オリックス(☆4対1★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2024.07.06)・ほっともっとフィールド神戸=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0000010001310
ORIX
01003000X4600
勝利投手:カスティーヨ(3勝3敗0S)
(セーブ:マチャド(2勝2敗13S))
敗戦投手:福島 蓮(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆オリックスは2回裏、2死二塁から宗が適時二塁打を放ち、先制に成功する。そのまま迎えた5回には、大里の適時二塁打と紅林の犠飛などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・カスティーヨが6回2安打1失点の好投で今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が沈黙した。

◆オリックス大里昂生内野手(24)が、プロ初スタメンで初安打を放った。1回1死から、日本ハム福島のストレートをとらえ、センター前へ抜けるヒットを放った。大里は「(プロ初安打は)気持ちよかったです! 気持ちも楽になりましたし、この後も打てるようにがんばります!」と喜んだ。大里は盛岡大付時代に甲子園に出場。21年育成ドラフト3位で、東北福祉大からオリックスに入団した。昨年開幕直後に支配下登録されたが、故障もあり出場は5試合のみ。2打数無安打だった。3年目の今季は2日に1軍に昇格し、初スタメンで結果を出した。初安打だけでなく、3回の2打席目も四球を選び出塁。そして5回には1死一三から右翼線への二塁打。初タイムリーも記録した。けん制死や走塁死もあるなど走塁面での課題も目立ったが、中嶋監督の起用に応え、しっかりと存在感を示した。

◆/守備も天才的か...\西川龍馬がファールと思われた打球をアウトに!これにはカスティーヨも拍手???プロ野球(2024/7/6)??オリックス×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #BS2024 pic.twitter.com/onF1h6SqAS

◆日本ハムが3連敗を喫し、今季初の借金2となった。楽天が勝ったため、ゲーム差ゼロながら勝率で抜かれ、4月15日以来82日ぶりに4位転落した。0-1の5回1死二、三塁、オリックス福田の一塁へのゴロを清宮幸太郎内野手(25)が本塁に好返球もセーフ。微妙な判定に新庄監督はリクエストしたが、判定は覆らなかった。さらに1死一、三塁で先発の福島蓮投手(21)がオリックス大里に右翼線適時二塁打を許し3点目を許したところで降板。この回、さらに1点を奪われ4点差と、リードを広げられた。2勝目を逃がした福島は「先に点を与えてしまったことが悔やまれます。あのようなピンチを抑えないと、先発投手として役割を果たせないと思います。チームに流れを引き寄せられず申し訳ないです」とコメントした。

◆日本ハムの福島蓮投手(21)が4回1/3を5安打4失点(自責1)で、プロ初黒星を喫した。0-2の5回1死一、三塁、オリックス大里に右翼線適時二塁打を許し、3点目を奪われたところで降板。「先に点を与えてしまったことが悔やまれます。あのようなピンチを抑えないと先発投手として役割を果たせない。チームに流れを引き寄せられず、申し訳ないです」と反省した。

◆オリックス宗佑磨内野手(28)がラオウこと杉本の頑張りに応えた。2回2死から、7番杉本がカウント2-2から7球連続ファウルで粘り、四球で出塁。続く宗の打席で二盗を敢行。見事二塁を陥れた。そこですかさず宗が右翼へ先制の適時二塁打。宗は「ラオウさんにしては珍しくすごい球数を投げさせていた。必死につないでくれた場面ですし、多分、今年もう見られないであろうラオウさんの盗塁があったので、打ってやろうと」とちゃめっ気たっぷりに先輩の奮闘をたたえた。

