DeNA(☆6対4★)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2024.07.02)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:石田 裕太郎(3勝0敗0S)
(セーブ:森原 康平(1勝2敗17S))
敗戦投手:吉村 貢司郎(5勝5敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは2回裏、度会の適時二塁打で2点を先制する。そのまま迎えた4回には、度会とオースティンの連続適時打などで4点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・石田裕が5回2失点と試合をつくり今季3勝目。敗れたヤクルトは、先発・吉村が精彩を欠いた。

◆よこはま動物園ズーラシアの"オカピ"が、DeNA-ヤクルト12回戦(横浜)で始球式を行った。林が打席に立ち、捕手役を森敬が務める中、力強いボールをノーバウンドで投げ込んだ。この日の一戦は「ウエインズ☆ナイター」として開催。「オカピ」のまさかの登場に、スタンドは大きな拍手と笑顔に包まれた。

◆/我らの星\14試合連続出塁度会隆輝が先制タイムリー2ベース?プロ野球(2024/7/2)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/EbWZW5LAhY

◆DeNAドラフト1位ルーキーの度会隆輝外野手(21)が、自身7度目となる3安打猛打賞をマークした。1回に中前打を放ち、2回2死満塁から先制の2点適時二塁打をマーク。「ストレートを逆らわずに打ち返すことができました」とコメントした。3打席目は4回1死一、二塁からこの日2本目の適時打となる右前適時打を放ち、先発の同期入団・石田裕を強力に援護した。

◆ぼうぜん自失だった。4回を投げきりベンチに引き揚げたヤクルト先発吉村貢司郎投手(26)は、うつろな表情で遠くを見つめた。4回99球を投げ、10安打6失点。DeNAとのカード頭で試合を作れずマウンドを降りた。「球数が多くかかってしまい連打を止めることができなかった。もう少し早い段階で連打を止めていればこういった展開にはなってなかったのでこの経験をしっかり生かして反省して調整したいです」とコメントした。3者凡退に抑えたのは3回のみ。初回から三塁を踏ませるピンチを招いたが、2死二、三塁で宮崎を遊ゴロに抑えて耐えた。2回に2死満塁で度会に2点適時打二塁打を浴びて先制を許すと、4回には打者9人5安打で4点を与えた。相性を生かせなかった。対DeNA戦は今季2戦2勝、防御率1・64と得意としていたが、油断は一切なかった。「打線のつながりや爆発力がすごいあるチームなので丁寧に投げたい」と警戒心を緩めず臨むも、思いとは裏腹に厳しいマウンドとなった。

◆DeNAドラフト5位ルーキーの石田裕太郎投手(22)が、5回5安打2失点の好投でデビューから3連勝を飾った。テンポ良くボールを投げ込み、強力打線を相手にストライク先行の投球。5回にオスナの2点適時打で2点を失ったが、打線からも大きな援護を受けた。プロ初登板から3戦3勝は19年梅津(中日)以来で、DeNAでは18年京山に次いで2人目の球団タイ記録を達成した。石田裕は「立ち上がりはあまり良くなかったですが、変化球でカウントが取れ、うまく修正することができたと思います。5回に得点を許してしまいましたが、リードした状況でリリーフ陣につなぐことができてよかったです。次回登板はもう少し長いイニングを投げられるようにしたいです」とコメントした。ルーキー石田裕が初登板の6月9日ソフトバンク戦から3戦3勝。デビュー戦から3戦3勝は19年梅津(中日)以来で、DeNAでは18年京山に次いで2人目。京山は初登板が2年目で、新人では球団史上初の3戦3勝となった。京山の4試合目は黒星で連勝が止まったが、石田裕はどうか。次も勝って4戦4勝なら、03年に5年目で記録した石堂(ヤクルト)以来で、新人では78年三浦(阪急)以来になる。

