中日(☆2対0★)広島 =リーグ戦11回戦(2024.07.05)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
11000000X21100
勝利投手:髙橋 宏斗(5勝1敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(7勝5敗0S)
  DAZN
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◆中日は初回、1死一二塁からカリステが適時打を放ち、幸先良く先制に成功する。続く2回裏には、ロドリゲスの適時打で1点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が9回4安打無失点の快投。今季初完封で5勝目を挙げた。敗れた広島は、先発・床田が試合をつくるも、打線が沈黙した。

◆シンガー・ソングライター家入レオ(29)が試合前のセレモニアルピッチとミニライブを行った。背番号00のユニホーム姿で登場。中日小笠原に指導してもらったピッチングでは、44キロながらノーバウンドで捕手のミットに収まった。ミニライブでは「選手たちに思いを届けましょう」と観客に語りかけ、「Shine」「僕たちの未来」の2曲を熱唱した。

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◆中日高橋宏斗投手(21)が100球未満の完封を意味する「マダックス」を達成した。テンポのいい投球で首位の広島打線を打ち取り、球数99球で9回を投げ切った。今季初完封で5勝目をマーク。お立ち台で「シーズン最初に苦しい思いをして、ここまで何とかくることができた。球数少なく9回までいけた。全力で抑えにいきました」と会心の表情だった。今季は投球フォームの修正のため、開幕2軍スタート。4月28日の広島戦で1軍に昇格すると、5勝1敗、防御率0・64の働きを見せている。中日投手のマダックスは16年4月6日DeNA戦での小熊以来だ。

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◆広島が両リーグ最多14度目の完封負けを喫した。中日先発高橋宏の前に4安打。先頭打者を4度も出しながら得点に結びつかず、100球未満の完封「マダックス」まで献上した。新井監督は6回2失点の床田を「本調子ではないなりに試合を作ってくれた。さすがだと思う」と擁護。中日には3勝7敗1分けと大きく負け越し、6度目の完封負け。指揮官は「いい投手にいいピッチングをされたことで、逆に切り替えやすい」と前を向いた。

◆中日オルランド・カリステ内野手(32)が広島11回戦(バンテリンドーム)で体調不良により6回守備から板山と交代した。4番中堅で先発出場し、初回の先制左前適時打など3打数2安打だった。

◆中日高橋宏斗投手(21)が初のマダックスで、チーム完封勝利一番乗りを決めた。4安打7奪三振。昨年6月13日ロッテ戦(バンテリンドーム)以来、プロ入り2度目の完封勝利になった。マダックスまで残り14球。85球で迎えた9回、本拠地のマウンドに向かう右腕は大声援に包まれた。先頭秋山を8球かけながら155キロ直球で空振り三振。続く矢野は3球三振に料理すると、小園を2球で追い込み、最後は147キロのスプリットで二ゴロで締めた。7回を終えると大塚投手コーチから「マダックスを意識するなよ」と声をかけられたが、逆に発奮した。「(9回の)最後までいけるんだな。8、9回は(マダックスを)意識した」。8回は先頭中村奨に左前打を許したが、後続をシャットアウト。5回に計測したこの日最速156キロは、9回でも1キロ球速を落としただけ。スプリットだけでなく、カーブも要所ではまった。フォーム改造の不調から開幕1軍入りを逃した。4月下旬の1軍昇格後は、10試合に登板し5勝1敗、防御率0・64。出遅れた分は、メジャーリーガーたちも読むメンタル強化本を購入し自己研さん。この日は4度先頭打者出塁を許したが、動じることはなかった。マウンドでも、お立ち台でも心地よいサウンドのシャワーを浴びた。「(声援が)すごく背中を押してくれた。ああいう声援をもっと聞けるようにやりたい」。忘れられない快感を覚えた。【伊東大介】

◆中日・高橋宏斗投手が今季初完投を4安打完封で飾り、5勝目(1敗)を挙げた。力強い直球にスプリットなどを効果的に織り交ぜて7奪三振。二回までにカリステとロドリゲスの適時打で奪った2点を守った。広島の床田は6回を2失点で5敗目。

◆99球目、最後の打者・小園を二ゴロに打ち取ると、満面の笑みでハイタッチを交わした。中日・高橋宏がプロ4年目で初のマダックス(100球未満で完封)を達成。地鳴りのような歓声がわき起こるバンテリンドームで喜びに浸った。「かなりいい感じで投げられていた。歓声はすごく背中を押してくれた。また歓声を聞けるようにやりたい。ありがとうございます」4安打で今季初完投を完封で飾った。9回で1四球と制球が安定し、最速156キロの直球にスプリットとカーブの緩急を使って7奪三振。2─0の七回終わりにベンチで大塚投手コーチから「マダックスは意識していないよな」と声をかけられると、八回は1安打、九回は三者凡退で締めくくった。〝勝利の女神〟が舞い降りた。この日、「ブルーサマーフェスティバル2024」と銘打った3日間のイベント初日で、始球式とミニライブを務める歌手の家入レオが試合前練習を見学。談笑や記念撮影で交流していると緊張が和らぎ「家入レオさんのおかげ」と感謝した。これで今季の広島戦は3試合で2勝0敗、23イニング無失点と圧倒する。開幕前には山本由伸(ドジャース)を参考にしたフォームが合わず、ローテ落ちを味わったが、4月下旬に昇格後は10試合でチームトップの5勝(1敗)、防御率0・64。立浪監督は投球の際の左膝が「割れなくなった」とポイントを挙げた上で「フォームが安定してきている。これを自信にしてほしい」と目を細めた。チームは12日間で11試合の球宴前の最後のヤマ場を白星発進。借金5の5位だが、首位・広島とのゲーム差は5・5と逆転へ望みはある。「僕が出遅れた時、皆さんが穴を埋めてくださった。今度は僕が埋められるようにしたい」と高橋宏。21歳の若きエースが名古屋の夏を熱くする。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
38324 0.543
(↓0.008)
-
(-)
69215
(-)
175
(+2)
31
(-)
43
(-)
0.233
(↓0.001)
2.070
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
39351 0.527
(↑0.006)
1
(↑1)
68256
(+2)
252
(+1)
46
(-)
40
(+2)
0.250
(-)
2.980
(↑0.04)
3
(-)
巨人
37355 0.514
(↑0.007)
2
(↑1)
66222
(+10)
201
(+3)
40
(+2)
37
(-)
0.237
(↑0.003)
2.460
(↓0.01)
4
(1↓)
阪神
36365 0.500
(↓0.007)
3
(-)
66216
(+1)
210
(+2)
32
(-)
24
(-)
0.222
(-)
2.210
(↑0.01)
5
(-)
中日
33386 0.465
(↑0.008)
5.5
(↑1)
66176
(+2)
240
(-)
31
(-)
25
(-)
0.234
(↑0.002
2.680
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
32404 0.444
(↓0.007)
7
(-)
67269
(+3)
270
(+10)
53
(+1)
37
(-)
0.238
(-)
3.360
(↓0.09)