◆心の願いをかなえた。育成出身3年目のオリックス大里昂生内野手(24)が、プロ初スタメンで初安打を記録し、初タイムリーも放つなど3打数2安打1四球1打点の活躍で、チームの自力優勝復活に貢献した。初のお立ち台も経験し「うれしい気持ちで、今はもう胸が苦しいです」と笑った。チームは7日に勝てば、楽天の結果次第で3位浮上の可能性もある。「2番二塁」での初スタメンは、太田が上半身のコンディション不良でベンチ外となったことで巡ってきた千載一遇のチャンスだった。絶対に逃せなかった。まず1回1死から、日本ハム福島のストレートをとらえ、センター前へ抜けるプロ初ヒット。「下(2軍)でやってきたことをそのままやろう」。自然体で臨んだ結果だった。それだけでは終わらない。2打席目も四球を選び出塁。5回には1死一、三塁から右翼線への二塁打。初タイムリーも記録し、ベンチに向かって思わず両手を突き上げていた。七夕の7月7日が誕生日。25歳になる。「(今晩は)前夜祭です」と笑う。小学生のころは短冊に「プロ野球選手になりたい」などと願い事を書いた。今回は短冊には書かなかったけれど「心で書いてたんで、願いがかなってよかったです」。21年育成ドラフト3位で東北福祉大からオリックスに入団。昨年開幕直後に支配下登録されたが、故障もあり出場は5試合のみに終わった。3年目の今季は2日に1軍に昇格。3日に予定されていた地元盛岡での試合は雨天中止だったが「中止じゃなかったら、今もないと思うので。かえってよかったのかなと」とプラスにとらえた。中嶋監督も、走塁面のミスには注文もつけたが「本当にやるだけだと思う。そういうのを見せて欲しいと思っていたし、やれたと思う」と評価した。「初安打」という願い事をかなえた。まだかなえたい願いはある。「それは言わないです」。胸に秘めた今季の願い事もかなえてみせる。【高垣誠】大里昂生(おおさと・こうせい)1999年(平11)7月7日生まれ、岩手県出身。盛岡大付-東北福祉大を経て、21年育成ドラフト3位でオリックス入団。23年開幕直後に支配下昇格されたが故障に泣き、同年は5試合の出場に終わった。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。オリックス・カスティーヨ(6回3失点で3勝目)「日本ハムもいい選手が多い中で、しっかりとゴロアウトであったり、アウトを積み重ねられたので、とてもうれしい」

◆日本ハムが今季5度目の3連敗で、4月15日以来の4位へ転落した。新庄監督は「相手も必死だろうしね...今日、初スタメン? 初ヒット? 大里君? 必死さに負けましたね」。アピールチャンスで、やるべきことをやった3年目野手が躍動した5位オリックスには0・5差に迫られた。必死に戦うが、結果につながらないもどかしさばかりが募る。1回は1番水谷が三塁打。そこで「1点すんなりと取れたら、こっちに流れも向いたと思いますけどね...」。胃腸炎から復帰した3番松本剛が浅い右飛に倒れるなど、後続が3者連続凡退。5回には守備も乱れた。自分たちで試合の主導権を手放していた。今季、新庄監督が掲げたのは「せこせこ野球」。その真意は「相手が防げない点の取り方をして、ピッチャーがしっかり抑えて勝つ」。安打が出なくても泥くさく点を重ね、投手を中心に守り勝つ。シンプルに強い野球を体現するため、各自やるべきことをできていたから貯金生活ができた。今季ワーストの借金2という現状は、それができていないということ。4位転落に指揮官は「そんなこと言ったって仕方ないじゃないですか。上がっていくしかない。下は向きませんよ」と言った。できていたことをやれば、きっと再浮上の波に乗れる。【木下大輔】

◆頼れる選手会長が帰ってきた。胃腸炎で離脱していた日本ハム松本剛外野手(30)が1軍復帰し、さっそく7回に右前打を放った。チームは3連敗を喫し、4月15日以来82日ぶりに4位に転落。今季ワーストの借金2となったが、精神的支柱の戦列復帰をプラス材料に、ここからはい上がる。松本剛は現実をしっかりと受け止めていた。7回に元同僚の井口から右前打。6月18日、甲子園での阪神戦以来18日ぶりの安打にも、喜びはない。「ホッとした? そんな感じはない。打てるとは思ってましたし。チームの勝ちにつながるところ(で打つ)って言う思いはありましたし。そこはすごく悔しい1日でした」。厳しい口調で振り返った。初回先頭の水谷が三塁打で出塁も、1死三塁から自身は右飛に倒れた。「何でも良かった。1点取れるところで仕事ができなかった」。勝負どころで結果を出せず、もどかしさだけが残った。2軍調整中から感じることはあった。「負けている理由がはっきりしている試合が多いかな、って言うのが、僕が出てても見ててもそう思う。そこをつぶさない限りはなかなか勝ちゲームっていうのはついてこないと思う」。散発3安打で、2試合連続の1点止まり。5回は守備の乱れで大きな3点を失った。チャンスで畳みかけたシーズン序盤の集中打は鳴りをひそめ、昨季から大きく修正されたはずの守備にも、ほころびが出始めている。選手会長として「選手1人1人が自覚して。出ている選手がやるしかないと思う。やるのは選手なので。勝てるように頑張りたいなと思います」。まだシーズンの半分を過ぎたばかり。下を向く時期ではない。リーダー中心に1つになって、壁を乗り越える。

