ソフトバンク(★1対5☆)楽天 =リーグ戦10回戦(2024.07.05)・みずほPayPayドーム福岡=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:早川 隆久(5勝3敗0S)
敗戦投手:和田 毅(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(2号・4回表3ラン)

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◆楽天は1点を先制された直後の4回表、鈴木大の3ランなどで4点を挙げ、逆転に成功する。続く5回には、阿部が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・早川が6回1失点11奪三振の好投で今季5勝目。敗れたソフトバンクは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆/やっぱり大好き\初球をガツンと鈴木大地の逆転3ランホームラン?#プロ野球(2024/7/5)??ソフトバンク×楽天??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #rakuteneagles pic.twitter.com/NLpVeQIg9P

◆ソフトバンク和田毅投手(43)が4回8安打4失点(自責は3)で降板した。6月9日のDeNA戦以来、中25日での登板だったが責任投球回を投げられなかった。1-0の4回、辰己と浅村に連打を浴び、無死一、三塁で鈴木大に逆転3ランを浴びた。さらに1死二塁で黒川のゴロを処理した一塁山川がファーストのベースカバーに入った和田に悪送球。二塁走者の阿部が生還し、楽天に4点目が入った(記録は山川の失策)。和田は降板後「序盤の3イニングは味方の守備にも助けられ、粘り強く投げることができたと思う。ただ、4回は一番やってはいけないホームランでの複数失点。自分の力負けではありますが、先制点を取ってもらった直後だっただけにチームには本当に申し訳ない」とコメントした。登板前日は「言われたところでしっかり結果を残さないといけない立場。いい投球ができるように、それだけを考えて投げたいと思います」と話していたベテラン左腕だが、無念の降板となってしまった。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が、出場選手登録を抹消したロベルト・オスナ投手(29)について「調子じゃないですよ。下半身のコンディション不良なので。10日でなんとかしてほしいという話はしている。こればっかりはちょっとまだ分からない。ピッチングの状態、球の状態は上がってきているので、そっちではないです」と説明した。今季オスナは守護神として30試合に登板し、0勝2敗、4ホールド、20セーブ、防御率3・99。直近では7月2日の西武戦(東京ドーム)で1回無失点だった。

◆ソフトバンクは11カードぶりのカード初戦を落とした。主催試合で今季初の連敗。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-和田投手が4回4失点小久保監督 まぁ毅より、やっぱり3回までで点を取ってないからじゃないですか。やっぱり初回と3回(の好機があって)、1点だったでしょ。そこですよ。やっぱり。長く野球をやってると、流れって説明はできないですけど絶対にあるので。取れる時に入らないとああいうふうになるかなという感じの試合でしたね。-今季初昇格の吉田は3回2死満塁で右翼フェンス手前までの飛球。プロ初安打も出た小久保監督 うん。満塁も対応は全然よかったし、ファームでの状態がずっと良かったので。しばらく(相手先発は)左が続くんでね、出場機会が与えられるかなということで呼びました。-8回、山川が死球ではないかというリクエストを要求したが、時間オーバーで認められず小久保監督 (巨人戦の時は)認められてね。だから、あれより長かったよっていう話をした。なかなかね。アンパイアの人たちの見解でするっていうんですけど、もうちょっと統一性を持ってほしいなというのは感想ですね。-2番手の大山が好救援小久保監督 1イニング目はちょっと丁寧にいきすぎた感じはあったんですけど、2~3イニング目、そのあとのピッチャー杉山も沢柳も持ち味を出してくれました。-初回から3番栗原に送りバント小久保監督 初回は柳田には送りバントはないんですけど、栗原の時は大体。ピッチャー的にそんなに大量点は取れないかなっていう時はちょっとそれは考えますね。-正木は好機もありながら3三振小久保監督 もちろん。ただね、悔しさはもちろんあるんですけど、怖さになってくるんで。悔しいを通り越して。だんだん打席に立つのが怖くなる。そこを乗り越えていかないと、この世界では飯を食えないです。打席に立つのが怖い、チャンスで回ってくるのが怖いっていうふうにだんだん変わってくるので。そういうところを乗り越えない限りは本物にはなれないんでね。-周東が先頭で出塁するからこそつながってほしかった小久保監督 それは関係ないですよ。誰からであっても。なかなかね。1死満塁で追加点を奪えないとそうなりますよね。-守護神オスナを抹消したが小久保監督 調子じゃないですよ。下半身のコンディション不良なんで。これはもう、10日で何とかしてほしいっていう話はしてますけど。こればっかりはまだちょっと分からないですね。ピッチングの状態とか球の状態は上がってきたので、そっちじゃないです。-野村大と西武育成、斉藤のトレードが成立小久保監督 こっちは大樹が抜けて(残る支配下枠が)5人になっている。その5人をどう使うかっていうところはフロントが考えます。

