日本ハム(★1対3☆)ロッテ =リーグ戦15回戦(2024.07.04)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
00002100031100
日本ハム
1000000001500
勝利投手:西野 勇士(6勝5敗0S)
(セーブ:澤村 拓一(0勝1敗1S))
敗戦投手:上原 健太(0勝4敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆ロッテは1点ビハインドで迎えた5回表、小川の適時打で2点を奪い、逆転に成功する。続く6回には安田が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・西野が7回4安打1失点の好投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、打線が2回以降は無得点と振るわなかった。

◆今季初勝利を狙った日本ハム上原健太投手(30)だったが、6回途中まで10安打3失点で4敗目を喫した。1点リードの5回に2死無走者から3連打を浴びて逆転を許した。6回も先頭打者の四球から失点。「カウントを悪くして、2アウトから簡単に点を与えてしまいました。先制点を守り切れず、野手のみなさんに申し訳ないです」と肩を落とした。

◆ロッテ安田尚憲内野手(25)が1カ月ぶりの1軍復帰戦で勝負強さを見せた。2-1で迎えた6回1死二塁で中越え適時二塁打を放ち「また開幕ぐらいの気持ちで打席に立った。1軍上がってすぐだったので、緊張してたんですけど1本でてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。上田の出場選手登録抹消により急きょ1軍合流。「出られるところでしっかりアピールしていって自分のポジション取れるように頑張っていきたい」とチャンスをものにしていく。▽ロッテ吉井監督(2日連続2桁安打で2連勝)「ヒット数のわりには点が入らなかったので、そこがいつものマリーンズの課題なんですが、そこを西野がよく我慢してあそこまで投げてくれた」

◆日本ハムが競り負け、4月15日以来80日ぶりの借金生活に転落した。得点は初回1死二、三塁で、郡司の二ゴロの間に挙げた1点のみ。散発5安打に新庄剛志監督(52)は「打てそうで打てなかったですね」と振り返った。先発の上原は4回まで無失点の粘投も5回2死二、三塁、小川の2点適時左前打で、逆転を許した。結果的には、この2失点が響いた。指揮官は「あんだけ前にこさせているんだから(左翼の)水谷君がダイビングキャッチしても良かったかな。実戦を重ねていけば、ああいう打球でダイビングキャッチで捕れるっていう感覚がつかめてくる」と成長を促した。ソフトバンクが勝っていれば自力V消滅だったが、そこは回避。「借金1とか関係ない。大丈夫。これからいきますよ」。2軍調整中の松本剛が6日オリックス戦から復帰予定で「松本君が帰ってきて、勢いがつくと思う」。選手会長合流で一気に巻き返しにいく。

◆元ヤンキースのロッテの新外国人ジミー・コルデロ投手(32)が来日後1軍初登板で1回を無失点に抑えた。2点リードの8回にマウンドに上がった。「緊張とかはメジャーリーグ時代からなくなったので、今日は興奮して自分の投球をすることだけを集中してマウンドに上がることができました」と1回を無失点。「こうやって1軍で登板できたことをうれしく思いますし、機会を与えてくださった皆さんに感謝しています」と話した。最速は153キロを計測し「これからもっと上がっていくと思いますけど、自分にとって球速は大事ではなくてどれだけアウトをとれて重ねていけるかということ。チームの勝ちに貢献出来ればそこは関係なく自分の仕事をしようと思っています」とチームの勝利に貢献することを誓った。吉井理人監督(59)は「あんなもんじゃないと思います。彼はバリバリのメジャーリーガーで、もっと高いパフォーマンスを出せると思ってる。今日は久しぶりの大観衆の中での試合だったし、もしかしたら緊張しいてたかも。これから調子上げてほしい」と期待した。

◆日本ハム山本拓実投手(24)が、「勝利の方程式」入りへ、好投でアピールした。5番手で9回に登板し、打者3人から2奪三振でパーフェクト。試合前に新庄剛志監督(52)から直々に助言されたカーブを駆使し、好調ロッテ打線を抑え込んだ。チームは3カード連続負け越しで、4月15日以来の借金生活に転落したが、疲労が蓄積する救援陣に希望の光が差した。初球に魂を込めた。9回のマウンド。山本拓は田宮のサインに3度首を振って、カーブを投じた。「初球は決めていた」。外角にワンバウンドで外れたが、そこから3球直球を続けて友杉を空振り三振。前日3安打の藤原も三振に仕留めると、最後はこの日4安打の高部を遊ゴロに打ち取った。試合開始3時間前、山本拓の姿はブルペンにあった。打席に新庄監督が立ち、何度も投げ込んだのがカーブ。指揮官は「(167センチの)身長を生かして。(打者の)目線を外して欲しいんですよ」。投球の幅を広げるために、緩い変化球を有効的に使うことをアドバイス。「追い込んでからどうしても粘られてしまう」という課題と向き合っていた山本拓の胸に響いた。もともと持っている球種ではあるが、失敗の許されないリリーフ投手としては、「けっこう勇気がいる」(山本拓)ボール。だが監督に助言されたことで「ダメでも変な話、責任は自分にないぐらいの感じで」と、開き直って投げられた。左打者の高部に対しても120キロ台前半のカーブを2球投じ、最速151キロの速球はいつも以上に威力を発揮した。「配球として使うのも大事ですし、緩い球を投げるようなフォームで直球を投げることで、差し込むっていう意図もある」と効果的だった。序盤戦の快進撃を支えた救援陣だが、登板数が増え、夏場の疲労も重なって苦しい時期を迎えている。守護神・田中正も感染症特例で抹消中。山本拓は「毎年7月、8月がすごく成績がいいので、それこそ早く夏にならないかなと待ってた」。3カード連続で負け越し、勝率は5割を切ったが、再びブルペンから上昇気流を巻き起こす。【本間翼】

