巨人(★1対2☆)中日 =リーグ戦12回戦(2024.07.02)・セキスイハイム松本スタジアム=
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  1 2 3 4 5 6 7 8 9
中日
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 9 0 1
巨人
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 5 0 0
勝利投手:小笠原 慎之介(4勝6敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝2敗25S))
敗戦投手:山﨑 伊織(6勝2敗0S)

本塁打
【中日】福永 裕基(2号・5回表2ラン)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は1点ビハインドで迎えた5回表、福永の2ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・小笠原が7回途中1失点の好投。その後は3投手の継投でリードを守り、小笠原は今季4勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。

◆中日小笠原慎之介投手(26)が7回途中1失点の好投でチームを連勝を導いた。6回まで巨人打線を1失点。1点リードを死守したが、7回2死一、二塁の場面で清水にバトンを渡した。交代直後にはベンチを右手でたたく感情的なシーンもあった。「最低限(の投球内容)でした。最後まで投げたかった気持ちはあった。今日は中継ぎの皆さんに感謝です」。6月25日阪神戦(倉敷)に続き、地方球場での自身連勝も決めた。

◆巨人山崎伊織投手(25)の"ご当地神話"が崩れた。セキスイハイム松本での中日戦に先発して7回2失点の好投も2敗目を喫した。1点リードの5回1死二塁、福永に142キロの内角シュートを左中間席に運ばれた。「あの1球はもったいなかった。もっと冷静に投げられたんじゃないかなと思う。粘り負けた感じです」と悔やんだ。今季の鹿児島、ひたちなか、富山、新潟の地方球場での連勝が4でストップ。打線の援護が1点にとどまり、チームは4位に転落。阿部監督は「(山崎伊は)責められませんね。ナイスピッチングだったと思う」と不慣れなマウンドでも好投を続けてきた右腕をかばった。

◆巨人が東京スカイツリー(高さ634メートル)よりも高い球場で1発に泣いた。セキスイハイム松本スタジアムは標高640メートルで、プロ野球の公式戦開催球場では最高標高に位置する。1点リードの5回1死二塁。先発山崎伊織が中日福永にプロ通算4号となる今季2号逆転2ランを浴びた。1ボールからの内角シュートがわずかに甘く入ったところを痛打された。高所は空気抵抗が少なく打球が伸びる。99年6月1日に同球場で開催されたロッテ-日本ハム戦では7本塁打が飛び交った。この日を含め、プロ野球9試合の開催で25本目の本塁打とデータ上は打者有利の顕著だった。山崎伊は「1ボールからのインサイドだった。ホームランは防げる。あの1球はもったいなかった。1ボールからだったのでもっと冷静に投げられたんじゃないかなと思う。粘り負けた感じです」と悔やんだ。杉内俊哉投手チーフコーチは「こればかりは仕方ないですね。あそこだけなんでね。うん。残念です。伊織のすごみは粘り強く、投げられる。ランナー出しても、1点を与えないピッチングができるピッチャーだから。残念だ」と話した。打線は5安打1得点にとどまり、7月は黒星発進となった。勝率5割の4位で首位広島とは3・5ゲーム差。阿部慎之助監督は「1対0で勝てと言っても酷だよね。最後、丸のところも勝負かけたんだけど。尚輝もね。そこで打てなかったら負けるし、打っていたら逆転で勝っているし。そこが勝負の難しさでもあるし」と話した。

◆中日福永裕基内野手(27)が今季チーム初の逆転アーチを決めた。1点を追う5回1死二塁の好機。巨人山崎伊のシュートを左中間スタンドへ運んだ。「しっかりスイングができ、感触も良かった。得点圏で打てないことが多かった。チームの勝ちに貢献できる1本が打てたのは自信にしたい」。5試合連続で1番起用された新切り込み隊長がバットで存在感を放った。球団も松本市営球場では初勝利(3連敗)で、56年松本県営球場での国鉄(現ヤクルト)戦以来、68年ぶりの長野・松本市内での勝利になった。

◆巨人若林楽人外野手(26)が2試合連続適時打を放った。2回1死三塁、中日小笠原のワンバウンドしそうなほど低い130キロスライダーにくらいついた。「持ってる力を全部出すくらいの気持ちで集中できている」と先制の左前適時打とした。7回、左手首付近に受けた死球も「大丈夫です」とフル出場した。9回は左翼守備でも好捕。西武からトレードで加入し、新天地で6月30日広島戦に続きアピールした。

