オリックス(☆6対3★)日本ハム =リーグ戦14回戦(2024.07.07)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:エスピノーザ(7勝4敗0S)
(セーブ:マチャド(2勝2敗14S))
敗戦投手:伊藤 大海(6勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(4号・6回裏2ラン),若月 健矢(2号・8回裏ソロ)

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◆オリックスは2点ビハインドの6回裏、宗の適時二塁打と杉本の2ランで4点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、若月のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・エスピノーザが6回3失点9奪三振の好投で今季7勝目。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が6回につかまった。

◆日本ハムが1点を追う5回に意表を突くセーフティースクイズから逆転に成功した。1死一、三塁の場面で、五十幡亮汰外野手(25)が初球を投前に転がした。それを見て三塁走者のアリエル・マルティネス捕手(27)がスタート。オリックス・エスピノーザは体勢を崩しながら本塁へ送球も、マルティネスのスライディングが早く、捕手の若月もタッチできなかった。決して足が速くはないマルティネスが三塁走者という状況で意表を突いた、新庄剛志監督(52)らしい采配で試合を振り出しに戻した。さらに2死満塁からプロ初4番の水谷瞬外野手(23)が左中間へ2点適時打を放って勝ち越した。

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◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)が球審から注意を受けた直後に勝ち越しを許した。同点に追い付かれた直後の5回2死一、二塁の場面。3番レイエスへ投球する直前に真鍋球審がタイムをかけた。エスピノーザに対して何らかの注意を行うため、オリックスベンチから通訳に出て来てもらい、通訳を通じてエスピノーザに注意点が伝えられた。気を取り直して投球を再開したエスピノーザだったが、レイエスには四球。2死満塁となり、4番水谷に勝ち越しの2点適時打を浴びた。

◆日本ハムが逆転負けで4連敗を喫し、オリックスに抜かれて今季初めて5位に転落した。打線は1点を追う5回に五十幡のセーフティースクイズ、水谷の2点適時打で一時逆転に成功。いい流れで試合後半に突入したが、先発伊藤が6回につかまった。宗に同点適時二塁打を浴びると、杉本には決勝の4号2ランを許した。5回2/3を9安打5失点で3敗目を喫した伊藤は「6回の投球、悔いが残ります。リードを守りきれず申し訳ないです」とコメントした。これでチームは直近11試合で1分けを挟む5連敗と今回の4連敗で1勝9敗1分けと大失速。今季ワーストを連日更新となる借金「3」でついに5位となり、下の順位には西武だけという状況となった。

◆オリックスが逆転勝利で3連勝を飾り、一気に5位から3位まで浮上した。3位以上は5月4日以来、約2カ月ぶりだ。先発のアンダーソン・エスピノーザ投手(26)は6回3失点でチーム最多の今季7勝目。打線は2点を追う6回裏、6番宗佑磨内野手(28)の2点二塁打で同点とした後、8番杉本裕太郎外野手(33)が左中間席へ勝ち越し2ランを決めた。8回にも若月健矢捕手(28)が中越えソロを放ち、流れを決定づけた。試合前時点で3位だった楽天がソフトバンクに敗れ、4位だった日本ハムとの直接対決に勝ったことで、一気に順位を2つ上げた。

◆日本ハムが逆転負けで5位に転落した。1点を追う5回にセーフティースクイズなどで逆転したが、先発伊藤が6回に再逆転を許した。新庄剛志監督(52)は「前半絶不調で(始まって)10連勝して、ここまで上がってきたっていう気持ちになるしかないですね。ここから追い上げていくっていう気持ちで、また(9日から2連戦を戦う)西武からやっていきます」と話した。チームは直近11試合で1勝9敗1分けと大失速。今季ワーストを連日更新となる借金「3」となった。

◆オリックス若月健矢捕手(28)が勝利を決定づける1発を放った。2点リードの8回1死で、日本ハム4番手池田からセンターバックスクリーンへ放り込む2号ソロ。通算23本目の本塁打は、若月の記憶では「打ったことがない」というバックスクリーン弾。「初めてなのでうれしいですね」。この日は七夕とあって「家族の健康と、僕のバッティングの状態を上げてください」とお願いしていた。

