広島(☆7対5★)阪神 =リーグ戦13回戦(2024.07.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:島内 颯太郎(6勝5敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝2敗22S))
敗戦投手:島本 浩也(2勝1敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(6号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、無死三塁の好機から矢野が適時打を放ち、先制に成功する。その後3-3となって迎えた8回裏には、堂林と代打・二俣の適時打などで4点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・島内が今季6勝目。敗れた阪神は、救援陣が踏ん張れなかった。

◆7月は広島のアドゥワ誠に援護があるか。3、4月のアドゥワは3試合で11点の援護をもらって2勝0敗、5月は4試合で15点の援護をもらって3勝1敗、6月は4試合で援護が3点しかなく0勝1敗。6月の防御率は2・35で、5月終了時の3・11より良かっただけに、打線の援護に期待したい。

◆首位広島から3連勝を狙う、阪神のスタメンが発表された。前夜に2本塁打を放った佐藤輝明内野手(25)は「5番三塁」で出場。連夜のアーチに期待がかかる。前日3日の試合では岡田彰布監督(66)が阪神監督として歴代1位の藤本定義に並ぶ通算514勝目を記録。首位広島から3連勝を決め、指揮官へ同単独1位となる節目の白星を届けたい。

◆阪神梅野隆太郎捕手(33)が悪送球でピンチを広げた。初回無死一塁の守り。一塁走者の広島秋山が二盗を試みると、先発村上の投球を受けた梅野は素早く二塁へ送球。これが大きく高めに外れ、中堅近本の前にはずんだ。近本は三塁へ返球も間に合わず。無死三塁と傷口が広がった。村上はその後、2番矢野に右前への適時打を浴び、先制点を献上した。

◆阪神島田海吏外野手(28)が、広島先発アドゥワの投球に驚くシーンがあった。2回無死一塁。2ボール1ストライクからの4球目は、アドゥワが投球を引っかけるような形で島田の尻の後ろを通過。死球にはならず、その後もボール球を選び四球をもぎ取った。その後、1死二、三塁で小幡竜平内野手(23)が左前への同点適時打。試合が振り出しに戻った。

◆阪神村上頌樹投手(26)が、今季初適時打を放った。同点に追いついた2回1死二、三塁。アドゥワから左前打。名手矢野が捕球できないライナーでレフト前に持っていった。これが今季2安打目。5月14日の中日戦以来、自身約1カ月半ぶりの安打となった。さらに1死一、三塁で近本光司外野手(29)が中犠飛。出身が同じ兵庫・淡路島の村上と近本が、連続で得点を生み出した。

◆阪神前川右京外野手(21)の安打性の当たりが、名手に捕られた。2点リードを奪い、なおも2死一、二塁の2回の攻撃。前川が放った打球は右翼と二塁の中間地点への飛球。これを広島の二塁手菊池が背走し、最後は後ろ向きになりながら捕球した。前川にとっては"右前打"が消えた形に。堅い守備の前にやられた。

◆阪神近本光司外野手(29)にヒヤリとするシーンがあった。7回1死。広島の左腕塹江の151キロ直球が抜け、近本の左脚つけ根付近に直撃した。苦悶(くもん)の表情も、すぐさま一塁へ。大事にはいたらない様子だった。

◆阪神村上頌樹投手(26)が7回7安打3失点で降板した。初回、先頭の1番秋山にいきなり左前打。今季は秋山との初打席対戦で5打数4安打とされた。さらに盗塁や失策で無死三塁とされ、2番矢野に右前適時打を浴びた。2点リードの4回1死二、三塁では自らの暴投で1点を失うと、5回にも1死二、三塁から坂倉の遊ゴロの間に3点目を献上した。一方、打撃では今季初適時打を放った。2回に同点に追いつきなお1死二、三塁。広島先発のアドゥワにカウント1-2から外角低めの134キロ変化球を振り抜き、左前適時打を決めた。これが5月14日の中日戦以来、今季2安打目。前半のミスを自らのバットで取り返し、3失点で粘った。

◆阪神ナインが1イニング3盗塁の機動力野球に翻弄(ほんろう)された。同点の8回1死一塁。代走羽月に、まずは二盗。その後に一、二塁と好機を広げられると、またも羽月に三盗を決められた。直後に1死一、三塁で内野が前進守備を敷くと、一塁走者野間に悠々と二盗を許した。その後は2死満塁となり、暴投や適時打が絡み4失点。足を絡めた攻撃でリズムを崩し、終盤の重すぎる失点を喫した。

◆阪神の連勝は2で止まり、岡田彰布監督(66)の阪神監督として藤本定義監督を超える、歴代1位の通算515勝はお預けとなった。3-3の8回、2死満塁から3番手石井が8番堂林への初球に暴投で勝ち越しを許した。さらにカウント1-2から左翼へ2点適時二塁打。代わった4番手浜地も勢いを止められなかった。代打二俣に中前適時打を浴び、7点目を献上した。阪神打線は序盤から食らいついた。1点を追う2回1死二、三塁、小幡の左前適時打で同点。さらに先発投手の村上が広島先発のアドゥワから一時勝ち越しの左前適時打を放った。さらに1番近本の中犠飛で3点目を挙げた。だが、2点リードの4回1死二、三塁。村上の暴投で1点を失うと、5回にも1死二、三塁から坂倉の遊ゴロの間に同点に追いつかれた。それでも村上は7回107球、3失点で粘り、リリーフ陣に後を託した。

