
(↑0.006)
9
(-)
66269
(+9)
268
(+2)
39
(+2)
33
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.110
(↑0.01)
3
(2↑)
ORIX
36382 0.486
(↑0.007)
14.5
(-)
67234
(+6)
232
(+3)
30
(+2)
33
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.750
(-)
4
(1↓)
楽天
35382 0.479
(↓0.007)
15
(↓1)
68245
(+3)
293
(+5)
31
(-)
53
(+1)
0.241
(↓0.001)
3.590
(↓0.02)
5
(1↓)
日本ハム
34375 0.479
(↓0.007)
15
(↓1)
67259
(+3)
261
(+6)
41
(-)
56
(-)
0.244
(-)
2.950
(↓0.04)
6
(-)
西武
24511 0.320
(↓0.004)
27
(↓1)
67174
(+2)
267
(+9)
32
(-)
44
(-)
0.205
(-)
3.130
(↓0.07)