◆オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)が、京セラドーム大阪で5連勝を飾った。1-0の5回、2死一、二塁の場面で球審から注意を受け、直後に勝ち越しを許すなど3失点。だが6回に味方打線が逆転し、6回3失点で7勝目を挙げた。防御率、奪三振とともにチーム3冠を独占。本拠地では6戦5勝、防御率0・91と抜群の相性を誇る。6日には「自分の家のような感じ」と話していた球場で、チームを3連勝に導いた。

◆リーグ4連覇は諦めん! オリックスが逆転勝ちで、5位から一気に3位に浮上した。2点を追う6回に集中打が飛び出した。1死二、三塁で6番宗佑磨内野手(28)が右翼線へ同点の2点タイムリー二塁打。さらに2死三塁から杉本裕太郎外野手(33)が左中間に勝ち越しの4号2ランを放った。「本塁打は一番うれしい」と会心の表情。この回6安打4得点の猛攻で日本ハム伊藤をKOした。故障者が相次ぎ、開幕から苦戦が続いたが、3連覇の王者が底力を発揮した。前日6日には自力優勝の可能性が復活。最近5試合で3本塁打と杉本の復調は大きなプラス材料だ。「シーズン序盤より打球が飛ぶようになってきた」。最近は実績のある森や西川に打撃の話を聞くことが多いという。詳細は明かさなかったが「僕が思っていることと同じことを言う時が多い。自分の感覚を言って、照らし合わせる感じ」と自信を深めて打席に立ち、好結果につなげている。選手会長の杉本はお立ち台で「僕はまたすぐ駄目になるので、気を引き締めて頑張る」と、ちゃめっ気も交えた。隣の宗は「まだ4連覇も僕ら諦めていないので、目の前の1戦1戦を大事にがんばっていきたいなと思います」と力強かった。シーズンの折り返しを過ぎ、まだ借金を2つ残し、首位ソフトバンクとは14・5ゲーム差。逆転優勝へ厳しい道のりが続くが、Aクラス返り咲きのオリたちが逆襲に出る。

◆日本ハム水谷瞬外野手(23)がプロ初の4番抜てきに応えた。5回2死満塁で左中間へ一時勝ち越しとなる2点適時打を放つなど2安打をマーク。プロ入り前から苦手とする打順にもしっかり対応した。チームは敗れて今季2度目の4連敗で5位転落。直近11戦で1勝のみで借金も今季ワーストを連日更新する「3」と暗い話題が多い中で、売り出し中の「ジェッシー」の躍動が一服の清涼剤となった。実は、水谷は4番という打順には苦手意識がある。理由は「準備がシンプルに難しい」。例えば、1回の攻撃では「回ってくるのか、回ってこないのか。1打席目は難しい中で、もしかしたら2死からいきなり得点圏で回ってくるかもしれない。回ってこなければ、次は先頭打者になる」。アマチュア時代から多く任されてきた4番だが、気持ちのつくり方に難しさを感じていたという。この日はプロ6年目で初めて1軍の試合で4番を任された。どんな気持ちで臨んだのか。「出してもらえているだけ、ありがたい」。試合に出られる喜びで苦手意識を封じ込み、新庄監督からの期待も想像した。「重要な場面で1本を決めてほしいと思って(4番に)置いてもらえていると思う。しっかりと仕事できるよう、いい準備をしようと思いました」。その場面がやってきたのは5回だ。五十幡のセーフティースクイズで同点に追いつき、なお2死満塁の好機で打席が回った。直前のレイエスは四球で出塁。相手バッテリーの気持ちを読んだ。「レイエスに1発を打たれたくないと攻めた中での四球。投手もストライクが欲しいところもあるけど、簡単にストライクは来ないだろうと。自分から助ける打撃はしないようにしようと思った」。最初の2球は冷静にボール球を見極めた。打者有利のカウントに持ち込むと、3球目はストライクゾーンに来た。「(甘く)入ってきたボール。自分の考えと一致したので、打ちにいった」と一時勝ち越しとなる2点適時打を放った。4回の左前打も含めて初めての4番スタメンで2安打。準備を尽くして結果を出した。苦境が続くチームも、この日の「4番水谷」のように結果を出すための準備を地道に続けていくしかない。【木下大輔】