◆阪神の連勝は2で止まり、岡田彰布監督(66)の阪神監督として藤本定義監督を超える、歴代1位の通算515勝はお預けとなった。岡田監督の一問一答は以下の通り。-三盗が痛かった「けん制もせえへんねんから。初球あれだけやられてるのに、けん制もせえへんもん」-相手も絶対に負けられないという戦いに見えた「前と一緒やんか、初球秋山にホームラン打たれて。同じことやんか、初球、初球って」-2回にいい形で逆転したが「いやいや、次1点取らんとやられるでって、もう3回から言っとったよ。何の細工もないもんな、やられるパターンや、こんなもん。見とったら分かるやろ。1点取らんかったらやられるでって。3回に言うたわ、3回に」

◆阪神近本光司外野手(29)が、ネバーギブアップを体現した。4点を追う9回先頭、広島黒原の149キロ直球を振り抜いた。中堅手の頭を越える一打で快足を飛ばし、一気に三塁を陥れた。「ヒットが出てよかったです」。関学大の5学年下にあたる後輩左腕から、6月7日西武戦(甲子園)以来、17試合ぶりの三塁打。その後、3番前川の二ゴロでホームにかえってきた。御礼の一撃だった。この日、球宴の選手間投票結果が発表。セ・リーグ最多の376票を集め、外野手1位で選出された。「いろんな選手がいて、その中で選んでもらえている。また頑張っていきたいです」。ファン投票でも外野手部門でリーグ1位で選出済み。昨年は死球による「右肋骨(ろっこつ)骨折」で出場辞退を余儀なくされたが、ファン投票、選手間投票ともに2年連続での選出を果たした。ファンからも選手からもリスペクトを集める虎のリードオフマン。劣勢の中でもタダでは終わらない姿勢に、貫禄が表れた。18打席ぶりに安打が生まれた2日から3試合連続の安打。1点を勝ち越した直後の2回1死一、三塁では中犠飛で打点1も挙げた。「ヒットではなかったけど最低限。追加点を取ることができてよかった」。快音も戻ってきた。次は勝利につなげる。【波部俊之介】

◆鯉に走られ放題で3連勝逃した! 阪神が1イニング3盗塁を含む今季ワーストの4盗塁かき回され、8回に一挙4点を勝ち越された。藤本定義監督を超える虎将単独1位の通算515勝がお預けになった岡田彰布監督(66)は「けん制もせえへんねんから」と隙だらけのバッテリーにおかんむりだ。勝てば首位広島に1差に迫れたが、再び3差に広げられて3位に後退。甲子園に帰るきょう5日のDeNA戦は、スカッとメモリアル勝利を飾りたい。走られまくった。3-3の8回1死一、二塁。代わったばかりの3番手石井が、石原に投じた初球だった。二走羽月に隙を突かれて三盗を許し、足で好機を広げられた。その後1死一、三塁とされ、今度は野間にも間髪入れず二盗を決められた。敵地は一気に押せ押せわっしょい。そして2死満塁、堂林への初球スライダーは痛恨のワンバウンド。暴投で羽月に勝ち越しのホームに滑り込まれた。もはや、緊張の糸が切れたかのように堂林に2点打を浴び、代わった浜地も代打二俣に適時打を浴びて計4失点。あっけなく勝負は決した。岡田監督も当然、おかんむりだ。「けん制もせえへんねんから。初球あれだけやられてるのに、けん制もせえへんもん」。代走で登場した羽月は、直前の1死一塁でも島本が投じた初球に二盗を成功。この回3盗塁と、好き放題にやられた。もっとけん制を入れておけば...。勝負どころで隙だらけだったバッテリーの警戒心の低さを、ぶぜんと指摘するしかなかった。3連敗阻止に燃える新井監督の果敢な足攻めに防戦一方だった。初回からエンドランを何度も仕掛けられた。4回無死一塁では一塁走者坂倉に走られ、大きく空いた三遊間に野間にゴロを転がされて左前打。走者の走力関係なしに作戦を遂行してきた。初回に秋山に許した二盗も含め、1試合4盗塁は今季最多だった。配球もカギは「初球」だった。初回に村上が先頭秋山に右前に運ばれたのは初球。二盗を許し、2番矢野の適時打で開始9球で先制点を献上した。村上は4月30日にも、敵地で秋山に初球先頭弾を浴びている。岡田監督は「前と一緒やんか。(過去に)初球秋山にホームラン打たれて。同じことやんか。初球、初球って」と厳しい表情。打線は2回に3得点で一時逆転したがもう一押しも足りなかった。「次、1点取らんとやられるでって、3回から言うとったよ。何の細工もないもんな、やられるパターンや、こんなもん。見とったら分かるやろ。1点取らんかったらやられるでって。3回に言うたわ、3回に」勝てば首位広島に1ゲーム差に迫れたが、3連勝ならず再び3差に開いた。巨人と同率3位に転落。岡田監督の阪神監督単独トップとなる通算515勝もお預けだ。5日からは甲子園に戻り、2位DeNAと3連戦。しっかり聖地で立て直したい。【中野椋】阪神が1試合で4盗塁を許したのは、今季ワースト。23年8月15日広島戦(マツダスタジアム)で、野間、大盛、矢野、菊池に4盗塁されて以来。