◆2年目のソフトバンク吉田賢吾捕手(22)がうれしいプロ初ヒットを放った。今季初めて1軍昇格。2軍での好調打撃を買われ、7番DHで先発出場。6回1死走者なしで巡ってきた第3打席に早川のカーブをしっかり捉え中前打とした。「(3打席目で)徐々に打てる感じが見えてきて。しっかりカーブに反応することができました」。一塁ベース上では控えめに右手でガッツポーズ。「負けている展開なので、派手に喜んでも...。自然に出ました」と苦笑いだった。

◆ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が5日、下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。楽天戦後に小久保裕紀監督(52)が「10日でなんとかしてほしいという話はしている。こればっかりはまだ分からない」と説明した。今季は守護神として30試合に登板し、0勝2敗、20セーブ、防御率3・99。最短10日での復帰を目指すが、倉野1軍投手コーチは「無理して10日で合わせて後半戦に響くのが一番怖い。そのへんは慎重に」と話した。代役守護神は松本裕やヘルナンデスを軸に据える。

◆楽天早川隆久投手(25)が、三度目の正直で師弟対決初勝利をつかんだ。早大の先輩で自主トレで師事するソフトバンク和田との投げ合い。過去2度は敗戦も、6回118球、7安打1失点、自己最多タイ11奪三振で5勝目を飾り「いずれ越えないといけない壁ではありますし、ここから自分が負け続けないようにしないといけない。後半戦もマッチアップがあると思うんで、いい投手戦ができれば」と気を引き締めた。早稲田の血が騒いだ。3回に1点を先制され、なお1死満塁で対峙(たいじ)したのは6番正木。「相手は慶応ボーイだったんで、やられるかっていう気持ちで入りました」。外角低めフォークで空を切らせて3球三振。続く吉田は右飛に封じた。慶大出身の正木は3打席連続三振、広瀬も1三振含む3打数無安打で「早慶戦」も制した。早川は同じ左腕の大竹(現阪神)、小島(現ロッテ)の背中を追って早大に進学したが、その2人の憧れが和田だった。早川自身も「早稲田の原点」とリスペクトし、22年からは和田の自主トレに参加。シーズン中にも体のコンディショニング面などで相談することがあるという。43歳で現役を続ける偉大な先輩のように、早大OBを代表する左腕に成長する。【山田愛斗】▽楽天今江監督(早川の力投でソフトバンクに勝利)「早川が思い切って粘り強く投げてくれたのと、バッテリーでしっかりと明確に攻める気持ちを見せながらやってくれた」

