DeNA(★3対5☆)ヤクルト =リーグ戦13回戦(2024.07.03)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
0110001025900
DeNA
3000000003401
勝利投手:大西 広樹(5勝1敗0S)
(セーブ:木澤 尚文(3勝1敗3S))
敗戦投手:森原 康平(1勝3敗17S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(11号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは1点ビハインドで迎えた7回表、村上の適時打で同点とする。その後9回にはサンタナの2点適時二塁打が飛び出し、リードを奪った。投げては、先発・山野が7回3失点の好投。敗れたDeNAは初回に先制するも、その後は試合の主導権を握れなかった。

◆/まだ明るい横浜の空へ\自身3試合ぶり牧秀悟が3ランホームラン?プロ野球(2024/7/3)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/Bnp5YAc8UY

◆DeNA度会隆輝外野手(21)が右脇腹付近への死球に苦悶(くもん)の表情を浮かべた。1回、先頭の桑原が右翼線二塁打で出塁。2番の度会が打席に向かうも、ヤクルト山野の初球144キロ直球が抜けてきた。度会はなんとか避けようとするも、右脇腹付近をかすめて死球となった。トレーナーは心配そうにかけつける中、度会は表情をゆがめながら右脇腹を伸ばすしぐさを繰り返した。そのまま一塁ベースに向かい、牧の先制3ランでホームに生還。2回の守備にも変わらずに出場を続けた。好調をキープしているドラフト1位ルーキーは、ファーム調整から再昇格後、打率3割5分6厘と好成績を残しており、前日2日の同戦でも3安打3打点と躍動していた。

◆DeNA浜口遥大投手(29)が勝ち投手の権利まであと1イニングの4回5安打2失点4四球で降板した。1回は2死一、二塁のピンチを招くも、ヤクルトのサンタナを二ゴロに打ち取り、23球で無失点。しかし2回に1死一、三塁から投手の山野にセーフティースクイズを決められて1失点。松本直に13球粘られて安打を浴びるなど、ヤクルト打線の粘り強さに苦しめられた。この回40球を投じた。3回にも1死二、三塁から長岡の二ゴロの間に1点差に詰め寄られた。4回は2死一、二塁のピンチで無失点に切り抜けるも、この時点で球数は101球。4回で降板することになった。ブルペン陣は前日の同戦で京山、坂本、中川虎、ウィック、森原をつぎ込んでおり、三浦監督は試合前、「昨日ちょっとリリーフがいっぱい出たので今日はもちろん浜口は長いイニングというのはありますけど、そこは気にせずに1イニング1イニング1人1人集中して投げてくれれば」と話していた。

◆DeNA牧秀悟内野手(26)が汚名返上の一打を決めた。1回1死一、二塁、ヤクルト左腕の山野の129キロスライダーをためて振り抜いた。バットに乗せた打球は左翼席へと運ぶ先制の11号3ラン。6月9日ソフトバンク戦以来、本拠地では3本目となる1発でライトスタンドに堂々とデスターシャポーズを披露した。「昨日の試合、チャンスの場面で打てていなかったので、必ずランナーをかえすんだと強い気持ちを持って打席に入りました。しっかり自分のスイングで捉えられて、先制することができて良かったです」とうなずいた。前夜の同戦、チームは勝利したものの、ことごとく好機をものにできなかった。1打席目は2死一塁で二塁打を放つも、2打席目は2死満塁で右飛、3打席目は1死一、二塁で右飛、4打席目は2死満塁で遊ゴロ。守備のエラーもあり、4番で主将の務めを果たせなかった。球場のため息が重たくのしかかった。集中したプレーですぐに切り替えた。1回2死一、二塁、サンタナの強い二遊間への打球に逆シングルですべり込みながら好捕。先制のピンチを摘み、直後の3ランにつなげた。前夜の悔しさを攻守に躍動したプレーで払拭した。【小早川宗一郎】