◆阪神小幡竜平内野手(23)が4試合連続安打となる一時同点打を放った。1点先制された直後の2回1死二、三塁。先発アドゥワの初球132キロのチェンジアップを振り抜き、左前に運んだ。5回1死二、三塁の守りでは、前進守備から二遊間へのゴロをダイビングキャッチし、間一髪で一塁アウト。攻守に躍動した。「打てる球を行こうと思って、そこが結果的にヒットで打点もついた。そこは良かったかなと思います」と振り返った。

◆阪神村上頌樹投手(26)は粘りの投球も、今季4勝目はならなかった。初回から1番秋山、2番矢野の連打で先制点を献上。4回には自身の暴投で失点するなど、7回7安打3失点(自責点2)で降板した。2回には自身の左前適時打で、一時勝ち越しの得点ももたらしたが、踏ん張り切れなかった。「毎回のようにランナーを出していたので、リズムもつくれなかった。反省点かなと思います」と唇をかんだ。

◆阪神の2番手島本浩也投手(31)が今季初黒星を喫した。3-3同点の8回に登板。先頭小園に右前打を浴びると、1死一塁から二盗を許した。5番野間を四球で歩かせると、1死一、二塁で石井に交代。その後、チームは4点を失い、島本に2失点がついた。「先頭をしっかりと抑えておけば、また(展開も)変わったかなと思います」と反省。3番手石井も自らの暴投、堂林に適時打を浴びるなど流れを止められなかった。

◆4番が意地を見せた。阪神大山悠輔内野手(29)が捉えた打球は、左中間スタンドへ吸い込まれた。3-3の8回に救援陣が4失点。その直後の9回表に1点をかえし、主砲の6号ソロで2点差まで迫った。まだ諦めない-。渾身(こんしん)の1発だった。3-7、完全な敗色ムードで最終回を迎えた。だが先頭の近本が中越え三塁打を放ち、3番前川の二ゴロ間に1点をかえした。そして大山だ。広島6番手黒原に対したフルカウントからの6球目、140キロの外角高めの変化球を振り抜いた。左中間へ高々と上がった打球を見つめたが、表情は変えることなくダイヤモンドを周回した。「反省する部分も多いので、しっかり反省して明日の準備をします」。敗戦に笑顔はなかったが、虎の爪痕を残した。ベクトルは上向きだ。2軍再調整を経て6月21日に1軍復帰すると、翌22日のホームDeNA戦で左翼へ4号ソロ。30日は敵地神宮の右中間に5号ソロを運び、左、右、左と10試合で3本塁打をマーク。昇格後の打率も2割7分5厘とし、復調を印象づけている。鳴尾浜での時間を無駄にしなかった。不振で6月5日に出場選手登録を抹消。即日2軍残留練習に合流し、精力的に汗を流した。11日に2軍オリックス戦で実戦復帰。試合後も居残りで22歳の遠藤と打球補を繰り返した。左右に振られ、飛び込んで起き上がるとタテジマは真っ黒。それでも笑顔で声を出して後輩を引っ張り、小麦色に焼けた額から大粒の汗を流した。「責任感はすごく感じています。(1軍に)戻った時に戦力として、チームのためにできるように、今この時間を大切にやっていきたい」。朝早く来て筋力トレーニングに励み、その後もノックや打撃練習、試合、再びノックや室内打撃と、朝から晩まで手を抜かなかった。「僕が1年目、2年目、鳴尾浜で野球した時のことを思い出します。初心に戻るじゃないですけど、そういった時の気持ちを思い出すのも大切なのかな」。ひた向きに練習する主砲の姿は後輩の目にも焼き付いていた。今日5日からは甲子園に戻って2位DeNAと3連戦。虎将史上単独トップとなる岡田監督の通算515勝を、そのバットで飾る。【村松万里子】

◆阪神中野拓夢内野手(28)が今季自己最長の9試合連続安打を放った。2点を勝ち越した直後の2回2死一塁。広島アドゥワの142キロ直球を中前にはじき返した。それでも「ヒットが続いていること自体はいいですけど、もっと粘りのある打撃ができるんじゃないかなと...。簡単に三振せず、粘りながらヒットが出れば」と満足はしていなかった。