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが本拠地初の連敗を喫した。楽天投手陣の前に今季ワースト15三振。7安打を放ちながら2度の満塁機で凡退するなど1得点にとどまった。初戦黒星は実に11カードぶり。両リーグ最速50勝は2日連続で足踏みとなり、勝利した2位ロッテとは10ゲーム差になった。強力ソフトバンク打線が「K」の山を築いた。先発左腕の早川に11三振、2番手の鈴木翔に3三振、3番手の酒居に1三振。計15三振は今季ワースト。特に好機での凡退が響いた。0-0の1回1死二、三塁で4番山川が空振り三振。2死満塁では6番正木は3球でバットが空を切った。3回に今宮の適時打で先制したが、なお1死満塁で再び正木が3球三振。後続も倒れ、直後の4回に先発和田が逆転3ランを浴びた。2度の絶好機を生かせず、小久保監督は「初回と3回で1点。そこですよ。やっぱり」と言及。「長く野球をやっていると、説明はできないけど流れって絶対にあるので。(得点は)取れる時に入らないと、ああいうふうになる」。7安打を放ちながら主導権を握れず、1得点にとどまった。特に2度の3球三振を含む3三振だった正木には厳しく指摘した。「悔しいを通り越して、だんだん打席に立つのが怖くなる。そこを乗り越えていかないと、この世界では飯を食えない」。正木はリーグ戦再開後は全試合でスタメン出場しているが、直近3試合は快音なし。「打席に立つのが怖い、チャンスで回ってくるのが怖いっていうふうにだんだん変わってくるので。そういうところを乗り越えない限りは本物にはなれない」と3年目の24歳に奮起を促した。1-5の5回2死二塁では近藤も空振り三振。珍しくベンチ前でバットをたたきつけるなど感情をあらわにした。初戦黒星は実に11カードぶり。両リーグ最速50勝は2日連続で足踏みとなった。勝利した2位ロッテとは10ゲーム差。まだまだ首位独走に変わりはないが、カード負け越しは避けたい。【只松憲】

◆頼れる男が「福岡の悪夢」を払拭した。楽天鈴木大地内野手(34)が、値千金の1発で首位ソフトバンク撃破に導いた。0-1の4回無死一、三塁。和田の初球直球を完璧に捉え、右翼席へ2号逆転3ランをたたき込んだ。「とにかく初心じゃないですけど、積極的に、なおかつつなぐ意識はありましたけど、できすぎた結果でした」。交流戦優勝を決めた6月16日広島戦(楽天モバイルパーク)以来、10試合ぶりにアーチをかけた。大きな1勝をつかんだ。前回5月21日のみずほペイペイドーム。投手陣が崩壊し、打線も無抵抗で終わり、0-21と歴史的大敗を喫した。プロとして苦い記憶を振り払うためにも勝つしかなかった。この日は打線が10安打を放ち、投げては早川が6回1失点、リリーフ3人も無失点でつないだ。今江監督は「普通にやっても、かなり厳しい戦いになるのは分かってましたし、今日はチームがね、本当に攻める気持ちというものを全体的に出してくれた試合」とナインをたたえた。カード初戦10連勝と無双していたソフトバンクの記録も止めた。鈴木大は「前回のイメージは残っているので、今日で終わりじゃないですけど、またしっかりチームとして進めると思いますし、とにかく先を見るチームじゃないので、また明日から全力で頑張りたいと思います」。1度は消滅した自力優勝の可能性も復活。やられたままでは終われない。【山田愛斗】▽楽天早川(6回1失点で5勝目)「(登板が)2週間空いてたんで、もう1イニングいきたい気持ちはありましたけど、その中でもゲームメークできたのは合格点ではありました」

◆楽天の早川が11三振を奪い、6回1失点で自身4連勝となる5勝目を挙げた。打線は0―1の四回に鈴木大の逆転3ランなどで4点を奪い、五回は阿部の適時打で1点を追加。ソフトバンクは和田が4回4失点と粘れず、拙攻も響いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
49223 0.690
(↓0.01)
-
(-)
69320
(+1)
184
(+5)
51
(-)
52
(+2)
0.261
(-)
2.260
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
38316 0.551
(↑0.007)
10
(↑1)
68256
(+6)
263
(+3)
37
(-)
32
(-)
0.251
(-)
3.130
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
34355 0.493
(-)
14
(↑0.5)
69255
(-)
251
(-)
41
(-)
55
(-)
0.246
(-)
2.930
(-)
4
(1↑)
楽天
34372 0.479
(↑0.008)
15
(↑1)
70238
(+5)
288
(+1)
30
(+1)
51
(+1)
0.242
(↑0.001
3.620
(↑0.03)
5
(1↓)
ORIX
34382 0.472
(-)
15.5
(↑0.5)
69224
(-)
228
(-)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.770
(-)
6
(-)
西武
24491 0.329
(↓0.004)
26
(-)
69169
(+3)
254
(+6)
32
(-)
43
(+2)
0.203
(↓0.001)
3.050
(↓0.02)