西武(★3対4☆)ロッテ =リーグ戦10回戦(2024.07.06)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:坂本 光士郎(1勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗13S))
敗戦投手:隅田 知一郎(6勝6敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは2点を追う4回表、佐藤が適時二塁打を放ち、1点差に迫る。その後1-3となって迎えた8回には、藤岡と佐藤の適時打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、2番手・坂本が今季初勝利。敗れた西武は終盤までリードを守るも、痛い逆転負けを喫した。

◆西武-ロッテ戦は隅田知一郎と種市篤暉が先発。隅田のロッテ戦は通算1勝6敗に対し、種市の西武戦は通算5勝1敗。このカードの種市は20年7月11日から5連勝中で、今季は5月6日の5回戦が7回無失点、同22日が9回1失点の2戦2勝。ロッテ戦苦手投手と西武戦得意投手の投げ合いだが、今日の結果は?

◆西武がロッテに逆転負けを喫し、今季10戦10敗となった。同一チーム相手の開幕10連敗は、球団では70年以来54年ぶり3度目。苦手チームに10戦目で初めて先制し、一時2点差をつけるなど主導権を握ったが、8回に3失点と守り切れなかった。これで12球団最速の50敗。渡辺GM兼監督代行は「あまりにもやっぱり負けてるんで。こういう競り合いで勝っていかないと」とうつむいた。先手は奪った。3回1死一、三塁から4番岸が右前適時打を放つなど、この回2得点。先発左腕隅田は7回まで1失点と粘っていたが、8回途中で降板。救援したヤンが佐藤に逆転打を浴びた。投打がかみ合わず1点差で勝利を譲る展開となり、同監督代行は「継投ミスだろうなというところで私の責任」と表情を曇らせた。難敵ロッテの壁。苦しむ状況をどうにか打破したい。西武がロッテ戦で開幕から10戦10敗を喫し、今季75試合目で50敗に到達。シーズン50敗の最速記録には58年近鉄の64試合目があるが、西武では西鉄時代の71、72年の各78試合目を上回る球団ワースト記録となった。また、西武が同一カードで開幕10連敗は、51年南海戦、70年近鉄戦に次いで3度目のワーストタイ。51年は途中に4分け、70年は1分けを挟んでおり、同一カードで開幕10戦10敗は球団史上初めてだ。

◆ロッテが逆転勝ちで、開幕からの西武戦連勝を10に伸ばした。佐藤都志也捕手(26)が決めた。藤岡の適時打で1点差に詰め寄った8回、なおも1死一、三塁で4度目の打席に立った。投手の代わりばなを捉えてヤンの直球を右翼線へ。一気に一走の小川まで生還し、試合をひっくり返した。「後ろにいい打者がいっぱいいるし、左対左っていうのもあるので。勝負してくるんじゃないかなと思った」と振り返った。今季対戦10試合目で、初めて先制を許した。種市が隅田と粘りの投げ合いを続けていた。「終盤まで苦しいかなってところもあった。みんながつないで負けずにやってくれたので、結果で応えることができてよかった」。4投手をリードし、2点を追う4回には1死二塁から右中間へ適時二塁打も放った。二塁打2本で、自身3試合連続打点をマーク。先発隅田、2番手ヤンと左腕2人から打点を挙げた。吉井監督は「今年は打撃が本当によくなった。左ピッチャーに強いので今日は3番に入れたんですけど、うまく打ってくれました」と話し、7日も3番起用することを決めた。4連勝。開幕から同一カード10連勝と球団記録をさらに更新したが、同監督は「今だけかもしれないし、油断せずに頑張っていきます」と締めた。【鎌田良美】ロッテ種市(6回9安打2失点で勝敗付かず)「流れを呼ぶ投球が全くできなかったので、そこは反省点。(暑さの)対策はできていた。ワンランク上の投手になる上で突き抜けられないのが、すごくイライラする部分ではあります」

◆ロッテが4連勝。1―3の八回に藤岡の適時打で1点差に迫り、佐藤の2点二塁打で逆転した。佐藤は四回の適時二塁打を含め3打点。2番手の坂本に今季初勝利が付いた。西武はこのカード開幕から10連敗。隅田が粘れなかった。