◆広島羽月隆太郎内野手が"スペシャル"な仕事をやってのけた。同点の8回無死一塁から代走出場。二盗、三盗を決めると、2死から堂林に投じたワンバウンドの球を捕手がそらす隙を突いて本塁に滑り込んだ。「最高の準備ができていたから、体が勝手に動いた。反応で行っちゃった部分がある」。接戦に足で終止符を打った。警戒網をかいくぐった。出場直後。坂倉の打席では初球を外角に外され、直後はけん制球が3球続いた。1死後、再びけん制球を受けながら初球にスタート。遊撃のタッチをかいくぐった。1死一、二塁から阪神が石井にスイッチすると、代わりばなにスタートを切った。昨季代走の切り札として地位を確立し、昨オフの契約更改交渉では球団との話し合いから"スペシャル査定"を得た。信頼とともに新井監督に託された役割を果たし「警戒されている中で行くのは不利なことなんですけど、そこで行ってこそ"切り札"と言えると思うので、恐れずに行った」と胸を張った。2回に逆転されながら全員野球で追いつき、勝ち越して、連敗を3で止めた。新井監督は「こちらの期待に100%応えてくれました。本当に素晴らしい走塁だった」とたたえた。【前原淳】▽広島島内(8回に登板し登板4試合ぶり無失点で6勝目)「悪い流れを1回切れたことは僕自身ホッとしています。ずっとチームに迷惑をかけるような投球をしていた。まだ1試合抑えただけなので、継続していかないと意味がない」

◆広島が機動力を絡めて接戦を勝利にした。1回に先制しながら先発アドゥワが2回に3失点。それでも4回に1点を返し、5回には内野ゴロの間に追いついた。同点の8回は代走羽月が二盗、三盗と阪神バッテリーを揺さぶり、暴投の間に決勝のホームを踏んだ。さらに3点を加え、連敗を3で止めた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-8回、羽月選手が2盗塁新井監督 彼には任せていますので。あそこは小園の代走でしたけど、(小園が)出たら勝負をかけて羽月と決めていましたので、彼がこちらの期待に100%応えてくれました。本当に素晴らしい走塁だったと思います。-本塁生還も素晴らしいスタート新井監督 本当彼、の性格も"とにかく前へ前へ"なので。迷いがなかったですね。少しでも迷いがあったらホームには帰れてなかったと思うので、本当に素晴らしい、勇気のある走塁だったと思います。-打順を入れ替えた新井監督 日々いろいろ考えながら組んではいるんですけど。打順も、サインも含めて昨日、一昨日とすごく流れが悪い中で、今日も相手が村上投手。こちらもある程度、むちゃくちゃやらないといけないと思っていたので、どんどん攻めていったんですけど、選手がこちらのサインに応えてくれたと思います。-立ち上がりから動いた新井監督 リスク覚悟でね。そういった中で、2回のキク(菊池)のあのプレーはもうすごかったですね。キクのあのプレーがなかったら、今日の試合、終わっていたかもしれない。それぐらい素晴らしいプレーでした。本人に聞いても「見えていなかったです」と言ってたので。あのキクのプレーがあったので、今日こういう試合になったと思います。-機動力を絡めた攻撃で連敗を止めた新井監督 サインに応えてくれた選手のおかげ。でも、この今日の1勝というのは本当に大きな1勝だと思います。

◆阪神・村上頌樹投手(26)は4勝目を狙う登板。広島との前回対戦は5月21日で、5回9安打5失点で黒星を喫しており、リベンジに期待が懸かる。阪神・岡田彰布監督(66)は勝利すれば阪神の監督として515勝目となり、球団で歴代単独1位となる。

◆阪神が一回の先制機を逃した。2死から前川が一塁線を破る二塁打を放つと、4番・大山が打席へ。カウント1-2からアドゥワの直球を捉えた打球は一、二塁間深くを襲った。しかし、これを広島の二塁手・菊池が好捕しアウトに。3日の同戦では遊撃手・矢野の好守に阻まれるなど、この3連戦は広島が誇る鉄壁の二遊間にやられている。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)が一回からピンチを背負った。先頭の秋山に初球を痛打され、右前打。5月21日の広島戦(マツダ)でも一回先頭の秋山に対しての初球を二塁打とされ失点。今季4敗目を喫しており、岡田監督も「対策してないからそうなるやんか。対策してたら、初球ボール球とかでちょっと入るやろ」と苦言を呈していたが、またも同じ過ちを繰り返した。続く矢野の初球で、秋山がスタート。梅野が悪送球でわずか2球で無死三塁とされた。矢野に右前打を許して、あっさり先制点を献上。課題の立ち上がりで村上が苦しんでいる。

◆1点を先行された阪神がすぐさま同点に追いつき、逆転した。二回先頭の佐藤輝、島田が連続四球で一、二塁とすると、梅野が犠打で1死二、三塁。小幡が打席へと向かった。その初球、アドゥワの132キロチェンジアップに食らいつくと打球は左前へポトリ。すぐさま同点に追いついた。「打ったのはチェンジアップ。梅野さんが送りバントでチャンスを作ってくれたので、いい流れで打つことができました。いい所に落ちてくれました」。続いて投手・村上が打席へ。小幡が初球で二盗を決め1死二、三塁。4球目、アドゥワの134キロチェンジアップを捉えた。左前に運ぶ勝ち越し打。村上にとってプロ初の適時打で初打点だった。さらに近本の中犠飛で3点目。「打ったのはストレート。ヒットではなかったけど最低限。追加点を取ることができてよかったです」。阪神が試合をひっくり返したのは6月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、約1カ月ぶり。逆転の虎が戻ってきた。