◆DeNAが1回の3点リードを守り切れなかった。ヤクルト打線にじりじりと追い上げられると、同点の9回に守護神・森原が2死一、二塁からサンタナに右翼線への2点適時二塁打を浴びた。これで今季の水曜日開催のハマスタは6連敗となった。序盤からリードを得る展開だった。1回1死一、二塁、4番の牧が左翼席への11号3ラン。「昨日の試合、チャンスの場面で打てていなかったので、必ずランナーをかえすんだと強い気持ちを持って打席に入りました。しっかり自分のスイングで捉えられて、先制することができて良かったです」とコメントした。しかし、投手陣がこのリードを守り切れなかった。先発の浜口は、球数がかさみ、4回で101球に到達。5安打2失点4四球で勝ち投手の権利まであと1イニングを残して降板した。前夜にフル回転したブルペン陣がこの日もフル稼働した。プロ2登板目の2番手ディアスは1回無失点も、2連投となった京山は、回またぎの7回、先頭山田に四球を与え、1死二塁で降板。続くこちらも2連投の坂本が2死二塁から村上に中前適時打を浴びて同点に追い付かれた。8回は2連投のウィックが1回無失点に抑えるも、こちらも2連投の森原が勝ち越しを許した。打線も1回の牧の3ラン以降は2安打無得点に封じられた。これで今季、ハマスタで開催された水曜日の試合は6戦6敗。ホームでは13勝23敗と大きく負け越す形となっている。

◆ヤクルト並木秀尊外野手(25)が負傷交代した。同点の9回2死一塁、宮本の代走として途中出場。DeNA森原が村上に3球目のフォークを投じたところで二盗に成功した。滑り込んだのは左足からだったが、左手を地面についた際に痛めたとみられ、トレーナーに左腕を支えられながらベンチに下がった。並木の好機演出もあって試合は逆転勝ち。試合後、高津監督は「たぶん脱臼かな。左肩の。ちょっと大きなけがなので。非常にショックというか、大きな代償というかね。でも彼のストロングポイントなので、足は。よく走ったと思います」と話した。

◆ヤクルトが逆転勝ちで5位タイに浮上した。3点差をひっくり返した。山野のセーフティースクイズなどでコツコツかえして7回に追いつき、9回に勝ち越した。2死一塁から代走並木が二盗成功で好機を演出。最後は一、二塁でサンタナが、前進守備の右翼手横を抜ける2点二塁打で決めた。高津臣吾監督は「2死走者なしから2点取るわけですからね。ああいうつながりは大事にしていきたい」と話し、DeNA戦の連敗を4で止めた。▽ヤクルト・サンタナ(9回2死一、二塁で勝ち越しの右翼線2点二塁打)「しっかりと狙いを絞って大きい打球を狙わなかったのが大きかった。個人個人の選手が躍動してチームの勝利につながったと思います」▽ヤクルト山野(初回に3ラン被弾も、2回以降立て直して7回3失点)「追い込んでからも打者にフルスイングさせないことを意識した。(7回途中で)左足のハムとふくらはぎがつったんですけど、投げたかったんで気合で投げました」

◆「ノジマ超冷家電デー」として開催され、昨季までDeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana」に所属し「「ノジマで超冷プロジェクト」のアンバサダーを務める宇野乃さらさが試合前のスピードガンコンテストに登場した。参加者のトリを飾り、「SARASA」の背ネームと背番号89が入ったベイスターズのユニホームとベイスターズブルーのロングスカート姿でマウンドに上がった。大きく振りかぶって投じた一球は、ワンバウンドで捕手のミットに収まり、球速は「56キロ」と表示された。

◆4日のDeNA戦に先発するヤクルトのヤフーレ投手(26)は、試合前に短距離ダッシュなどで調整した。来日1年目の今季は初登板から3連勝を飾るなど幸先良いスタートを切ったが、4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来、勝ち星はなし。髪を切った助っ人右腕は「なるべくボールを低く集めて、ゴロアウトをたくさんとる。そのピッチングスタイルは変えないつもり」と自分を信じ、5勝目を狙う。

◆DeNAのジョフレック・ディアス投手(24)が3―2の五回に2番手で登板。6月8日に支配下登録され、同日のソフトバンク戦でのプロ初登板以来、約1カ月ぶりの登板で1回を三者凡退に抑える好投を見せた。191センチ、93キロの豪快な体格から力強い投球を見せる左腕。いきなり4番の村上を二ゴロに抑えると、続くサンタナを詰まらせて一ゴロ。最後は長岡を遊ゴロに仕留めて無失点の好リリーフを見せた。