◆西武にとって、54年ぶりの屈辱となった。今季のロッテ戦で10試合目にして初めて先制点を奪いながら逆転負け。同一球団相手の開幕からの10連敗は1951年の南海、70年の近鉄以来、球団3度目となった。2-3の八回1死一、三塁で救援したヤンが佐藤に逆転2点二塁打を許した。先発・隅田の球数は99球、左対左で続投の選択肢もあった中、渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)兼監督代行(58)は「(先発の隅田に対し)佐藤君が全打席タイミングが合っていたので、嫌な感じがしたんで、〝ここはもう勝負〟ということで代えました。結果的に継投ミス。私の責任」と振り返った。攻撃面でも四回無死一、二塁で、児玉が送りバントを失敗。追加点を奪うことができず、指揮官も「もう少しうまい攻めができていたら、もうちょっと点は取れたと思う」と、11残塁の拙攻を嘆いた。7日のロッテ戦にも敗れると、球団史上初の同一球団相手に開幕からの11連敗となる。渡辺監督代行は「同じプロの選手。あまりにも負けているので...」と唇をかんだ。

◆西武の児玉が四回に負傷交代した。球団によると右太もも裏の肉離れ。投ゴロに倒れて一塁走者で残った後、代走を送られた。

◆ロッテ・佐藤都志也捕手(26)が2―3の八回に逆転の2点二塁打を放つなど2安打3打点の活躍。「(前の球で)差し込まれていたのでどうしようかと。やってきたことを信じて、来た球に反応しようと思った」と玉のように噴き出す汗を拭った。分岐点の場面。打席を前に球威を武器とする左腕ヤンが救援し、佐藤はカウント3―1から154キロの直球に振り遅れる形で空振りした。「(直球の)比率を上げて、(ポイントを)前にしよう」。1球でピタリと歯車を合わせ、甘く入った直球を右翼線に運んだ。四回にも右翼へ適時二塁打を放ち、3試合連続打点をマーク。3戦8打点と勝負強さが光る。左投手を苦にせず、打率は・294に上昇。両リーグで4人しかいない打率3割に迫っている。今季初めて西武戦で先制を許したが、佐藤の逆転打で球団新記録を更新する同一カード10連勝を飾った。「われわれは毎日勝つつもりでやっている。油断せずに頑張っていきます」と吉井監督。手綱を締めてチームバスに乗り込んだ。(横山尚杜)

◆?ロッテの対西武は開幕から10戦10勝。同一カード開幕10連勝は1989年の巨人の対大洋10連勝(10戦10勝)以来35年ぶり。パでは70年の近鉄の対西鉄10連勝(1分けを挟む)以来54年ぶりで、引き分けを挟まない10戦10勝は60年の南海の対近鉄以来64年ぶり。同一カードの開幕連勝記録は65年の中日の対サンケイ13連勝。パの最多は56年の西鉄の対東映12連勝。?西武(前身を含む)の同一カード開幕10連敗は球団ワーストタイ記録で、51年の対南海(4分けを挟む)、70年の対近鉄(1分けを挟む)に次いで54年ぶり3度目で、開幕10戦10敗は初。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
49233 0.681
(↓0.009)
-
(-)
68320
(-)
188
(+4)
51
(-)
53
(+1)
0.259
(↓0.002)
2.280
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
39316 0.557
(↑0.006)
9
(↑1)
67260
(+4)
266
(+3)
37
(-)
32
(-)
0.252
(↑0.001
3.120
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
35372 0.486
(↑0.007)
14
(↑1)
69242
(+4)
288
(-)
31
(+1)
52
(+1)
0.242
(-)
3.570
(↑0.05)
4
(1↓)
日本ハム
34365 0.486
(↓0.007)
14
(-)
68256
(+1)
255
(+4)
41
(-)
56
(+1)
0.244
(↓0.002)
2.910
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
35382 0.479
(↑0.007)
14.5
(↑1)
68228
(+4)
229
(+1)
28
(-)
32
(+1)
0.243
(-)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
西武
24501 0.324
(↓0.005)
26
(-)
68172
(+3)
258
(+4)
32
(-)
44
(+1)
0.205
(↑0.002
3.060
(↓0.01)