◆広島・床田寛樹投手(29)が試合前練習に参加し、先発する5日の中日戦(バンテリンドーム)に向けてキャッチボールなどで最終調整した。「前回(の中日戦で)負けているのでやり返せるようにしたい」。前回登板の6月28日の巨人戦(東京ドーム)は6回8安打2失点。高橋宏とは今季2度目の投げ合いで自身は7回1失点で黒星、対する高橋宏は7回無失点で白星と白黒が付き、2週間後の再戦でリベンジを果たす。

◆阪神・村上頌樹投手(26)がまさかの形で失点した。四回、先頭の坂倉、続く野間の連打で一、二塁とされると、石原の犠打で1死二、三塁。菊池に対し、フルカウントからの7球目。フォークを投じた右腕だが、引っ掛けてベース手前で大きくバウンド。ブロッキングの得意な梅野もさすがに止められず、暴投で1点を失った。制球力が自慢の村上にとっては珍しい形での失点だった。3-2と1点差に迫られた右腕はなおも1死一、三塁のピンチで堂林を二飛、代打・松山を空振り三振に斬り、同点は許さなかった。

◆阪神・小幡竜平内野手(23)がスーパープレーで虎を救った。3-2の五回、先発の村上が1死二、三塁のピンチを背負った。打席には4番・坂倉。痛烈な打球が二遊間を襲う。遊撃・小幡がダイビングキャッチ。体勢が悪い中、一塁へと送球した。白球はワンバウンドで一塁・大山のミットに吸い込まれたが、判定はセーフ。岡田監督はリプレー検証を要求した。長い協議を経て、審判団がグラウンドへ。判定が覆り、アウト! この一打で同点に追いつかれた阪神だが、2死三塁となり、村上が野間を投ゴロに仕留めて勝ち越しは許さなかった。

◆梅雨の中休み。広島市は最高気温32度と夏日となった。阪神・岡田彰布監督(66)は、いつものようにパインアメを舐めながら広島戦に臨み、ベンチでは扇風機が忙しそうに回っていた。「まずはオールスターまでやな」と球宴までどれだけ貯金を作れるかをテーマに掲げている12球団最年長監督にとって、猛暑は最大の敵。心身ともにリラックスして連覇を目指す。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が七回2死満塁の好機で打席に立った。マウンドには同じ1998年世代の左腕・森浦。初球から148キロ直球で押してくる左腕に対し、佐藤輝はフルカウントまで整える。6球目、最後も147キロ直球。はじき返した大砲だったが、打球は左翼フェンス手前で失速した。6球すべて直球の真っ向勝負。軍配は左飛に抑えた森浦に上がった。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)は7回3失点で降板した。一回は1番・秋山に右前打を浴び、初球でスタートを切られると梅野の悪送球も重なっていきなり無死三塁のピンチを招く。矢野に右前に運ばれ失点した。直後の二回の攻撃では小幡の適時打で同点とし、なお2死一、三塁で打席へ。左前に運んで逆転の適時打とし、これがプロ初適時打&初打点になった。3―1で迎えた四回は連打と犠打で二、三塁とされ、暴投で1点差。そして五回には四球と二塁打でまたも二、三塁を背負い、遊ゴロの間に同点。107球を投じて7回を投げ抜いたが、白星をつかむことはできなかった。

◆阪神が広島の機動力に翻弄された。3-3で迎えた八回1死一塁。代走の羽月がスタートを切った。岡田監督はリプレー検証を要求も、判定はセーフ。さらに野間に四球を与え1死一、二塁とされたところで岡田監督は島本から石井にスイッチする。石原の初球、羽月は再びスタート。今度は悠々と三盗を許すと、続く投球で一走・野間も盗塁成功し、1イニング3盗塁でピンチを広げると、石原に四球で1死満塁となった。菊池は三振に斬った石井だが、堂林の初球でまさかの暴投。さらに堂林に2点二塁打を浴びて3-6と一気にリードを許した。この日は序盤から再三のエンドランを仕掛けられるなど、バッテリーは広島の足技に翻弄され続けた。

◆阪神は終盤にミスから崩れ、3連勝を逃した。先発の村上頌樹投手(26)は7回3失点。一回に1点の先制を許し、直後の二回の攻撃では小幡の適時打で同点とし、なお2死一、三塁で打席へ。左前に運んで逆転の適時打とし、これがレギュラーシーズンでプロ初適時打&初打点になった。3―1で迎えた四回は連打と犠打で二、三塁とされ、暴投で1点差。五回にも二、三塁を背負い、遊ゴロの間に同点を許した。3―3の八回には2番手・島本が1死一、二塁とピンチを招き、石井にスイッチ。2死満塁から堂林に投じた初球がワンバウンドして暴投となり、勝ち越しを許した。さらに堂林に左越えの2点適時二塁打を浴び、点差を一気に広げられた。打線は0―1の二回に1死二、三塁から小幡竜平内野手(23)の適時打で同点に追いつくと、村上の適時打、近本の犠飛で3点を奪って逆転。しかし、以降は追加点をなかなか奪えず、逆転を許した後の九回に大山の本塁打などで2点を返すも追いつくことはできなかった。首位の広島とは再び3ゲーム差に広がった。