◆ヤクルト先発吉村貢司郎投手(26)が4回99球、10安打6失点で5敗目を喫した。DeNA戦は今季2戦2勝、防御率1・64と得意としていたが、2回に度会の左翼への2点適時二塁打で先制点を献上。4回には打者9人5安打の猛攻を浴びて4点を奪われた。「球数が多くかかってしまい、連打を止められなかった。もう少し早い段階で止めていれば、こういった展開にはなってなかった」と悔やんだ。▽ヤクルト高津監督(計5人の投手を費やすも競り負け)「火曜日でピッチャーをたくさん使ったので、非常に難しい週の始まりでしょうね。(吉村は)警戒しながら投げるのはいいんですけど、ちょっと怖がりながら投げているのかなという風に映りました」

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21)が、自身7度目の3安打猛打賞で勝利に貢献した。1回に中前打を放ち、2回2死満塁から先制の2点適時二塁打。4回にも右前適時打を放った。「気持ちで打ったヒット。(先発した石田)裕太郎君はすごいピッチャーなので、援護できて良かった」と笑顔。1軍再昇格後は14試合連続出塁で、三浦監督は「打つべき球を打てている。ちょっと大人になった感じ」と成長を実感した。オースティン(4回に左前適時打)「コンパクトなスイングで捉えることができた。貴重な追加点を奪うことができて、うれしいです」佐野(4回に追加点となる2点適時二塁打)「みんながつないでくれたので、自分もつなぐことができてよかったです。しっかりと自分のスイングでストレートを捉えられた」

◆DeNAドラフト5位の石田裕太郎投手(22)が、デビューから3連勝を飾った。5回にヤクルト・オスナの2点適時打で失点したが、強力打線を相手に5回を5安打2失点。プロ初登板から3戦3勝で、18年京山に次いで2人目の球団タイ記録を達成した。「ちょっとうまくいきすぎてますけど、次も勝って、新記録を目指したいです」と目を輝かせた。持ち味のストライク先行の投球で勝負した。打者22人と対戦し、初球ストライクは16人。そのうち13人に速球を投じた。力のある速球を軸に、要所では変化球を駆使。三浦監督から「飛びきりなんかすごいボールっていうよりも、しっかりカウントを作った中で、丁寧に、両サイドや低めを使いながら」と抜群の制球力を絶賛された。日々の「壁当て」で、制球力とともにボールの強さも磨いた。中学までは主に内野手で、壁当てで捕球練習するのが日課だった。「強い球を投げた方が速い球が返ってくる。速い球を捕りたかったのでその習慣」とゴロ捕球の鍛錬がボールの強さのルーツ。壁には真ん中にラインが描かれ、そこに当てる練習で制球力も身に付いた。DeNAファンだった子どもの頃から通った横浜スタジアム。この日は家族も観戦に訪れる中、特に大好きだった初のナイター登板で躍動した。スタンドから何度も見届け「鳥肌が立った」と話したお立ち台から「最高で~す」と笑顔で声を張り上げ、大きな拍手を浴びた。

◆先取点をもたらしたのは、自信を深める左方向への一打だった。DeNAのドラフト1位・度会(ENEOS)が、二回に左翼線への2点二塁打。塁上で満面の笑みを浮かべた左打者は「ストレートを逆らわずに打ち返すことができた」と声を弾ませた。2死満塁で吉村の高めに浮いた152キロの直球を引きつけて捉え、先発登板した同期入団のドラフト5位・石田裕(中大)を援護。ベンチ前でキャッチボールしていた新人右腕は、無邪気に跳びはねて喜んだ。度会にとって、吉村は社会人時代の〝チームメート〟。2021年の都市対抗大会でENEOSの補強選手として当時東芝の吉村が加入し、ともに戦った間柄だ。対戦も重ねてきた右腕から四回に右翼手のグラブを弾く適時打を放ち、今季7度目の3安打。低めのフォークボールを拾った技ありの一打だった。6月11日に1軍に復帰してから6試合連続適時打を放つなど好調を維持。左方向への巧打が光っている。三浦監督が「打つべきボールを打てている」といえば、度会も「来た球を無理やり打たないようになった。コースに逆らわないバッティングができている」とうなずく。巧みなバットコントロールの持ち主が、乗りに乗ってきた。(鈴木智紘)