◆昨オフ、オリックスからトレードで加入した日本ハム黒木優太投手が、8回に5番手で古巣相手に初登板した。1回無安打無失点、1奪三振と好投。四球で走者を出すも、最後は森を中飛に抑えた。「森選手ね...いや、大変でした。1発もあるバッターなので。すごいいい選手。しっかりゾーンだけ間違えないように投げました」と振り返った。

◆7月7日生まれのオリックス大里昂生内野手(25)が神戸の夜空の下で白星をオリ姫たちに届けた。6日の日本ハム戦(ほっともっと神戸)でプロ初スタメン。初安打を記録し、初タイムリーも放つなど3打数2安打1四球1打点の活躍を見せた。プロ2年目の昨季は、23年4月に支配下登録を果たすも、翌月に左肩関節亜脱臼でファーム暮らしが続いた。身長178センチ、体重76キロのスマートな体格ながら、誰よりも情熱をたぎらせて生きてきた。盛岡大付(岩手)時代から、陽気で人なつっこい、憎めない愛されキャラとして、親しまれる。チャーミングな笑顔と、おおらかな性格。本人も自認するのか、大学時代は「オレがプロになったら、ファン増えます!」と冗談半分? の満面の笑みで宣言。いつもの大里節で周囲を和ませた。東北福祉大時代に監督として指導した元西武の大塚光二氏(56)は、忘れられない思い出がある。大学3年時に野球への姿勢に対し、指揮官と意見が衝突して試合途中にもかかわらず帰宅。仲間の後押しを受け、後日指揮官のもとへ頭を下げた。「『申し訳ないです』って。僕は、思っていることを顔に出してもかまわへん。理解せずに『はい』って言うのは、ほんまにわかってる? って思う。今は指導者とぶつかる時代じゃないけど、ぶつかる方がいい」。熱くてまっすぐ。今でも忘れられない教え子だ。「あいつは苦労人。『どうしてもプロに行きたい』と育成で行かした」。進路で頭を悩ませたのは過去の話。初物づくしの大里に、愛のある辛口エールを送った。「『(記念の)ボールはいらんわ、実家に送っとけ(笑い)お父さん、お母さんに贈っておけ(笑い)』。プロの第1歩か半歩かもしれんけど、2000本は無理でもたくさんヒットを打つことを頑張ってほしい」とねぎらった。【中島麗】大里昂生(おおさと・こうせい)1999年(平11)7月7日生まれ、岩手県出身。盛岡大付-東北福祉大を経て、21年育成ドラフト3位でオリックス入団。23年開幕直後に支配下昇格されたが故障に泣き、同年は5試合の出場に終わった。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】7月6日、オリックス育成出身3年目の大里昂生がプロ初スタメンで活躍。1回にプロ初安打を放つと5回には右翼線へ初タイムリー!七夕の7月7日が誕生日。心で書いていた願いがかない、うれしい前夜祭となりました!

◆オリックスが快勝した。二回に宗の適時二塁打で先制し、五回は大里の適時二塁打、犠飛などで3得点。4投手の継投でリードを守った。カスティーヨが6回1失点で3勝目。3安打に終わった日本ハムは守りのミスも響き4位に後退。

◆序盤の好機を生かせなかった日本ハムは4位に後退した。一回は先頭の水谷が三塁打を放ったが、2~4番がかえせず。先頭の田宮が四球を選んで二盗を決めた二回も後が続かない。得点は六回、内野ゴロの間の1点だけだった。新庄監督は「初回に1点をすんなり取れていたら、流れもこちらに向いていた」と渋い表情。守備のミスもあり、負け越しは今季最多の2に。監督は「上がっていくしかない。下を向かない」と、努めて前向きに語った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
49233 0.681
(↓0.009)
-
(-)
68320
(-)
188
(+4)
51
(-)
53
(+1)
0.259
(↓0.002)
2.280
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
39316 0.557
(↑0.006)
9
(↑1)
67260
(+4)
266
(+3)
37
(-)
32
(-)
0.252
(↑0.001)
3.120
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
35372 0.486
(↑0.007)
14
(↑1)
69242
(+4)
288
(-)
31
(+1)
52
(+1)
0.242
(-)
3.570
(↑0.05)
4
(1↓)
日本ハム
34365 0.486
(↓0.007)
14
(-)
68256
(+1)
255
(+4)
41
(-)
56
(+1)
0.244
(↓0.002)
2.910
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
35382 0.479
(↑0.007)
14.5
(↑1)
68228
(+4)
229
(+1)
28
(-)
32
(+1)
0.243
(-)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
西武
24501 0.324
(↓0.005)
26
(-)
68172
(+3)
258
(+4)
32
(-)
44
(+1)
0.205
(↑0.002)
3.060
(↓0.01)