◆ロッテ西野勇士投手(33)がチームトップの6勝目を挙げた。初回に先制を許すも、2回以降は安定した投球で7回4安打1失点。「結構早打ちの感じでテンポ良くアウト取れた。自分のいい球だったかどうかはちょっと何とも言えないですけど、いい感じでは投げられた」と振り返った。2-1の5回には1死三塁のピンチを背負うも遊ゴロと二ゴロで切り抜けた。「あれが大きいです。先頭を出しちゃって、嫌な流れだなって自分でも感じていたんですけど。その後、ショートゴロもそうですけど、しっかり詰まらせることができていた。やれることはやったのかなと思います」と自身に合格点を与えた。前日は自主トレを共にした田中晴也投手(20)がプロ初勝利を挙げた。「個人的にはすごくうれしかった。勝ってくれたんでいい流れのまま今日入れるかなと思ったんですけど初回、先に点取られちゃったので、ちょっとまずいなと思いました。でも負けたくないなと。彼も失点した後粘ったんで。僕もしっかり粘って勝ちにつながったらいいなと思って投げてました」と刺激を受けたことを明かした。これがチームトップの6勝目。「純粋にうれしいですね。でも、たくさん点取ってくれて勝った試合もあったし、今日も友杉だったり、荻さん(荻野)とかもそうだし、すごいファインプレーもしてくれた。ああやって助けてもらってるんで、ありがたいなと思います」と仲間に感謝した。

◆ロッテが競り勝った。0―1の五回に小川の2点打で逆転し、六回は安田の適時二塁打で加点した。西野は球を低めに集め、7回を散発4安打の1失点で6勝目。日本ハムは勝率5割を切った。打線は低調で、上原も粘れなかった。

◆ロッテの西野が7回を4安打1失点と好投し、6勝目を挙げた。一回先頭に与えた四球から1点を先制されても、その後は粘った。逆転してもらった直後の五回は無死二塁から切り抜け「やれることはやったかなと思う」と納得していた。勝ち星をチーム単独トップとしたベテランは「純粋にうれしい。でも、たくさん点を取ってもらって勝った試合もあった。助けてもらっているのでありがたい」と野手に感謝した。

◆日本ハムは一回の1点にとどまり、二回以降は散発4安打とつながりを欠いた。新庄監督は「打てそうで打てなかった」と悔やんだ。八回に先頭の代打田宮が右前打し、暴投で二塁へ進んだものの、上位打線が倒れて無得点に終わった。勝率5割を切ったのは4月半ば以来。監督は「開幕して1敗しただけ」と表現しつつ「全然大丈夫。これからこれから」と気持ちを切り替えた。

◆思いがけず巡ってきたチャンスで仕事を果たした。ロッテ・安田尚憲内野手(25)が1軍昇格即先発し、2-1の六回に適時二塁打をマーク。貴重な追加点でチームの3カード連続の勝ち越しに貢献した。「1軍に上がってすぐだったので、緊張もしましたが一本出てよかった。(今日が)また開幕ぐらいの気持ちで打席に立ちました」仕切り直しのスタートだ。相手先発は左腕の上原。左投手は昨季打率・188(101打数19安打)と苦戦していたが、六回は低めの直球を捉えて中越えの一打となり、6月1日以来の安打と打点になった。今季は思うように結果を残せず、打率・247と低迷し、6月10日に出場選手登録を抹消。状態を上げるべく、サブロー2軍監督らに助言をもらい「力みすぎないように」と、構える際にバットのグリップの位置を高くする打撃フォームに変更した。そのなかでD1位・上田(明大)が2日の日本ハム戦で右太もも裏の違和感を訴えて離脱。急きょ、3日から1軍合流し、この日に登録された。D1位で入団して7年目を迎えた安田は「しっかりとアピールして、自分のポジションをとれるように頑張っていきたい」と闘志を燃やした。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
49213 0.700
(↓0.01)
-
(-)
70319
(-)
179
(+4)
51
(-)
50
(-)
0.261
(↓0.002)
2.230
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
37316 0.544
(↑0.007)
11
(↑1)
69250
(+3)
260
(+1)
37
(-)
32
(-)
0.251
(↑0.001
3.140
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
34355 0.493
(↓0.007)
14.5
(-)
69255
(+1)
251
(+3)
41
(-)
55
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.930
(-)
4
(-)
ORIX
34382 0.472
(-)
16
(↑0.5)
69224
(-)
228
(-)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.770
(-)
5
(-)
楽天
33372 0.471
(-)
16
(↑0.5)
71233
(-)
287
(-)
29
(-)
50
(-)
0.241
(-)
3.650
(-)
6
(-)
西武
24481 0.333
(↑0.009)
26
(↑1)
70166
(+4)
248
(-)
32
(-)
41
(+2)
0.204
(↑0.001)
3.030
(↑0.05)