◆中日小笠原慎之介投手(26)が7回途中1失点の好投でチームを連勝を導いた。6回まで巨人打線を1失点。1点リードを死守したが、7回2死一、二塁の場面で清水に交代を告げられた。交代直後には三塁ベンチのシートを右手でたたく感情的なシーンもあった。「最低限(の投球内容)でした。最後まで投げたかった気持ちはあった。今日は中継ぎの皆さんに感謝です」。6月25日阪神戦(倉敷)に続き、地方球場での自身連勝も決めた。打線では福永が今季チーム初の逆転アーチ。1点を追う5回1死二塁の好機に巨人山崎伊のシュートを左中間スタンドへ運んだ。「しっかりスイングができ、感触も良かった。得点圏で打てないことが多かった。チームの勝ちに貢献できる1本が打てたのは自信にしたい」。4試合連続で1番起用された新切り込み隊長がバットで打線をけん引した。立浪監督は「最高です。得点圏で長打が久しぶりに出た。これから乗っていけるようにやりたい」と表情を緩ませた。球団もセキスイハイム松本では初勝利(3連敗)で、56年松本県営球場での国鉄(現ヤクルト)戦以来、68年ぶりの長野・松本市内での勝利になった。

◆巨人山崎伊織投手(25)が地方球場5連勝はならなかった。4月に鹿児島、ひたちなか、5月に富山、新潟で先発し、今季は試合前まで地方球場4戦4勝。好相性のご当地で「いつも通りのことをして試合に入りたい」と粘った。同一シーズンで地方5連勝を達成すれば、球界では95年三浦大輔(横浜)、球団では6連勝した55年別所毅彦以来となるマウンドだった。2回は四球と死球で無死一、二塁のピンチを迎えるも、木下の犠打を好フィールディングで三塁封殺。続くロドリゲスを空振り三振、小笠原を三邪飛に仕留めた。4回まで83球を費やすも、ゼロを並べた。ただ、舞台のセキスイハイム松本スタジアムは、ただの地方球場ではない。投手にとって魔境だった。標高は640メートルはプロ野球の公式戦開催球場で最も高所。東京スカイツリーの634メートルよりも高く、空気抵抗が少なく打球が伸びていく。歴史を振り返ると、99年6月1日のロッテ-日本ハム戦では7本塁打の乱戦が繰り広げられた。過去プロ野球8試合の開催で24本塁打と打者有利の地だった。その恐れていた1発で逆転を許した。1点リードの5回1死二塁。カウント1ボールからの142キロシュートを福永に左中間席へ運ばれた。打球を見届けると、肩を落とした。それでも失点は、この1発だけ。松本城の築城を命じた信濃守護・小笠原氏と同じ名を持つ中日左腕と投手戦を演じた。【上田悠太】

◆西武からトレードで加入した若林楽人外野手(26)が「7番・左翼」で先発出場する。移籍後初先発となった6月30日の広島戦(東京ドーム)では2安打1打点。攻守で躍動し、2試合連続でスタメンに名を連ねた。

◆西武からトレードで加入した若林楽人外野手(26)が先制の左前適時打を放った。0-0の二回1死三塁。中日・小笠原が投じた変化球をすくい上げ、左前に運んだ。移籍後初先発となった6月30日の広島戦(東京ドーム)に続く2試合連続の打点をマーク。阿部監督は「彼はちょっと動物的なところがある。ポテンシャルは素晴らしいので、どんどんチャンスをあげたい」と語っていた。俊足好打の26歳が指揮官の起用に応えた。

◆野性的な身のこなしで7年ぶりに開催された長野・松本市のファンを沸かせた。西武からトレードで加入し、2試合連続でスタメンに名を連ねた巨人・若林が先制の左前適時打を放った。「後ろにつなぐことだけを考えて打席に立ちました。先制できて良かった」二回1死三塁。中日・小笠原が投じた低めの変化球をすくい上げ、左前にはじき返した。移籍後初先発となった6月30日の広島戦(東京ドーム)に続く2試合連続の打点で、同じ1998年生まれの先発・山崎伊に援護点をプレゼントした。北海道白老町出身の26歳。自然豊かな町で育った右打者は、オフの日には「自然に触れることだったり、サウナが好きなので...川で寝たりする」と野性味あふれる一面を明かす。若林について30日の試合後に阿部監督が「彼はちょっと動物的なところがある。ポテンシャルは素晴らしいので、どんどんチャンスをあげたい」と50メートル5秒8の俊足と長打力のある打撃を評価。2試合連続で先発に抜擢(ばってき)した指揮官の期待に一振りで応えた。「スピード感がある野球は自分の持ち味。そこを生かしていきたい」と入団会見で決意を示していた若林。松本の地で存在感を示した。(樋口航)