◆強力打線に捕まった。ヤクルト・吉村がDeNA戦に先発。7月反攻の大事な初戦を任されたが、4回99球を投げ10安打6失点と序盤から崩れた。「本当に打線のつながり、爆発力があるチームだと思うので、一人一人丁寧に投げていくことが大事なのかなと思います。クリーンアップは打率も長打もありますし、そういった面では気を抜けるところは全然ないと思う」警戒していたが、試合を作れなかった。試合前の時点でDeNA打線はリーグトップのチーム打率・250。同戦は今季2戦2勝でどちらも敵地・横浜スタジアムと好相性だった。もちろん油断せず、慎重に攻めたはずだが、二回に2点を先制されると、四回には打者9人の猛攻で一挙4失点。五回の打席で代打を送られ、6勝目はお預けとなった。それでも、頑張る理由がある。東京・日大豊山高時代の同級生に、競泳の日本代表としてパリ五輪に出場する池江璃花子(23)の兄がいた。「仲は良かった」という元クラスメートの妹が世界で活躍するアスリート。「頑張ってほしいなんて言えるほどでもないですけど、僕も乗っていけるように頑張りたい」とその存在には少なからず刺激を受けている。やり返す機会はある。先発陣の中心として、このままでは終われない。(赤尾裕希)

◆DeNAは二回に度会の2点適時二塁打で先制し、四回にも度会の適時打などで4点を加えた。石田裕が5回2失点でプロ初登板から3連勝。六回以降は小刻みな継投でしのぎ、逃げ切った。ヤクルトは吉村が4回6失点と崩れた。

◆【プロ野球DeNA対ヤクルト】1回、二塁打を放ったDeNA・牧秀悟=横浜スタジアム(撮影・加藤圭祐)

◆DeNAのルーキー勢が躍動!! ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が2日、ヤクルト12回戦(横浜)で先制の2点打を含む3安打3打点と大暴れした。ドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=は5回5安打2失点と力投し、球団では2018年の京山将弥以来、6年ぶり2人目のデビューから3戦3勝。チームは6-4で逃げ切り、首位の広島とのゲーム差を2に縮めた。鋭い当たりが左翼線で弾む。巧みな流し打ちだ。度会は二塁ベースに達すると、一塁ベンチに向かって人さし指を掲げた。自信を深めている左方向への一打に満面の笑みを浮かべ、同期入団の石田裕とともに上がったお立ち台で「サイコーでぇす!!」と声を張り上げた。二回2死満塁。高めに浮いた吉村の152キロの直球を引きつけて捉え、先制の2点二塁打を放った。ベンチ前でキャッチボールしていた石田裕は無邪気に跳びはねて喜び、ナインは活気づいた。度会にとって、吉村は「ライバルだけど仲間でもある」。2021年の都市対抗大会でENEOSの補強選手として当時東芝の右腕が加入し、ともに戦った間柄だ。四回には右前適時打を放ち、今季7度目の3安打。一挙4点を奪う猛攻の火付け役となり、ヤクルト戦通算900勝に貢献した。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
37304 0.552
(↓0.009)
-
(-)
72207
(-)
166
(+3)
31
(-)
39
(-)
0.235
(↓0.001)
2.020
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
37341 0.521
(↑0.007)
2
(↑1)
71248
(+6)
246
(+4)
45
(-)
38
(+1)
0.251
(↑0.001
3.040
(↑0.01)
3
(1↑)
阪神
35345 0.507
(↑0.007)
3
(↑1)
69208
(+3)
200
(-)
29
(-)
23
(-)
0.221
(-)
2.190
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
35355 0.500
(↓0.007)
3.5
(-)
68206
(+1)
197
(+2)
37
(-)
36
(-)
0.234
(↓0.001)
2.470
(↑0.01)
5
(-)
中日
32376 0.464
(↑0.008)
6
(↑1)
68173
(+2)
234
(+1)
31
(+1)
25
(-)
0.232
(↑0.001)
2.680
(↑0.02)
6
(1↓)
ヤクルト
31384 0.449
(↓0.007)
7
(-)
70261
(+4)
254
(+6)
52
(-)
35
(-)
0.238
(↑0.001
3.270
(↓0.04)