◆広島が連敗を3で止めた。3―3の八回に盗塁を絡めて満塁と攻め、暴投で勝ち越し。さらに堂林の2点二塁打、代打二俣の適時打で突き放した。5番手の島内が6勝目。阪神は先発の村上が7回3失点と粘ったが、継投が乱れた。

◆八回、勝ち越されぼうぜんとする阪神・岡田彰布監督。手前は阪神・石井大智。右は倒れこむ阪神・梅野隆太郎。バッテリーエラー連発で広島に敗れた=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)

◆阪神が逆転負けでカード3連勝を逃した。3ー3の八回2死満塁、石井大智投手(26)の暴投で勝ち越しを許し、堂林翔太内野手(32)に2点二塁打を浴び、さらに浜地真澄投手(26)も7点目を失った。攻撃では1点を追う二回、村上頌樹投手(26)のタイムリーによるプロ初打点などで3点を挙げ、九回は大山悠輔内野手(29)の6号ソロなどで2点を奪ったが、八回に失った4点が響いた。2戦連続スタメン落ちの森下翔太外野手(23)は出番ナシ。首位広島とは3差と広がり、3位に転落した岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=36勝35敗5分、観衆=2万6452人)。ーー三盗が痛かった(八回1死一、二塁から、広島の二走・羽月が三盗成功)「けん制もせえへんねんから。初球あれだけやられてるのに、けん制もせえへんもん」ーー相手も負けられない戦いだった「前と一緒やんか、初球、秋山にホームラン打たれて(4月30日、マツダでの一戦で村上が初回先頭打者弾を浴びる)。同じことやんか、初球、初球って」ーー二回にいい形で逆転したが「いやいや、次1点取らんとやられるでって、もう三回から言っとったよ。何の細工もないもんな。やられるパターンや、こんなもん。見とったら分かるやろ。1点取らんかったら、やられるでって。三回に言うたわ、三回に」

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が阪神・岡田彰布監督(66)に改めて選手を助ける采配を求めた。広島の野球は見事だった。エンドラン、盗塁とベンチが一回から積極的に動いて、攻める姿勢を貫いてきた。守りに入ったチームは怖くないが、攻めてくるチームほど怖いものはない。以前から何度も指摘してきたが、この野球を阪神にやってもらいたい。広島が押して、押して、攻める。阪神はその勢いに完全に圧倒されて、その結果、暴投など、ミスが重なった。阪神打線に好調な選手は少ない。調子が上がらない選手に「お前に任せた!」と送り出しても、選手は苦しい。ヒットを打てと言われて、そう簡単には打てない。エンドランなら、ゴロを転がせばいい。極端なケースはバットに当てればいい。これなら、ヒットを打つよりも難易度は一気に低くなる。ベンチが選手を助ける采配こそが、今の阪神には必要だ。新井監督のベンチワークで点を重ねた広島に対して、阪神はベンチワークでの得点はなかった。チームが劣勢の今こそ、岡田監督のベンチワークを見せてもらいたい。広島が見せた野球は、一つのお手本だ。

◆阪神は終盤にミスから崩れ、3連勝を逃した。先発の村上頌樹投手(26)は7回3失点。同点の八回2死満塁で石井が堂林に投じた初球が暴投となり、勝ち越し点を献上。さらに堂林に左越えの2点二塁打を許し、点差を広げられた。勝てば岡田彰布監督(66)は阪神の監督として藤本定義監督を超える球団歴代単独1位の515勝だったが、お預けとなった。主な選手のコメントは以下の通り(成績=36勝35敗5分、観衆=2万6452人)。七回2死満塁で左飛に倒れた佐藤輝 「次は打てるように頑張ります」二回に犠飛、九回に三塁打を放った近本 「ヒットになってよかったです」九回にソロも空砲となった大山 「反省する部分も多いので、しっかり反省して明日の準備をします」7回3失点の村上 「毎回のように走者を出していたので、リズムを作れなかったですし、そこが反省点かなと思います」2安打1打点の前川 「好調って言うとダメだと思うので、これが普通だと思ってもう少し上げていけるようにしないと」1点リードの五回1死二、三塁で坂倉の二遊間への打球にダイブ。一塁でアウトにした小幡 「大山さんがいつもカバーしてくれています」八回に登板し、2失点の島本 「先頭をしっかりと抑えておけば、また変わったかなと思います」