◆日本ハムのエース伊藤大海投手(26)が2点リードの6回に崩れた。1死二、三塁で宗に同点適時二塁打。2死二塁から杉本に決勝の4号2ランを浴びた。「(杉本にも)ツーシームが頭にある中で、僕が失投してしまった。杉本さんの一番飛ばせるようなゾーンに入ってしまったのが良くなかった」。5回2/3を9安打5失点で3敗目。新庄監督は「見ての通り。抑えきらないと」と苦言を呈した。

◆日本ハムが今季2度目の4連敗を喫し、オリックスに抜かれて今季初めて5位に転落した。打線は1点を追う5回に五十幡のセーフティースクイズで同点に追いついた。さらに水谷の2点適時打で一時勝ち越したが、一塁走者のレイエスが三塁を狙って走塁死となった。そして、2点リードで迎えた6回は先発伊藤が崩れた。宗に同点適時二塁打、杉本に決勝の4号2ランを浴びて5回2/3を9安打5失点で3敗目となった。チームは直近11試合で1勝のみで、今季ワーストを連日更新となる借金「3」となった。試合後の新庄剛志監督(52)の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 前半絶不調で(スタートして)、10連勝して、ここまで上がってきたっていう気持ちになるしかないですね。ここから追い上げていくっていう気持ちで、また(9日から敵地で)西武(との試合)からやっていきます。-5回の攻撃は、いい感じだった新庄監督 あそこでセーフティースクイズ決まって、水谷君が満塁で打って、(その裏を)伊藤君がすんなり抑えて。これで流れが来るというイメージではありましたけどね。-三塁走者がマルティネスでセーフティースクイズを仕掛けた新庄監督 あえて。(相手の警戒する)気が抜けるだろうなと。今はこういう調子だから、積極的に動いて流れを持ってくるしかないと思うので。ちょっと(スタメンには)足のある選手を使ってみました。-スタメンから外れた万波君は新庄監督 休み。明後日(9日西武戦)から出ます。-足のあるランナーが出て、4番起用の水谷君がかえすイメージの打線新庄監督 エンドランを結構したかったんですけど、ちょっとそのシチュエーションがなくて。ああいう走塁ミスをしていたら、向こうに流れが行くんで。レイエス、あそこは止まらなあかん。間違いなく。-先発伊藤の投球は新庄監督 見ての通り。抑えきらないと。-5回と6回で、何か変化した?新庄監督 それは(本人に)聞いて。悪くなかったですけどね。伊藤君らしいピッチングをしていたんですけど。どうしても点を取ったら...どういう気持ちなのかわかんないですけど、今シーズンちょっと多くないですか。(味方が点を取った後に)取られるっていうのが。またそれは本人に聞いてください。

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(25)が5回にセーフティースクイズを決めた。三塁走者が俊足ではないマルティネスで、新庄剛志監督(52)も「あえて」と出した、とっておきの作戦。前進してきた一塁手のセデーニョとエスピノーザの間に打球を転がして焦りも誘い、得点につなげた。五十幡は「必ず決めてやると思って打席に入りました」。惜しくも勝利にはつながらなかったが、難易度の高い作戦を完璧に遂行した。

◆オリックスが3連勝で3位に浮上した。1―3の六回に宗の2点二塁打で追い付き、杉本の4号2ランで勝ち越し。八回は若月の2号ソロで加点した。エスピノーザが7勝目。日本ハムは伊藤が粘れず、4連敗で5位に下がった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
50233 0.685
(↑0.004)
-
(-)
67325
(+5)
191
(+3)
51
(-)
54
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.290
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
40316 0.563
(↑0.006)
9
(-)
66269
(+9)
268
(+2)
39
(+2)
33
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.110
(↑0.01)
3
(2↑)
ORIX
36382 0.486
(↑0.007)
14.5
(-)
67234
(+6)
232
(+3)
30
(+2)
33
(+1)
0.244
(↑0.001
2.750
(-)
4
(1↓)
楽天
35382 0.479
(↓0.007)
15
(↓1)
68245
(+3)
293
(+5)
31
(-)
53
(+1)
0.241
(↓0.001)
3.590
(↓0.02)
5
(1↓)
日本ハム
34375 0.479
(↓0.007)
15
(↓1)
67259
(+3)
261
(+6)
41
(-)
56
(-)
0.244
(-)
2.950
(↓0.04)
6
(-)
西武
24511 0.320
(↓0.004)
27
(↓1)
67174
(+2)
267
(+9)
32
(-)
44
(-)
0.205
(-)
3.130
(↓0.07)