◆DeNA・浜口遥大投手(29)が先発。一回に3点の援護を受ける中、4回101球を要したが、5安打2失点で粘り同点は許さなかった。一回1死一、二塁のピンチは二塁手牧の好プレーで無失点。二回は山野のスクイズ、三回は連打から内野ゴロの間に1点を失ったが、四回は先頭松本直に四球を与えるも、続く山野の投前へのバントを好フィールディングで二塁封殺とするなど、粘る相手に気迫の投球を見せ無失点で切り抜けた。

◆ヤクルト先発・山野太一=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルトが逆転勝ち。3点先行されたが山野のスクイズなどで追い上げ、七回に村上の適時打で同点。九回にサンタナの2点打で勝ち越した。山野が7回3失点と粘り、2番手の大西が5勝目。DeNAは二回以降は無得点に終わった。サンタナのヒーローインタビューは以下のとおり。-ー九回どんな意識で打席に?「とにかくランナーを返す、それだけです」-ー追い込まれた後の意識としては「ゾーンを上げて、しっかり強打できる球を待ってて。彼(DeNA・森原)もちゃんと投げ切ったと思うんですけど、自分のスイングが上だったかなと思います」-ー軽打しているように見えた「強振するつもりではあったんですけど、ツーストライクだったので、コンパクトにしっかりとミートすることを意識してました」-ー先発の山野の投球をどう見ていたか「初回にスリーラン打たれてしまいましたけど、その後しっかりと立ち直って、すごくいいピッチングして、彼のおかげで今日の試合勝てたと思います」-ーチームは連敗を阻止「毎日粘って、勝負強さを発揮して、全力プレーして、最終的にいい結果になると思います」-ーファンへメッセージを「引き続き応援ありがとうございます。明日もよろしくお願いします」

◆助っ人が決めた!! ヤクルトは3日、DeNA13回戦(横浜)に5―3で逆転勝利し、再び5位タイとした。3―3の九回2死一、二塁からドミンゴ・サンタナ外野手(31)が右翼線へ決勝の2点二塁打。新たに来季から3年契約を結んだ右の大砲が勝利に導いた。打率・313は依然リーグトップで、42打点もチームメートのホセ・オスナ内野手(31)に並んで同トップに浮上。11本塁打は同3位だが、来日4年目で三冠王も視野に入る。鋭い打球が右翼線を抜け、横浜スタジアムはどよめきに包まれた。3―3の九回2死一、二塁でサンタナが決勝の2点二塁打。助っ人は笑みを浮かべ、胸を張った。「強打できる球を待っていて、彼(DeNA・森原)も投げ切ったと思うけど、自分のスイングが上だったかな」冷静に分析できる力も大きな武器だ。DeNAの守護神に対し、初球から積極的にスイング。カウント1―2と追い込まれたが「大きい打球を狙わないことが一番大きかった」と149キロの外角直球をミートした。仲間の思いを背負った一打だった。九回は2死から宮本が二塁内野安打で出塁。代走・並木が二盗を決めた際に左肩を痛めて途中交代するアクシデントがあった。その後、村上が申告敬遠されて打席が回ってきた。

◆ヤクルトは3日、DeNA13回戦(横浜)に5―3で逆転勝利し、再び5位タイとした。3―3の九回2死一、二塁からドミンゴ・サンタナ外野手(31)が右翼線へ決勝の2点二塁打。新たに来季から3年契約を結んだ右の大砲が勝利に導いた。打率・313は依然リーグトップで、42打点もチームメートのホセ・オスナ内野手(31)に並んで同トップに浮上。11本塁打は同3位だが、来日4年目で三冠王も視野に入る。〝野球の神様〟もサンタナにほほ笑みかけたはずだ。練習用帽子のつば裏には、スペイン語で「Dios Es Mi Guia」と記されている。日本語に訳せば「神は私の案内役だ」という意味。自身が好きな言葉をマジックペンで書いたのだが「何度か洗濯しちゃっているから、色あせているんだよ」と恥ずかしそうに明かしてくれた。練習に取り組む姿勢はひたむきで、誰もがまじめさを認める。「自分の全力を発揮するためには準備が必要なんだ。当たり前の考えだよ」と明かすが、サンタナのように、本拠地・神宮での試合前に毎日のように早出練習を行う助っ人外国人選手を見たことがない。結果だけではない性格や野球への取り組み方の部分も、来季以降の契約延長を後押ししたのは間違いない。みんなから愛される「ミンゴ」がチームを明るく照らす。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