◆4点を勝ち越された直後の九回、阪神・近本光司外野手(29)が先頭で三塁打を放ち意地を見せた。「ヒットになったので良かったです」。二回に小幡、村上の適時打で逆転に成功し、なおも1死一、三塁から中犠飛で追加点を奪った。2日の広島戦で18打席ぶりに安打を記録してから、3試合連続安打と調子は上向き。この日、選手間投票でも球宴に選出されたリードオフマンが、本来の力を取り戻しつつある。

◆先発した阪神・村上頌樹投手(26)は7回7安打3失点(自責2)と粘投。しかし、「毎回のように走者を出していたので、リズムを作れなかったですし、そこが反省点」と、表情は暗かった。四回1死二、三塁で暴投によって1点差に詰め寄られたシーンも「暴投なので申し訳ない」と猛省。ただ、二回には一時勝ち越しの適時打でプロ初打点をマークし、投打での奮闘は目立った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)は4打数無安打1四球だった。3―3の七回は2死満塁で打席を迎え、森浦の直球を捉えるも左飛で勝ち越しならず。5―7の九回2死は空振り三振で最後の打者になった。3日は2本塁打を放って勝利の立役者となるも、この日は好機で凡退し「次は打てるように頑張ります」と挽回を期した。

◆阪神・島本浩也投手(31)は八回から登板するも、1/3回を投げて1安打1四球2失点で今季初黒星を喫した。先頭の小園に右前打を浴びると、1死後に代走・羽月が二盗に成功。続く野間を敬遠気味で歩かせたところで交代を告げられ、代わった石井が後続に打たれた。試合後は「先頭をしっかりと抑えておけば、(展開も)また変わったかなと思います」と悔しさをにじませた。

◆阪神・中野拓夢内野手(28)が二回に中前打を放ち、9試合連続安打とした。「ヒットが続いていることはいいことですけど...」と振り返った選手会長は3三振を反省。「もっと粘りのある打撃ができる。三振をあまりしないように持ち味のヒットが出たらいい」。チームは八回にミスが絡んで敗戦。5日のDeNA戦(甲子園)に向け「切り替えて頑張ります」と意気込んだ。

◆悔しい逆転負けを喫した一戦で、小幡が走攻守の三拍子そろった活躍をみせた。「打てる球を(打ちに)いこうと思って、結果的にヒットで打点もついた。そこは良かったかなと思います」1点を先制された直後の二回、1死二、三塁で最初の打席へ。アドゥワの初球を振り抜き、打球はふらふらと上がって左翼手の前へポトリ。サヨナラ安打を放った6月21日のDeNA戦(甲子園)以来となる打点で同点に追いつくと、続く村上の打席で今季初盗塁も決めて、近本の犠飛で3点目のホームを踏んだ。守っては3―2の五回1死二、三塁。坂倉の中前に抜けそうな打球に飛びついて好捕し、すぐさま一塁へ送球。一度はセーフの判定もリプレー検証でアウトに覆った。同点こそ許したが、さらなるピンチを防ぐプレーで村上を助けた。前日3日は2度の犠打失敗があったが、1日でミスを取り返した。「また明日から全員で頑張っていきたいと思います」木浪の死球骨折以降、遊撃で出場を続ける若虎の奮闘が、チームに活力を与えている。(邨田直人)

◆新進気鋭の若武者が頼もしさを増している。もはや、相手が左投手など関係ない。右に左に打球を運び、阪神・前川右京外野手(21)が確固たる地位にまた近づいた。「ある程度ちゃんと軸を持って振れているので、いい結果が出ているかなと思います」2試合連続で「3番・左翼」に座り、まずは一回の第1打席。アドゥワの133キロチェンジアップを振り切った。一塁線を破る二塁打で好機演出。4試合連続で快音を響かせた。急成長が垣間見えたのは七回2死一塁の第4打席。左腕・塹江と対峙(たいじ)した。今季は初の開幕スタメンも、左投手相手だと先発を外れることや、代打を出されることもしばしばあった。でも、今は違う。外角高めの151キロ直球に逆らわずバットを合わせ、左中間に運ぶ技ありの一打を放った。これで、この試合を含め直近7試合で5度目のマルチ安打。対左投手との対戦打率も・304(23打数7安打)に上昇した。対右投手が同・285(137打数39安打)と遜色ないどころかむしろ強い。6月16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で満塁弾を放った際、岡田監督は「左(投手)の時でも先発したりな。左ピッチャーとか対応したり、ある程度できたら自信もつくやろうし」と話していたが、もはや〝左キラー〟と言ってもいい。勝負の一年と位置づけた高卒3年目のシーズン。6月25日の中日戦(倉敷)から8試合連続先発出場を果たし、打率・288まで上げた。安定感抜群の若虎だが、「好調って言うと駄目だと思う。これが普通だと思ってもう少し(状態を)上げていけるようにしないといけない」と油断や慢心は一切ない。「やっぱりもっと工夫はしないといけないと思うので、これからも大事な一試合一試合になってくるかなと思いますね。試合に出ている以上は勝利に貢献できるようにやっていくだけです」21歳が口にする言葉の節々から〝主軸〟としての自覚がにじむ。輝きを放つ若虎は勝利のために快音を響かせ続ける。(原田遼太郎)