◆中日が競り勝った。0―1の五回に福永の2ランで逆転し、マルティネスら定番の継投でリードを守った。小笠原は緩急を織り交ぜ、6回?を1失点にまとめて4勝目。巨人山崎伊は一発に泣いた。打線は三回以降につながりを欠いた。

◆巨人は、7年ぶりに長野・松本市での開催された一戦で接戦を落とした。好機での一本が出ずに敗れ、阿部慎之助監督(45)は「打てなかったら負けるし、打っていたら逆転で勝っている。そこが勝負の難しさでもある」と振り返った。先発の山崎伊は、1点リードの五回に福永に痛恨の2ランを被弾。序盤に球数を要しながらも、7回116球の力投を見せた。指揮官は「責められませんね。ナイスピッチングだった」と右腕をたたえた。

◆巨人のドラフト4位・泉口友汰内野手(25)=NTT西日本=が熱中症のため、ベンチを外れた。試合後、阿部監督が「熱中症になった」と明かした。泉口は、今季ここまで38試合に出場し、打率・196、1本塁打、7打点。この日は、試合前練習を途中で引き上げていた。

◆中日・小笠原慎之介投手が粘り強い投球で4勝目を挙げた。二回に先制された後は崩れず、五回は3者連続三振に。直球とカーブで緩急差をつける組み立てで七回途中まで5安打1失点と好投し「最低限だった。向こうもいい投手だったので」と淡々と振り返った。七回に2死二塁で若林に死球を与えたところで降板。「最後まで投げたかった」とベンチでは椅子をたたいて悔しさをあらわにしたが、試合後は「中継ぎの皆さんに感謝している」と冷静に話した。

◆〝地方の鬼〟に土が付いた。巨人・山崎伊織投手(25)は7回を6安打2失点の力投も2敗目。7勝目の権利がかかった1-0の五回、福永に逆転2ランを献上。試合後は悔しさに言葉を詰まらせた。「本塁打って防げるので...。(被弾した)あの1球をもうちょっと冷静に投げられたんじゃないか。気を付けて投げないといけない球でした」カウント1-0から得意球のシュートが真ん中に入った。今季は鹿児島、茨城・ひたちなか市、富山、新潟と地方球場で4連勝。この日は長野・松本市のセキスイハイム松本スタジアムの軟らかいマウンドで7三振を奪ったが、一発に泣いた。山崎伊について阿部監督は「責められませんね。ナイスピッチングだった」とねぎらい、5安打1得点の打線に対し「みんな(好機で)力むのはしようがないけど、マインドをコントロールして、つなぐ気持ちをもっと出していくのが大事」と奮起を促した。リーグ4位のチームは再び貯金ゼロ。7試合連続で1点差(4勝3敗)で決着。一進一退の戦いが続く。(谷川直之)

<セ・リーグ順位表推移>

順位 チーム名 勝数 負数 引分 勝率 首位差 残試合 得点 失点 本塁打 盗塁 打率 防御率
1
(-)
広島
37 30 4 0.552
(↓0.009)
-
(-)
72 207
(-)
166
(+3)
31
(-)
39
(-)
0.235
(↓0.001)
2.020
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
37 34 1 0.521
(↑0.007)
2
(↑1)
71 248
(+6)
246
(+4)
45
(-)
38
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.040
(↑0.01)
3
(1↑)
阪神
35 34 5 0.507
(↑0.007)
3
(↑1)
69 208
(+3)
200
(-)
29
(-)
23
(-)
0.221
(-)
2.190
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
35 35 5 0.500
(↓0.007)
3.5
(-)
68 206
(+1)
197
(+2)
37
(-)
36
(-)
0.234
(↓0.001)
2.470
(↑0.01)
5
(-)
中日
32 37 6 0.464
(↑0.008)
6
(↑1)
68 173
(+2)
234
(+1)
31
(+1)
25
(-)
0.232
(↑0.001
2.680
(↑0.02)
6
(1↓)
ヤクルト
31 38 4 0.449
(↓0.007)
7
(-)
70 261
(+4)
254
(+6)
52
(-)
35
(-)
0.238
(↑0.001)
3.270
(↓0.04)