◆またもジンクスを崩せなかった。DeNAは手痛い逆転負けで、2位阪神とゲーム差なしの3位に後退した。これで、水曜日の本拠地は今季6戦全敗。三浦大輔監督(50)は「立ち上がりはいい形で先制できたが、その後が安打が出なかった。(先発の山野を)立ち直らせてしまった」と唇をかんだ。一回に4番牧の3ランで幸先よく先制。しかし、二回以降は散発2安打で、四死球もなく走者を出せず、追加点を取ることができなかった。空気の重い展開の中で、先発の浜口が4回101球と苦しみながら2失点。その後も4投手で何とか1失点でつないだが、最後は九回に同点で投入した抑えの森原がサンタナに決勝の2点打を浴びた。伊勢、ウェンデルケン、山崎ら昨季の勝ちパターンが軒並み離脱する現状で奮闘を続ける森原を、指揮官は「勝負にいった中での(結果)。次頑張ってもらいます」と責めず。救援陣の負担が増す中で「みんなで乗り切っていくしかない」と前を向いた。(浜浦日向)

◆ヤクルト・並木秀尊外野手(25)が3日、DeNA13回戦(横浜)で負傷交代した。3-3の九回2死で、一走の宮本の代走として登場。打者の村上への3球目でスタートを切った。快足を飛ばして二盗には成功したものの、スライディングで左手をついた際に、左肩を痛めた様子で苦悶(くもん)の表情を浮かべた。トレーナーに左肩を抑えられながらベンチに戻り、代走として丸山和が送られた。高津監督は「たぶん、脱臼かな」と説明。「大きなけが。チームにとって誰がけがしてもショック。大きな代償になった。彼のストロングポイントなのでよく走った」と話した。

◆サンタナの決勝二塁打には「さすがリーディングヒッターに立っているだけのことはある」と、うなるしかない。カウント1-2と追い込まれてから外角低め、いっぱいいっぱいのストレートを右翼線へ。リーチが長い分、バットが届いたのはもちろんだが、森原の決め球、フォークボールの比重を高めておかなければいけないカウント。そこへ150キロ近い速球が、コーナーへ。よくぞスパッと、鋭くバットを出せたものだ。村上の同点タイムリーも、軽打の感覚で、うまく弾き返した。左腕・坂本の外角ストレートに、バットがインサイドから出て、中前へ。ただし本来なら、左中間への長打になってもおかしくないところ。打席ごとに、バットのヘッドが早く返ることがあり、本調子にはまだ遠い。新オーダーには少し驚かされた。3番に抜擢された宮本が九回、中前へ抜けようかという内野安打で勝ち越し機を作れば、1番に回った山田は2四球1得点。山田1番は相手にとって、こちらが考える以上に嫌なのかもしれない。歩かせると足がある。うっかりストライクを取りにいくと長打がある。いずれにしても打順変更には、一定の効果があったのではないか。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
37314 0.544
(↓0.008)
-
(-)
71208
(+1)
168
(+2)
31
(-)
39
(-)
0.233
(↓0.002)
2.020
(-)
2
(1↑)
阪神
36345 0.514
(↑0.007)
2
(↑1)
68210
(+2)
201
(+1)
31
(+2)
23
(-)
0.222
(↑0.001)
2.160
(↑0.03)
3
(1↓)
DeNA
37351 0.514
(↓0.007)
2
(-)
70251
(+3)
251
(+5)
46
(+1)
38
(-)
0.249
(↓0.002)
3.060
(↓0.02)
4
(-)
巨人
36355 0.507
(↑0.007)
2.5
(↑1)
67212
(+6)
198
(+1)
38
(+1)
37
(+1)
0.234
(-)
2.450
(↑0.02)
5
(1↑)
ヤクルト
32384 0.457
(↑0.008)
6
(↑1)
69266
(+5)
257
(+3)
52
(-)
37
(+2)
0.238
(-)
3.270
(-)
5
(-)
中日
32386 0.457
(↓0.007)
6
(-)
67174
(+1)
240
(+6)
31
(-)
25
(-)
0.232
(-)
2.710
(↓0.03)