◆走られすぎや-。阪神は逆転負けで3位に後退した。3-3の八回に3盗塁を許して勝ち越されるなど、今季ワーストの1試合4盗塁を献上し、岡田彰布監督(66)は「けん制もせえへん」とブチ切れモード。2暴投などバッテリーのミスで失点し、首位広島とのゲーム差は3に広がった。もう一度引き締め直して、5日からのDeNA戦(甲子園)に臨む。隙を突かれまくった。一時逆転に成功した勢いはしぼみ続け、最後は新井鯉に屈した。試合後、岡田監督は怒気を帯びた顔つきでベンチ裏の通路にやってくると、〝ブチ切れモード〟で厳しい言葉を並べた。足を絡めた攻めを食い止めるためにも、ナインの工夫する姿が見たかった。「けん制もせえへんねんから。初球あれだけやられてるのに、けん制もせえへんもん」カープの〝足攻め〟に流れをもっていかれたのは、3-3の八回1死一、二塁。島本からスイッチした石井が石原に初球124キロのカーブを投じると、二走・羽月が三盗に成功。ピンチを広げ、その後1死満塁で菊池は空振り三振に仕留めたが、堂林に投げた外角低めへの135キロスライダーを梅野が止められず。三塁側に白球が転がる間に羽月の生還を許し(記録は暴投)、痛恨のバッテリーエラーで勝ち越された。

◆白旗で~す! 新井のお兄ちゃん(監督)に完敗でーす!! ちゅ~か、ここまで監督の奇襲采配が全てハマったプロ野球を、俺はかつて見たことがねーよ!!一回、ヒットで出塁した秋山が、次打者矢野の初球にいきなり盗塁を成功させる。四回、先頭の坂倉がヒットで出塁すると、次の野間の初球にウソやろ~!?のエンドラン成功。同点の八回、ヒットで出塁した小園の代走に羽月を送ると、何の躊躇もなく二盗、三盗を敢行させて軽々、成功。それらの全てが得点に結びついてるってんだから、本日は参りました『新井神采配』お見事でしたー!!てな訳にいくかい!! 一回の盗塁は梅野の悪送球で三塁まで行かれ、先制につなげられるわ、四回、八回はともに暴投で得点を与えてるんだからね...。どんだけ相手の策に動揺しとんねん!! 奇襲ってのは、失敗したら地獄、その背中合わせの状況を冷静に対応して逆に相手を萎縮させたるわ!鯉の3連勝は釣り落としたけど勝ち越したし、そして打線に梅雨明けムードが見えてきたので、まぁ、よしとしといたるわ!!

◆阪神ファンの間で、最近の流行語があるらしい。「さあ、開幕や!」これ、岡田監督が勝率5割に逆戻りするたびに、「今から開幕や」と繰り返してきた。せっかくの貯金がなくなり、元気がなくなりそうな時に、自分を励ます呪文のようなもの。これが、ファンの間で浸透しているんだとか。昨年のように、独走を続けたチームには全く無縁だった言葉も、ことしはファンが自分を納得させたい展開が続いている。だから、「さあ、開幕や!」が流行ってしまう。昨日の早朝の情報番組、読売テレビ「す・またん!」で、阪神の吉兆データを紹介していた。ことしの阪神は5割に逆戻りした次の日から、必ず3連勝する-。6月6日に楽天に負けて貯金を使い果たした時は、翌7日から3連勝で再び浮上。6月15日にソフトバンクにやられた時も、翌16日に前川の満塁本塁打が飛び出して、そこから3連勝。つまり、2度の〝開幕〟は3連勝してきたのだ。このデータ(?)が正しければ、6月30日に3たび5割に逆戻りしたチームは、3連勝しなければおかしい。2日、3日と連勝して、「よ~し、吉兆や」と信じていた。が、昨夜はカープにやりたい放題の積極野球に屈しての黒星。どこが吉兆やねん。ガックリだ。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
38314 0.551
(↑0.007)
-
(-)
70215
(+7)
173
(+5)
31
(-)
43
(+4)
0.234
(↑0.001
2.060
(↓0.04)
2
(1↑)
DeNA
38351 0.521
(↑0.007)
2
(-)
69254
(+3)
251
(-)
46
(-)
38
(-)
0.250
(↑0.001)
3.020
(↑0.04)
3
(1↓)
阪神
36355 0.507
(↓0.007)
3
(↓1)
67215
(+5)
208
(+7)
32
(+1)
24
(+1)
0.222
(-)
2.220
(↓0.06)
3
(1↑)
巨人
36355 0.507
(-)
3
(↓0.5)
67212
(-)
198
(-)
38
(-)
37
(-)
0.234
(-)
2.450
(-)
5
(-)
中日
32386 0.457
(-)
6.5
(↓0.5)
67174
(-)
240
(-)
31
(-)
25
(-)
0.232
(-)
2.710
(-)
6
(1↓)
ヤクルト
32394 0.451
(↓0.006)
7
(↓1)
68266
(-)
260
(+3)
52
(-)
37
(-)
0.238
(-)
3.270
(-)